宇宙戦艦ヤマト2199 第17話「記憶の森から」

 2013-08-21
旧作における真田さん話。
旧作において、真田さんが自爆も辞さない決断をする理由が古代の兄、守を見殺しにしたことの自責の念と「科学は屈服すべき敵」という過去の傷ゆえのポリシーと意地だったんだけど、それが守に対する後悔のみにされたのは、それはそれで「科学」に対する真田さんのアイデンティティーを奪ってるよなあ。カットの最大の理由は、真田さんの手足が着脱可能で爆弾内蔵という生々しさゆえなんだろうけど。

アクエリアスならぬアーケリアス文明(w)の遺産となる超空間ネットワークのシステム衛星が、旧作における無人宇宙要塞の役割。旧作と違って雪まで真田さんと古代に同行するのは、視聴者にも判りやすく雪=イスカンダル人説を否定するため。
今回、真田さん話として語られる新見さんと古代守も含めた三人の青春という回想。若き日の古代守の好青年っぷりが眩しいというか、同じく若き日の新見さんの可愛らしさがどうしたことだよ!?
弟である古代も知らなかった、兄が中原中也の詩集を愛読していたことと、今、その詩集が真田さんの手にあること(ここでさりげなく、雪の知識から彼女が紛れもない地球人だったことを判らせる演出がナイスフォロー)。
親友を失った過去の悔恨と、今、親友の弟を守るために自らの命をも擲つ悲壮な決断。だけど、その命を繋ぎとめるのは、当の古代本人からの生きてほしいという切実な願い。
旧作エピソードのテイストをほぼ継承しきったあたりの描き方が偉いなあ。事前に2199では、真田さんの冷徹さを古代が敬遠気味という描写もあったので、より真田さんの本心を知った古代の切々とした訴えと「お前を本当の弟だと思っていた」という真田さんの心情が染み入るわ…。

ガミラス側はガミラス側で、反乱の兆しありと目され市民が次々と収容所送りにされる殺伐さ(ドメルの奥さんも連行)と、そのドメルに架される、デスラー暗殺の容疑と容赦ない死刑執行判決。まあ旧作においてもドメル、本星送還あたりから敗北フラグが濃厚になりはじめてたからなあ…。
反乱事件をきっかけに蔓延した、イスカンダル人の存在を巡るヤマト艦内の不穏な空気を退けるため、独断にてヤマト最大の秘匿事項である…自動航法室にて眠り続けるユリーシャ・イスカンダルの存在を全艦に明かす沖田艦長。
旧作に存在しえない、最大の要素としての彼女の存在がまた波乱を巻き起こすというか、2199はある意味彼女の存在のおかげで先が見えない展開の楽しさが示されたようなもんです。
もちろん、旧作どおりに古代守がイスカンダルで保護されていたとしたら、昔の女でもある新見さんの存在もあって人間関係がどうなることかというドロドロした不安も(苦笑)。
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宇宙戦艦ヤマト2199 第16話「未来への選択」

 2013-08-20
旧作におけるビーメラ星話と、旧作の放映話数カットで実現しなかった反乱話。今回、反乱の首謀者となる伊東や新見さんはもちろん玲まで目立つのは、実は2199新キャラは今回のエピソードのために用意されたんじゃないかって気も(藪がきちんと参加してるのはなんか安心したw)。

雪の正体をイスカンダル人と誤解し、冷徹に雪に銃口を向ける伊東。伊東の反乱の理由は、イズモ計画(他惑星への脱出移住計画)の信奉者というばかりでなく、「地球を焼き尽くした、宇宙人への怒りと不信感」が大きいんだろうなあ。特に説明はなくてもそれを匂わせる伊東役関俊彦のドスの効いた演技が良いわ。
一方、ビーメラに降り立った古代や百合亜たちはイスカンダルの遺跡からメッセージカプセルを発見。旧作にあった、ガミラスの奴隷扱いにされている昆虫人間たちというアバンギャルドな存在は、さすがに現代の時代においては旧文明の滅亡種族にされちゃうか。むしろ、ザルツのようにガミラスの属国になってる星の存在が旧作におけるビーメラのテイストを受け継いでるかなあ。

