仮面ライダーウィザード 最終回「終わらない物語」

 2013-10-03
最終回なのにこれはあんまりな仁藤の退場は、會川昇のツイートによればあのまま元の世界に帰ったとのこと。まあ、仁藤の真のラストバトルは冬のMOVIE大戦ということでw

やはり前回と今回は、1988年10月16日放送の特番「仮面ライダー1号〜RX大集合」の役割を持っていた。ウィザード新たなる戦いと、そのウィザードの前に駆けつける多くの先輩ライダーたち、そして戦いを引き継ぐ新たな仮面ライダーの登場…! 晴人の前に現れ、そして物語のガイドとなるのが、多くの「仮面ライダーの物語」を繋いできたディケイド/門矢士というのが象徴的な。

前回のカオス過ぎる脚本――「道具として使われるライダー」というのは、「悪の力」から生まれたライダーの本来なりえた姿とも言えて、実はこれも今回に続くための會川昇の思惑にきちんと結びついていたんだわなあ。
仮面ライダーの力の源泉にて、悪の力から生まれたという背負った十字架を、言わずと知れた仮面ライダーの規格初期段階名称である「クロスファイヤー」と呼ぶあたりの、會川昇の親父ファン泣かせなセンスにニンマリ。
あるいは今回をディケイド番外編として位置づけるのならば、今回の舞台は「怪人の世界」とも言えて、この世界から脱出を図ろうとする少年と少女もいつか怪人として変化してしまう運命からは逃れられない。
決して望まぬ異形に姿を変えられ、悪魔として生きることを余儀なくされる過酷な運命。だが、魂が「自由」を――守るべきものを守りたいという意志を求めれば、たとえ異形の身体としても「正義」のために戦える。
人として当たり前に生きる幸福を捨て、弱き者、守るべき者の自由を守る異形の風。それが「仮面ライダーの物語」。

俺たちは、弱いものの助けを呼ぶ声が聞こえたから来たんだ――。
平成ライダーにおいても、子供に屈指の人気のモモタロス(電王)が、悪役田口トモロヲに対し敢然と言い放ったこの台詞に涙腺が潤んだ。
そして士も邪悪に対して告げる。仮面ライダーは、人間の自由を守るために戦うと。
あるいは弱き者、守るべき者のカリカチュアとして描かれることが多い子供の存在と、その憧憬を集める存在として、いつの時代でも子供に愛され続けてきた仮面ライダー。
そこに助けを求める、弱きものの叫びが聞こえるからこそ、彼等の自由を守るために仮面ライダーは悪と戦う。
たった二人の、助けを求める子供たちを守るために、立ち上がる15人の仮面ライダー。
「仮面ライダーの物語」の新たな未来、果てなく続く物語に向かうにあたって、仮面ライダーはその存在意義の総括を図らねばならなかったのだ。

平成ライダー全員集合スペシャル(苦笑)として、画の派手さがまさかの域というか、ある意味ウィザード最強フォームであるオールドラゴンの再登場に全ライダー最強フォームに巨大戦力総力戦。デンライナーの武装開放→攻撃は放映当時オモチャで遊びまくったファンとしてやたら感動。
最後のとどめはもちろん、最強フォーム全ライダー(鎧武除く)による田口トモロヲひとりに対して連続キック。いやこれはオーバーキルってレベルじゃないというか、15人もの仮面ライダーのキックを一身に浴びた日本唯一の俳優として、田口トモロヲは特撮アクター史に名を残す存在になったな(笑)。

また新たに、人間の自由を脅かす悪との新たな戦いに向かっていくライダーたち。そして晴人もまた、新たな旅へと向かっていく。
少年と少女はやはり自分の住まう世界から脱出は出来ない。だけど、少年の瞳に絶望はない。自分の傍にいる少女を守る、ただそれだけでいい。その思いがあれば、少年はいつかきっと“仮面ライダー”になれる――。
弱き者を守って悪と戦い、子供の憧れを背にバイクで去っていく。「仮面ライダーの物語」を描ききった會川昇のこだわりが嬉しいなあ。東映との確執(?)が解消されたというなら、ぜひ鎧武でもまた脚本書いてほしいですよ。

廻る車輪は、救いを求める誰かの元へ駆けつけるために。
孕んだ風は、人間の自由を脅かす悪を吹き飛ばすために。
そして、仮面ライダーウィザードの魔法は、人の絶望を希望に変えるために。
最後に少年の指に託されたインフィニティーリングは、仮面ライダーに誓った、きっと自分の未来を自身で切り開く約束。絶望の涙を、希望の宝石へと変える仮面ライダーウィザードの物語はひとまず幕を下ろす。そしまた新たなライダーの物語は終わりなく続いていく。
人の胸に、仮面ライダーへの憧憬と希望が輝く限り。
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仮面ライダーウィザード 第52話「仮面ライダーの指輪」

 2013-09-28
祝・會川昇復活!
ディケイド序盤にて、メインライターとして物語の礎を築きつつ無念のリタイアを果たしてから、再びライダー脚本にて會川昇の名前を見れるとは思わなかったなあ。
てか、今回のともすればカオスでもある脚本はむしろ米村正二的ではあるんだけれど(苦笑)。會川らしい、どこか切なさも募る物語展開が待ってたりするかなあ。

物語上はウィザード最終回その後ながら、むしろディケイドが巡る各ライダーたちのリマジ世界っぽい印象というか(まあ特別編ですしおすし)、今回登場してるのは、実は晴人じゃなくて別世界のカタカナ名前のハルトなのかも知れないw
ともあれBLACK最終回→RX1話のブリッジとなった特番「仮面ライダー11号〜RX大集合」での南光太郎のごとく、平和を噛み締めつつ旅を続ける晴人の前に訪れる新たな危機。謎の巨大魔法石と、その中から聞こえる子供たちの助けを求める声。
魔法石の中の世界に飛び込んだ晴人が目の当たりにする、田口トモロヲ率いる平成ライダー怪人たちが支配する世界と、その世界の宝である仮面ライダーの指輪を手に、世界からの脱出を図ろうとする二人の子供。
一応名目上はあくまでウィザードのエピソードなので、小倉久寛やKABA.ちゃんらレギュラー陣が登場するのは当然とはいえ、なんかいつもの面々が揃うと前回の実質上最終回の余韻が…いえ凛子のセーラー服スケ番無理しすぎwww
この世界の住民はいずれはグロンギなりアンノウンなり何かの種族の怪人となってしまう。その運命を嫌い、指輪から召還されるライダーたちを使役して“コヨミ”という名の少女と共に世界から脱出しようとする少年。田口トモロヲの弁によると、それはこの世界そのものを破壊し、晴人の世界に怪人たちを撒き散らしてしまう行為。
子供たちの願いを叶えてやりたいという思いと、世界の破壊を防がなければならないという二律背反。むしろ、この世界の真実を握ってるのは…指輪の召使いのごとく使役されているように見えて、あくまで「子供たちを、守ろうとする」仮面ライダーたちの姿勢にあるのかもしれない(そういう意味でも、子供の支持を集めた電王=モモタロスの声は当然のごとくオリジナルの関俊彦のままというのは嬉しいなあ)。
そしていまひとり…子供たちの切なる祈りを受け、この世界へと召喚される新たなライダー――仮面ライダー鎧武!

