おおかみかくし 第12話「嫦娥町奇譚」(最終回)

 2010-04-20
Aパート、博士がウサエルさんに襲われる話。
Bパート、小林ゆう画伯演じる細面の美少年として、博士が男の娘として襲われる話。最終回まで画伯逃げてーーーっ!

原作者として名前をクレジットされながらも、多分竜騎士07が絡んだのは設定面どまりなんだろうなあ。竜騎士がストーリーに絡んでいたら、物語の視点が突然神の座に飛んでったりしてわけわかめになってたこと必至。
竜騎士が原作協力したホラージュヴナイルとしてなら、最後まで視点のぶれる事のない一貫したストーリー展開の判りやすさといい見返して納得できる序盤からの伏線の数々といい、噛み締めて楽しめる要素のあったアニメとして完結できた全11話プラスアルファだったと思います。
反面、敵役としての賢木が完全な一個人のままでスケール感に欠ける。賢木の暴走展開にストーリーの落しどころを見失い強制退場という顛末に落ち着く…という悪役の扱い方が残念だったとも。実は賢木が糾弾してきたヒロインや主人公の罪の責任についてはとうとう曖昧なままだし(まあこれは、原作ゲームのトゥルーエンドも同様なんですけどね)。
町の住民達が抱えていた風土病の諸問題(あくまで神人を“罹るもの”と解釈した上での話ですが)も、最後に賢木ひとりに責任転嫁し賢木をイケニエにしてハッピーエンド…という感想がどうしても抜けないなあ。なまじ賢木が感情移入しやすい境遇のキャラだっただけに。

そしてストーリー上の事件・諸問題が片付いた上で迎える最終回は壮絶なキャラいじり大会。エピソード中ボケ倒しまくる眠のいじられキャラ化は昔ながらのアニパロって雰囲気ですなあ(苦笑)。視聴者の期待を裏切らずウェイトレスさん姿の男の娘化し、サ店のガラの悪い客に襲われかける博士。コラ待てやおっさん独り占めはズルいぞ(卑笑)!
ラストシーンは夏が過ぎ行く田舎町の情景で無理矢理きれいに締め(苦笑)。竜騎士原作ということで購入しつつ積みゲーにしてた原作ゲームをプレイさせてくれるだけの魅力はあったアニメというか、小林ゆう画伯の追っかけ半分に見てても及第点的におもしろかったです。
BS-TBSでの後番組は「会長はメイド様」。ってこの番組にもやっぱり画伯出てんのかい! なんか評判よさげなのでこちらも楽しみ。

おおかみかくしおおかみかくし
(2009/08/20)
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おおかみかくし 第11話「終焉」

 2010-04-15
文字通り落しどころはもはやこうするしかなかったという顛末だけと、結局最後まで賢木に対する救済はなされなかったと見るしかないよなあ。
賢木の恋人を手にかけた本人として、賢木の怒りをあえて自身に受けようとする眠。
誰よりも自分自身が町にとっての害毒であったことの罪を認め、そして町の秩序のために涙を呑んで大鎌を揮い続けた眠の立場を理解し彼女を庇う博士。
されど決して埋めることは叶わない、“奪ってきた者の罪”と“奪われてしまった者の悲しみ”。多くの人間の平穏な生活も命も奪ってきた者としての眠にも博士にも、一方的に何の罪もない恋人を奪われてしまった賢木の怒りと復讐を咎める権利は実は絶対にない。
アニメという媒体でことさら際立つ、復讐の念に追い詰められていく賢木と、もはや賢木を救うのでなく退場させるエクス・デウス・マキナとしての香織。賢木が最後まで神人に対する怒りを捨てなかったが故に、町を見守る神に捧げられた身として、自らの役割を果たす香織…。