パイロットとしてだけでなく、喧嘩までガチで強かった玲の単身での活躍と(ホント、玲が万能キャラ扱い)、その実体はヤマトに乗り込んだイズモ計画派の監視役だったという伊東の側近・星名の暗躍によって鎮圧される反乱。
再会を果たした古代に雪が抱きつくのも旧作のビーメラ話まんまだけど、その光景に傷つく存在がいるのまでも受け継ぐか。当然ながらそれが玲だってのは、今回の彼女の奮闘もあって、報われないというか生々しいというか…。あ、南部はどうでもいいですw

今回、ほぼ百合亜に憑依したままの"彼女”により発見され、ヤマトにもたらされる新たなイスカンダルの遺産。旧作で、話数削減が決まっての、バラン以降一気に話が進む展開の裏付け新設定となるワープゲートキタ!
2199って、基本旧作の展開を追いつつ、旧作の設定の補完が大好きってアニメだわなあ(wktk)。

宇宙戦艦ヤマト2199 第15話「帰還限界点」

 2013-07-14
【悲報】玲、完全に古代にフラれる。てか古代と雪の朴念仁なバカップルぶりが視聴者の怒りさえ買うレベルだなw 玲のフラれ女怒りのキック喰らうロッカーかわいそうです(泣)。

百合亜に憑依し、艦内を彷徨う"彼女”が目の当たりにする、波動テクノロジーが大量破壊兵器として転用されている現実。それを作り上げた真田さんとのディスカッションも、ハタ目には真田さんが珍しく趣味の話題で女の子と盛り上がってるようにしか見えないというのがw
物資補給のため、ヤマトが新たに目指す地球と同環境の惑星ビーメラ(キタ!)と、その気に乗じて陰謀を目論む新見さんと伊東のダブル新キャラ。今回、新見さんが島を陰謀に巻き込もうとするのは、

島、山崎さんにガミラスと地球のファーストコンタクトの真相を知らされ動揺。

山崎さん、この件で徳川機関長に相談してたのを横から聞いてた藪。

藪、カウンセリングのさいそれを新見さんにチクるという流れ。

2199って、こういう丁寧な伏線を張ることが多いんだけど、初見段階ではなかなか気付かず、ある程度先のストーリーを見た後の2度目の視聴で「あっ!」って気付くことが多いんだよなあ。二度以上の視聴を前提とした、丁寧な作劇ではあるんだけれど、1週間間が開くテレビ放映を見ているだけではなかなか気付かれないかも。

ガミラス側はガミラス側で、デスラーが優雅に振舞ってるように見えて、その実反乱行動を起こした征服下の惑星を全土焼き尽くしたりその反乱運動が他所の星でも次々と起こっていたり、本国では反乱分子の徹底弾圧が行われていたりとなかなかにハードな内情。
一方でドメル、ついに本格的にヤマト撃沈作戦を展開。幾度もの威力偵察でヤマトの神経をすり減らし、その上で艦隊包囲網による徹底した殲滅作戦。
ぶっちゃければ今回、南部が頭抱えて覚悟したように本気でヤマト撃沈の危機だったものを、ここでヤマトを救うのは、ヤマト自体はあずかり知らないガミラス内部の事情というのも旧作同様。
ヤマトは運に救われ、ドメルはせっかくの好機を身内から足を引っ張る形で失うこととなる。
そのドメルを、緊急に本国に呼び戻す大事件となる…デスラー謀殺!

今回だけでも相当怒涛の勢いでストーリーが進んだけど、次回、2199からの新キャラが全面的に目立つ回。まあ次回があの話ということで、イスカンダルに到着してからの展開も相当変わるんだろうけど。
今回、とうとうOPまでカットされたのはよっぽどCMを挟まなきゃならない事情でもあるのか新OPの準備のためか??

