宇宙戦艦ヤマト2199 第17話「記憶の森から」

 2013-08-21
旧作における真田さん話。
旧作において、真田さんが自爆も辞さない決断をする理由が古代の兄、守を見殺しにしたことの自責の念と「科学は屈服すべき敵」という過去の傷ゆえのポリシーと意地だったんだけど、それが守に対する後悔のみにされたのは、それはそれで「科学」に対する真田さんのアイデンティティーを奪ってるよなあ。カットの最大の理由は、真田さんの手足が着脱可能で爆弾内蔵という生々しさゆえなんだろうけど。

アクエリアスならぬアーケリアス文明(w)の遺産となる超空間ネットワークのシステム衛星が、旧作における無人宇宙要塞の役割。旧作と違って雪まで真田さんと古代に同行するのは、視聴者にも判りやすく雪=イスカンダル人説を否定するため。
今回、真田さん話として語られる新見さんと古代守も含めた三人の青春という回想。若き日の古代守の好青年っぷりが眩しいというか、同じく若き日の新見さんの可愛らしさがどうしたことだよ!?
弟である古代も知らなかった、兄が中原中也の詩集を愛読していたことと、今、その詩集が真田さんの手にあること(ここでさりげなく、雪の知識から彼女が紛れもない地球人だったことを判らせる演出がナイスフォロー)。
親友を失った過去の悔恨と、今、親友の弟を守るために自らの命をも擲つ悲壮な決断。だけど、その命を繋ぎとめるのは、当の古代本人からの生きてほしいという切実な願い。
旧作エピソードのテイストをほぼ継承しきったあたりの描き方が偉いなあ。事前に2199では、真田さんの冷徹さを古代が敬遠気味という描写もあったので、より真田さんの本心を知った古代の切々とした訴えと「お前を本当の弟だと思っていた」という真田さんの心情が染み入るわ…。

ガミラス側はガミラス側で、反乱の兆しありと目され市民が次々と収容所送りにされる殺伐さ(ドメルの奥さんも連行)と、そのドメルに架される、デスラー暗殺の容疑と容赦ない死刑執行判決。まあ旧作においてもドメル、本星送還あたりから敗北フラグが濃厚になりはじめてたからなあ…。
反乱事件をきっかけに蔓延した、イスカンダル人の存在を巡るヤマト艦内の不穏な空気を退けるため、独断にてヤマト最大の秘匿事項である…自動航法室にて眠り続けるユリーシャ・イスカンダルの存在を全艦に明かす沖田艦長。
旧作に存在しえない、最大の要素としての彼女の存在がまた波乱を巻き起こすというか、2199はある意味彼女の存在のおかげで先が見えない展開の楽しさが示されたようなもんです。
もちろん、旧作どおりに古代守がイスカンダルで保護されていたとしたら、昔の女でもある新見さんの存在もあって人間関係がどうなることかというドロドロした不安も(苦笑)。
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