実は原作では、神人の実態に迫るほどに神人の立場に些少の理解を認めていた賢木ながら(それ故に、原作ではある程度救済的な顛末も用意されていたのですが)、アニメではもはや復讐心の落しどころを見失ってしまった“化物”となってしまったが故の顛末…。もはやこうするしかなかった、という劇中の流れにやっぱり釈然としない違和感が残るのは、とうとう賢木自身に何の救いもないままだったという感想が拭えなかったからですかね。
例えばね…原作でも触れられなかった、賢木の恋人を神人としてしまった張本人が、実は前回で賢木に刺殺された急進派の若い医者だった…なんて恣意的な部分ひとつ用意するだけでも、賢木の顛末に対する印象は違って思えたかもとか思えるのですよ。
物語全体をある意味引っ張ってきた悪役として、あるいは“神人”というヒトならざる種に対する視聴者の視点の代表として、――失った恋人と同じ顔の女とともにとは言いつつ、強制退場的な終わらせ方に…賢木の無念が消えないなあ。

そして事件は終わり、物語は小林ゆう画伯演じる博士を中心としたモテモテハーレムアニメへ(苦笑)。うぅなんてこった、最近地元でも放送始まった「爆丸」での熱血と仁義のバーニング男主人公としての画伯を見るに、こんな甘あまな世界にデレる画伯を見るのが辛いぞ(ニヤニヤ)!
事件は終わりつつ、次回、最終回は番外編。てか原作でのシュールエンドをわざわざアニメでの最終回に持ってくる気かよ(笑)!? 本当に番組の締めをどうするつもりなんだろう?

おおかみかくし 第10話「八朔祭」

 2010-04-08
賢木が祭りの日を舞台に、ついに自らの復讐を開始する話。

かなり説明不足なままに、賢木によって座敷牢から連れ出されその復讐の道具として利用される、かつての一誠同様人間の“匂い”に飢えた怪物と成り果てた一誠の後輩の女の子(一誠によって神人化済み)。正気を無くし、祭りの会場にて無差別に人間を襲い、結果衆人の目前で眠に粛清されるあたり、結構前半から登場していたりかなめに神人の存在を示唆したりとそこそこの出番があったにも関わらず…。なんとも彼女の存在意義が見事に捨て駒過ぎるわなあ。
祭り会場での惨劇を前に、ここぞと神人の存在を町の住民たちに叫び、住民たちの対立感情を煽り立てる賢木。その過程にて、ついに博士本人にも向けられる「こいつのせいで自分の家族は眠に粛清された」という神人たちの怒り。無自覚とはいえ、町に混乱を招き結果住民の血を流させていた博士の罪への糾弾。
今回冒頭、父親との会話の中で、神人たちを理解していこうという決意があって、改めて博士本人に突きつけられる自分自身の責任。この自身の責任に対して、番組クライマックスに当たって博士自身がどういう決着を着けるのかというのも次回への興味。
ぶっちゃけ今まで事態に翻弄されるばかりで自発的な行動がほとんどない主人公として、この町のために恋人を失ったという賢木の深い業とどう対峙するのやら(予告ナレーションを信用する限りでは活躍しそうではあるんですけど)。

町に対する怒りのままに、住民が混乱している間にダムを決壊させ町を沈めてしまおうと目論む賢木。ついに賢木自身の手での殺人まで行われてしまったあたり、原作同様とはいえ賢木の追い詰めぶりが容赦ないなあ。
原作設定にて、神人としての症状の重度の罹患により、風習に沿って“白狼観音”と呼ばれ、神に奉られた存在となる(人里離れた場所での生活を送ることとなる)香織。今回、祭りのメイン行事である白狼観音行列でのわずかな彼女の出番があって、むしろ最後に賢木を救済する役という伏線でもありますかね?

暴走する一誠の後輩を前に、不用意に衆人環視の元で仮面も着けずに彼女を斬る眠。あまりにツっ込みどころありすぎの軽率さについては、博士の危機を前に盲目的に突っ走ったと好意的に解釈(笑)。
なお住民に糾弾される博士と眠のために、颯爽と再登場を果たし二人をかばう五十鈴。役者が揃ってのクライマックスというか、本当にこの武闘派ヒロインふたりだけで賢木を止められそうな気も(汗)。