宇宙戦艦ヤマト2199 第14話「魔女はささやく」

 2013-07-14
実はDVDで放送に先駆けて見ていたんだけど、初見と二度目でがらっと印象が変わるエピソード。
初見こそ村井さだゆき脚本っぽい、アングラ劇的不条理演出による幻惑に翻弄されるヤマト…という印象ばかりが目に付くけど、改めて見ると、自動航法室の中にて眠り続ける"彼女”の覚醒と百合亜への憑依。ヤマトを幻惑した張本人である"魔女”によってガミラスに知られることとなる"彼女”の存在。フラーケンに下される総統直々の密命とゼーリック(世界の若本紀夫さん)の陰謀の兆しと、次回以降に繋がる伏線がこれでもかと詰め込まれていて「ほう」と手を打ったところ。

"魔女”によって鹵獲状態になったヤマトと、ふたりだけ船外にいたため難を逃れていた古代と雪による反撃。古代の前に幻覚として見せられる過去というのは、本来捕虜回(メルダ回)にて視聴者の前に明かされるはずだったものというか、やっぱり2199から見始めた視聴者にもきちんと古代のルーツを見せたのは良かった。
今回、実況ツイートを追っていくとやはりというか「紅い眼鏡」とか「蝶と花、ギロチン作戦」とか、いかにも本作スタッフが好きそうな単語が続々と並んでいくわw 自分のような、ヤマトで育った世代が作ってるヤマトというのもあって、同世代の視聴者の「これだよこれ」って呟きも新規視聴者たちのとまどいも含めて、実況での反応を見るのが楽しい番組であります。

宇宙戦艦ヤマト2199 第13話「異次元の狼」

 2013-06-30
ヤマトⅢにおけるヤマトへの完勝者フラーケンの声が中田譲治だったり風貌がサー・カウラーっぽくなってたりするのは、完全に出渕裕監督による趣味というか業界人脈であります。
対潜水艦戦ということで、緊迫感溢れる身を隠しての睨み合いと、ついに病に倒れ緊急手術を受けることとなる沖田艦長。
事態の打開を合理的に図ろうとする新見さんの作戦に対して、ほぼ直感でリスク過多の哨戒を買って出る古代。前回での沖田艦長からの薫陶が古代を後押しするというか、真田さんも、古代がこうして突っ走ることを見越していた節があるよなあ。

後々明らかになる真田さんと新見さん、そして古代の兄・守との関係性というか、旧作でもそうだけど、真田さんが案外古代に対して甘いのは親友の弟に対する可愛さ(実の弟のように思っているしな)。
ゆきかぜでの単艦特攻ばかりでなく、古代守がどうやら昔から無茶っぷりで真田さんと新見さんを引っ張りまわしていたのが伺える辺りもちょっとニヤリ。ええまあ、今回最大の殊勲者は、古代のバックの守への信頼感でなく、あくまで古代本人を信じて手助けを買って出た榎本さんなんだけど。2199オリキャラの中でも屈指の男前だよなあ。
次回、古代の過去話という意味ではむしろ旧作の捕虜回らしいかも。

宇宙戦艦ヤマト2199 第12話「その果てにあるもの」

 2013-06-23
旧作における古代と島のケンカ話というか、前回での地球側先制攻撃の真相を聞かされた島が勝手に憤ってるだけでもあるしなあ…一緒にバツ当番やってる古代がいい巻き添えというか、今回古代は旧作同様島と殴り合っていい。

ガミラス側はガミラス側で、ドメルの受勲式と共に決して一枚岩ではないという内情が描かれる。良くも悪くも配下を好き勝手やらせているデスラーの采配は、なんとも思惑が読めないところだよなあ。
一般市民の生活に、故人の墓参りという文化まで描いていて、ガミラス星本土決戦はどう描くつもりなんだろう? 本当に後半からは、旧作と話が大きく違ってくるんだろうなあ。

島を諭す徳川機関長というのは、もちろん旧作であった怒鳴り合いと和解の流れのオマージュ。地球に残してきた家族の話題で、島の刺々しさを排除してしまうというのは年長者としての余裕でもあるわなあ。
6日間の独房入りを終えた玲、メルダとの対決を経て、自身のわだかまりが解かれたことを島に語る。てか自分の不在のうちに古代と雪の間にしっかりフラグ立ってましたというか(苦笑)、前回の玲を炊きつけてるあたりの流れからして雪さん怖ぇえw

派手な取っ組み合いして、肩組んで笑いあって友情を確かめ合うのは昭和の友情でしょうと、結局島が頭冷やして反省したところでケンカ決着。まあ古代と島のコンビを2199でも印象付ける話でしたと。
ガミラスの内情とヤマトの日常話で緩やかに終わると思いつつ、ヤマトの脇腹にブチ込まれる魚雷は…ヤマトⅢでヤマトに勝ったあの艦のもの。

