中二病でも恋がしたい! Last Episode「終天の契約(エターナル・エンゲージ)」

 2013-01-07
全12話で綺麗に終わってくれたなあ。
中二病といういとおしくもこっぱずかしい病に魅入られた人々を軸にしたドタバタ学園ラブコメのはずが、鬱展開に物語の指針がブレたときは本当にどうなることかと思いましたが、きちんと最後に物語テーマを描ききっての最終回。

六花が勇太の目の前から去り、否応なく変わっていく勇太の周囲の現実。凸守は、最初からあのキャラで登場してたらファン層違ってたなw もはやすっかりグチを垂れ合う相手としての森夏というか、番組序盤におけるあのヒロイン力はどこへ行ったw
そして六花から邪王真眼を継承されたというくみん先輩が語る、ついに明かされる邪王真眼誕生の秘密。

父の死という現実を受け入れられず、それでも自身を偽り現実に溶け込もうとしていた六花が出会った、自身を偽らない、自身の思いのままに生きられる中二病という生き方。
ネット配信されてたLite3話がここでまさかの本編シンクロ(笑)。中二真っ盛り時代の勇太が本人も知らずに、現実に屈し俯いていたひとりの女の子に与えていた感銘。たとえそれが、現実からの逃避であったとしても、その時現実に俯いていた六花には必要だったこと。

このクライマックスが原作どおりか否かは、実は原作未だ未読なので知るよしはないんですが…。これまでむしろ蚊帳の外的存在だったくみん先輩が、勇太に六花を取り戻す決意を促す役になるというのは、なるほど彼女が中二にも、されどリア充寄りにもブレなかったプレーンな存在だったからこそ…というのが大きいかなあ。

現実側に寄り添った人間として、六花の家庭の問題に勇太が首を突っ込むことを静止する役目でもなく、
さりとて中二的なロマンチズムから本人たちの気持ちも考えず状況を煽る役でもなく、
あくまで、六花本人の気持ちの代弁者、二代目邪王真眼として、邪王真眼誕生を決定付けた存在ダークフレイムマスターに成すべきことを促す。
蚊帳の外からの観測者として、くみん先輩にとってはとっくに判りきっていた二人の想い。ならば、本人たちが、思いのままにあればいい。
多少評価過多かも知れないけど、ここでやっと明かされる、原作にいない存在としての…アニメ版クライマックスの導き手となるくみん先輩の大きな存在感。
再び、現実の中で俯き、涙する六花の元に伸ばされる…艱難も迷いも乗り越え、ただまっすぐに、思いのままに駆けつけてきた勇太の手――。

勇太…ダークフレイムマスターが最後に与えた闇の力は、六花をたった一歩だけ、現実の中を歩ませたこと。時間はかかりすぎたとしても、やっと、父親に別れを告げることが出来た六花というのは…中二からの卒業、成長でもなく、中二がもたらした一歩だけの明日への踏破。
最後の最後で、やっと中二病というネガティブ(闇)な力がヒロインを救ったというのは…きちんと物語テーマを全うしきったという意味でも綺麗なラストだったと思えます。

イチ視聴者としても、もうちょっと中二まぬけ部の連中の愛すべき日常を楽しみたいという気持ちも働きますが、物語テーマが完結しきったラストを迎えた以上それは単なる個人的感慨。まあ本当に、番組タイトルが文字どおり名を現す、こんな綺麗な終わり方になるとは予想できなかった(笑)…そのぐらいは楽しく付きあえたアニメだったです。
ええ、「でも中二病はやっぱり恥ずかしい」という締めまで含めて、愛すべきアニメでした(笑)。
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中二病でも恋がしたい! Episode XI「片翼の堕天使(フォーリン・エンジェル)」

 2012-12-17
姉、十花が日本を去り、共に暮らすこととなる母親に心配かけまいと、何より「勇太がそう望むから」と、眼帯を外し中二病を卒業することを決意した六花。
邪王真眼が塞いでいたともいえた、自身が一介の女子高生に過ぎないという現実を危なっかしくも受け入れようとする六花というか、不器用ながらも、中二という殻から一歩踏み出ようという悪戦苦闘の様と、そんな自身のマスターの堕落を許せず六花に邪王真眼を取り戻させようとあがく凸守。
六花と凸守を繋いでいたマスターとサーバントの設定は、それはそのまま二人の絆。その絆を一方的に断ち切られた凸守の嘆きは、六花の妹分という年齢相応の女の子の悲しみでもあるんだよな。六花が自分のそばから離れていく、何よりもそれが嫌だとばかりの凸守の絶叫が胸を打つ。
凸守を抱きしめその涙を受け止める役としての森夏が、本当に良いキャラになったわなあ。

