仮面ライダー鎧武 第16話「新アームズ!ジンバーレモン誕生!」

 2014-02-14
吾郎ちゃんの「俺もいろいろあったからな」は、ライダー好きに向けた高度な釣り針ですかそうですか(あえて食いついてやらん)。

鎧武ってどうしてもアイテム類の販促が目立つから特にそう感じるけど、虚淵玄が既に1年分書き終えているストーリーのプロットと販促が時々チグハグなんだよね。いえまあチグハグというより販促の部分が全体の物語の中から浮いて見える感じか。
ええもちろんそのチグハクさは、紘汰がほぼ直感と手探りでアイテムの使い方を模索しながら戦うという第1話にて既に片鱗を見せてるわけですが。
ぐっさんも、どうせ紘汰に新アイテム渡すなら、せめて「ベルトのここの部分にこう付けてね」ぐらい教えてやれよ。ベルトのプレートが戦闘中に外れるの、それ「ここに新アイテムつけるんだ」って閃くより「ベルト壊れた!」って焦るとこ。

どうやら紘汰と戒斗をユグドラシルから逃がしたのも完全にぐっさんの独断らしく、これ幸いと紘汰たちを更に自由に泳がせるモルモットにしようと企むプロフェッサー凌馬。
そしてシドは凌馬から盗品(ぐっさんが紘汰にやったロックシード)の探索と貴虎からは紘汰の始末をそれぞれ言いつけられ、貴虎はとうとう互いの正体を知ることとなった弟(ミッチ)に対するケジメを付けることに。
そして街では、そのシドに唆された一部のビートライダーズたちがロックシードから怪人を召還して悪事のし放題…。

ロックシードという強力な力と、それを生み出すヘルヘイムの森に翻弄され続ける人間たち。
なんつーか、敵も味方もこうも力を巡っての各々の思惑がバラバラ過ぎる中で、「力を間違ったことに使うな!」と正論を吐き続けなければならない紘汰の苦闘が目立つわなあ。
同じ仲間と思っていたビートライダーズの人間が、ロックシードという力に唆されるままに悪事を繰り広げていた。その事実に絶望しかける紘汰ながらも、ロックシードから生まれた怪物が人々を襲うのを看破は出来ない。
強力な怪人に苦戦する紘汰ながらも、第1話から見せていた応用力の高さ(きつとそうなんだよ)にてぐっさんから与えられた新たな力の使用法に気付き、新アームズ・ジンバーレモンを装着する。
てかね、エナジーロックシードを持つライダーの武器がみんなソニックアローになるというあたり、販促の下手なわざとらしさを感じずにいられんw

今回、力は持つものの心がけ次第という、紘汰にとっての救いとなる回答を与える吾郎ちゃんは、まさしく「悪意」から生まれてしまった力に呑まれず、仮面ライダーという「正義」のメタファーにになれと説くおやっさんの役割。
今回以降、紘汰がロックシードの力に俯くことも翻弄されることもなく戦うようになるとしたら、実はまさしく今回が「仮面ライダー」誕生の瞬間を描いたエピソードになるのかも。

そしてミッチは、兄に連れられ、自分が公表しようとしていたロックシードとヘルヘイムの森の真実、その深遠を垣間見る――。
これが視聴者に公開されるのはまだもうちょっと先ながら、ミッチをして、ユグドラシルが森の秘密を独占しようとしてたことを納得させるだけの真実として、これが(何も知らない身としての)紘汰とミッチの完全な決別になってしまうかなあ…。
紘汰とミッチの決別はほぼ当初からの確定事項としてフラグ乱立していたけど、現状(同じチームの仲間たちの存在はあるにしても)の紘汰の孤立無援っぷりに対する理解者が欲しいところ。まあ、戒斗はある意味紘汰を一番理解している人間ではあるんだけど(苦笑)、現状なかなか素直に手を取り合ってはくれないしなあ。
吾郎ちゃんに救われた紘汰にとって、今回が物語を前向きに動かすためのきっかけになることを願わずにおれん。


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(2014/02/01)
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仮面ライダー鎧武 第15話「ベルトを開発した男」

 2014-02-01
変身ベルト開発者・戦極凌馬、ユグドラシルに捕らえられた紘汰と戒斗の前に姿を現す。すげえ、花道オンステージとか開発者の趣味との独白で済ませてるw

あくまでユグドラシルの掲げる思想の代行者として行動する貴虎に対して、自身の研究対象にしか興味を示さない凌馬、自らを汚れ仕事専門と自嘲し貴虎の純粋さを冷やかに見据えるシド、ある意味もっとも底を見せずに立ち回るぐっさん。
同じユグドラシルの中でさえ幹部メンバーの意志がバラバラというか、誰よりも大人に憧れる紘汰の目に、大人であるはずの彼らが各々身勝手に振る舞っているように映る皮肉。
ドライバーを取り上げたあとのモルモットは、用済みでなく保護対象にするとのたまう貴虎が一番まともそうに見えて、実は連中の中では浮いて子供っぽく見えるというのもな。

以前の劇中モノローグを信じるのなら、紘汰には今後「大人にならざるを得ない」決断が迫られるのかもしれないけれど、実は貴虎はそうした決断に際することがなかった――年齢を重ねただけの大人なのではないかとも思えるわけで。
今回、自身が純粋に愛する家族と信じ込んでいた弟(ミッチ)がライダーだったと知って、やっと貴虎自身の掘り下げが始まるのかも。

子供は単純に玩具(力)を欲しがるものと見下しビートライダーズをインベスゲームで利用していたユグドラシルと、そのアジテートを司る役割として、凌馬が与えようとした新たな力を拒絶した紘汰に興味を示すぐっさん。
紘汰が、ユグドラシルにとって意中になかった回答――力は、誰かを守るためのものというのにぐっさんがそれなりに理解(?)を示すのは、ぐっさんはぐっさんで凌馬とは別の目的でドライバーの力を見極めたいというのがあるんだろうか。
ぐっさんが紘汰に新たなロックシードとベルト拡張機器を渡して去るのと入れ替わりに、紘汰の閉じ込められてるブタ箱へと駆けつけるミッチ。ああ、ぐっさん確実にミッチの動きも捉えて泳がせてたわなw