宇宙戦艦ヤマト2199 第11話「いつか見た世界」

 2013-06-16
古代が捕虜に向けるはずの敵意を玲や島が担ってるというか、2199での古代のキャラは「さらば~」以降の実年齢以上に熟成されたものなんだよなあ。メルダの扱いを巡り、真田さんのクールな意見に対して熱く反論をぶつけるあたりの熱血っぷりがきちんと自分の知る古代で安心した。

「新たなる旅立ち」からの登場キャラでありつつ、旧作でも実はイスカンダルへの旅で乗艦していた山崎さん、2199における役割として、ガミラスとのファーストコンタクトにおいて、島の父親が率いていた地球艦隊がガミラスに対して先制攻撃を行った事実(司令部の焦りすぎの誤判断)を島本人に告げる。
旧作の捕虜回における古代の激情と胸中の迷いをそれぞれ島と玲が分担しているのは、2199ではより群像劇というドラマに厚みを持たせたい故だろうか。

玲は自分の流儀でメルダに対する自身のわだかまりに整理をつけ、武士道精神という地球人(日本人)的なメンタリズムをもってその玲を救うメルダ。公開中の劇場版第六章では今回の伏線がきちんと生きているということで、やたら後半が楽しみになってきた。
本人は意識せずとも、古代を巡る恋敵である玲を結果的に焚き付けた雪さんマヂ怖ぇえw 雪の記憶喪失という設定は、スターシャ姉妹とそっくりという元々の設定と併せて後々の波乱のための伏線。

宇宙戦艦ヤマト2199 第10話「大宇宙の墓場」

 2013-06-09
旧作における次元断層話と捕虜話の融合エピソード。旧作の次元断層回では、まさにそここそが宿敵ドメルとの初邂逅になるんだけれど、今回は次元断層というヤマトおよびガミラス艦が協力して脱出しなければならないというイベントのために舞台を引用。

ガミラス艦からの使者としてヤマトに乗り込んでくる女パイロット、メルダが明かしてしまう、そもそも地球×ガミラス間のファーストコンタクトにおいて先制攻撃を行ったのは地球だったという、2199独自設定がもたらす艦内への波紋。
かつてその場の中心にいた当事者として、敵艦の義侠心に応えざるを得ない沖田艦長。純粋に地球側の義を信じる南部のセリフが、仕方ないとはいえウザいというか沖田艦長の胸にチクチク突き刺さるというか。
古代のガミラスに対する復讐心を受け継いだキャラとして、メルダに憎しみと不信感を向ける玲。玲とメルダの衝突と葛藤は次回で一応の決着はつくけど、今後のオリジナル展開においてもこの二人の関係が物語を動かす要素になったりするんだろうか。

2199におけるゲール役が広瀬正志氏というのは、さすがカン・ユーやゴステロといった個性的な悪役を多く演じてこられていただけあって、その保身第一の小物キャラっぷりが屈指の存在感。サンライズアニメとは違うのだよサンライズアニメとは。
あと、追加ヒロインである百合亜が自動航法室にて亡霊と遭遇するというのも今後の重要な伏線。

宇宙戦艦ヤマト2199 第9話「時計仕掛けの虜囚」

 2013-06-02
リメイク版(実質TVシリーズ続編)キャプテンハーロック全話を手がけた村井さだゆき脚本なだけに、アナライザーを中心に据えた「機械の心」ネタSF。
2199のスタッフとしては、ヤマトを現代に甦らせるにあたってハードSF志向を前面に出したんだろうけど、それがアナライザーからマスコットキャラとしての役割まで奪ってしまっているというか…。緒方賢一さんの演技が培った、佐渡先生との酒盛りに雪へのセクハラと、非常に人間くさい存在としてのアナライザーが念頭にあるだけに、徹底して「機械」として扱われる2199版アナライザーの存在感が寂しくもあるというか。
実は2199版アナライザーの存在感を寂しく思う旧作ファンとしては、アナライザーが「友達」を得て、そして「心ある存在」の可能性を真田さんに代弁させる今回は…アナライザーの「嬉しそう」なリアクションと共に、救いでもある話なんだよな。