おおかみかくし 第9話「密室」

 2010-04-01
眠が博士に嫦娥町と神人の秘密を明かす話。

賢木の罠によって密閉された土蔵に閉じ込められる博士と眠。
人を襲い自らの仲間を増やすヒトならざるヒトとしての存在という神人は、特撮ファン的に比喩すればオルフェノク(仮面ライダーファイズ)みたいなもんなんだな。神人が身を寄せ合い築いたコミュニティとしての嫦娥町と、近代化により外部の人間を受け入れざるを得なくなっての、人間社会の中で生きるための掟に背いて人を襲った神人を粛清する存在としての眠がまさにファイズそのものというか。しかし神人の秩序を守るその眠自身も抗えない、神人としての「人間に対する食欲」的な本能。
賢木の目的は、神人を狂わせる身体的要素を持つ博士を、神人の秩序の守護者である眠に襲わせることで人間にとって神人が危険な害敵であると証明すること。博士と二人きりになって閉じ込められ、博を襲おうという自らの本能に抗って文字通り身悶えしている眠の描写が、朱に染まる頬といい無駄に扇情的だなあ(含笑)。ツンからデレへの移行のシチュエーションを踏んだとともに、今回のやけにエロ成分上昇の描写があって、もはや完全に存在感メインヒロイン化。

アニメではそこまで触れるかどうかは判らないけれど、櫛名田院長は「神人とは罹るもの」=「死に至る病」と捉えていたあたりまで(原作設定として、神人は短命の種)神人がオルフェノクと被ってるのはどうしたもんだか…もっともオルフェノクに、食欲的に人間を襲うという本能はなかったはずですが。原作ゲームやってて、一番染み入ったのが実はこんな特撮の設定とのシンクロでしたってああなんて恥ずかしい告白(笑)

若手急進派の策謀により命を絶たれるも、死の間際に兄である眠の父に顛末を伝える櫛名田院長。
嫦娥町の真実を歌っていた嫦娥数え歌の秘密を博士の父に明かし、博士と眠救出を訴えるかなめ。
博士と眠の捜索が町を挙げて執り行われる中、邂逅を果たす博士の父と眠の父。
主人公とヒロインが知らないところで大きく動く事態と人間関係というか、やっぱりアニメ化に当たって原作にない部分としての、博士の家族やかなめに事件に迫るスポットを与えようという意図が際立っております。
町の秘密を明かした眠に対し、人間と神人のメンタリティの相違から神人の掟のあり方を否定する博士。でも実際、知らぬことだったとはいえ博士自身は町の平穏を乱し住民を苦しめていた側(一誠が眠自身の手にかけられることとなった原因でもあるんだし)。自分とともに閉じ込められたが故に、博士の身体の放つ神人の本能を狂わせる“匂い”に苦しむ眠と、そんな眠を一方的に「信じる」と、自分を襲わせないことを強制させているとも取れる博士の行動や言動が今回物凄くなんだかなあ。

博士の強制的な信頼に応え、やっと救出されるその時まで本能に耐え抜いた眠。なんか今回、小林ゆう画伯演じるキャラとしての博士のドS度ばかりが突出しているわな(笑)。町にとっての一方的な加害者としての博士の葛藤は描かれないまま最終回まで突っ走ったりするんですかね。
次回、いよいよ本編最大のクライマックス、嫦娥祭の惨劇――。

おおかみかくし 第8話「錯綜」

 2010-03-25
博士と眠が賢木に囚われる話。

前回で座敷牢に拉致監禁され、尋問を受けかけるも眠によって救出されるかなめ。今までの独自調査から、嫦娥狼の正体を知恵の高い希少動物などでなく“ヒトならざるヒト”の事ではないかという疑問をぶつけ、もはや隠し立ても出来ないと、視聴者に聞こえない演出で町の秘密をかなめに語る眠。
この辺の流れが完全に原作ゲームにないアニメオリジナルの部分として、かなめの役割が視聴者に嫦娥町の秘密の大方を伝えるキーパーソンだったことも明らかになったというか、彼女もまた近付くクライマックスに向けて如何な活躍が用意されていることやら。
原作のストーリーを崩さない範囲で、原作とまた異なる展開が用意されてるあたりは、先に原作ゲーム終わらせた視聴者にとっても期待させてくれるアニメではあります(含笑)。

町の若手急進派が先鋒に立っての、眠の勝手な行為に対する糾弾とその急進派たちに狙われることとなる博士。そして逸る急進派たちから、自分の立場も省みず博士を守り続ける眠。五十鈴がとりあえず番組からフェードアウトして、ここに来てまんまと主人公を健気に見守る存在というメインヒロインの座を手にした眠の図。つか普通に眠の存在感アップおよびツンからデレの様が顕著だわなあ。
眠の思わぬ献身が、我が身に降りかかる町の暗部への恐怖に脅える日々を送る博士にもたらす迷い。果たして、眠は悪夢的な殺人者かのっぴきならない事情を抱えた身なのか?