危なっかしくも中二から卒業しようとする六花と、「それが彼女の望み」と信じて何も言わず手を貸す勇太。だけど勇太は気付けない。勇太と森夏が中二病から(一応の)卒業を果たしたのは、身体と精神の成長が中二という自身の子供じみた部分を恥じたから。
六花の中二からの卒業は、ただ「現実」という環境の変化に追い立てられているだけ。そこにまだ彼女の心の成長は追いついていない。
心はまだ、見えない力にすがりついたまま、だけど現実の中で見えない力の無力さを思い知らされているだけ。

「あの日の、暖かな家族の時間の中にありたい」。そこに戻るための境界線を探し、邪王真眼という見えない力に頼ろうとしていた六花。
誰よりも、彼女の信頼と愛情を一身に受ける身でありながら、「彼女の変化を、否定もせず疑問も持たず、なすがままに肯定する」という…残酷な形で六花のすがり付いていたものを断ち切ってしまっていた勇太。
年相応の少女としての六花の恋心を、誰よりも傍で見ていた者として、勇太を責める凸守の叫びが辛いなあ…。

中二病という、思春期の心の揺らぎをテーマとした作品として、六花が中二としてのアイデンティティーを大きく揺さぶられる話はあるもんだと思っていましたけど、ここまで周囲を巻き込んでの重い展開になるとはなあ。番組序盤の、中二まぬけギャグアニメだったころのイタこっぱずかしくもどこか可笑しい楽しかった空気はどこの鬱展開を経て、次回、いよいよ最終回。
誰よりも六花に敬愛された者として、本当の意味で彼女を救うための勇太の決断という、ボーイ・ミーツ・ガールなクライマックスを期待したいところであります。

中二病でも恋がしたい! Episode X「聖母の…弁当箱(パンドラズ・ボックス)」

 2012-12-10
あまりにこっぱずかしいラブコメ展開を経て、ようやく互いを意識しあう仲になった勇太と六花。まあここで互いに告白タイムを迎えての大団円となればきれいなところで話が終わるんだけど、それは六花の家族背景の諸問題が未解決…という状況が許さない。
ぶっちゃければ今回、二人がようやく互いの気持ちを確かめ合って新たな関係に…という前半のヤマ場以上に、いよいよ中二としての六花のアイデンティティーが揺さぶられる後半が怒涛過ぎて。

姉として保護者的立場であった十花の海外への転勤が決まり、必然的に今は娘たちと離れて暮らしていた母親の元へ預けられることとなる六花。もちろん、日本を離れるにあたって十花の心配は、いまだ中二という自身の殻に閉じこもってしまっている六花のこと。
晴れて六花とは彼氏彼女の関係となった勇太ながら、勇太の立場からすれば、六花自身が身も心も折れそうなぐらい華奢であることを知るがゆえに、中二が彼女の支えであるならそれを認めようという考え。だけど、それを認めることは、六花がまた新たな家庭環境を拒絶してしまうということ。

折りしも文化祭その当日。勇太が出会うこととなる、娘が自分を拒絶していることを悲しんでいる六花の母親と、彼女から託される愛娘のために作った「お母さんのお弁当」。

六花のことを想うがゆえに、彼女を守りたいという気持ち。
六花のことを想うがゆえに、彼女を家族の元に返したいと願う気持ち。

勇太自身も思い悩むこととなる二律背反と、六花にぶつけられる…まだ暖かい弁当箱という、彼女自身が受け止めなければならない現実――。

劇中、誰よりも六花を“現実”から守ってきたはずの勇太が、六花に“現実”を叩きつけなければならなくなるという辛辣な展開。
勇太自身の現役中二時代、呆れながらも笑って見守ってくれていた自身の家族。だけど六花の中二は、ただ家族と彼女自身を隔絶してしまっている壁。勇太自身も感情を破裂するように六花に接してしまったのは、結局は勇太自身も…「家族の悲しみ」という現実に直面してしまって、どうすればいいのか判らなくなってしまっているからでもあるよなあ。
勇太から渡された、お母さんのお弁当を手に、静かにひとり佇む六花というのは今回あまりに印象に残る画。