捕虜となり、アナライザーの解析を受けながらもアナライザーと交流を図るガミラス製オートマタ。そして彼が真っ先に触れることとなる、自動航法室という2199におけるヤマト最大の秘密という伏線。
自己のアイデンティティーの回答を自動航法室の「女神」に託そうとして、志半ばで散るオートマタ。アナライザーに必要以上の擬人性は2199では与えないというスタッフ側の意志…というのはさすがに穿ちすぎか。

誰よりも、「機械の心」という回答に拘っているのが劇中のラジオドラマ(文学朗読)をリクエストしていた真田さんだったというのは好オチ。真田さん自身も、経緯が旧作と同じだとしたら…自身に「心」はあるかというのは模索すべきことなんだろうね。

宇宙戦艦ヤマト2199 第8話「星に願いを」

 2013-05-26
今回の趣旨は、決してヒルデちゃんの出番に萌えたり世界の若本紀夫さんの御声に敬服したりすることじゃなく、旧作における印象的なイベントをまとめて拾う辺りにあるので、実質密度は3話分。感想も旧作との比較論ばかりになってしまうのがオサーン試聴者として泣けるわ(汗)。
結果論として、旧作にてシュルツ艦隊を壊滅させたアステロイドリングもヤマトの行く手を阻んだデスラー機雷のくだりもカット。でも有名な「総統もそうとう冗談が」の人のボッシュートは絶対カットしない(笑)。

あと、旧作同様ここで沖田艦長の病気も再発。旧作だと、後方からの敵の攻撃への迎撃に沖田艦長の指示が遅れ、古代、独断で迎撃→沖田艦長、古代の判断は認めつつも指令系統の規律を乱した咎で鉄拳制裁の流れという、これまた実は沖田艦長と古代の擬似父子にとっての重要シチュエーションでもあったんだけど…太陽圏突破の際の酒盛りといい、2199は意図的に沖田艦長と古代に一定の壁を置いてるような気がしてならんわ。
無能っぷりが強調される存在として、デスラー自ら立案のガス生命体捕食作戦を失敗した責任をすべて現場のシュルツにおっ被せようとするゲール。旧作における「我等の前に勇士なく、我等の後に勇士なし」の辞世の句を読み上げる間もなく、同じ故郷の兵で構成された部下たちと運命を共にするシュルツ。旧作における敗軍の将としての武人らしい散り様というより、ひたすらゲールの存在に煽られての最期というのは切ないな。地球に遊星爆弾を降らせ壊滅寸前にした張本人、その責を負うがごとく散る。

あと、やはり旧作でもあった星に願いを捧げる雪と、しかし旧作と違って草食系のためその雪にコナかけたりしない古代。なんだろう…古代が人間的に成熟しちゃってるのが、主人公らしさを取っ払っちゃってるように思えてなあ…(旧作の古代の雰囲気の再現では、実はキムタクはチャラさも含めて間違ってないんだよな)。

宇宙戦艦ヤマト2199 第7話「太陽圏に別れを告げて」

 2013-05-19
旧作における古代と沖田艦長のわだかまりを解消する酒盛りが改変されたのは、古代の精神年齢が引き上げられたことが大きいんだよなあ。旧作での古代は、まだ十代の少年らしいガキっぽさを引きずってて、それが沖田艦長との父子のドラマを築いていたんだが。

山本妹の役割が、旧作での古代の復讐心を引き継いでると同時、古代と雪の関係に割り入る準ヒロインというあたりはたぶん「現在の若い視聴者の嗜好を反映」した結果なんだろうけど、案外これが、旧作における父権主体の部分が影を潜めた理由なんじゃなかろうか?
旧作での島からの通信中にヤマトのプラモ作ってた弟・次郎、今作では携帯機で寂しくひとりプレイなあたりも現代の視聴者の嗜好を反映…ねーよw

旧作同様所在無く艦内を徘徊する沖田艦長、昔からの戦友である徳川機関長と酒盛り。旧作の時代から実写映画まで、ヤマト艦内でクルー同士が腹割って話し合うのは一升瓶を手にした酒盛りって決まってる。
くっきり乗員の世代が分断され描かれてしまっているというのも、2199の特徴と言えるのかも。どの世代にも入れないでいる藪の、裏切りフラグがコツコツ積み上げられているようでもあって辛いわ(泣)。コンプレックス丸出しの態度が目立つというか、今作における藪は、旧作と大きく運命が変わってほしいと願わずにおれんよ。