ああ、今回は夏の劇場版では果たせなかった、恒例の新ライダーお披露目も兼ねてる訳ねw そうなると鎧武は、次回は草々にもとの世界に帰っていく役どころか?
今回、電王と共にオリジナルのライダーの声を務めたのがディケイドだったんだけど、士の登場が予告されてただけに、士本人の登場は最終回に持ち越しというのが肩透かしな。まあ「ここがウィザードの世界か」「大体判った」の台詞だけで存分に満足ではありますがw むしろ次回、田口トモロヲのバックに鳴滝がいたぐらいやってくれれば喝采なんですが。
平和な日々は長くは続かず、またも晴人に訪れる危機。その時、晴人の耳に頑張れ晴人、負けるな晴人と、先輩ライダーたちの声が聞こえた。
仮面ライダークウガが、アギトが、ディケイドが!
嗚呼…俺の脳内が、1988年10月16日の特番当日のwktk感にタイムスリップしてる! あの特番、「はるかなる愛にかけて」、「仮面ライダー賛歌」、「輝け!8人ライダー」等など挿入歌の使い方が神だった…。
次回、通りすがりの仮面ライダー、ディケイド/門矢士本人登場! さあ、変身しなさい操真晴人、世界の真実を暴き、先輩ライダーに続け!

仮面ライダーウィザード 第51話「最後の希望」

 2013-09-21
フィリップにしろアンクにしろ賢吾にしろ、いずれも何らかの形で相方たる主人公の元に戻ってきたんだけど、まさか物語のメインヒロインをフェードアウトさせたまま、ちょっと寂しげな余韻を残して終わるとは思わなかったなあ…。
あるいは、この孤独の旅に去っていくという終わり方は、非常にライダーらしいライダー最終回でもあるのですが。

笛木親子を自らの手に掛け、ついに念願たる賢者の石を手に入れ、後は望みを果たすための魔力を満たすために無差別に暴れ回るグレムリン。最終回らしいカタストロフをやってると言えば聞こえはいいけど、平成ライダーの最終回として破壊の規模があんまり派手に見えないという(苦笑)。
仁藤がビーストとしての力を失った今、グレムリンに立ち向かえる魔法使いとして立ち上がる真由、譲、そして…轟鬼さん。
望まぬ力を無理矢理身体に刻まれ、家族まで危険に晒してしまった苦悩。だけど、家族を守るために戦える力は、自分の手にある。葛藤も、苦悩も、恐怖も押し殺して愛する者のために懸命に立ち上がる姿は、嗚呼、まさに俺の知る轟鬼さんだよ(感涙)! ここにきて、轟鬼さんが最後の魔法使い役というのは本当に良かったなあ。轟鬼さんの、不器用でも一生懸命に、誰かのために戦う姿は響鬼の世界の美徳でもあります。

凛子も、瞬平も、そしてもはや変身することも叶わぬ仁藤も自身ができることで精一杯戦う中、「賢者の石を取り返し、コヨミを救う」という決然たる宣言と共にグレムリンの前に姿を現す晴人――。
やはり晴人もまた、笛木と同じく、愛する者を失った悲しみとそれを取り戻そうとする呪いに罹ったのか…と視聴者としても不安になりつつ、だけど、実はその呪いを受け継いでいたのは…頑なに、自身の失った“人間”としての矜持と、“人間”だからこそ得られる他者からの愛情(それが他者の命を弄ぶ行為としても)を取り戻そうと足掻く、グレムリン=ソラなんだよなあ。

ソラと笛木の関係が同族嫌悪だとして、だけど、晴人は違う。
晴人はどこまでも誰かの希望を守る魔法使い。人間の自由と希望を守る…仮面ライダーウィザード。
晴人が…ウィザードが成すべきことは、コヨミの最後の願い――最後の希望を叶えること。賢者の石を、悪魔の手から取り戻しての、何の不安もない安らかなる眠り…。

晴人にあったのは、愛する者の死を受け入れ、あくまでその遺志を叶えようとする…心を救済しようとする強さ(それは仮面ライダーストロンガー/城茂が踏破した辛くも尊い決断)。笛木も、ソラも、それを認めることが出来なかったからこそ人間としての道を踏み外し――自身の願望のために、人に恐怖を撒き散らす悪魔になってしまった。
まさに、多くの仮面ライダーたちが倒してきた邪悪と同然に。
今、自身の欲望のために人間の命を弄ぼうとする邪悪――“怪人”に炸裂する、“仮面ライダー”のパンチ。その、グレムリンの胸奥に封じ込められていた、コヨミの心を救うために…(グレムリンのアンダーワールド内、閉じ込められていたコヨミに晴人の手が差し伸べられるという画が凄く象徴的)。

賢者の石を抉り出されたグレムリンに炸裂する、最後のライダーキック。
最後まで晴人は、本人の矜持に反してグレムリンをソラとは…人間の名前では呼ばない。
人間だろうとファントムだろうと関係ない。今、ここにいるのは、人の道を踏み外し多くの人間の命を奪ってきた“人でなし”。
だからこそ仮面ライダーは戦う。邪悪の手から、人間の自由と希望を守るために――。

平成ライダーにあって、やや個性に乏しく埋もれざるを得ない…というのが、ウィザードに対して抱いたイチ視聴者の正直な感想でもあります。しかし、実は“魔法”を改造人間の力、孤独、そして希望に置き換えて、成しえたのは王道たる“仮面ライダー”だったと思えます。
番組初期段階で、魔法使いの孤独感を改造人間のそれとして描写していたことからも伺えるように、メインライター・きだつよしが目指した方向性はあくまで「ライダーらしいライダーを描くこと」にあったとも思え、こうしてライダーで育った年長視聴者の感慨を、思い入れたっぷりに呼び起こせたあたり、その目論見は成功したと断言して良いのかも。
もちろんメインターゲットたる子供視聴者にとって、ウィザードの存在が、それこそディケイドと別の意味で昭和ライダーとの架け橋になってくれれば言うことはありませんが。

バイクに乗って去り行く主人公という画まで完璧に「仮面ライダー」を果たして、物語は幕を下ろす。
戦いは終わり、そして晴人は旅に出る。コヨミに託された最後の願い――賢者の石が変化した、最後の指輪を誰も知らないところに持っていくあてない旅。
だがそれは同時に、また誰か、最後の希望を待つ人々の元に向かう旅だ。かつての仮面ライダーたちと同じように。

そして続くラスト2回。それは決して蛇足でなく、邪悪に自由を奪われ苦しむ人々の最後の希望・仮面ライダーウィザード新たなる戦いの始まり。
ウィザードの世界を侵食する“破壊者”、仮面ライダーディケイドは晴人に何をもたらすか? 新たなるライダー・鎧武に繋がるブリッジとして、ラスト2回の派手なお祭りを楽しみにしたいところ。

