中二病でも恋がしたい! Episode VIII「二人だけの…逃避行(エグザイル)」

 2012-11-26
カーテンレールから改造した、袖口に仕込む22口径用のスライドレールはある世代にとっての中二的憧憬の対象。京アニの仕事はこういうあたり無駄にきちんと拾ってるわなあ。中二全盛期の勇太が何度も見返した映画はやはり「タクシードライバー」だったか。

父の死をきっかけに、自身を取り巻くすべてが変わってしまったことを受け入れきれない六花。十花から見ればその六花の中二病は、単に周囲に迷惑をかけまくっているだけの現実逃避。
だけど、勇太だけが理解できる彼女の気持ちは、ただ「ここが、本当に自分がいるべき世界なのか」という疑問と、自分の願いが本当に世界を変えられるのかという儚い挑戦。
ぶっちゃけ六花の現状に対して、現実直視を強いる十花の対応は荒療治ながらも正しいんだけれど、六花の――邪王真眼で見える世界での、自身の目指すべき場所のはずの「家族で、幸福に過ごしていた家」が、煙草の火を押し付けられた画用紙のごとくたやすく焼け消えていく様がなんとも残酷な。

帰省先の辛い現実に耐えられることなく、ほぼ衝動的に自宅へと戻る電車に飛び乗る六花と彼女を追って行動を共にすることとなる勇太。自宅に戻ったものの家の鍵を忘れてきてしまった六花のために、彼女を誰もいない自分の家に泊めることとなる勇太というか、今回、まがりなりにもラノベ原作アニメとしてやっと主人公とヒロインのイチャイチャ回ということになるんだろうけど、同時にほの見えて来る、六花の淡い恋心とそれを言葉に現すことが出来ない彼女の幼さと不器用さ。
勇太の家に泊まることとなり、やたらテンションが上がってしまっている六花ながら、その感情を他者に理解できる言葉で伝えられないもどかしさ。

自分の気持ちを、他者に伝える言葉を持たない六花と、その彼女の気持ちの代弁者となりえる勇太。六花が勇太――ダークフレイムマスターの存在にこだわる理由まで含めて、ああ、なんとなくこのアニメのゴールが見えてきた気がする。そのゴールへの紆余曲折っぷりが、今後の展開の楽しみになるんでしょうけど。
本気で勇太が六花を救わなければならない状況にて、ダークフレイムマスターの発現がありえるんかな?

しかし…まだ学校で出会う前、六花が勇太を見初めた回想が…あまりにこのアニメらしくて微笑ましいぐらい痛々しかったよ(笑)。


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