宇宙戦艦ヤマト2199 第6話「冥王の落日」

 2013-05-12
旧作前半のヤマ場、冥王星決戦編。旧作での決死隊による破壊工作から航空隊による索敵→空爆に変更は、現代戦らしさ云々というよりドッグファイトなど派手な見せ場を出しやすいためでもあったんだな。
ヤマト艦体を上下反転させた潜水艦モードは普通にかっこええというか、いやここで、手間でも第三艦橋にブリッジクルーが移動しなくてどうするw

2199におけるデスラーの初登場回。復活編やPS版ゲームでは古代役だった山ちゃん、伊武雅刀氏の気だるげでもありしかし芯の太い口調を見事にトレースしております。ちなみに伊武雅刀氏がデスラーを演じたのはまだ20代の頃w
直属の上官がゲールなだけに、ゲールをすっ飛ばして自らデスラーに先走った勝利報告を告げるシュルツ、おかげで見事に追い詰められる破目に。こういった顛末まで含めて、ヤマト序盤の敵として記憶に残る人間でもあるんだよな。

コスモゼロ及びファルコンによる基地索敵という慎重な作戦を取っていた割に、冥王星基地の位置が不確定でも一か八かで攻撃を仕掛けようとしていた沖田艦長。いやその姿勢もほぼ旧作どおりですからw 波動テクノロジーという技術上のアドバンテージを盾に、敵の罠にはイケイケで真正面から突っ込むのがシリーズを問わないヤマトの基本戦術です(だいたいあってるw)。

宇宙戦艦ヤマト2199 第5話「死角なき罠」

 2013-05-06
旧作序盤のヤマである冥王星決戦。旧作ではそもそも最初の冥王星海戦で使われた訳でもなくいまいち持ち腐れた宝状態だった反射衛星砲。これこそが遊星爆弾の発射装置だったという解釈に、その「装置」を「兵器」として転用させる発想とかかつてはドメルの指揮下で働いていたという設定追加とか、ヤマト序盤の最大の敵としてのシュルツを有能な軍人として拾ってるあたりの原作愛。

こと冥王星までは、旧作を記憶している視聴者も多いので旧作の設定補完なアンサーの部分が目立っているんだよな。旧作では決死隊による潜入破壊工作は、より現代戦らしく空爆作戦に変更、「ヤマトに航空隊が必要なのか疑問」とまでの南部の発言は、ある意味この変更部分に意味を持たせるためでもあるわなあ。
旧作同様のエフェクトと威力により、ガミラスフォーミングされた(旧作同様の舞台設定にするため)凍てついた冥王星の海へと沈むヤマト。この直上から反射衛星砲の直撃を受けての、まさしく轟沈といった沈み方はヤバいwww

今回から本格的に航空隊に転属を果たした山本妹。彼女が旧作での古代の復讐心を分割されたキャラであるのと同様、今回序盤、交代要員として第一艦橋に就いていた百合亜は雪の役割を分担するキャラのひとりにして、今後2199のオリジナル展開を担う重要キャラ。
ええまあ、旧作での雪の過労と万能超人っぷりは、労基が駆けつけてくるレベルでしたからw

宇宙戦艦ヤマト2199 第4話「氷原の墓標」

 2013-04-28
ワープに波動砲というヤマトの機能紹介編は1エピソードに集約して、旧作でも印象深いゆきかぜ回は丁寧に拾ってるあたり、現在の試聴者の嗜好に対するスタッフの取捨選択と原典に対する愛情がよい具合にせめぎ合っております。

ゲールがシュルツやガンツを指して言う2級市民というのはあの二人がガミラスに支配された星の出自であり、旧作で肌が青いはずのガミラス人においてなぜこいつらだけが肌色だったのかというアンサー。
旧作以上に無能っぷりが目立つゲールながら、旧作では意外とドメルをして認めるデスラーへの忠誠心と共に、ドメルと共に散る際黙して運命を受け入れた潔さの持ち主。2199では果たしてどんな末路を迎えることやら。

