革命機ヴァルヴレイヴ 第24話「未来への革命」

 2013-12-29
「裏切り者の名を受けて、すべてを捨てて戦う男」
「はじめて知った人の愛、その優しさに目覚めた男」
ヴヴヴがサンライズ版デビルマンとして、どっちもむしろエルエルフさんを指してるから困る(苦笑)。

ハルトたちが暴いたマギウスの真実を、たちどころに報道管制で隠蔽してしまう101人評議会。だが「嘘をつくには、繋がりすぎてしまった」世界の、疑惑と混乱の拡散はもはや101人評議会の目論見を隠せない。
第1話からして描写されていたSNSによる情報拡散による混乱というのは、総じてヴヴヴという作品の重要なファクターであり続けていたというか、「嘘が暴かれ、悪意が猛スピードで広がっていく」というアイロニーが描かれ続けていたあたりの現代性こそ、今さらながらもこの作品の骨子。

腹が読めない悪役の代表格でありつつ、カインが抱いていたのはマギウスを迫害し続けてきた人間たちの歴史への恨み。新たな四肢を得たヴヴヴⅡ号機を駆っての最後のハルトとの対決。
経験値において圧倒的に劣るハルトを手助けするため、自身の身体を差し出すエルエルフさん。
ああ、アモンの身体を乗っ取り、人間でありつつ悪魔の能力を得た不動明というか、ヴヴヴは最後までデビルマンであることを貫いたんだわなあ。

マリエ同様の末路として、仲間たちとの、そして最愛のショーコとの記憶を打ち砕かれつつ、「最後まで、あきらめず」カインのⅡ号機に肉薄し、ついに勝利を収めるハルト。
ルーンを、そして自らの記憶すべてを失い、息を引き取るハルトに対してのエルエルフさんの「お前は俺の友達だ」の台詞は、むしろこの悲劇に対する、視聴者に対しての救いでもあるんだよなあ。

ヴヴヴの勝利がもたらしたのは、モジュール77の学生たちにとっては自分たちの居場所を取り戻した安堵。だけど世界にもたらされたのは、かつて地球に漂着したマギウスが受けた異物に対する疑念と魔女狩りの粛清という血の混乱。
実は、むしろまた新たにモジュール77は世界から粛清の危機に晒されるはずというのもあって…200年後の第三銀河帝国は、恐らくはアードライらドルシア王権派からの支援を受けて国を立ち上げつつも、ひょっとしたらモジュール77という箱舟に作られた、故郷を捨て新天地を目指す旅人たちの国なのかも知れない。
人間、デーモン、そしてデビルマンの三者が最後まで相容れず最終戦争の道に進んだ結末に対する、番組の回答が箱舟に築かれたデビルマン(カミツキ)たちの独立国。むしろそんなロマンチズムで締められたほうが物語に救いがあるではないか。

そして200年後、第三銀河帝国に訪れた新たな来訪者に対し…ハルトの形見のパイロットスーツに身を包んだショーコは「痛みも、喜びも、半分こにしよう」と手を差し伸べ対話を持ちかける。
刺激的なまでの描写で不信と不和の悲劇を描き続けていた番組の回答は、第1話でのハルトの姿勢にて既に語られていたのだ。
「人間をやめた」登場人物たちに課せられていたのは、「人間を信じられるか」という過酷でもあった問い掛け。今後、ショーコが対話による信頼を築き続け、新たに出会った文明、そして生命と手を携えていけるのならば、それこそ「カミツキという呪い」は、人と人を結べる「神が憑いた祝福」へと変えられていくのではないか。
歴史の上で人がまだ成し得ていない、「相互理解」という革命を成し遂げるために。
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革命機ヴァルヴレイヴ「第24話 未来への革命」/ブログのエントリ 【anilog】
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【2013/12/30 06:50】
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