戒斗も連れて、新しいロックシードに量産型ドライバーと、それぞれ手土産を手にユグドラシルからの脱出を図る紘汰たち。脱出途中、紘汰が兄貴分の映像を偶然見つけるもののミッチが阻止する流れは、そりゃ見せられないよという視聴者感情と共に、その前に立ち塞がるシドとの対話に皮肉に生きることになるというか…。
シドが初瀬ちゃん(黒影さん)を殺したことに怒りをぶつける紘汰と、紘汰が早めに始末をつけなかったがために被害が増えたことを糾弾するシド。そして紘汰は、嫌悪する目前の男と同じことを自分がしていたことをまだ知らない――。紘汰が兄貴分の死の真相を知るときがまた新たな波乱というか、視聴者に対して新たな時限爆弾が仕掛けられたようなもんだ。
この真実のえげつなさで登場人物を翻弄し視聴者を煽るあたり、どこまでも鎧武は話の先を追わずにいられなくさせてくれる。

新世代ライダーとしての力を存分に揮い、鎧武/紘汰を追い詰めるシドの変身したシグルド。今回のところはバロン/戒斗の加勢を受け、バイクアクションにて撃退。
一方貴虎、ユグドラシル本部内を逃走する弟と、そのミッチ本人が龍玄に変身するところを目の当たりにする。何気に年が明けてから始めて変身する龍玄というか、この兄弟、ようやく腹を割って対話できる段階を踏めるということで、これまでの紘汰との離反フラグも併せてミッチの今後の動向も気になるところ。
次回、やっと主役ライダー、中間パワーアップ展開。

仮面ライダー鎧武 第14話「ヘルヘイムの果実の秘密」

 2014-01-25
黒影さんこと初瀬ちゃん、虚淵脚本としてマミさんの役割を全うして初瀬る。初瀬ちゃん役白又敦も追悼のコメントを寄せておりますというか、本当、もうちょっとグリドンとのコンビで視聴者を和ませる役を続けてほしかったよ…。
http://ameblo.jp/atushi-shiramata-we/entry-11753221844.html

実はW以降の平成ライダーではきちんと守られてきた不文律として、ライダーの敵たる怪人は「改造」人間(オーズも、グリードは人間の欲望の具現化だったし)。今回明らかになったけど、第1話に登場した紘汰たちの兄貴分もやはり第1話での怪人化してたってのは、しかもそれを元に戻す方法がないというのもあって、鎧武って「元々人間である怪人」を倒すことの生々しさをこれでもかと付いてきてるんだよなあ…ええ本郷猛もさそり男に改造された自らの親友を倒してましたけど。
ヘルヘイムの果実を食べてしまったことで、初瀬は紘汰の兄貴分同様怪人化してしまい、「怪人として、ライダーに倒される」結末を迎える。
インベスゲームの果てに死を迎えたとも言える初瀬と、その止めを刺したのがインベスゲームの種を撒いたシド/新ライダーシグルド。
今回、新ライダー4人一斉お披露目というイベントより初瀬の辿る顛末というドラマばかりが胸に突き刺さるというか、怪人化して以降の初瀬が終始人間としての自我を失った状態でいたのは、せめてもの「人間を殺す生々しさ」の緩和のためでもあるんだよなあ。

チームとして対立はしていても、同じダンス仲間である初瀬を救おうと奔走する紘汰と、ついにユグドラシルの内部まで忍び込み、ユグドラシルの深すぎる闇と、そして紘汰が知らずに自身の兄貴分を殺したことをひとり知ってしまうミッチ。
ミッチはミッチでひとり、誰にも話せない闇を抱え込みまくっているというか、本当に「何も知らない」紘汰との決別がハタ目にも決定的なんだよな。単純に兄弟として貴虎に与するというよりは、その天賦の才を野心に変えて第三勢力にもなりえそうとも思えるんだけれど果たして?

もはや自我を失った怪物として暴れ回る初瀬の説得を断念し、変身して立ち向かう紘汰ながらも、それでも目の前の敵が「自分の仲間」として倒すことは出来ない。
その紘汰の「子供ゆえの甘さ」に、「大人としての責任」を誇示するように現れ、躊躇なく怪人化した初瀬を葬る新世代ライダー。
あるいは、初瀬を手にかけたシドにとっては紘汰も初瀬も自分の掌で踊っていた駒に過ぎないとして、シドの底知れない怖さが垣間見える場面でもあるんだけれど。シド役波岡一喜は、これで変身した特撮ヒーローは3人目か…。何気に平成の特撮ヒーロー俳優代表になれるかも知れんなあ(苦笑)。

慟哭する紘汰をあざ笑うシドと、そしてとうとうユグドラシルに拘束される紘汰。
本当に初瀬ちゃんがマミさんの役割として、番組の空気が一変したわなあ。
まどマギでもFate/Zeroでもサイコパスでも虚淵玄に試されてきた視聴者として、ここから虚淵の本気を見せられることになるのかも。
これからまだなお衝撃と悲劇の物語は続くだろうとして、物語序盤の縦糸だった、子供たちの自身を叫ぶ手段としてのダンスを、紘汰たちが取り戻せるのか…というあたりまできちんと描いてほしいもんなんですが。
円環の理に導かれ、さらば初瀬ちゃん俺たちの黒影さん(涙)。

仮面ライダー鎧武 第13話「鎧武、バロンの友情タッグ!」

 2014-01-18
キーワードとして提示されていた「禁断の果実」とそれを口にした結果。
ええようやくもって虚淵玄らしいえげつない展開が始まってきたというか、次回以降はこれでもかな鬱展開が続きそうだなあ。

街にはびこる、怪人に襲われた人々の身体から森の植物が生えてくる奇病と、その原因とされてしまうインベスゲームそしててビートライダーズ。
もはや最初から――インベスゲームからしてこうなることを見越してユグドラシルの策略だったことを悟るミッチと、そのミッチの推察を裏付けるように、ビートライダーズを生贄にあくまで秘密裏に事態の収束を図るユグドラシル。一応ながらも、市民にとうとう被害者が出てしまったことに対する貴虎のリアクションとか、貴虎自身は「世界平和のため」という純然たる使命感そして選ばれし者としての責任感が行動規範であることは間違いなさそうなんだよなあ。
それゆえの意固地さが、無責任な子供たちとしてのビートライダーズへの偏見にも繋がってる分、なかなか紘汰たちと手を取り合えない展開は続くんだろうけど。