今回、ゆきかぜ回を拾う目的と共に、旧作における古代の復讐心を受け継いだともいえる山本妹のターニングポイント話でもあるのでまず山本妹の活躍が目立つ。対照的に雪を守っての戦車投げがカットされたり、巨乳ナースに面白みがないと言われたりとさんざな扱いでもあるアナライザー。この辺は旧作も愛する視聴者として、緒方賢一さん声で演じられる愛嬌が懐かしくなるところ。スカートめくりすら現在の放映コードでは危ない(笑)。

旧作どおり、拾った兄の銃に助けられる古代。ゆきかぜの傍らに立てられた、24名の乗員の勇敢さを讃える墓標に、冥王星海戦での笑い、歌いながらながら最後の特攻に挑む乗員たちの勇姿が瞼に浮かぶ…。彼等の勇敢なる犠牲は、沖田艦長という英雄を守ったばかりではない、ヤマトの地球を救う旅の大いなる礎となったのだ。

宇宙戦艦ヤマト2199 第3話「木星圏脱出」

 2013-04-21
波動エンジンは誤った使い方をすれば宇宙そのものを滅ぼしかねない物。70年代の時点でこのwktkな厨設定が作られていたことに今更ながらニヤリ。

旧作序盤の目玉イベントであるワープと波動砲を1話でさくっと。いやさすがに3話目の時点で詰め込みすぎじゃないかって懸念もあるんだけれど、旧作を知らない新しい試聴者が飽きる前に「これがヤマトだ」ってのを見せたのは良かったのかも。
浮遊大陸での艦隊戦、主砲からのエネルギー弾と副砲からの実体弾で相手の受けるダメージ描写の相違にちょっとときめいた。今回のコンテが樋口真嗣だからというのが判りやすいというか、ボコボコッてぶち当たる実体弾がなんとも浪漫過ぎるわー♪

今回からOPは正式に合唱曲。この雄大さはこれはこれで2199という作品の主題歌足り得ている。歌詞テロップだけでも「キターッ」と拳を固めてしまうなあ。
ワープ中、ツイートでもみんなで「透ける!」のを期待していたのに透けなかったのは、放映コード上先行してるDVD等とは別バージョンとのこと。

宇宙戦艦ヤマト2199 第2話「我が赴くは星の海原」

 2013-04-14
自機を奪った古代と島に対する制裁パンチの余波で指を怪我。加藤はこの2話から萌えキャラっぷりを発揮だなw
旧作の2話と3話をテンポよくまとめながらも、ヤマト建造があまりに短時間だった旧作からの設定変更とかヤマトが日本艦である理由付けとか、設定面の肉付けが成されているあたりもニヤリとするところ。

地下ドックで傾いてる船体とか第三艦橋からの乗船とか、外してはならないプロセスはきちんと踏んだ上での赤錆た偽装解除→惑星間弾道弾を撃墜しての爆煙を抜けての発進と…嗚呼、自分の中の昭和の魂が昂ぶって仕方ないよ。
赤く侵された故郷の人々の願いを背に、ヤマト発進。映像ソフトで先行して視ているとしても、もう毎週のツイートの盛り上がりも含めて楽しみであります。
山本妹は、旧作における古代の復讐心を受け継ぐキャラ。

宇宙戦艦ヤマト2199 第1話「イスカンダルの使者」

 2013-04-07
初代ヤマト、自前で書いた全話感想↓
http://yaplog.jp/x3318jp/category_37/

まずは初代冒頭の偉大なる踏襲からスタート。第1話の時点で、古代の性格が初代のケンカっ早さから相当改善されていたりと明確に初代とは違うという部分を提示しているのはよく判る。
初代前半は、沖田艦長を恨む古代の一方的な確執もまた古代の成長テーマに生きていたんだけど、2199では古代をある程度成熟させていることで成長テーマは他キャラに分散されることになるんだわなあ。この古代から「主役らしさ」を奪ったことも、あるいは今後の2199独自の展開に必要な演出になってくるのかもしれないけど。

21世紀になってからのヤマトの試聴ということで、「バカメ」のツイートが弾幕状態になってたのにクソワロタwww 主題歌、当代のアニソンシンガーが一堂に会しているだけあって思った以上に豪勢で驚いたですよ。TV放映に先行している形で発売されてる映像ソフトも購入してるけど、こっちの録画も消せないなあ。


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北国に蠢く黒い影。心に星を持つ男。
模型HP「豪雪地帯酒店・第二事業部」やってます。
http://www.geocities.jp/x3318jp/

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