結局中二まぬけ部の仲間たちの元に戻らず、後夜祭のステージに立ち、父親の好きだった「見上げてごらん夜の星を」を静かに歌う六花。その、自ら剥ぎ取った眼帯の下の右眼に、金色に輝く邪王真眼はない――。今、歌われた静粛なる歌は、もう父親がどこにもいないことを認めての鎮魂の歌か? 
否がおうにも、いよいよラストが近付いてきたなあ。

中二病でも恋がしたい! Episode IX「混沌の…初恋煩(カオス・ハート)」

 2012-12-03
カイザーイン不能、邪王真眼最大の危機!
迫る文化祭と、森夏が中心に遅まきながら校内ゲリラパフォーマンスにて文化祭参加を目論む中二まぬけ部。そんな森夏の勝手な盛り上がりに対して恋煩いのため気のない六花というか、なんということか大マジで番組がラブコメ化。

まあようやく番組内容がタイトルに追いついた訳ではあるんだけれど、判りやすいまでに勇太に対し恋心を意識しつつ、中二病以前にその幼さゆえに自身の内の不安定な気持ちが判らず混乱している六花。ここに来て視聴者の期待を裏切らずに勝手にキューピット役を買って出る森夏というのは、なんつーか、森夏というキャラの役目はこのためだったんだなって思えるぐらい板についてるわな。
一方の勇太は勇太で、六花の幼さを知るがゆえに彼女と恋煩いをイコールで考えることが出来ない。六花に対する無自覚な保護者的な対応がいちいち六花をドギマギさせるあたり、なんとなく視聴者としてもニヤニヤしながら見てしまうんですが。

元中二病患者でありつつ現役の中二病である六花の気持ちなど理解できない勇太ながらも、それでも前回、夏休みの帰郷の日、六花の過去と、見えない力に縋ろうとする彼女の思いに触れたことで、彼女の気持ちが少し理解できたことを良かったと思う勇太。
当たり前の日常を過ごして、だけどその当たり前の中に自分が溶け込むことを恐れて、自分の内に他者にない力――闇の炎を司る力があることを信じようとしたかつての勇太。
そんな見えない力などどこにもないことを悟り、当たり前の日常に戻った勇太ながらも、だけど“見えない力に縋ろうとする者”の気持ちを理解できるという、当たり前の日常で得られない、他者を救える力は得ることが出来た。
出会った当初、六花が勇太の存在にこだわったのはダークフレイムマスターに対する同属意識。そして幾度となく勇太の存在に自分が救われてると気付いて、得ることとなったのはまだ幼い恋心。
今回、結局まだ自分の気持ちを恋心と理解できずに混乱しまくってる六花の、小動物的可愛さにニヤニヤする話なんだわなあ(含笑)。

まるで70年代にタイムスリップしたかのような森夏の恋のキューピット大作戦、マヂでちょっと大怪我の危険がやばかったつり橋効果が、本気でダイナミックな効果を発して一気に距離を縮めたかの二人。
今回、一応トピックとして、日頃六花の右眼の邪王真眼の効果による中二バトルワールドへのカイザーインが出来なくなってしまった六花。
そう、邪王真眼は発動しない。リアルは爆ぜない、シナプスは弾けない。否がおうにも中二病患者は、中二世界という逃避場所を失って現実(リアル)と立ち向かわなければならなくなる…。前回、六花が結局逃げ出した自身の過去と再び向き合うことを暗喩しているんですかね。
番組のゴールがこの中二バカップルの成立として、まだなお六花には立ち向かうべきドラマが用意されているのか?