一方で、町の急進派の連中そして穏健派の代表であろう櫛名田院長の双方から信頼を得ることに成功し、櫛名田院長からまんまと、町の古くからの住民――“神人”の正体を知ることとなる賢木。自らの復讐のプロセスが積み重なっていく一方、殺された自らの恋人に似た香織の存在がもたらす躊躇の思い。そして、町の住民として定められた運命のままに、櫛名田院長に迎えられ“白狼様”という自らの役目を受け入れ自らの長年過ごした生家から出奔する香織。
空き家と化した香織宅の門前で、自身の躊躇を完全に消し去る賢木。この町が、また自分から奪い去るのかという自嘲があまりにやるせないというか、いよいよその復讐劇の本格的なる始まり――。

博士の存在を餌におびき出された眠と賢木、工事現場の決闘。町の住民としての身体能力もさることながら、場数を踏んできた者として賢木を追い詰める眠と、まさに狼と狩人の比喩のごとく、その名の通りの賢さにて逆に眠を捕らえる賢木。
そしてその賢木を信頼し、同様におびき出され、眠共々――紅く染まった凶月が照らす、夜の土蔵に監禁されてしまう博士。
シチュエーション的に、次回、いよいよ原作を踏んでいない視聴者に明かされるはずの嫦娥町と博士の秘密というか、ぶっちゃけ原作通過済みとして、次回本気で博士そして眠双方にとっての最大の危機! 予告にて博士に妖しく迫る眠という画でwktkいや描写されているピンチ。来週もやっぱり画伯逃げてーーーっ!(これが言いたかっただけです)

あと今回、さりげなくマナにも訪れるはずだった危機を救っていた眠と、原作通過済み視聴者をニヤリとさせる、二人の間を結ぶ謎のキャラウサエルさん友達の図(笑)。原作でも微笑ましいシチュエーションだっただけに、僅かながらでもアニメでその展開を描いてくれたあたりはちょっと嬉しかったり。

おおかみかくし 第7話「喪失」

 2010-03-18
嫦娥町の伝承を調べるかなめが誘拐される話。

今週も順調に暗躍を続け、町にとっての危険人物のリストを入手する賢木。そのリストにしっかり顔写真つきで載せられている博士というか、ようやく主人公自身がこの町にとってのキーパーソンという布石。まあ、前回の櫛名田家での会合にて、槍玉に上がっていたのが誰かというのも明かされたようなもんですが。

町の混乱を目論む賢木が、知らずに心の拠り所としてしまっている香織の存在。思い起こすのは香織に良く似たかつての恋人の面影というか、香織とのふとした会話の中、彼女が東京の大学で音楽を学びたいと願っていても、“この町の住民”としてそれが叶わなかったことを知り我を取り戻す賢木。
賢木にとっては彼女さえも滅ぼすべき町の住民のひとりながら、判りやすいまでに香織が悪役である賢木のブレーキとなる新たな伏線。
そして我が身を蝕む“兆候”と体調の不調から、この日をもって、マナへのバイオリンのレッスンの終了を告げる香織。

眠が大鎌を手にした殺人者だったこと、そして五十鈴の失踪と、自分の日常が崩れかけていることに不安を隠せない博士。堪えきれず、自分に接触してきた賢木に打ち明けてしまう、眠こそが殺人者だったという事実。賢木にとっては、まさに餌として利用しようとしていた博士から得られる思わぬ復讐の好機。
そして明らかになる、賢木の恋人もまたこの町で殺されていたという過去――。