街のアイドルから一転、市民に石もて追われる存在となるビートライダーズと、ユグドラシルとの契約により市民からはヒーローと持て囃されつつビートライダーズ狩りを開始するブラーボ。
嗚呼…元傭兵という大人の立場から、子供が無自覚に強力な力を揮うことのカウンターキャラになってくれると思ってたブラーボ/凰蓮だったけど、結局この人「子供が自分より強力な力を揮うのが面白くない」ってだけっぽく思えてきた。この人の言う本物がどうの云々ってのは、本物=強いってだけの話なのか。

一方、戦極ドライバーを失い仲間にも去られた黒影さん、残月や怪人の幻に苦しめられつつ、自らの安全の保障としてのロックシードを求めて彷徨う。ここまでは単純に、この番組におけるライダーからドロップアウトした者としての展開が描かれるもんだと思ってたんですけどねえ…。

なお人々を襲う怪人に対して変身しようとする紘汰ながら、今戦ったところで自身の今の立場を覆せるわけではないことを躊躇。そして現れたブラーボは、暴れる怪人を放置しユグドラシルとの契約どおりに紘汰のみを追い詰めてくる。紘汰が戦い続けていくためのきっかけとしての、大人への欺瞞が蓄積されていっているってことか?

今回、先んじてブラーボに仲間を傷つけられた上にプライドを踏みにじられていた戒斗、その場に乱入し紘汰とタッグを組んでブラーボに挑む。
自らはマンゴーアームズに変身し、紘汰にはバナナロックシード――むしろバナナアームズに変身して得られる武器としての槍を貸し与えるのは、ブラーボの二刀流に対抗するための長リーチ武器×2って判断か。
玩具の製品仕様としてのアーマー交換ギミックを、鎧武がバロンのアーマーを装着したというイベント性も絡めて見せるあたりは良い販促。

ブラーボは撃退したものの、まだ残って暴れる怪人と、その場に現れ怪人を撃退する斬月・真。次は鎧武&バロンとの対決と思いきやその場に現れた黒影さん、誘われるようにその場に生えていた、ロックシードの元となる森の果実を口にしてしまう。斬月・真の「吐き出せ!」の絶叫も虚しく、黒影さんの身体を蝕んでいく異変――。

ここまでやってきて、まどマギで言えばきっとまだ3話クライマックスの段階なんだよね。
いよいよ、ライダー達が辛い真実を目の当たりにする展開は始まっている。
黒影さんの本気の退場もありえるだけに(てかほぼ確定みたいな空気…)、番組にとっての癒し要素が脱落するのは辛いなあ。


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(2013/12/28)
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仮面ライダー鎧武 第12話「新世代ライダー登場!」

 2014-01-12
年明け1回目の放送は新ライダー登場回。むしろ今回一番驚いたのは、劇場版における「御神木」、「巫女」のファクターがきちんと本編への伏線だったこと…! 劇場版ライダーが、本編の謎の回答を示唆するって展開はかなり久々だよ(しかも劇場版、脚本は虚淵じゃないのに)。

冒頭にてミッチと紘汰、黒板への現状整理という形で番組のこれまでを視聴者に説明。
自分たちがユグドラシルによるロックシードと戦極ドライバーの実験台にされてると判断したミッチ、紘汰に変身を控えることを提案。
ミッチの推察には同意しても判断には納得しかねる紘汰、いっそすべてを公表することを思い立つも、それはミッチにとっては自分の居場所を失ってしまう行為。
今回、目前で市民が怪人に襲われているのを変身して助けた紘汰に対しても叱責の上、「(ユグドラシルの思惑通りにならないために)たとえ市民が襲われていても仕方ない」との冷たい発言など、自身のエゴのために紘汰を言葉で説き伏せるミッチの怖さが目立つなあ。
ミッチ自身がこれまで好感度高い参謀キャラとして目立っていたのもあって、番組の雰囲気が重くなってきたのを象徴する存在にもなってるんだよな。

紘汰たちから得られたデータで戦極ドライバーの実用化に成功し、量産型黒影で街中の森の痕跡の処理に当たるユグドラシル。一方黒影1号というかオリジナルの黒影さん、斬月にドライバーを破壊されてしまったため変身もできず、陣地攻めにきた戒斗にボッコボコにされた上舎弟のはずのグリドンには裏切られ仲間にも去られる…。しかも予告ではえらくまずいことになってるし(いえまあネタバレは見ちゃったんですけど)、ああ、黒影さんが離脱第1号になっちゃうのか…? 熱血単純馬鹿という、ちょっと癒される好きなタイプのキャラだったんだがなあ。
てか裏切ったグリドン、その後すぐ凰蓮のケーキ屋でこき使われててワロタw こいつはこいつでいい癒しキャラになってるわ。

おそらくは劇中、この二人だけが元からの地元民であろう戒斗と舞、御神木と神社の跡地で互いの思い出を語らい合う。劇場版での舞の巫女云々ってのは、彼女が宮司の娘として、御神木の前で踊る役割だったから…という伝奇的設定公開。子供時代の、互いの記憶が重なってるあたりはこれは実にいいフラグ(苦笑)。そして、とうとう舞本人の前にも現れる、舞そっくりの謎の少女…。もし、彼女が御神木の精霊だとしたらそれなんてかんなぎ?
実は御神木=ヘルヘイムの森の植物で、現在はユグドラシルの最深部で厳重管理…ってのは深夜アニメくさい過ぎる推察か(でも脚本虚淵だし…)。

なおも現状に悩む紘汰ながら、ミッチ、ベルトを捨てれば、少なくともユグドラシルの思惑からは離れられるとクールに提案。しかしまたも目前で人が怪人に襲われている光景を前に紘汰、ミッチの制止を振り切り変身する。
ミッチの提案は、平穏は得られるかもしれないけれどそれは逃避でしかない。今、目の前で、人が怪人に襲われているという光景からも――。
何処の誰かの、どんな思惑も関係ない。今危機に陥っている目前の人間を守り、戦う。それが仮面ライダー。
今回、本編が年明けから重い雰囲気に陥りそうな中で、それでもヒーローとして懸命な紘汰の姿勢が本当に救いだったですよ。

死闘、ライダー対三大怪人。いえね、絶対紘汰の苦闘にたまりかねて、ミッチも変身して加勢するもんだつて思って見てたんですよ。
紘汰は辛うじて勝利するものの、とうとう最後まで変身することなく、手出しが出来なかったミッチ。ミッチにとって、一番辛いのが自身の素性がバレてしまうこととはいえ…もはや二人の離反フラグにしか見えないのが辛いなあ。

