機動戦士ガンダムAGE 第16話「馬小屋のガンダム」

 2012-01-29
馬小屋なのに馬いなかったな。

第2部アセム編開始。新OPの原画が大張正巳になっててついつい見返してみたり。
前話から25年、基地司令官として思いっきり出世しつつ、未だUE――ヴェイガンに対して復讐の念を抱き続けているフリット。嗚呼…前回の感想で、帰還したフリットにエミリー含めて救いがあっても良かったのにって書いたけど、そんな“救い”があってはフリットはこうは育ってくれなかったのね。
25年の間にもヴェイガンとの和平交渉の機会がありつつ未だ続いている戦争。ヴェイガンとの和解を頑なに拒絶するフリットの姿勢を見るに、今までの和平交渉の機会を密かにフリット自身が握り潰してきた…なんて経緯があったらやだな。

そして、頑固者の親父に似ず、見た目DQNっぽいけどどうやら母エミリーの穏やかな性格を受け継いだか、思ったより素直な少年として視聴者の前に姿を現す二代目主人公・アセム。初登場シーンがいきなりそれこそDQNとのケンカってのは、まあ友達思いでケンカも強いというキャラクターを判りやすく紹介。
影薄げなダチ二人とガンダム部でプチMSいじりつつ、クラスメート女子としてのヒロイン・ロマリーがちょっと気になったりとそこそこ昭和のセイガクっぽい青春を謳歌中。そして、いきなり現れる訳アリっぽい転校生との出会いこそ、アセム編という物語のスタートの瞬間。

序盤からハァ~ビバノン♪と(大風呂に富士山ワロタ)、さっさと明かされてる転校生ゼハートの正体は、どうやらガンダムを探りに派遣されたヴェイガンのスパイ。さっそく転校してきたコロニー内に自軍のMSを侵入させたりと大活躍というか、神谷浩史声にOPで変な仮面被ってたりEDでのロマリーを挟んだ三角関係っぽい並びからして、ヴェイガン側の視点からの主人公…って役割なんだろうなあ。
乗機ゼダスRの組立説明書からとかのネタバレとして、ヴェイガンの一兵としての自身の役割とアセムとの個人的友情の間で揺れ動くキャラクターになるらしいけど、この二人が築くであろうヴェイガンと地球側の和平の機会の前にフリットが立ち塞がる展開になっていくというのはもう判りやすいわなあ。

どう考えても家庭を顧みない父親であろうながらも、意外と息子との仲はそこそこ良好なフリット、たまに帰宅しての息子の誕生日パーティーにてAGEデバイス継承。いやあ、つくづくアセムの見かけからして、反抗期丸出しで親父に食って掛かってるDQN息子って画になるもんだとばかり思ってたのがなあ。
そのフリット帰宅の翌日、ゼハートの手引きによってコロニー内に侵攻してくるヴェイガンのMS・ドラド。市街地が襲撃されてるのに、家族のことを心配してるのが何故かアセムだけという不思議な学校からバイクで飛び出すアセム、偶然にも脚を捻挫して倒れていたロマリーを拾うの巻。半ば無理矢理な展開でアセムと行動を共にするロマリーというか、うぅむ、終始後手後手のヒロインだった若い頃のエミリーと比べても、強制的に主人公に絡んでくるヒロインになったりするんだろうか?
AGEデバイスを手にした者の運命は、ガンダムを駆る“救世主”の道を進むこと。孫婿夫婦と同居するバルガスが、25年間封印してきたガンダムAGE-1、新たなパイロットを乗せ再起。

フリットとは違う、新たなパイロットを乗せたということを端的に示すため二刀流を披露するAGE-1ながらも、所詮
実戦は素人として2体のドラドを相手に危機に陥るアセム駆るAGE-1。
二刀流を逆手に持ち替えたり、後方に倒れかけるのを背後へのスラスター噴射で無理矢理体勢を立て直したり、もぎ取った敵機の片腕からのビームサーベルでもう1機を切り裂いたりと、殺陣の演出だけですでにフリット編よりオリジナリティー高いってどういうこと? 今回、戦闘シーン最大のMVPは、頭と片腕取られて地に伏せつつも、残った片手で敵機の足を掴みAGE-1に勝機を作ったジェノアスⅡのパイロット。この機体のパイロットが、今後のレギュラーのひとりであってほしいなあ。

なんだかなあ…。「アナザー世界ガンダムの第1話」としてきちんと面白かった分、フリット編が今回のための壮大な前フリにしか思えなくなってきたのが普通にやばい(笑)。これも前にも書いたけど、やっぱり「仮面ライダーキバ」方式でそれぞれの世代の物語を交互に描いていって、中盤で最初の主人公の苦渋の過去が始めて描かれる…という構成が良かった気がするんですよ。今回に至るまで、商業的にも視聴率的にもフリット編が捨て石になりすぎてる(汗)。
救世主の夢を捨て、復讐鬼と成り果てつつ、父の願いは、息子に自分の苦い経験を味わってほしくないこと。新たな世代に受け継がれてのテーマが、旧世代の頑なな怨嗟の否定に繋がって行くとして、今後また物語が進むたび、さんざ失敗作的なレッテルを貼られたフリット編の評価もまた変わって行ったりしますかね? とりあえずザラムとエウバ、そしてマッドーナ工房が新世代でも重要な役割を担う展開であることを願いたいもんですが。
次回、コロニー襲撃はさておいてガンダム部、プチモビ大会出場!
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北国に蠢く黒い影。心に星を持つ男。
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