仮面ライダーウィザード  第50話「大切なものは」

 2013-09-14
すべては笛木の凶行ゆえとはいえ、多くの罪なき人々の(ソラ除く)命と、晴人の普通の人間として全うされるはずだった人生をも踏み台に生まれた存在――賢者の石の器、コヨミ。
どこかでこの呪われたと言って過言でない命にケリを着けなければならなかったのは当然のことで、とは言っても…予想された顛末としても、この親子の消滅は切ないな。
(笛木に運命を捻じ曲げられ家族の命まで危険に晒されたひとりとして、今回の轟鬼さんの憤りがそうしたコヨミの存在の負の面を代弁してるんだよな)

笛木の凶行を止め、コヨミを救う。そのために笛木に立ち向かう晴人ながらも、晴人の腹のウィザードライバーも、ドラゴンの魔法石さえもすべては笛木が晴人に与えてきたもの。またも敵わずコヨミを連れ去られる展開というか、ここは前回のかっこいい引きがある分、致命傷とまでは行かずとも、晴人の怒りの一撃が笛木に喰らいつく部分があっても良かったっておもうんだよなあ。
その能力は悪が与えたものとしても、創造主の思惑以上の力を持って悪を討つ仮面ライダー…という浪漫的に考えて。

そしてコヨミの内の賢者の石を狙ういまひとりとして、自宅に戻った笛木を襲うソラ。返り討ちと思われつつ、腹に突き刺さった白い魔法使いの武器を手放さなかったのは、執念とともに、最後に笛木の間隙を突くための布石。
笛木邸から逃げ出したコヨミと晴人の再開と、やっと晴人の手に戻るインフィニティーの指輪。
唯一、笛木の手に頼らず、晴人自身が生み出した――無限の希望の魔法。
あの日、初めて魔法使いの資格を与えられた日から、いつか来ると約束されていたであろう…ウィザードと白い魔法使い最後の対決。
誰から与えられた魔法ではなく、自らが生み出した魔法たるインフィニティーこそ、晴人自身が笛木と同格に立った証。キックストライク同士の激突が、まさに拮抗する魔力の威力を端的に現してるというか、ビジュアルの迫力もあってまさに最終決戦に相応しい一葉なのかも。

同格の力同士の激突として、ダブルノックダウンを余儀なくされる二人の魔法使い。なんとか立ち上がるも、漁夫の利を狙い、突如乱入してきたソラ/グレムリンによって、コヨミの目前で討たれ、消滅する笛木…。
ここに至るまでに多くの人間を犠牲にしてきた悪党として、すべては、あまりに自業自得に過ぎる最期とはいえ…あるいは父親である前にひとりの人間として、最愛の家族の死、それを受け入れることが出来たのなら笛木の運命もまた変わっていたはずなんだがなあ。
そしてあまつさえ、賢者の石を取り出せるアイテムとしての白い魔法使いの武器にて、コヨミを斬り裂きその内の賢者の石を引きずり出すソラ――。
これはなあ、笛木がかかってしまった…愛する者を救うことも出来ず、みすみす目前で死なせてしまったという後悔と呪い、すべてが晴人に継承されてしまった悪夢でもある訳で…。予告でもコヨミに未練を残す台詞を言っているし、ソラとの決着は当然描かれるとして、本当に、またなおコヨミを取り戻そうと晴人が醜く足掻く…笛木と同じ人生を辿ってしまう展開まであり得るんだろうか。
消滅の間際、すべての元凶、賢者の石の破壊を晴人に託すコヨミ。湖畔に響く、彼女の名を呼ぶ晴人の絶叫虚しく――。

次回、本編最終回。今まさに、笛木と同じ立場になってしまった晴人の決断や如何に?

仮面ライダーウィザード 第49話「サバトの幕開け」

 2013-09-07
主人公が絶望に打ちのめされる鬱展開は、最後のクライマックスのため。
仁藤の文字通り身体を張っての最後の攻防と、そして、みんなの希望を背負って再起する晴人。ラストバトルへのお膳立てはすべて整ったというあたりの格好良さが痺れるわ。

洗脳され魔法使いにされてしまったとはいえ、轟鬼さんを傷つける訳にもいかずとうとう笛木に囚われの身となってしまう晴人。
自分が魔法使いとなったのは、多くの人々の希望になるためではない、ただコヨミの生命維持装置としてのためだけだった。捕らえられ、東京全体を巻き込むサバトのための人柱とされてしまった晴人の自嘲が痛々しいというか…。番組終盤になって、希望の担い手たる晴人が絶望の縁に立たされる展開は想定できたとはいえ、それでも、晴人には最後まで自分の死を肯定するような弱音は吐かないで貰いたかったなあ。ええこれまでも、決して完全無欠なヒーローでない、晴人自身の苦悩も度々描かれてきたことではありますけど。
魔法使いとファントムを巡るすべての事実に、もはや諦観の念で最後にコヨミのためにと諦めかける晴人ながら、笛木が起こそうとしているサバトが東京全体を巻き込むものと知って動揺、抵抗するももはや後の祭り。
もはや、笛木を止められるのは、笛木の想定外の存在としてのジョーカー…古の魔法使い・ビーストのみ。

今回、ラス前のビースト最後の活躍というのは確定事項だったと思われるだけに、よりヒーローとしての面を前面に出して笛木に立ち向かう仁藤。もはやマヨネーズとは呼ばせないというか、しかし仁藤のマヨラー設定っていつのまにか消えちゃったよなあ。やっぱり食べ物をオモチャにしてるって批判でもあったんだろうか?
笛木がまた小倉久寛を騙くらかして作った日蝕を呼び起こす指輪により、暗闇に包まれる東京と、都民すべてを魔法陣の中の生贄として開始される――賢者の石に魔力を与えるためのサバト。その凶行の前に立ち塞がるビースト。
今回、久々に仁藤の夢の中でまたキマイラが脅しをかけてきたのはこの展開に至るためだったというか…。やはり笛木/白い魔法使いの前に力及ばないビーストながらも、決死の反撃として、最後に自らベルトを破壊――自身の内に封印されていたキマイラを、外へと解放する仁藤。
古のファントムたるキマイラの、飽くなき暴食の欲望が喰らい尽くしていく、元来サバトのために集められるはずだった魔力。
たった一匹のファントムのために、そして、たったひとりの…仮面ライダーの覚悟の前に、潰えることとなる笛木の人生を掛けた願望。

最後に、キマイラが自身の奴隷として魔力を集めさせてきた仁藤を解放して飛び去るのは…もはやしばらくは補給の必要もないぐらい存分に魔力を喰ったのと、初対面から、どこか仁藤の破天荒さを気に入っていたとして、最後のボーナスってつもりでもありますかね。
いえまあ今後もMOVIE大戦とかの都合上再び仁藤の元に駆けつける展開もありそうですけど(苦笑)。
最初は、ただ自分が生き延びるための命綱としてファントムを喰らうために始まった戦いが、気が付けばウィザードに続く存在たる2号ライダーとして、結果ウィザードとともに多くの人々の希望を救ってきた…仮面ライダーとしてその使命を全うしたビースト/仁藤。
怒り新党に達し、仁藤にとどめを刺そうとする白い魔法使いながらも、仁藤の不敵な笑みは消えない。
何故なら、最後の希望は、自分の視線の先にいる――。

「俺が、最後の希望だ」

番組を体現してきた決め台詞が、最高のタイミングで決まるとともに、白い魔法使いの前に敢然と立ちはだかる晴人。
この神がかった次回への引きの演出にゾクゾクするというか、本編いよいよラスト2回…!