中二病でも恋がしたい! Episode VIII「二人だけの…逃避行(エグザイル)」

 2012-11-26
カーテンレールから改造した、袖口に仕込む22口径用のスライドレールはある世代にとっての中二的憧憬の対象。京アニの仕事はこういうあたり無駄にきちんと拾ってるわなあ。中二全盛期の勇太が何度も見返した映画はやはり「タクシードライバー」だったか。

父の死をきっかけに、自身を取り巻くすべてが変わってしまったことを受け入れきれない六花。十花から見ればその六花の中二病は、単に周囲に迷惑をかけまくっているだけの現実逃避。
だけど、勇太だけが理解できる彼女の気持ちは、ただ「ここが、本当に自分がいるべき世界なのか」という疑問と、自分の願いが本当に世界を変えられるのかという儚い挑戦。
ぶっちゃけ六花の現状に対して、現実直視を強いる十花の対応は荒療治ながらも正しいんだけれど、六花の――邪王真眼で見える世界での、自身の目指すべき場所のはずの「家族で、幸福に過ごしていた家」が、煙草の火を押し付けられた画用紙のごとくたやすく焼け消えていく様がなんとも残酷な。

帰省先の辛い現実に耐えられることなく、ほぼ衝動的に自宅へと戻る電車に飛び乗る六花と彼女を追って行動を共にすることとなる勇太。自宅に戻ったものの家の鍵を忘れてきてしまった六花のために、彼女を誰もいない自分の家に泊めることとなる勇太というか、今回、まがりなりにもラノベ原作アニメとしてやっと主人公とヒロインのイチャイチャ回ということになるんだろうけど、同時にほの見えて来る、六花の淡い恋心とそれを言葉に現すことが出来ない彼女の幼さと不器用さ。
勇太の家に泊まることとなり、やたらテンションが上がってしまっている六花ながら、その感情を他者に理解できる言葉で伝えられないもどかしさ。

自分の気持ちを、他者に伝える言葉を持たない六花と、その彼女の気持ちの代弁者となりえる勇太。六花が勇太――ダークフレイムマスターの存在にこだわる理由まで含めて、ああ、なんとなくこのアニメのゴールが見えてきた気がする。そのゴールへの紆余曲折っぷりが、今後の展開の楽しみになるんでしょうけど。
本気で勇太が六花を救わなければならない状況にて、ダークフレイムマスターの発現がありえるんかな?

しかし…まだ学校で出会う前、六花が勇太を見初めた回想が…あまりにこのアニメらしくて微笑ましいぐらい痛々しかったよ(笑)。


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中二病でも恋がしたい! Episode VII「追憶の…楽園喪失(パラダイス・ロスト)」

 2012-11-20
海で水着回にして六花帰郷編。OPでの家族写真の伏線回収。
中二まぬけ部海でバケーション編ということで、六花十花姉妹の海辺の帰省先にその他一行も同行。もはやすっかり中二まぬけ部に溶け込み、正体を知ってしまった森夏にもすっかりタメ口の一色というか、お色気担当(笑)としてその森夏の水着姿が流石に眩しいわ。今回、いつものどつき漫才に電車での車酔いの世話といい互いに施した日焼けトラップといい、なんかすっかり森夏と凸守がケンカもするけど仲良し姉妹状態。この二人の関係がやたら微笑ましいのが、現在の六花十花姉妹と辛い形での対比になっちゃってるんだよなあ。

姉妹の溝にもなってしまっている六花の中二病の正体は、現実逃避であるとともに、「不可視境界線」という言葉に置き換えられた「現実では手が届かない結果」を求めるために、見えない力を借りようとした結果。
現実を変えてしまえる見えない力、邪王真眼。六花がそれを得ようとしたのは、亡き父に会いたいというより、父の死をきっかけにバラバラになってしまった家族の欠損を埋めるためとも思えるなあ。

来てしまえば、否が応でも幸せだった家庭がもう存在しないことを思い知らされる。帰省も、墓参りという「父親の死」という現実を直視することも拒もうとする六花と、「目に見えない力など、何の意味もなかった」ことを知る者として勇太を同行させる十花。
そんな十花の思惑も超えて、六花がより邪王真眼を研ぎ澄ます力として信奉したダークフレイムマスターの力にて、六花の望みどおり彼女を帰省先から脱出させる勇太。
そして六花が目の当たりにする、たとえ邪王真眼の力をもってしても塗り替えること叶わない、幸福な思い出は、もうどこにもない現実。
前回までの中二まぬけ部を舞台とした馬鹿騒ぎからの、現実への突き落としの様がこれでもかというぐらい残酷な――。

つべで見れる予告によると、次回、六花家出編。六花自身の中二病が大きく揺さぶられる話が本気で来てしまったと言うか、色々な意味で今回と次回が番組のターニングポイントなんやね。
アキバレンジャーもさんかれあもそうだけど、内田真礼が演じるヒロインって、父親の存在に揺さぶられるって役ばかりなんだな。