そして販促も忘れませんよと、ユグドラシルでの仮想空間戦場にて新たにゲネシスドライバーを身に纏った貴虎、メロンエナジーロックシードにて夕張メロンにレベルアップした斬月・真に変身、模擬戦にて群がる量産型黒影を一掃する。
いえね、変身シーン1回披露しただけで旧斬月お役御免なら、その不要になったドライバーを黒影さんにやれよとかついつい思ってしまいますが。
本格的な参戦は次回以降として、ゲネシスドライバーの完成をもって紘汰たちビートライダーズは不要との宣言がされたり、いよいよ物語りは新章突入ってところに来たかなあ。
現状、販促ペースのおかげでもあるんだけど展開早い気がして。なんか半年でも終われそうな…。1年かけて、子供たちが大人になっていく話が描かれるして、どんな構成になっているんだろうね。

仮面ライダー鎧武 第11話「クリスマスゲームの真実」

 2014-01-05
やっとプロローグ完結。ようやく紘汰がユグドラシルの仕組んだインベスゲームとヘルヘイムの森の真実の一端を知るところで、今後の戦いの決断を迫られるというのは…実はMOVIE大戦にて「自分の戦いが、ゲームじゃない」ことを思い知らされるのと同様の展開。
そうした紘汰の精神的成長のきっかけが描かれるという意味でもMOVIE大戦はパラレル扱いになるのかなあ。

ミッチの策略にて、森の捜索の囮とされた他のライダーたち、ことごとく貴虎の変身した斬月に倒され森の外に追い出される。実は楽しみでもあった斬月VSブラーボの実力者同士のカードは、ブラーボ側まさかのベタ惚れオチでダウン。てか今回、むしろ戒斗=バロンがブラーボに一矢報いたところが一番胸熱だったんですが。やっぱりこいつの成長のほうもきちんと描かれるのは好感。そしてケーキ屋ブラーボクリスマス参戦に対する「仕事しろ!」盛大にワロタ。

むしろ心配なのは今後の黒影の扱いだよなあ…うっかり本気出しすぎた斬月、勢い余って黒影のベルト破壊。予告では量産型黒影なんて登場してるし…。熱血漢の単純馬鹿というのは嫌いじゃないので、このままフェードアウトはしないで欲しいところ。
てかジャイアンがいなきゃスネ夫役グリドンの存在感も薄くなるしw

大人はリスクを避けるが、子供は力に惹かれて危険な玩具を渇望する(風都にはなりばっかでかくなったガキしかいないの法則)。
シドの――ユグドラシルの思惑のままにロックシードとライダーの力にはしゃいでいた紘汰が知る、自分たちがモルモットでしかなかった真実。
一方ミッチも、龍玄として拳を交えた相手である斬月の正体が、例によって貴虎のうっかり発言にて自分の兄と知ってしまう…。いや展開上の正体バレは避けて通れないとしても、今回までの貴虎のうっかりぶりはもはや製作側の悪意的なレベル(笑)。

突如大量発生した怪人たちを前に、それでも自分たちをモルモット扱いしていた研究員たちを守って戦う紘汰。森からユグドラシル屋上にまで飛び出すスイカアームズ無双っぷりは当然の年末商戦サービスとして、派手な空中戦自体は結構見所であります。
ゲーム終了後、律儀に約束を守って大量のロックシードをシドに手渡し、自分たちは誰の思い通りにもならないと宣戦布告する紘汰。台詞からするとシドも退場っぽいけど、せっかくの波岡一喜というアクの強い特撮アクターを、プロローグの時点で終わらせたりしない…よね?

「大人はなろうとしてなるものじゃない、子供でいられなくなるだけのことだった」
クリスマスパーティーに被さる、今後の展開への不安を煽る紘汰のモノローグが実に虚淵玄くさいというか、そして今後の視聴者の期待のハードルを上げに上げたよなあ(汗)。
登場人物たちの葛藤の描き方だけでもゾクゾクするというあたり、今後も番組やたら楽しみです。

仮面ライダー鎧武 第10話「ライダー大集結!森の謎を暴け!」

 2013-12-21
サンタで変身、スイカ無双、そしてライダーだよ全員集合と、戦隊に負けず劣らずのクリスマス回。
サンタ姿でバイト中の紘汰、今日も街中で怪人を倒しつつ、森から怪人が溢れ出る現状に危機感を覚える。
策士ミッチの提案する、他のライダーを囮にして森の秘密を探ってしまおう作戦。ミッチの交渉術によってゲームと信じ込まされあっさり承諾する戒斗はじめライダーの皆さんがなんかチョロいというか、黒影&グリドンコンビもこいつらは紘汰と別ベクトルでバイト大変だな。負けがかさんでいつもロックシードを失ってる分、シドの懐を潤させるのがお仕事です(泣)。

今回、ミッチが何か企んでると知りつつシドがゲームの準備に手を貸すのは、見事に貴虎への反発心。いや最愛の弟にまで騙されてるという貴虎がどれだけ人望ないんだって話なんですけど(苦笑)、良くも悪くも、純粋すぎて他者のことに盲目なのがこいつの弱点なんだよなあ。半面味方につけば、たぶん凄く頼もしくなってくれる存在として、その日が来るのはいつの日か?

ゲーム当日、クリスマス時期というケーキ屋にとって1年で最も忙しい時期にわざわざ参加を決め込む凰蓮。ゲーム参加用のロックビークルをなんなく手に入れてるというのは、影でまたシドさんが受難に遭ったと勘ぐってみる。
てかね、生身のまま真っ先に、そのゲーム開始の場にぞろぞろ集まってきた怪人に鉄パイプ投げつけるあたりが流石ですよ。
斬月の強さになにか足元がグラついてる危うさがあるのに対し、ブラーボの迷いなき安定感はある意味番組の重心。なんだかなあ、今回までキャラの個性が各々際立ってきた分、途中退場してほしいライダーが存在してない件。

集まった怪人たちをほぼ龍玄ひとりに押し付ける形で、続々と森に突撃していくライダーたち。龍玄の新フォーム、キウイアームズはカンフーアクション主体の格闘フォーム。銃撃メインのブドウアームズとなんともいい対比だわなあ。
参戦した鎧武、スイカアームズにて怪人を蹴散らす。大型パワードスーツという存在感のズルさもあるけど、現状無双フォームとしてやたらかっこいいよなあスイカアームズ。
他のライダーたちに遅れ、鎧武、龍玄も森へ突入。一方森にライダーが集結しているという異常事態を察した貴虎、初めて、視聴者に変身シーンを見せつけ、自らも仮面ライダー斬月に変身。いやあ、変身アイテムを一旦宙に放り投げてからキャッチするという変身が見事に香川教授に被ってますねw
いよいよ森に集結する全ライダー。森の秘密の一端がいよいよ明かされるのかという期待とともに、クリスマス商戦編、盛り上がってきた!