仮面ライダーウィザード 第48話「賢者の石」

 2013-08-31
すべてが明かされる物語の謎。
コヨミを人間として甦らせる、そのためにはどんな犠牲も厭わない笛木と、その笛木の危険性を目の当たりに笛木当人を探して焦燥を募らせる晴人。
今回、終始晴人が追い詰められてる話ではあるけど、実際追いめられてるのはコヨミでもあるんだよな。
娘を失った笛木の絶望と、その絶望を喰らって生まれた訳ではなく、執念を込められて生み出された人造ファントムとしてのワイズマン。
最初のサバトを開き、多くの人間を絶望の縁にて殺害し、多くのファントムを生み出したのも…すべてはただ、コヨミのため。
平成ライダーとしては珍しく、ヒロインの犠牲で物語が終了する線が濃厚なんだよなあ…。笛木とコヨミの関係が、それこそ神崎士郎と優衣の境遇に重なるというのもあるので。

笛木に囚われの身になっていたのが生還し、やっと病床にて目を覚ました木崎からもたらされる笛木の正体とプロフィール。
娘の死の運命を捻じ曲げるため、狂気に走り、多くの人間を犠牲に追いやってきた笛木。皮肉にも、元からシリアルキラーであったソラもそのひとり。
笛木が自らの計画を進めるにあたって、イレギュラーとなった要素は三つ。
自分の掌のうちにいない未知の魔法使い=古の魔法使いであるビースト。
人間としての意志を失わず、ファントムの肉体を我が物としてしまった未知の怪物=ソラ。
そして、晴人自身の魔法使いとしての成長が生み出してしまった、笛木をも脅かしかねない未知の魔法の力=インフィニティーリング。
インフィニティーリングそのものは今笛木の手にあるとしても、ビースト/仁藤もソラも、これまで物語を追って来た限り一筋縄ではいかない相手。
むしろこの敵味方のふたりが、物語の展開をどう転がすかが今後の最大の興味とも言えますが。

ついに笛木と対面し、驚嘆の事実を晴人が知る一方、仁藤の前に姿を現す、洗脳され魔法使いとされてしまった心優しき自転車少年・譲。
そして、コヨミを救うためとはいえ笛木の行為を決して許せない晴人の前に立ち塞がる、やはり洗脳され魔法使いとされてしまった轟鬼さん…。
真由を含む3人の仮面ライダーメイジのマスクの宝石のカラーが、きちんとウィザード同様エレメントごとに色分けされていた芸コマっぷり(轟鬼さんの緑色は外せないなw)に感心しつつ、なお情念と執着入り乱れる戦いは続く。
最終回前後編はビーファイター最終回みたいな番外編と公表されたのもあって、本編ストーリーはいよいよ残り3話…。

仮面ライダーウィザード 第47話「ワイズマンの真実」

 2013-08-24
笛木にコヨミを半ば連れ去られた状況ながらも、今は轟鬼さんをファントムから守ることのほうに専念する晴人。実は笛木に命じられてインフィニティーリング奪いに来たという事実を告げた真由に対して快くリングを預けたり、やはりコヨミを救おうとしているひとりの父親…として、晴人は笛木を信用しているんだよなあ。
それもあって、今回のクライマックスがこれまでの番組上の謎や魔法使いとファントムの存在意義の氷解と共に、晴人の願いに対する重大な裏切りでもあるんですが。

轟鬼さんを絶望させるため、轟鬼さんの奥さん(セーラームーンだったのか…)に狙いを定めたミサと今回の怪人。ひとりで買い物に赴いていた奥さんが、駆けつけた轟鬼さんの前で爆発の炎に巻き込まれるというのは…これは轟鬼さんでなくても絶望しかけるレベル。
気絶した奥さんを抱きかかえて、炎の中から現れるランドスタイルがなんたるイケメンというか、やはり今までの地味で不遇な扱いの鬱憤を晴らすようなランドスタイル→ランドドラゴンの活躍が子気味いいなあ。
ランドドラゴンとビーストハイパーの前にあえなく怪人が倒される一方、遂に決着の時と、インフィニティーリングと引き換えに笛木から託された新しい指輪を手にミサ=メデューサとの最後の決戦に挑む真由。やはりというかメデューサに一進一退の攻防の末、逆転の一手として放たれる新たな魔法…って見せ方が恰好いいなあ。

真由の変身したメイジに敗れつつも、ワイズマンへの妄信と執着ゆえ執念で立ち上がるメデューサ。そのメデューサの胸を貫く、ワイズマンの爪。
ワイズマンが、笛木という正体を見せた時点で氷解するファントムの存在意義…。今までファントムにゲートを襲わせていたのも、そもそもサバトを開き真由の姉を殺してミサを誕生させたのも、サバトの絶望の中から立ち上がった晴人に魔法使いの資格を与えたのも…すべてはゲートの中から、絶望から立ち上がる者=魔法使いを見つけ出すため。
奥さんが生きていたことで、絶望の縁から帰還した轟鬼さんが4人目の魔法使いの資格を得たことで、もはやその存在意義を失うファントム。判っちゃいたけど、ミサが本人にとってはまさかの裏切りで倒れる…「絶望して、死ぬ」という末路が、これまでの行いに対して因果というか皮肉というか。

笛木が晴人の手からインフィニティーリングを取り上げたのは、晴人自身が笛木の予想をも超えて得た強力な力として、最後の詰めにて自身の思惑から離れることを防ぐため。
もはや笛木の暴走展開は当然起こりえることとして、現状ビースト(これも「古の魔法使い」という、笛木の描いた青図面には登場し得なかったはずの存在)では白い魔法使いには太刀打ちできないことも描写されているので、こうなると、番組を更に二転三転させる要素としてはソラの一筋縄ではいかない暗躍かなあ。
今年は新ライダーの開始が1ヶ月あとにずらされているため、番組を巡るクライマックスはまだまだ続く。

仮面ライダーウィザード 第46話「ひび割れた思い」

 2013-08-17
今回の真由「私を鍛えてください!」。そして今回のゲスト轟鬼さん。なんか恣意的なものを感じるのは俺だけでいい(笑)。

みんなの前で笑顔を見せる気丈さを見せつつ、なおコヨミの身体を蝕む崩壊の兆し。ヒーローの無力感ここに極まれりというか、終盤らしく、晴人の苦悩に救いがないよなあ。
ワイズマンが自らを必要としてくれていることに心酔し、更なる忠誠を誓うミサと、そのミサを倒すために白い魔法使いにすがりつく真由。同じ顔を持ちながらも憎しみ合う存在同士とはいえ、このふたりがどこか似ているというのが皮肉な。
ただひとり真相に気付いた者として、なお晴人をからかうようにまとわりつくソラ。こいつはこいつで、最終回までしっかり物語をかき回す役として生き残り続ける気がするですよ。原状、ラスボスになるのがこいつでもありえるし。