中二病でも恋がしたい! Episode VI「贖罪の…救世主(イノセント)」

 2012-11-12
中二まぬけ部専用ユニフォームが出来たり六花の姉、十花の元に謎の手紙が届いたりというイベントのさなかの夏休み直前。
ときメモで言えば主人公にやたらと女子の情報とか電話番号とか教えてくれる都合のいい友達ポジションというクラスメイト、一色(声:保志)。誰得こいつ主役話。

一色の元に、勇太でなくても視聴者誰もがイタズラと考える匿名ラブレターが届いてのひと騒動。こういうとき何故か相談相手にされてしまう勇太というか、つか、わざわざ相談する人選を勇太にしてしまったばかりに中二まぬけ部の深遠に引きずり込まれてしまう一色が哀れすぎる。序盤でのこいつの発言を振り返るに、特に森夏の本性は知らないほうが幸せだったものを(泣)。

そんな今回の本筋はさておいて、六花は今回終始マイペース。踏切の間際で電車の通過する風に煽られ「風が吹いてる…」ごっこ。中二にとって風は切っても切れないファクターと思いつつ、この時の一色の落し物がBパート以降一色の運命を変える。

Bパート、一色の落し物であるクラス女子かわい子ちゃんランキングが書かれたメモ帳を巡ってのクラス内弾劾裁判。クラス内の男子全員に女子の疑惑の目が注がれる中、自ら自首すると共に、責任持って丸坊主を約束するあたり(クラス内にいるであろうラブレターの送り主に対するアピールとはいえ)男だ! 男過ぎるぞお前!
丸坊主にしてたほうが普通に可愛かったのはどういうことだよ…そりゃくみん先輩だって「可愛い、可愛い」と坊主頭ナデナデ触りたくもなるわ。

どこまでも、彼女いない暦=年齢の男子高校生の愛すべき馬鹿さ加減を描ききったエピソードだわなあ。レギュラーヒロインたちの出番を差し置いてまでこのエピソードを描く価値は、むしろ番組のコメディテイストを強調する上でも存分に機能していたというか。
それにしても「そらのおとしもの」見てても思ったけど、一色役保志ってやっぱり三枚目(ギャグキャラ)演技が…「見ていて楽しい」という意味凄く上手いな。何気に一色が、劇中クラス内の男子の支持を得たのと同様、男視聴者の共感を呼び起こしたキャラになったというのもあって、こいつの活躍はまた見てみたい。でもヒロインの誰ともくっつかなくていいです(笑)。
もうすぐ夏休みという夜、勇太、マヂ顔の十花に招聘されたところで次回に続く。いえ行き先が海と指し示されているあたりは親切ですけど。いよいよ次回は水着回か!

中二病でも恋がしたい! Episode V「束縛の…十字架(ハード・スタディ)」

 2012-11-09
中二まぬけ部、部長たる六花のせいで解散の危機の巻。普通にそんな酷い点取れるわけがない高1の中間試験、数学で最低点を叩き出した六花。ハ、ハ、ハクション邪王真眼だけど数字にゃ泣けてくる。
今回、何気な凸守の秀才設定(成績、学年1位)が間違いすぎてて泣ける。まあ、やたらと「設定」のための単語とかの記憶力がいいのが中二病、凸守の場合はその才がきちんと勉強にも向いてたわけね。

もちろん、当たり前の中二病として数学のために自慢の記憶力を割り振ることが出来ない六花、「どうしよう?」と涙目にて勇太に懇願。勇太が結局六花の勉強を見る羽目になるのはもはやお約束ながら、今回、目前の勉強を前にあの手この手で明日から本気出そうとする六花というあたり、今回、何気にきちんと六花推し回だわなあ。

六花との時間の中で、自身に素直に生きる存在としての彼女が限りなく孤独であることを垣間見る勇太。勇太がなにかと六花を放っておけないのは、彼女があまりにかつての自分の合わせ鏡であるがゆえ。
自らの中二病を痛恨の過去とする勇太と森夏に対し、六花や凸守の中二っぷりを楽しそうと評するくみん先輩。くみん先輩からしてみれば、自身を偽らず、自身のありたいまま行動する六花と凸守は素直で可愛く映るんだろうなあ。
自身を偽るのは、自身が社会に溶け込んで生きていくにはたぶん必要なこと。だけど自身のありたいがままに素直に生きられるのは、もしかしたらそれはとても幸福なこと。
中二まぬけ部を第三者的な視点から俯瞰する存在としてのくみん先輩が、なんだかとっても重要キャラって気がしてならないなあ。ラスト間際に至ってどういう立ち居地になることやら。