いよいよ博士自身が事件の渦中に引き込まれていく中で、番組後半に向けての伏線を重ねる話であります。
この町そのものへの復讐を目論む賢木の行動原理が明かされ、そして町にとっての禁忌にまで調査を進めようとして誘拐されるかなめ。原作ゲームでは後半になるにつれ出番がフェードアウトしていく(苦笑)かなめがここでまさかの目立つ展開というか、原作とまた違った展開を見せ始めるというなら先が楽しみなんですが。

監禁された座敷牢にて、かなめが壁越しに会話を交わす…死の直前の(暴走していた)一誠とキスを交わしたことで、“神人”という人ならざるものに変異してしまった一誠の後輩である少女。実は彼女も原作に存在しないキャラとして、後半でまたどういう出番があることやら。まさかかなめに“神人”の存在を語るだけの役?
不安に押し潰されそうな雨の降る中、窓の外にて、雨に濡れながら博士の部屋を監視している眠。これまた主人公を精神的に追い詰める描写ではあるんだけれど、これまた原作に先に触れた視聴者として、実のところは彼女の切ない決意が胸を打つ場面。
とりあえず生存フラグが立った五十鈴に代わって、いよいよ物語後半から眠がヒロインとして頭角を現すフラグもまた立ちましたと(苦笑)。

おおかみかくし 第6話「恋」

 2010-03-11
五十鈴が自らの恋心を博士に告白する話。

兄を失った喪失感を胸に秘め、学校で明るく振舞う五十鈴を心配する博士と、一方町の実力者である櫛名田家にて行われる、視聴者にとって詳細不明の危機感溢れ怒号飛び交う会合。原作ゲーム先にやった視聴者として、実は物語の核となる真相を巧みに隠したまま、バイオハザード的危機感を煽り立てて物語が進行しているのはちょっと感心。
町の裏側で進行するもはやのっぴきならない危機と、その危機感に付けこむように櫛名田院長と接触し、ついに“神人”という町にとってのNGワードを口にする賢木。

回りの誰にも打ち明けることの出来ない一誠の死以降、情緒不安定の状態になってる五十鈴。息子と娘が直面した悲劇に、自宅で泣き崩れる五十鈴母って画が切ないなあ。
マナへのバイオリンのレッスン中に倒れる香織と、その長袖の下に隠された“兆候”に蝕まれた身体。賢木にとってのこの町で唯一心を許せる存在である香織の「今後何か起きる」フラグというか、むしろアニメ版では彼女に起きた異変が賢木の暴走のスイッチになりそう。

学校を休んだその日の夜、天を照らすは真っ赤に染まった凶月。博士を夜の公園に呼び出し、自らの想いを打ち明ける五十鈴ながら、まるで突き動かされているかの五十鈴の異変に畏怖を覚える博士。そのラブハートの暴走っぷりがほとんど脅迫的に「私を受け入れて」と博士を追い詰めるというか、なんてこった、番組から「やらないか」臭が消えても小林ゆう画伯演じる美少年として博士の貞操の危機は続くのか!? 今週も画伯逃げてーーーっ!
その五十鈴の暴走状態を前に、恋心などではない、凶月に狂っただけだと大鎌を手にその場に現れる眠――。

ほとんど強制的に番組を盛り上げる演出としての、二丁ナイフに大鎌、互いに得物を手にしての五十鈴対眠文字通りの鍔迫り合い。いやいくら暴走状態ったって、五十鈴の両手でのナイフ裁きが手馴れすぎだ(苦笑)。画面を盛り上げる緊迫感とアクションという意味では間違ってない演出なんだが。
その突然自分の目前で始まった超人同志のリアルガチを前に呆然となってるしかない博士と、その博士を人質に脱出する五十鈴。
改めて二人きりとなっても、目にしてしまった異常な状況を前に、五十鈴を受け入れることが出来ない博士。