混沌とした状況の中においても、なおゲートを襲うファントムの暗躍は続く。今回のゲート、轟鬼さんを狙うファントムに対し敢然と立ち向かうビーストと、一方、ソラに唆されたコヨミを助けようとして逆にソラに追い詰められてしまう晴人。
今回、晴人がウィザードに変身して戦おうとしないのは、前半で晴人の前に現れるソラってのが効いてるなあ。インフィニティーならソラの変身したグレムリンを倒せるのは視聴者周知の事実として、コヨミを救う方法を知ってるかもしれないソラを倒す訳にはいかないという。

轟鬼さんの持ってた写真から、轟鬼さんが新婚ほやほやでもうすぐ子供も生まれることも察してほくそ笑むミサ。嗚呼、今までで一番えげつないゲートを絶望させる方法を思いついたよなあ。
晴人とコヨミの元には白い魔法使いが駆けつけ、圧倒的強さでグレムリンを撃退すると共に、もはや娘の死に至る病を見過ごせずコヨミを連れ去っていく…。
白い魔法使い=笛木が、最初に目を付けた魔法使いである晴人にコヨミを預けたのは、コヨミの命を永らえる充電器としての役割を晴人に任せようとしたからなんだろうけど、それでも晴人に対して「ありがとう」と告げるのは、ひとりの父親としての情と思いたいもんですが。
ええそもそも、笛木の行動原理のすべては…「コヨミを人間にすること」なんだろうけど。
なんとなく1話完結っぽいところで終わりながらも、ゲートである轟鬼さんの危機はまだ続く。

仮面ライダーウィザード 第45話「笑顔は胸に」

 2013-08-10
コヨミの危機を前に追い詰められ、「希望を守る、魔法使い」としての自身の道義に反して先生の希望をあえて破壊させようとしてしまう晴人。
こういう窮追を終盤に持ってきたのは1年間のシリーズとしていいバランスというか、その後の、必死に晴人の道義を守ろうとする瞬平の奮闘と、道を踏み外しかけた晴人への非難が光っていたなあ。瞬平の、頼れるキャラへの成長度は啓太郎を越えたわ。劇場版で変身するという共通項もあるしなw

ゲートである晴人の恩師の先生の、希望のメタファーとしての玩具を所持してるのが玩具マニアのダメ親父として、趣味のために家族である息子を顧みないあたり、むしろこの親子のどっちかがゲートでも話1本作れた気がする。
実は先生の希望の在処は、息子の形見という玩具よりも、自分の息子のような教え子だったというのはいい落としどころだよなあ。
自ら、息子の思い出でもある玩具を壊すことによって、道を踏み外しかけた晴人の目を覚まし、千切れかけたひと組の親子の絆も繋ぎとめる先生。
かつて、両親を失ったばかりの自分を救ってくれたのと同様に、今また道を踏み外しかけた自分を救ってくれたという先生がこれまでのゲートの枠に収まらない存在感。
今回は「ゲートの希望が、晴人を救った話」という変則回でもあるんだけれど、亡き両親の思いばかりでなく、この先生の存在があったからこそ、晴人が魔法使いとして戦っているルーツになってて感心。

つかね、こういう心根の強い人間がゲートになるというのが意外でもあった…これまで晴人に救われてきたゲートの大半が、トラウマと社会に対するジレンマ――怪人が付け入る隙を多大に抱いてきた連中ばかりだったからなあ。

こうなると、ドラマの流れを中断するような怪人とのラストバトルがただただ蛇足に思えて仕方ないというか…先生の勇気ある決断が怪人をもたじろかせ、その先生の目前で、見事に怪人を撃破するウィザードって流れがむしろ自然だったというか。
今回、なんとなく脚本上のクライマックスを描いた時点で、エピソードが尻すぼみになったという印象が働くのだけが残念。劇中の登場人物ばかりでなく、視聴者の胸にも希望を残すという大事を成し遂げた先生が本当にいいキャラだったです。

事件は解決しても、なお癒えることのないコヨミの苦痛と、そして今回もまたミサと戦いまた決着がつかなかったことで自身の非力さに葛藤する真由。
そして、ただひとり、白い魔法使いとワイズマン、賢者の石に関する真相に辿りつき、嘲笑を残してファントムと決別するソラ。
いよいよ終盤に向けて、今度こそ話が動き出すはずというか…最後のゲート?にして、4人目の魔法使い候補?って轟鬼さんか!? この人も歴代ライダーのひとりとして、後のシリーズに出て来てくれるのがなんか嬉しい人だよなあ。

仮面ライダーウィザード 第44話「息子の形身は」

 2013-08-03
コヨミの魔力切れの頻度が上がってきたことと、そのコヨミの父親が笛木だったという衝撃の事実。
晴人が苦悩とか精神的な辛さをひとりで抱え込んでしまう性質ってのは、性格的に友達作るの下手そうというのもあって、「困ったときに他者を頼る」という選択肢を持たない故なのかな?
今回のゲートとなる晴人の恩師の先生が、そんな晴人の欠点を昔から見抜いていて心配してくれていた…というのは凄く幸福なことというか。周りに、世話好きの良い人間たち(KABA.ちゃん店長含む/笑)に恵まれるというのもまた「希望の守り手」としての晴人の美徳。
対照的に今回、ソラへの不信感を募らせワイズマンに直談判するミサと、そのミサを言葉巧みに利用しているワイズマン…というファントム側の描写がむしろ絶望的というか、もうミサの死に様って、真由の仇討ちを受けてじゃなくて最後にワイズマンに手痛く裏切られることが確定したようなもんだわ(汗)。

晴人の先生の希望のメタファーは、早くに亡くなってしまった息子の大切にしていた玩具。店長のドーナツ屋での戦闘を経て(店長、こんなときこそポワトリンとして応援できないのがもどかしいかも/笑)、今現在の玩具の持ち主の元を尋ねたところに待ち構える、玩具を手にした女ファントム。てか今回の女ファントム役の女優さん、マヂで脚綺麗だわなあ。日曜日の朝からありがとうございますありがとうございます(平伏)。
怪人との戦闘。そのさなか、その戦いの様を見張っているケルベロス――白い魔法使いのプラモンスターに気付いてしまい、あろうことか、戦闘を投げ出してまでその後を追って駆け出してしまうウィザード。
そして小倉久寛ショップにて、ついに倒れるコヨミ。コヨミの手の甲に刻まれた傷が、あからさまにゲートが絶望したときのひび割れに見えてしまうというか…単純にとうとうコヨミの命の限界が近いのか、それとも「抜け殻」であるはずのコヨミのアンダーワールドの中に、まだ何かが潜んでいるというのか?