勇太の尽力によって、廃部を免れる条件である期末試験での平均点以上を何とかたたき出すことに成功する六花。その際の、自らのキャラを忘れた彼女の素直な喜びようを見るに、なんだかな、彼女の中二病が、軽度とかそんなんじゃなくて…「決して真性のものじゃない」って気さえするんだが。むしろ勇太や森夏のほうが未だ現役の中二って描写もちらほら見れるし(笑)。
まあ今回は、素直にヒロインの可愛さを堪能する回ですかね。まさか後のエピソードになって、実は今回が重要な伏線になってた…なんてことにはならんだろうな?

中二病でも恋がしたい! Episode IV「痛恨の…闇聖典(マビノギオン)」

 2012-10-29
さっとググってみたら、森夏役赤崎千夏ってキルミーのやすなの人か。今回のやたらなハイテンションっぷりにやたらと納得した。

中二まぬけ部の活動風景は、六花と凸守がひたすら中二全開で遊んでくみん先輩が寝てるというもはやなんとも好き勝手。リア充への道が一歩また一歩と遠のきつつもこいつらの世話を見る羽目になってる勇太というか、それでも勇太の心の救いはリア充側の人間の象徴たる森夏の存在。
そういうことで森夏(モリサマー)話。バカの凸守のせいで露呈してしまう森夏痛恨の過去。つか、森夏が現在の高校に進学した理由が勇太とまったく一緒だったというあたり、なんだかな、第1話での出会いシーンがやたら運命じみて思えて仕方ないな(ププッ)。
過去に中二病を患っていたせいで、とてもじゃないが(恥ずかしくて)地元の高校に進学できず勇太同様に遠方の高校に通ってる森夏。しかし彼女の恥ずかしい過去は、バカの凸守のせいで常に彼女に付きまとって離れないのだった。嗚呼、俺の学生時代はネットなんてもんが存在してなくてよかったよ(ほっ)。
自らの過去の恥ずかしさの象徴たる、自分の過去のネットへの書き込みをプリントアウトし1冊にまとめた凸守所有の闇聖典と、それを処分するための森夏の奮闘。
今回、全編ハイテンションなギャグ編として最初から最後までバカ笑いできるというか、森夏が真剣に奔走すればするほど際立つ凸守の全力なバカっぷり。今回、中二(まぬけ)時空へのカイザーインまで含めて、この二人のテンションの対比が実は見所なのかも。

1年前、モリサマーを名乗って中二全開でネット上にイタい書き込みをしまくっていた森夏と、その彼女の言葉を聖句として大切にプリントアウトして持ち歩いていた凸守。
六花が自分と共に中二の世界で共に戦う(あそぶ)マスターならば、森夏は中二という常に現実との折り合いで苦しまなければならない立場の自分に、自身のあり方を肯定してくれた大恩ある神的存在。
言うなれば、凸守のバカっぷりは半分六花半分森夏のせいではあるんだけど、森夏を苦しめるのは、何も過去の自分の恥発言ばかりでなく、凸守という過去の自分自身の写し鏡の存在そのものでもあるんだわなあ。

森夏によって自身に肯定を得て、自らのアイデンティティを確立し胸を張って中二であり続ける凸守。
逆に過去を否定するあまり、自身を偽って容姿端麗、器量よしの新入生を演じ続けなければならない森夏。今回、カイザーイン後の決闘の覇者がどちらになるのかはある意味最初から決まっていたというか。
ある意味凸守の、バカゆえに決してブレない自信と元気と威勢のよさが気持ちよくすらあるんですが(笑)。

もはや目的を凸守所有の闇聖典(自分のイタいポエム集)廃棄に絞り、中二まぬけ部にそのまま席を置くこととなる森夏。これでどうやら本格的に中二まぬけ部全員集合。
今回、一番の被害者は、自身にとってのリア充青春の象徴だった筈の森夏に手酷く裏切られた上に自分の中二過去を暴露する羽目になった勇太だったというか。なんだかな、勇太も森夏も、過去を忘れてリア充になろうとすればするほど中二の世界にずるずると再び足を踏み入れていく…って展開が悲しすぎるなあ。いえ視聴者としては楽しいですけど。

中二病でも恋がしたい! Episode III「異端なる…双尾娘(ツインテール)」

 2012-10-22
高校入学から1ヶ月、クラス内の人間関係も出来上がりつつある中、既に勇太と六花がクラス中に、昼休みに弁当をつつき合っていちゃつくバカップル認定されてる件。糞ッ、中二どころか立派なリア充状態じゃねえかもげろ!