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(2013/12/07)
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仮面ライダー鎧武 第9話「怪物インベス捕獲大作戦!」

 2013-12-08
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設定としてテキスト媒体(雑誌など)で紹介されてはいても、本編では語られることのなかったビートライダーズたちが踊る理由としての「未来への不安」。
生まれたときから敷かれていたレールを、何の疑問もなく渡ることで大人になった貴虎と、そんな兄の姿への疑問からビートライダーズ側に与したミッチー。
街の子供たちの「未来への不安」=「大人への不信感」というのが、街にはびこる怪人の対処を大人に頼らず自分たちで行おうとする紘汰たちの姿勢からも感じる所。
子供の立場から、大人へ歩みだそうともがく紘汰が「成長」というテーマを担って主役に就くのはある意味当然なのかも。

既に街に森からあぶれた怪人が暴れ回っているのではというミッチーの推測を裏付けているように、既に街のあちこちにその蔦を伸ばしている森の植物たち。冒頭、森の果物に魅了され、口にしようとする人間→後半、蔦に絡まっていた、件の人間が被っていたはずのヘルメットというのがジワジワ煽ってくるというか、この視聴者を一気にゲンナリさせるであろう、予想される真実が明かされるタイミングは果たしていつか?
街にはびこる怪人に襲われるパーラーの店主吾郎ちゃんというか、嗚呼ッ、吾郎ちゃんが今までライダーで出したことない声をwww
吾郎ちゃんをも襲った怪人を捕らえるため、チーム鎧武、少年探偵団を結成。何気にミッチーが一番ノリノリというか、ホント、チーム鎧武ってミッチーの存在に支えられているもんだとしみじみ。
変身したままの姿で怪人を捜索する紘汰ワロタ。仮面のシュールギャグというのはむしろロボコンとかの路線だろうと。
平成ライダーで今までライダーによるギャグ描写がなかったわけじゃないけど、なんだか鎧武が新しいものを作り出そうとしてるって気がしてきた(何を今さら)。

森で伐採した果物を餌におびき寄せる(何気に、戦極ドライバーの機能によって森の果物がロックシード化するという設定初公開)というミッチーの作戦が功を奏し、まんまとおびき出される怪人。
空飛ぶコウモリ怪人に対処するためのイチゴアームズにフォームチェンジの際、排除されたオレンジアームズによるロケットみかんパンチにまた驚き。空に逃げる怪人を追跡する手段が、怪人に忍ばせたスマホというのが時代だよなあ…もはや便利な小型発信機なんてのは、フィクションにすら登場の場がないのかも。

森の植物がはびこり、文字通りの怪人の巣窟とも呼ぶべき工場の奥にて怪人と対決。やはりライダーといったらダブル変身燃える。
怪人を倒した紘汰とミッチーが目撃する、工場の奥にはびこった植物を始末する、斬月率いる謎の一団。そして斬月のドライバーに装着されたロックシードから、その正体がまさか…と衝撃を受けるミッチー。
現状、ヒーロー側の頼れる頭脳にして番組の良心とも呼べるミッチーだけに、いずれ兄側に与して紘汰と決別する…という展開が描かれたら辛いなあ。
大人たちは既に森や怪人の存在を知っており、怪人による事件を闇に葬っているという新たな疑惑。次回、クリスマス商戦らしく全ライダー集合。
フルーツ鎧を装着できるフィギュアの発売がグリドンと黒影ですら発表されて、ブラーボの発売予定はいつ?

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(2013/11/16)
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(2014/01/31)
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仮面ライダー鎧武 第8話「バロンの新しき力、マンゴー」

 2013-12-01
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パーラーのマスター、吾郎ちゃんが町おこしの成功からユグドラシルによる街の開発を歓迎する一方、その台頭のせいで自分たちの穏やかな生活を失ってしまったという過去を共有していた舞と戒斗。
戒斗が、今度は誰にも押し潰されない強さを追い求める一方、舞はどんな境遇であろうと折り合いをつけ、笑顔であり続ける輝きを強さとして持とうとする。
どちらが正しいのかという結論は出さないまでも、こうやって「人間の生き様」というテーマに話が及んできて、ようやく脚本にエンジンかかってきたなと安心したわ。
あと、物語における戒斗の役割がラオウだってのに気付いたのは、その世紀末覇王のごとき人生のあり方よりも、新フォームマンゴーアームズの兜デザインのおかげですw

沢芽市に群発的に発生している、謎の森へと繋がる次元の裂け目の存在。今回、舞がその裂け目から森へと足を踏み入れたように、逆にこの裂け目から怪人たちが待ちに漏れ出しているのではないかと危惧するミッチー。
スイカロックシードを取り戻しに来たシドに対し、逆に揺さぶりをかける頭のキレなど、本当にこいつは軍師キャラとして確定してきたなあ。現状実はミッチーが一番チーム鎧武を外敵の存在から守っている件というか、やっぱり舞を巡って紘汰の決別フラグが積みあがってる感じなのが辛いわ。
スイカロックシードが今回使用不可能になっていたのは、強力な力の反動というより、そうそうCG代を使わないという意思表明そして説得力描写ですw

一時の触れ合いから、少しだけ距離を縮めた舞と戒斗。なにげに舞が、いつの間にか北斗の拳におけるユリアの存在感になってたというか、物語の土台が理解しやすくなったのもあって俄然話が面白くなってきた。
あと今回、紘汰の役割は話を重くしすぎないようチビっ子視聴者を湧かせることです。ライダーマシンで事故るライダーwww
次回、物語の当面の敵がようやく街の暗部に潜む怪人に移行しそうというか、仮面ライダーとしての安心感に応じる形になるかなあ。

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仮面ライダー鎧武 (ガイム) DXスイカロックシード仮面ライダー鎧武 (ガイム) DXスイカロックシード
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(2013/11/30)
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仮面ライダー鎧武 第7話「大玉スイカ、ビッグバン!」