あと、新ライダーの放送が10月にずれ込むそうで、ウィザード9月いっぱいまで放送するらしいと聞いて、現状の放送内容になんとなく余裕あるのがわかった(苦笑)。

仮面ライダーウィザード 第43話「白い魔法使いの秘密」

 2013-07-20
今回、久々のアンダーワールド戦が見れたのは、時期的にそろそろドラゴンそしてオールドラゴンの最後の活躍を見せるためだけでなく、笛木とコヨミの関係を明確に視聴者に知らせるためでもあるのか。物語の舞台設定の、こうした巧みな使い方は凄くいい感じ。

コヨミこそが過去の自分に希望を与えてくれた人物だったことを確信する川上監督(アストロ球団での)と、初めて、自分の過去に触れる人間の登場に動揺してしまうコヨミ。
一方、あえてソラの挑発に乗り、深い森の中に踏み入る仁藤たちの前に立ち塞がる白い魔法使い。まあ、ソラが「本当にここにいたのか」と呟くまでもなく…ワイズマンの根城の洞窟だよなあ…。
なんとも白い魔法使い=ワイズマンの同一人物説が濃厚になってきてるけど、ウォータードラゴンの魔法石の入手の経緯もあるから、安易な同一人物説は信じたくないんだよなあ。かつて魔法の実験の失敗で、正義と悪のそれぞれの心に分裂した笛木??

仁藤たちが白い魔法使いの元から木崎を救出している間、川上監督に頼んで、幼い頃の自分が川上監督とであったという湖畔に連れて行ってもらうコヨミ。
なお過去を思い出せないコヨミなれど、10年前、自分を救った、母親から教わったというコヨミの言葉をそっくり返す川上監督。自分がどうなるか判らなくなったら、自分がどうなりたいかを考えること。明日に希望を繋ぐ言葉が、10年前に川上監督を救い、今またコヨミを苦悩を救うという時を越えた奇跡。

てかね、この流れで、もう川上監督の希望のメタファーが玩具の指輪である必要はないはずなんだけど…むしろコヨミが危害を受けたりするほうがよっぽど堪えるはず。まあ作家という商売ゆえに、自らの希望の思い出の象徴として川上監督の人生にはあの指輪が必要なものだったんだよなきっと(苦笑)。
その場に姿を現したスフィンクスに、10年前にコヨミから貰った指輪を壊され、跪き絶望しかける川上監督。駆けつけ、川上監督を救うべくそのアンダーワールドに飛び込むウィザードと、スフィンクスと対峙するビースト。
作家という“手”を使う職業ゆえ、川上監督のアンダーワールドに巣食っていた巨大ファントムはまさに巨大な“手”。あやたり攻撃でドラゴン追い詰めるの画が笑っていいんだかw
ドラゴンすら追い詰める巨大ファントムに対し、初めて、アンダーワールド内でのオールドラゴン融合を試みるウィザード。中間パワーアップ形態のはずのオールドラゴンの出番がむしろインフィニティーより少ないのは、登場するだけでCG代がかかるからです(泣)。
現実世界ではビーストハイパーがスフィンクスをたやすくひねり潰し、そしてかけたCG代に見合った活躍を見せ、巨大ファントムを撃破するオールドラゴン。ええ、もう今回がオールドラゴン最後の活躍であることは覚悟してます。
そして、修復される川上監督のアンダーワールドの中、ウィザードが目撃する…幼いコヨミに、パパと呼ばれ慕われている笛木――。

どうやら概ねの視聴者の予想は違わぬ展開になったというか、こうなると笛木=白い魔法使いがそもそも何者なのか、そして笛木が捜し求める魔法使いの最後のひとりが誰になるのか? まだまだラストに向けて気になる点が続くなあ。この期に及んで新キャラの魔法使いなんか出す余裕があるとも思えないから、今まで登場したキャラクターの中から…というのが順当のはずなんだけど。
次回、まだなおファントムがゲートを狙ういつもの話? 残り話数的に考えてそろそろクライマックスの流れに行かなきゃいけないはずなのに、なんか余裕あるな(汗)。

仮面ライダーウィザード 第42話「指輪の小説家」

 2013-07-13
今回のゲート役を演じる須永慶氏、どっかで見た顔だなと思ってたら、読売巨人軍・川上監督を演じられた役者さんじゃねーか! アストロ球団で。
そういうことで今週、人気作家である川上監督を襲う怪人はスフィンクス。謎の紳士という出で立ちの人間態にて、いきなり謎々が挨拶というあたりでジュウレンジャーのスフィンクス思い出してしまった。
今回もワイズマンの意思どおりにゲートを襲おうとするミサに対し、謎の哄笑を浴びせるソラ。もはやワイズマンもファントムのこともすべて自身の野望の踏み台にしか過ぎないがゆえの態度というか、土壇場でワイズマンに裏切られて目的を目前に命を落とすか、逆に返り討ちにしてファントムを牛耳りラスボスの座に着くか。どちらにしてもこいつがラストまで物語のキーパーソンであり続けるんだろうね。

今回、初戦で襲われたところを晴人に助けられた川上監督、晴人に魔法での人探しを依頼。10年前、スランプに陥った自分を救ってくれた白い服の女の子と、彼女から貰った玩具の指輪。彼女に再会し、礼を述べることこそが川上監督の心の支えそして希望。もちろん、あっさり怪人にバレて壊されかける玩具の指輪というか、そこにプラモンを川上監督の護衛に付け、駆けつけた晴人に阻止される怪人の作戦と、今回はやたらウィザードの基本フォーマットに忠実な展開が続くわなあ。

一方、今回の仁藤、前回白い魔法使いに弟分である自転車少年を誘拐され怒り心頭で笛木の行方を捜索。そして凛子、行方不明になる前の木崎が手を回していてくれたおかげで晴れて国安0課に転勤。木崎の眼鏡に必ず自分の仕事をやり遂げることを誓ってこちらも捜索開始。
そして、二人揃って真由の元にたどり着く辺りは、まあ笛木を追ってる以上は当然の帰結という流れとして、そこに現れ、またも事態を混乱させるかのように、白い魔法使いの居場所なら自分が知ってると告げるソラ。
ああ、こりゃソラとしては白い魔法使いとワイズマンをぶつけるのに仁藤たちを利用するつもりか、どちらにしても先にワイズマンに対してアクション仕掛けてきたなあ。むしろこっちのほうが、ゲート側のエピソードよりも先の展開に興味が沸くんですが。

もはやタイマーとしての意味ねえじゃんの、さくっとしたドラゴタイマー分身にて今回も怪人を追っ払うウィザード。
とにかく強引にでも川上監督を護衛するため、小倉久寛ショップに川上監督を連れ込んでの、川上監督、運命の対面――。
ここでまさかの、とうとうコヨミの過去に絡む重要エピソード化するとはなあ。次回予告の限りでは、いよいよ笛木/白い魔法使いの目的とかコヨミとの関係とかいろいろ明らかになっていくんだろうか?
次回、久々にドラゴンの出番!?