六花恐怖の思いつき、番組を大マヂでハルヒの二番煎じにすべく独自部活設立宣言。巻き込まれてさんざ引っ張り回される勇太というか、もはや六花の怖いもの知らずの行動の数々が、ダークフレイムマスター(プッ)勇太への依存に根ざしてるあたりからして本当に勇太のキョン化が著しいなあ。
ただし、ハルヒと違ってチートな知力運動神経があるわけでもなくただただ中二なだけの六花、根っこの素直さゆえにすぐ失敗して涙目になるあたりは視聴者的に笑うとこというか微笑ましいというか。

校内での活動拠点、極東魔術結社を結成するにあたってまず足りないのは邪王真眼に対する全校生徒の畏敬。要するに部員不足を解消するために、やはり独自に昼寝部を立ち上げようとしていたくみん先輩と連携。つかこの人も本当に付き合いいいなあ。
嗚呼、この人は後輩のバカップルをただただ微笑ましい目で楽しんでるのな。一歩下がった立ち位置からして、彼女が視聴者の目線代表って役を担ってたりするんだろうか。

くみん先輩を加えて極東魔術昼寝結社として再スタートした中二まぬけ部、更なる部員として六花のサーヴァント(中二仲間)召喚。新ヒロイン・凸守登場というか、いやあ、まさか本当に六花に匹敵する中二が本編に登場してくるとは。
初登場から馬鹿丸出しを演じる凸守がこのアニメの癒し要員だな。てっきり勇太の母親や妹たちといった家族がその役目かと思ってたが、全力バカの凸守のインパクトが突出しすぎていて(笑)。

爆ぜろリアル! 弾けろシナプス! 今回も唐突に始まる京アニ渾身の作画の中二バトルは、これはもうアステカイザーのカイザーインみたいなもんだと思えばいいか。なんとなく、毎回こうやって六花が中二(まぬけ)時空で戦う相手として新キャラが登場してくるんだろうかって気もする。
井上喜久子さん17歳先生にコキ使われた上で許可を貰い、なんとか同好会として旗揚げを遂げる中二まぬけ部。勇太が立ち上げまでは協力しても、入部するつもりはさらさらないと知りものすごく悲しそうな顔をする六花。なんだかな、全編中二のイタさで番組彩りつつ、六花の中二――心理的な幼さゆえに言葉に出来ない気持ちのもどかしさ、これでまんまと番組に引っ張られている気がする。

勇太が入部するか否かをはっきりさせないうちに、入学初日からなんとなく勇太と多く接してきたいまひとりのヒロイン森夏、唐突に中二まぬけ部に入部宣言。彼女を加えて極東魔術昼寝結社の夏として再々スタートする中二まぬけ部というか、えーと、ハタ目には勇太を巡る恋のライバル登場という状況に見えてしまうのがなんだかなあ。
つか、森夏って勇太にとって六花と対になる、リアル側と中二側の人間それぞれの代表のはずで、彼女がわざわざ中二側のステージに立つ真意がまたわかりづらい。中二まぬけ部のメンバーが揃って、また次回以降物語がどう動くことか。

中二病でも恋がしたい! Episode II「旋律の…聖調理人(プリーステス)」

 2012-10-15
モーゼルミリタリーを目にした途端冷静で入られなくなるのは健全な男児の証明です。てか、自分で言うほど勇太の中二は実は完治してないよな絶対。

新ヒロイン・くみん先輩及び六花の姉・十花登場。クールビューティーにて猫アレルギー、おもしろ動画サイトに中二病少年の痴態を投稿するのが趣味にしておたま神拳(笑)の使い手お姉ちゃんカコエエ。
要するに六花が、姉の怒りの魔の手から逃れつつ拾ってきた猫の飼い主を探す話なんだけれど、中二のもってまわった言い回しは事態を面倒にしかしなかった。