 2013-11-24
仮面ライダーブラーボ大いにはしゃぐ。
凰蓮が元特殊部隊出身の軍人という経歴から、危険人物の手に戦極ドライバーが渡った事態を憂慮する貴虎。案の定というか、ぐっさんもやっぱりユグドラシル側の人間だったのな。
情報操作とビートライダーズ同士の諍いを利用して、インベスゲームを文字通りの「ゲーム」として民衆に認知させてるぐっさん。今回冒頭、ブラーボに一方的に叩きのめされる黒影とグリドンの姿に喝采を送る観客という気持ち悪い描写からして、バトルの当事者としても紘汰がいち早くインベス・ゲームとユグドラシルの陰謀に気付いたりする展開なんだろうか。

実は初変身以来、仮面ライダーバロンとしては目立った実績がない戒斗、凰蓮からの挑戦に挑むものの、基本ライダーの力そのものは同じ物として、中の人間の経験値と戦力差に敗北する。凰蓮がバトルの勝利として奪ったロックシードを戒斗に返すのは、本人の台詞どおり、戒斗に「本物」になれる資質を見たからなんだろうな。
実際に命のやり取りをする戦場を駆け抜けてきた者として、インベス・ゲームが高じたライダーバトルなどという、戦場の痛みも知らない子供同士が過ぎた力を弄ぶことを許せない凰蓮。
行動原理はともかく、無益なバトルそのものを叩き潰そうとしているあたり、実は番組にて初めて登場した常識的な行動をする大人…と言えなくもないけど(紘汰の姉ちゃんとかパフェのマスター吾郎ちゃんとか、未だインベス・ゲーム事態をどう見ているのかよく判らないし)。

戒斗の敗北のおかげで、漁夫の利的にダンス国取りゲームの頂点に立ってしまったチーム鎧武、凰蓮の挑戦を受ける。変身した紘汰とミッチーの二人がかりでなんとか挑むものの、ブラーボ、インベス・ゲームにおけるインベスの制御の方法も知らずにロックシードから大量のインベスを召喚。
今回、実際に観客が暴走したインベスの群れに襲われているあたり、ついついニヤリとしてしまった黒い視聴者としての自分(苦笑)。この窮地を脱するため、龍玄(ミッチー)、前回兄(貴虎)からガメたスイカロックシードを鎧武に手渡す。
召喚されたスイカアームズ…すごく、大きいです…。
男は度胸、何でも試してみるものさと、えーと、スイカのてっぺんからニョキっと顔だけ出したり、移動はゴロゴロ転がったり、鎧形態への変形のきっかけはブラーボによるスイカ割りだったり、嗚呼、出番が魅力的過ぎるというか、鎧武の作品世界はこうだという端的な演出というか。
Fate/Zeroやまどマギを経てきた視聴者として、言われなきゃ絶対虚淵玄脚本とは思わんよwww

年末商戦を見越した巨大戦力初披露バトルをなんとも堪能しつつ、次回、ようやく戒斗主役話っぽいな。バナナに対してマンゴーがどんな能力をというのも興味ながら、マンゴーの単価のほうがバナナひと房より高かったっけ? 実はフルーツの単価がロックシードの力を決めてるって気もします(ドリアン高いしな)。


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仮面ライダー鎧武 第6話「ドリアンライダー、参戦!」

 2013-11-17
グリドンってさ、番組制作発表のときもメインの4ライダーにしっかり付き添ってたし正体も発表されなかったりだったから、OVA版ジャイアントロボのコ・エンシャクみたいに、影からライダーバトルの推移を操るミステリアスな存在って、番組登場前までは勝手に思ってたんですよ。
名付けの経緯まで含めて、まさかギャグ担当になってしまうとはなあ…。

唯一ビートライダーズでない仮面ライダーとして、パティシエである凰蓮・ピエール・アルフォンゾが変身する仮面ライダーブラーボ参戦。演じる吉田メタルの強烈なキャラもあって、なんともインパクト最強ってやつが現れたもんだ。
紘汰との出会いは店にバイト面接で訪れた際、自身との相性が最悪とさくっとお断り。いえ敵対フラグとしてこれ以上判りやすいものはないなあ(笑)。
劇中描写として、パティシエながらも傭兵上がりで、所詮ガキの喧嘩レベルのライダーバトルに戦闘のプロとして苛立ちが募った…ってのが参戦理由なのか。
紘汰との敵対フラグが立ったというより、むしろこいつの敵になるべくは、唯一自身と拮抗できそうな斬月/貴虎のはずで、果たしてこいつがユグドラシル側に付くか、あくまで王蛇のごとく所構わずバトルを仕掛ける戦闘狂になっていくかで話の展開が大きく変わっていきそうな気がする。

ライダーの力を手にしたことで、調子に乗ってバロンを裏切る黒影・グリドンコンビながらも、その卑怯っぷりから紘汰とミッチーの怒りを買ってあっさり撃退。結局コンビを組んだまま橋の下でお笑い特訓を開始したところ、ブラーボの突然の挑戦。なんつーか今回、むしろこの即席お笑いコンビがメインで美味しい役だった気がする。
なんだかな、変な愛着が湧いた分にはこいつらには出来る限り長く生き残ってほしい気もするが。毎回毎回敗退してロックシードを奪われては、シドから買い直す羽目になるってパターンが見えてきた(苦笑)。

ライダーの数が増えてきたり、チーム鎧武が漁夫の利的な形ながらランキングでチームバロンと並んだりと、話が大きく動く気配を見せてきたのは、前回までの紘汰の苦悩がやっと吹っ切れたのがあるなあ。
紘汰もようやくブレなく戦えるようになるはずというか、現状紘汰の戦う理由が後輩たちの助っ人という消極的なものでもあるので(それが、戒斗と相容れない軋轢になってるわけだけど)、今後きちんと紘汰に戦うための目的意識を付加できるのかに注目。
まずはユグドラシル側に動きが起こらなきゃ話にならないんだけど、今回ミッチーが、貴虎が戦極ドライバーを所持していたことの疑念を抱いたのと、スイカロックシードをガメたことでこの兄弟から波乱は起こるか?