眠が自らの目撃した殺人者の正体だった、五十鈴が人間離れした怪力を駆使しその眠と戦い自らを誘拐した。我が身に起こる異常な現実に混乱する博士。
博士への執着が、たとえ眠に否定されても純粋な恋心と信じたい五十鈴の願いは、今の博士には届かない。
自分の想いの正体すら判らないまま、この土地の住民としての自らの運命、そして博士の拒絶に絶望して身を投げる五十鈴と、その彼女を攫って行く狼装束の集団。ああ、どうやら第1話冒頭からの五十鈴死亡フラグは回避される展開になるか?
五十鈴を追おうとする博士と、今、博士が五十鈴の元に行っても彼女のためにならないとその前に立ち塞がる眠。
いよいよ番組の展開、混迷を極めるというか、予告で不穏にも賢木が目にする博士の顔写真が挟まったファイル。一応アニメの感想として原作ネタバレは書かないけど、博士自身に真相が語られるのがいつになることやら。

おおかみかくし 第5話「暴走」

 2010-03-04
暴走の果てに一誠が“引っ越す”話。

ヤバい目つきで部屋に引きこもる一誠を巡り沈痛なムードの五十鈴一家と、昨晩目撃した何の痕跡も残さない殺人事件、その直接の凶行の主たる大鎌を手にした少女の強烈な印象が頭から離れない博士。
五十鈴が登校しない日、つい自分に冷たい視線を向ける眠に食って掛かるあたりの焦燥感。かなめの協力を得て事件を調べようとする博士と、その博士を追い詰めてるかのごとくの眠のストーキングの様は、いかにも眠が事件に関わってますという判りやすいまでの演出意図。

博士がひとりで外出した夜、とうとう自我のタガが外れ、博士を襲う一誠。いえホラー的描写とはいえ、さすがにスパイダーマンのごとく垂直の壁をはいずって降りるのはやりすぎだろ(汗)。もはやガチホモ性的危険でなく人外の何かに襲われていることを悟り、絶叫して逃走する博士。小林ゆう画伯声の細面の眼鏡男子の貞操が今週もピンチだ! 画伯逃げてーーーっ!
家から逃げ出した一誠を必死で探し、夜の町を駆け回る五十鈴。一誠を呼ぶ五十鈴の声も空しく、もはや理性を失い化物と化した一誠の前に立ち塞がる狼装束の一団と、その中心に立つ大鎌の少女。
揮われる大鎌、飛び散る鮮血、その仮面を取った少女の素顔はやはりというか眠。

翌日、無理に元気を装い登校し、一誠はどうしたという博士の問いに、眠の視線が突き刺さる中「引っ越した」と告げる五十鈴。
綾波や長門チックなキャラが、ホラー物において敵側に回ったときのプレッシャーは本当に怖いなというか、これまで物語を冷たい目線で見つめる役だった眠が、いよいよ本当の意味で物語に絡み始めた回でもあります。
事件の背後に見え隠れする、五十鈴一家の悲劇の背景となる、町の住民たちを縛る秘密。櫛名田院長に接触し賢木がその秘密に迫る一方、自らを監視する眠の視線がなくなって、堪えきれず、一誠は殺されたと博士に訴える五十鈴。
次回、予告からしてとうとう五十鈴にも訪れるらしい変調。つかいよいよ次回が第1話冒頭に繋がる訳か。本当に五十鈴自身も悲劇のままに消えるというフラグも見え隠れして、なんとも切ないアニメになってきたですな。

おおかみかくし 第4話「予感」

 2010-02-25
博士の妹・マナがバイオリンのレッスンを受ける話。
そして、博士が、狼の扮装をした一団による殺人事件を目撃する話。

冒頭、いやんいやんと言いつつアーイラッビューと言い寄ってきた男と深夜アニメらしく濃厚にキスを交わす名も無きモブキャラ女。髪の上で揺れるヘアピンがいかにもこの女になんか起こるぞという恣意的描写。
すんまそんアニメの先が気になって辛抱たまらず原作ゲームを開始してしまいました(苦笑)。原作に目を通してみて、初めて判る劇中の登場人物たちの行動原理というか、前回のガチホモ疑惑から一転して一誠に立ってしまった悲劇フラグに同情を禁じえないなあ。五十鈴が一誠の身に生じた異変を気遣う描写、眠が五十鈴に無言の警告を与える描写(教室の窓をいきなり開け、空気を入れ替える…という行為の、ネタ知ってしまった視聴者としてはなんと痛烈な)といい、いよいよ次回あたりから本格的に番組の空気が鬱方向に移行しそうではあります。