仮面ライダーウィザード 第41話「魔法使いは運命」

 2013-07-06
白い魔法使い/笛木が本格的に物語に絡んできたのは番組のクライマックスが近付いてきているというのもあるんだけど、あるいは「魔法使いを4人集めて成し遂げる」目的のために、今回の少年がうっかり自分の内のファントムを押さえ込むという「魔法使いの資格」を発してしまったのを知って暴走してきたというのがあるかなあ…。
魔法使いになることを拒否した少年を有無を言わさず誘拐したり、自身の正体に真っ先に近付いた木崎を消したり(拉致しただけ…だよな?)、やってる手段はほぼ悪側のそれ。
もちろん、単純にワイズマン=白い魔法使いって訳でもない…と思いたいけど、キーワードになるのはやっぱり「賢者の石」だよなあ。賢者の石を作るのに、魔法使いが4人必要とかいう理由が一番考え得ることだけど。

少年の憧れのお姉さんを誘拐し、あくまで少年を絶望に追い込もうとする怪人と、苦しみ悩む少年に対して魔法使いになる気はないかと勧誘する真由。
魔法使いになればお姉さんを救いに行けるかも知れないが、同時にそれは命懸けの重い運命を背負うこと。少年を説得する仁藤がやけに優しいというか、本当前回今回と仁藤がやたらイケメンだわなあ。
白い魔法使いの暗躍の本格化と共に、仁藤のイケメンっぷりが強調されてきたのは、やっぱりウィザード・ビーストのコンビと白い魔法使いの立場を明確に分けるためでもあるって気がしますですよ。本当、白い魔法使いに対抗できる切り札がアーキタイプとしてのビーストだった…このぐらいのドンデン返しはあって然るべき(苦笑)。

ライダーらしく、採石場のバトル。真由のサポートもあって無事救出されるお姉さんと、数々の卑劣な行為を犯してきた怪人に怒りをあらわにするダブルライダー。晴人と仁藤による変身前ダブルキック燃えた! ウィザードインフィニティーとビーストハイパー、ダブル最強フォームの攻撃の奔流(あからさまなオーバーキルやw)を受け、一撃で爆散する怪人。てか、ここまででまだCM前のAパートとなると、また急展開の予感しかしない。

自分は魔法使いにはならない。少年の勇気ある決断を讃え、少年の内のファントムを倒すべくエンゲージリングを渡そうとする仁藤と、番組終盤にキマイラにかける余計なCG代はないとばかりそのビーストを攻撃する白い魔法使い。
そして、自身の必要とする4人の魔法使いの中にアーキタイプは勘定に含まれないと、ビーストを徹底的に攻撃、無理矢理魔法使いにされるべく拉致される少年。
そして国安0課にて、荒らされた部屋と共に木崎が姿を消したことに愕然とする晴人と凛子…。
急転直下の番組のクライマックス、近し。コヨミの正体まで含めて、広げた風呂敷が大きすぎるよなあ。どうすんだよ。

あ、コヨミ=笛木の娘。コヨミを人として生き永らえさせるのに必要なのが賢者の石…すげーしっくり来た!

仮面ライダーウィザード  第40話「自転車に乗りたい」

 2013-06-29
番組の弱点として主人公たちの無個性さを挙げる人がいるけど、昭和ライダーに準じた物語の味付けにおいて、ともすれば物語をひとりで喰ってしまうような強烈な主人公(弦太朗なんかガチでそれ)を2年続けて登場させる必要はないだろ。
ウィザードの魅力は昭和ライダーに先祖返りしたようなテイストにあるとも思っていて、今回、子供の願いを叶えようと仁藤がいい兄貴分になるあたりなんか本当にそれなんだよなあ。子供と二人で自転車の練習なんか、ご多分に漏れず幼児期V3やXライダーになりたくて、親父に付き合ってもらって近所の駐車場で補助輪なしで自転車に乗れる練習した思い出が脳内に滲んできてついつい郷愁に浸っちまったい。
本物の仮面ライダーに自転車の乗り方教えてもらえるなんて、話の上とはいえ今回の子役の子は幸せだよ。

…まあその前段としての、今回の序盤戦におけるビーストのチャリによるアクションにガチで凄いと思っていいんだかチャリ仮面ライダーと笑っちゃっていいんだかw 今回のゲートは、そのビースト/仁藤のチャリ使いとしての腕前に弟子入りを志願する少年。
少年が自転車に乗りたがる理由は、かつて自分の不始末で自慢の自転車を台無しにしてしまったばかりでなく、心に傷を負ってしまった近所に住む憧れのお姉さんへの謝罪のため。そういうことならと少年の願いを快諾する仁藤がとことん良キャラ。
晴人、仁藤ともども実は子供の前ではいいお兄さんであることか多いというか、こういう視聴者のチビっ子が親近感持てるのがライダーの資格であってほしいとも思うわ。

仁藤と少年の自転車の特訓(だろうもはやアレはwww)を笑顔で見守りつつ、晴人、凛子と木崎に協力を仰いで笛木の正体を追う。木崎は木崎で、あいも変わらずツンデレなれどホント晴人のいいサポーターになってくれたわなあ。最終的に笛木の正体を木崎が突き止めたりしたら胸熱。
今回、仁藤サイドにしろ晴人サイドにしろ話がなんとも爽やかな空気を持ってるだけに、それだけに「ゲートの希望を打ち砕き、絶望させ、その内側から同胞を誕生させる」というファントムの行動のえげつなさが際立っていて。
少年がその仁藤との特訓の成果をお姉さんの前で披露するまさにその日、その風を操る能力により、少年の思いを踏みにじりお姉さんを負傷させる悪辣な怪人。怪人への怒り、そして跪き絶望しかける少年を救うために変身し立ち向かう仁藤。

一方、仁藤たちの元に急ぐ晴人の前に立ち塞がるミサ。なにげにドラゴタイムを封じたりと、これまでのウィザードとの戦いでの経験値から、ウィザードとの戦い方を心得ているって感じなんだよなあ。出し惜しみせず、さっさとインフィニティーに変身して速攻で倒す以外の対処方法が思いつかないレベル。
そして…そのミサの前に新たに立ち塞がる、新たなる魔法使いにして可憐なる復讐者――真由! って変身後は劇場版での量産型仮面ライダー(ライオトルーパーみたいなもん)、メイジかよ。
なんだろうなあ…主人公の絶対のピンチに、満を持して現れた助っ人が乗ってきたのが一般兵向け量産型ザクだったような微妙な感覚(苦笑)。

なんつーか、真由のスカートを翻しての舞うような可憐な変身で、今回の仁藤のくだり全部持ってかれた。白い魔法使い関連は、今までのドラマを全部持っていかなきゃならない決まりごとでもあんのか?
次回、どうやら今回の絶望から立ち直ったらしい少年に対して真由「私と契約して魔法使いになってよ」。アカン、笛木に感化されちゃったかwww 思想洗脳怖ぇえwww

仮面ライダーウィザード 第39話「ピッチの忘れ物」

 2013-06-22
晴人の過去に纏わるピッチ上の青春、グレンラガンのロージェノムみたいな声した謎の紳士・笛木の正体と、重要エピソードとしての要素がいろいろ見所あっただけに、戦闘演出はDXアックスカリバーの販促で終わっちゃってるのがしょっぱいと言えばしょっぱいと言うか。
ドラゴタイム分身も寄せ付けない最強幹部レベル怪人バハムートが、満を持してというよりさんざもったいぶって登場のインフィニティーにさくっと倒されるのは、それだったら前回さっさとインフィニティーに変身してれば晴人の昔のライバルが余計な怪我を負う必要もなかったと、心ないツっ込みが働いちゃうんだよなあ…せめてインフィニティーとビーストハイパーのコンビで辛うじて倒せたとか、せっかく登場した白い魔法使いの手助けでやっと勝てたとか、そういう緊迫感があっても良かったのにね。
あとバハムートの人間態勝村さん、あの威風と貫禄でとうとう最後まで生身のアクションなしってもったいなさ過ぎるわ。