仮面ライダー鎧武 第5話「復活!友情のイチゴアームズ!」

 2013-11-10
前回の龍玄登場に続いて、さくっとグリドン&黒影登場。てかあのいかにも雑魚二人、ライダーになる(される)ほど重要人物とも思えなかったんだが、まあシザースみたいなライダーの負の部分を見せて死ぬかませ役確定なんだろうなあ。単純バカっぽいマツボックリは、あいつなんか可愛いので生き残って欲しいけど。

尊敬する紘汰と思いを寄せる舞のため、そして自身の窮屈な環境からの脱出として龍玄になったミッチー。一方着々とライバルチームを取り込み勢力図を拡大させていく戒斗率いるチームバロンというか、なるほど戦国国取りゲームの要素ってことね。
戒斗、弱小であるはずのチーム鎧武に対して一定の評価。野心家として厚顔不遜ながらも、「自分の足で、立ち上がる力を持つ者」は認める戒斗。されど力を野望のために使わず持て余す者と相容れられる訳はない。
やはりというかのバロンVS龍玄の対決。番組世界のライダーバトルで数の差は卑怯とはされないらしいというか、戦闘員2体を操りつつ龍玄を追い詰めるバロン。
戦極ドライバーそして変身するライダー自体のスペックに大差がないとすれば、ライダーの戦力差はまさに変身する当人同士の力量の差で、ここは特別喧嘩慣れしてるわけでもなさそうなミッチーと戒斗で差がつくのは当然なんだよなあ。

戦極ドライバーに恐怖を覚え、戦えない身でありながらも二人の対決を止めようとする紘汰。そして、ミッチーが戦いを投げ出さない理由を、尊敬する紘汰のためと紘汰当人に諭す舞。
ミッチー自身も、紘汰に倣って、仲間を守るために力を揮っている。力そのものはどんなに恐ろしいものであろうと、その力に必要なのは、制御するに足る強き心。
戒斗が自身の野心に殉ずる強固な意志で力を揮うのと対照的に、仲間のための覚悟、力を手に入れた者の責任として、再び戦極ドライバーを身に付ける紘汰。
今回までの序盤回で、戦極ドライバーに対する紘汰の迷いがブレすぎなきらいもあるんだけれど、逆に今回までが紘汰が覚悟を決めるためのイニシエーションでもあったんだろうね。戦闘リングを囲んだバリヤーを打ち砕き、リングに突撃する様は、まさに自身の心の最後の壁を突き破るがごとく。

鎧武の新フォーム・イチゴアームズはパワー戦のパインに対してスピード戦用とも思ってたんだけど、現状投げクナイが武器に加わるだけの手数が増えるフォームか。龍玄とのタッグにより、なんとか戦闘員2体を始末するものの、その戦闘に新たに乱入する二人のライダー…グリドンそして黒影。
一方、すべてのゲームマスターを気取る斬月/貴虎、まさか自身の弟であるミッチーまでもがライダーになったとは知らず、シド(獅子丸ちゃん)からの戦極ドライバーの実験報告に満足する。シド、貴虎が興味ないのをいいことに、あえてミッチーがライダーになったことを知らせるつもりはないよなあ。シド自身も何らかの野心を持ってライダーたちの存在を利用する気まんまんというか、シド役波岡一喜を特撮俳優として認識してるのもあって、シドが自らもライダーになるぐらいの展開は見たい。
次回、最後の戦極ドライバーを託されるライダー、ドリアンアームズの仮面ライダーブラーボ登場。多数ライダー展開とはいっても、集まるペース早いなあ。


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仮面ライダー鎧武 第4話「誕生!3人目のぶどうライダー!」

 2013-10-27
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紘汰、変身ベルトの重さを知る。
自らの野心のために戦極ドライバーを手にした戒斗。
自らの変身願望と共に、尊敬する紘汰、思いを寄せる舞のためにドライバーを手に入れるミッチー。
対して半ば偶然ドライバーを身に付けることとなった紘汰は、ライダーの力の存在を示した先駆者ではあっても、未だその力の明確な使い方を定められてはいないんだよなあ。「仲間や、他者を守るため」の手段ではあっても、力を手にすること――“運命”を受け入れることの覚悟は出来ていなかったが故の、前回までの変身に対するブレブレな姿勢と、ライダーの存在を取り仕切る者としての仮面ライダー斬月の猛攻。
決してルールの上で使うための道具ではない、他者と殺し殺されを賭けた危険な力としての側面。
ようやく視聴者として虚淵脚本に求めていた主人公の葛藤展開が来たというか、これを紘汰が如何に乗り越えていくかという意味でも次回が楽しみなんですが。
おのれ駅伝…。

紘汰の苦しみを目の当たりに、ライダーの力の危険性を間接的に知りながらも、それでも紘汰の「仲間を守るため」という姿勢を受け継ぐことを決意し、自らも仮面ライダー龍玄へと変身するミッチー。
謎の森の存在とそこからロックシードを入手できることを知り、それすらも自らの野望のために利用しようとする戒斗。
個人的、シド(獅子丸ちゃん)が自分の商売を荒らされて黙っているとも思えないんだが、シドの思惑もそれこそキュウべえ並みに計り知れないからなあ。キュウべえ並みにドス黒いことは間違いなさそうだが(苦笑)。

君は運命に抗えない――だが、世界は君に託される!
番組序盤のうちから、きちんと第1話冒頭ナレーションの重さを示しているあたりはよし。フルーツライダーのビジュアルでチビっ子の興味を引きつつ、年長ファンの視線を集めるという番組の姿勢は出来た。

仮面ライダー鎧武 第3話「衝撃!ライバルがバナナ変身!?」

 2013-10-20
3話目にして主人公が手にした力に有頂天になるのはヒーロー物の鉄則。そういう意味でも、鎧武って紘汰の成長劇でもあるんだろうなあ。対となるライバル・戒斗が同じライダーの力を手に入れたとして、次回あたりそろそろ手痛い失敗を演じたりしそうだなあ。

3番目のライダー、龍玄になることが最初からアナウンスされてる紘汰のチームメンバー・光実、進学校での窮屈なエリート生活とチームでの生き生きとした表情のギャップが描かれる。
紘汰がチームに戻ってくれたことを喜ぶ一方、その紘汰を舞が頼りにしている様子に見せる表情といい、裏切りフラグがプンプン過ぎて辛いわー。
紘汰、とりあえず鎧武に変身してやることはポケモンバトルに自らが参戦w 先週戒斗にも負けてた短気そうな相手チームのリーダー、こいつはフォーゼの番長みたいに、最終的には美味しいキャラになりそうな予感がプンプンする。
完全に調子づき、インベスゲームで稼いだ賞金を嬉々と姉ちゃんに渡す紘汰ながら、姉ちゃんその金の受け取りを拒否。
姉ちゃんの言葉が、ヒーローの姿勢を決定付けるというのは実は石ノ森ヒーローの不文律をきちんと踏んでるんだよなあ。