拾ってきた猫がいとおしい、飼いたいという言葉を発したくても、六花がそれを素直に口に出来ないのは、見栄っ張りや意地っ張りな気持ちなどでなく「そうとしか、言葉を紡げない」から。
ぶっちゃければ中二病ってのは「心の殻に閉じこもる」病。今回、猫に対して垣間見せた彼女なりの情愛で接する態度からして本音は素直な良い子なんだろうけど、その気持ちを殻の外に押し出す――言葉に発するにしても、殻の中でしか響かない言葉しか口に出すことが出来ない。

年齢相応の気恥ずかしさが、いつまでも殻の中にいること――親の胎内に守られてる(あるいは井の中の蛙)も同然の状態=中二からの卒業を果たさせるんだけれど、六花が未だなおその殻の中にあろうとするのは、居心地の良さかそれとも殻の外に出ることの恐れか?

現状、勇太が中二という自身の過去と目前の彼女に振り回されるドタバタを番組がやたらノリよく描いてるというのもあって、物語が六花と勇太が手を取り合っての成長物になるのかこのまま成長という要素を「否定」してのコメディー物で突き進んでいくのか、まだ判断がつき辛いなあ。
現状、六花の中二病それ自体が彼女のキャラクターとしての記号になってるから、彼女自身がそれを否定していくという流れにはなりそうにないですけど。

京アニが大真面目に中二バトルを描くとこうなるという気合入った六花VS十花のバトルシーン(もちろん六花の脳内妄想)を経て、六花の拾った猫は勇太んちで飼うことに。事態に付き添う第三者として、六花そして勇太の中二を微笑ましくもおもしろがってるくみん先輩がやたらとコケティッシュ。なんだかな、やっぱり女子の可愛らしさにテンポいいドタバタと、番組そのものはやたら付き合うのが楽しいんだわな。
ドタバタの末に猫を飼うことになった夜、封印していた過去の中二グッズの中からモデルガンのみを引っ張り出す勇太。ええ間違いなく再び部屋が中二グッズに溢れかえる展開の前フリですねわかります(笑)。

中二病でも恋がしたい! Episode Ⅰ「邂逅の…邪王真眼」

 2012-10-07
福山潤がやたら中二演技が上手いのはコードギアスを経てのことなんだろうけど、実はギアスって最終回ぐらいしかまともに見たことなかった。

「氷菓」の格調高くも爽やかな視聴感を経て、間を置かず始まった京アニ新作。ええ嬉しいことは嬉しいんだけれど、やや頭身にディフォルメ入ったキャラデザのおかげで一見では京アニ作品と思えないんだよなあ(まあそれは「日常」も同じことなんだけど、「日常」の場合“動”の部分で魅せられたのもあるので)。
まあ回を重ねるごとに「画」でのキャラクター描写もどんどん力が入っていくんでしょうけど。

高校入学を機に中二病を卒業しリア充としての高校デビューを目論む主人公・勇太と現役中二病患者・六花とのいかにもラノベなボーイ・ミーツ・ガール。第1話段階での六花の痛い言動や行動だけで汗ダラダラで冷静に視聴できなくて困った(笑)。うん、先にアキバレンジャーが放送されてて良かったよ。六花の中の人が葉加瀬(内田真礼)と思えば、この世界はアニメという虚構なんだって落ち着けるもんなあ。

類は友を呼ぶの言葉どおり、高校デビューどころか自然に中二病患者である六花の世話係に落ち着いてしまう勇太。中坊時代の数々の中二グッズを捨てようとする勇太を六花が止めるのは、彼女自身も言葉に出来ない、せっかく自分と共感してくれそうな――友達になれそうな人間を失いたくないという思い。
嗚呼、結局こうした中二ヒロインのいじらしさに騙されて視聴し続けちゃうんだろうなあ。とりあえず先生役井上喜久子さん17歳と勇太の母ちゃん役天野由梨さんのために見続けるよと自分に言い聞かせよう(苦笑)。
とりあえずモーゼルミリタリーは中二鉄砲の代表です(笑)。

邪王真眼音頭
http://www.youtube.com/watch?v=4tjd_xZvYQM





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福山潤、内田真礼 他

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