マナの車椅子を押しての散歩中、町に響き渡るバイオリンの調べ。ご近所の爺ちゃん婆ちゃんたちも聞き入るご町内のバイオリニスト・香織とすっかり打ち解け、バイオリンのレッスンを受けることとなるマナ。
意味深に香織のバイオリンの音色をありがたがるご近所の衆といい、とある家の門前に飾られた狼の彫像とはっさくといい、そして閉じられたカーテンの窓から博士を見つめる怪しい視線といい、平和な田舎町の風景に不穏当な空気をピリピリと匂わせてくるのは竜騎士07の常套手段。
香織の声はお馴染みゴットゥーザ様ことマブいスケ後藤邑子。主に京アニ作品のせいですっかりネタ声優と化した感もある人ですが、やっぱりキャリア相応(含笑)に落ち着いたお姉さん役も上品にこなしてますです。

前回櫛名田院長と接触し、そして今回、街を散策して香織と出会う謎の男・賢木。香織の家にマナの忘れ物を取りに行った博士と賢木の邂逅と、帰り道、ついに博士が目撃してしまう…狼装束の謎の一団による殺人事件。被害者は、冒頭で恋人と情愛を交わしていたあのヘアピンの女。
大鎌を使っての惨殺を目の当たりに、取り乱し、居合わせた賢木に助けを求める博士。しかし賢木と共に戻った殺人現場にその痕跡はまったく無く、いかにも演出上の都合で放置されたヘアピンが星明りに輝くだけ。
主人公、4話目に至ってやっと街に起こる事件の現場と接触。まあ次回以降は疑心暗鬼に苛まれ苦悩するって展開になるんでしょうけど、次回については一誠・五十鈴兄妹の悲劇が主題になりますかね。

おおかみかくし 第3話「衝動」

 2010-02-18
博士(演:小林ゆう画伯)がよりによって彼女のお兄さんに、比喩とかでなく性的な意味で襲われそうになる話。画伯逃げてーーーっ!

兄妹友達と連れ立っての郊外ドライブにて、甘いマスクに隠れた、ノンケでも平気で喰っちゃう倒錯趣味が明らかになる一誠。川でコケて濡れてしまった博士の着替えた服を洗濯もせずにくんかくんか、いやさすがの俺もそれは引くわ(含笑)。
翌日風邪気味となった博士を病院から送る帰りの車の中、他の車も通らぬ田舎道、車内を照らす夕暮れ、助手席には画伯が声を当てている細線の極上の眼鏡男子。ズボンに這いよる手が普通に生々し過ぎて、いったいこのアニメはどこに向かおうとしているんだろうかと本気で心配になっちまったですよ(笑)。
抵抗した博士が思わず割ってしまったカーコロンのはっさくの臭いで正気を取り戻す一誠というか、なんかこれだけで「町の住民にはびこる、衝動を抑えられなくなる奇病」→「その奇病を抑える特効薬としてのはっさく」ってネタがプンプンと読み取れるんですけど。

町の土壌的に住民を密かに侵している風土病(たぶんそれが真相)→症状として自身の衝動を抑えられなくなる→その狂気の渦中に入り込んでしまった主人公と、ええ原作の竜騎士07、「ひぐらしのなく頃に」とそこまでわざわざネタ被らせなくてもと。
新キャラとして登場してくる、医者である眠(裏番ヒロイン)の叔父とその叔父に接触してくるバイオケミカル企業のイケメン社員。とりあえずまだドラマの登場人物を揃えてる最中ではあるのですが、なかなか主人公が事件の現場そのものに踏み込んだりしないですな。
学校での不自然な歓迎ぶりとは裏腹に、眠の叔父の台詞といい郊外で出会った住民たちの視線といい、やはり実際町からは歓迎されてない様子が垣間見える博士。まあ今は伏線と過程をじっくり重ねてる最中と思いますです。