鎧武の活躍にシド(デモンナイト)、さらに状況を煽るべく戒斗にも戦極ドライバーをもたらす。
ライダーの力を、他のチームを潰すのに使わない紘汰に対して力の使い方がなってないとなじる戒斗というか、自身の向上のために力を使わない者に対する戒斗の苛立ちがこいつのキャラをよく現してるですよ。
突然与えられた“力”と“運命”に対し、主人公たちが如何に立ち向かうか? 番組のテーマは完全に明らかになったなあ。

戒斗の挑戦を受け、鎧武に変身して迎え撃つ紘汰と、その鎧武の目前で自らも戦極ドライバーを装着、バナナロックシードの力にて仮面ライダーバロンに変身する戒斗。自らのチームメンバーに「バナナだ!」と驚かれつつ「バロンだ」と訂正する戒斗がやだなんかこいつ可愛い♪
二人のライダー、いざ激突寸前というところに割って入り、勝負の手段として錠前から変形するライダーマシンを与えるシド。2台のマシン、サクラハリケーンとローズアタッカー。やっぱりライドシューター同様異世界に突入するための移動手段でもあるのね。
第1話にて迷い込んだ不思議な森に再びたどり着いてしまうダブルライダー。バロン、例によって舞クリソツの金髪少女に自らが危険な運命に踏み込んでいることを警告されるものの一蹴、さっそく森に跋扈する怪人を撃破し自らの力に打ち震える。
ただでさえ異界突入の急展開に、次回、龍玄登場。ストーリー展開のせわしいあたりは、まだまだ目が離せない番組だなあ。


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仮面ライダー鎧武 第2話「必殺!パインキック!」

 2013-10-13
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劇中のダンサーをビートライダーズと呼称するとはいえ、鎧武を指してアーマードライダーって名付けちゃうぐっさんはやっぱりマクロス世代w

男の子のサガとして、変身ベルトを手に入れた紘汰大いにはしゃぐ。とりあえず工事現場の足場で飛んで跳ねたりするのは普通に危険だから真似しちゃいけない。
例によって、脚本虚淵玄だけに、序盤の明るいノリから突然逃げ場のない袋小路という重いドラマに持っていかれやしないか不安だ…BS11でまどマギの放送始まったばかりというのもあるのでw

今回、ライダーの力を何のために使うのかという紘汰の迷いと共に、ライバル・戒斗の紹介編でもあるんだよな。木から降りられなくなって困っていた子供を助けるあたりの姿勢といい、基本上昇志向が強いだけで、メンバーが勝手にやっていた卑怯な行為には激昂。巨大怪人を前に、鎧武の武器をてに生身で果敢に挑むあたりの身内の不始末に対する責任感とか、嫌味のないキャラに描こうとしているのは好感触。

仮面ライダーの力は、自身のために使うものではない。目の前の誰かの危機に、手を差し伸べるためにあるもの。迷いを捨てた紘汰の変身と、真の意味で誕生を迎える仮面ライダー鎧武。てかみかんドリル頭突きはもうオモチャで存分に真似して遊んでくださいとしかw

まがりなりにもポケモンバトルかLBX勝負かの勝敗は一応紘汰の勝ちということで、紘汰、戒斗の持っていたパインロックシードをゲッチョ。てか戒斗が勝負にパインを使わなかったのは、フルーツ系ロックシードに対する無知と共に、元来の自身の勝負スタイルに対するこだわり?
今回、単なるポケモンボールでなく怪人召還器としての危険な片鱗を表してしまったロックシードなれど、世界観的にこいつの危険性が真面目に論じられることはなさそうだなあ。いえそれこそ、ユグドラシルによる情報、価値観の操作なんかいくらでもされてて不思議じゃないけど。
力への渇望に溢れる戒斗、紘汰の身に余る力を認められるわけでもなく、次回、自らも仮面ライダーバロンに変身。

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仮面ライダー鎧武 第1話「変身!空からオレンジ!?」

 2013-10-06
君は運命に抗えない――だが、世界は君に託される!
冒頭の合戦シーンのナレーションからして、虚淵玄視聴者を煽りまくってるw

戦国武将にフルーツ、錠前にダンスに世界樹を揶揄した城下町。ともすれば猥雑な要素を、第1話らしく主人公はじめ各キャラの紹介から世界観の基本設定、そしてライダーのファーストバトルまでテンポよく全部ぶち込んだ仕事は相当の苦労があったはず。当然のごとく、ぶっこみすぎた設定が世界観にとっつくのを難解にしてしまってるのもまた事実。
ともあれぐっさん推奨のチビ怪人対戦バトルインベス・ゲームはダンボール戦機みたいなもんと割り切って、当分は世界観云々よりもキャラクターたちの動きだけを追っていけばいいのかもしれない。そういう意味でも主人公・紘汰がライダーとして判りやすい好漢であること、ライバル・戒斗がいかにもなクールさを背負ったキャラなのはドラマを追いかけやすい要素にしてくれるのかも。

ヒロイン・舞の兄であり自身の兄貴分に誘われ、紘汰と舞が踏み込んだ禁断の果実生い茂る怪しき世界。禁断の果実の匂いに誘われ、紘汰がそれを偶然口にしなかったのが運命の分かれ道だったというか、そして紘汰の前に転がる過酷な運命の楔・戦極ドライバーとロックシード。そして二人を世界から追い払うがごとく襲い掛かってくる怪人。
今はただ、自分たちの身を守るため、アイテムの形状からほぼ直感で戦極ドライバーを起動させる紘汰。まどマギ3話の例の画同様、初見視聴者を画で仰天させつつ、仮面ライダー鎧武誕生――!

ファーストバトルは、もちろん玩具の販促展開としてのアイテム機能説明編(苦笑)。虚淵脚本として、行方不明になった兄貴、絶対あの世界で果実を食べて、今回の怪人化しちゃってるよなあ…?
ヒロインにクリソツな、謎の金髪オッドアイ少女というモチーフからして存分に深夜アニメ向け要素ではあるんだけれど、彼女の役割は果たして人間に禁断の果実を与えた蛇か? 待ち受けるは巨大な運命のうねり…を予感させるという意味ではなかなかの期待感を持たせてくれた第1話であります。
しかし、日曜の朝からニトロプラスの名をテレビで見る日が来るとは…まさに時代の嵐が吹き荒れてるわ!


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