とりあえず今回、「やらないか」成分過多から男視聴者を逃さないための五十鈴とかなめのスク水サービスカットの嵐というか、女の子の肢体をぴっちり包むスク水のむちむち感の描写に作画の全精力が注がれていたのが嗚呼なんて漢らしい(笑)。このスク水サービスと「やらないか」成分ゆえの深夜枠での放送というか、いかんなあ、積みゲーになってる原作ゲーに本当に電源入れたくなってきた。

おおかみかくし 第2話「兄妹」

 2010-02-12
博士の前に暴走ヒロイン・五十鈴(はっさく少女)の兄・一誠が現れる話。

あいも変わらず不自然なまでにクラス内でちやほやされる博士ながら、クラスを仕切る裏番みたいな存在感のヒロイン・眠の登場で勝手に解散するオートマチック的な雰囲気といい、こいつらはこいつらで我が身可愛さの意図あって博士に接してるってのが明白すぎて気持ち悪いわ。博士がこいつらにとって特別でもなんでもなくなった途端、クラス中で一斉にシカトとかのイジメ始まりそうでやだな。
そんなクラス中の意図(?)と関係ないところで博士に開けっぴろげな好意をぶつける五十鈴と、そんな五十鈴に対し何かしらの警告を与える眠。眠の存在があからさまに怪しいのは、真犯人と思わせて実はそうでもないというミスリードのつもりか?

五十鈴の兄である大学生・一誠の登場と、作家である博士の父親が語る、町に伝わる伝承の中心たる嫦娥狼の存在。博士と五十鈴のクラスメイト・かなめや一誠がファンという博士の父親の作品は、ファン曰く奇想天外な小説。荒俣宏先生あたりがモデルなんだろうかと思いつつ、竜騎士07、荒俣先生好きそうだよなあ(含笑)。
よく出来た兄と可愛い妹の構図のままに仲の良い一誠・五十鈴兄妹と妹側の反抗期に手を焼く博士・マナ兄妹。ある意味微笑ましい対比ですら今後の悲劇フラグかとか勘ぐってみたり。

主人公達がどこか謎めいた日常を過ごしつつ、その影で夜の町にて発生する、狼の扮装をした一団による殺人(?)事件。前回ラストで、白石稔演じる実は博士に反感抱いていたらしいクラスメイトも犠牲になった一件として、町に不都合な人間が消えていくって話ですかね? 博士自身が町の暗部を直接目の当たりにするのはもうちょっと先か?

おおかみかくし 第1話「嫦娥町」

 2010-02-02
100202


第1話で死ぬ役、白石稔。てかEDテロップでいきなり笑いを取ってどうする。
主人公・博士(演・小林ゆう画伯)が物語の舞台である地方の町に引っ越してくる話。

いきなり転校してきた主人公を待ち受けるハーレムにしてパラダイス。新しい環境をそれなりに楽しむも、時折覗く登場人物たちの影の部分と、町に隠された伝承が織り成す怪事件。ええ竜騎士07原作らしく、いったいどこが「ひぐらしのなく頃に」と違うというんでしょう(苦笑)? また事件の真相が、ループ世界を俯瞰する高次の存在がうんたらかんたらになったりしたら視聴を続けるのは危ない(ニヤニヤ)。

第1話段階で、車椅子生活ながら反抗期気味、でも兄貴のガールフレンドにはとりあえず笑顔の腹黒妹がなかなか良いキャラ。あと藤原啓治演じる父ちゃんのウザさもなかなか好感触(笑)。今回の小林ゆう画伯は大人しい少年役ということで、セーブした演技の“よい画伯”ではありますが、ギャグパートで突然暴走したりする展開は熱望であります。

まあなんだかんだ言いつつ、今現在も「うみねこのなく頃に」新作発表の折ごとに購入してる人間としては先を楽しみにさせてもらいますが、実は原作ゲーム、アニメ放映開始に先んじて買ったんだけどいまだ積みゲー…。こうなるとかえって、アニメの先バレ防止のために遊べないというか、下手にアニメの視聴切ったりしたらそのまま永遠に積んだままか…??
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事業部長わたなべ

Author:事業部長わたなべ
北国に蠢く黒い影。心に星を持つ男。
模型HP「豪雪地帯酒店・第二事業部」やってます。
http://www.geocities.jp/x3318jp/

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