「晴人のためになる」と言葉巧みに小倉久寛に新たな指輪を作らせる笛木と、自分の頑張ってる姿を晴人に見せたかったというライバルの思いを知って改めて彼を守る決意を新たにする晴人。
笛木が巧みに小倉久寛を操ってるというのもあるんだけど、小倉久寛にしろ晴人にしろ「他者のために」って行動原理で働いてるのは、この二人が生活を共にしてるのも頷ける見ていて気持ちいい人間関係。小倉久寛も、立派に歴代の「おやっさん」の役目を果たせるようになってるわなあ。
病室に忍び込んでライバルを襲おうとする怪人を不敵な笑みで待ち構える晴人のなんたる頼もしさと、その晴人とライバルの友情を取り持つ役目を負う仁藤の清々しさ。初登場時からお笑い担当へとシフトチェンジしていきつつ、それでも2号ライダーとして友情に厚いところも見せてくれるようになるなど、仁藤も仁藤で良キャラ化してきてるんだよなあ。

事故がきっかけで、途切れてしまった夢と隔てられた二人の距離。そんな時間を埋めるように、互いにユニフォームに袖を通してのピッチ上の久しぶりの攻防。
昔の二人並んだ写真を前に、今でもかつての夢を諦めていないライバルと、魔法使いとして誰かの希望になることが今の夢であることを語り合う晴人。
互いの道は分かれたけれど、一時離れていたその距離を、再び互いの手と手をつかめるまでに縮められていた二人。今回、普通に晴人の過去編としてだけ作っていても爽やかな視聴感を残すエピソードになってたはずなのにね。

三度ライバルを狙ってきたバハムートは、心に友情という新たな力を纏ったウィザードインフィニティーの前に敗れ去る。
事件が解決したと思ったのもつかの間、晴人の元に、初めて小倉久寛ショップから飛び出し小倉久寛が笛木の依頼で作った指輪を持って馳せ参じるゴーレム。まるで月と太陽を象ったような…。
ゴーレムが持ち出した指輪を奪い返し、初めて、晴人の前で、因縁深い白い魔法使いの姿へと変身する笛木。えーと…ここまで笛木パートが一切今回の本編たる晴人の過去話と完全に分離している件。先に書いたとおり、笛木の変身するタイミングは、それこそウィザード対バハムートの最終対決まさにその時が最高だったはずなのにね。
次回、その白い魔法使いに見出され新たな魔法使いとなった真由再登場。いや自分的には、ついにビースト専用マシンが登場しているほうが楽しみなイベントなんですけどwww


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(2013/03/23)
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仮面ライダーウィザード 第38話「奪った希望」

 2013-06-15
いつものごとく「希望を守る、魔法使いさ」とかっこよく振り返った先に、昔の知り合いがいたときの晴人の絶望感は一気にファントム誕生のレベル(汗)。

晴人の過去話。ああ、南光太郎もサッカーやってたよなあ。かつてサッカーにてライバルと共にプロを目指していた晴人が、サッカーを辞するに至った因縁の過去。晴人とのピッチ上に競り合いにて負傷し、今はリハビリで再起を目指すかつての晴人のライバルこそ今回のゲート。てか、今回の怪人がバハムートという著名モンスターということで、なんだかな、変身前の人からしてフェニックスさんすら瞬殺出来そうな風格なんですけど(大汗)。

晴人に一方的な憎しみをぶつけるライバルの彼女と、ピッチ上のことに恨みはなくても黙って晴人が姿を消していたことには納得いっていないライバル。
劇中の凛子の疑問ならずとも、視聴者としては晴人がサッカーから足を洗ったのはサバトに巻き込まれたからではとも思うところながら、本人の弁では魔法使いになったのはサッカーやめた後。
ゲートとなってしまった数多の人間たちの自由を、夢を、希望を守り抜いてきた晴人にとって、ライバルの希望を奪ってしまったことは苦渋の過去。
そしてゲートとして怪人に狙われる身でありながらも、夢を諦めていないことを晴人に見せたいと練習を続けるライバル…。
嗚呼、普通にスポーツドラマとしていい話になってる。今回のゲートが晴人のライバル足りえたのは、技量ばかりでなく、彼もまた「希望」を決して折ららない、魔法使いに劣らぬ強い心根の持ち主ゆえだったんだろうなあ。
もしも、過去の事件がなく晴人と彼が共にピッチに立っていた未来があったのなら、二人のプレーが多くのファンたちの「希望」になり得ていた…そんな視聴者の夢想を誘うまでに。

そして悪側は悪側で、ソラ、協力体制をとってるはずのワイズマンの目的に疑問を抱く…。
ワイズマンの忠実な配下たる「ファントム」として、ワイズマンのために妄信的に同胞を増やそうとしているミサと、たとえ「人」の範疇から外れた殺人者としても、「人」としての視点からファントムを増やす理由が理解できないソラ。
もちろん、ワイズマンの目的もまた未だ明かされない番組の謎のひとつではあるんだけれど、まさかワイズマンの目的が怪人軍団を率いての世界制服とかじゃなければ、現状、人の思考の範疇で「自身の下僕となる存在」を増やすというのは――「自身の生存のための牧畜」を生ませる行為とも取れるんだよなあ。
そういう思考に立つと、「古の魔法使い」たるビースト、そのパートナーであるキマイラが「ファントムを、食う」というのは…意外と後半にかけてビーストも重要キャラ化を担ったりするのか??

晴人のライバルの、選手復帰という「希望」を耳に、今度こそその希望をへし折るべく再び姿を現すバハムート。ガチで幹部怪人レベルで強敵のバハムートに、まさかのライダー戦隊化たるドラゴタイムすら敵わない!
そしてウィザードを救おうとして、今また腕を負傷してしまうライバル…!

一方、小倉久寛ショップに現れる、グレンラガンのロージェノムみたいなイイ声した謎の紳士。うん、登場した時点で正体判った。ちょうど変身アイテムも店頭に並んでるし(笑)。
次回、晴人とライバル、甦る青春。

仮面ライダーウィザード 第37話「絶望、指名手配」

 2013-06-08
今回の怪人の人間態の人、クライシス帝国の牙隊長ゲドリアンやキバレンジャーの中の人渡辺実さんじゃねえか。小柄な体格を生かした身軽なアクションが凄い人として、個人的には人間態のままでのアクションも見たかったところ。

前回に引き続いての、瞬平・凛子による、放火魔容疑を被せられたゲートを連れての逃亡劇。今回、物語終盤に向けて最後のギャグ回というつもりも働いているのか、渡辺実さんの怪しい風体も含めて(苦笑)ノンストップで視聴者を沸かせる演出が目立つなあ。
九官鳥に変身できる怪人をおびき出すため、仁藤、文字通り鳥の餌作戦。しかしやってきたのはカラスの群れで仁藤あえなく襲われ大パニックというか、つかここで「画面を全部漫画にしてしまう」…って、どれだけカラスの群れにかけるCG代ケチってんだよ(笑)! 
仁藤を襲うカラスの群れを描くよりはCG代安く済みそうということで、現れた九官鳥に対しガルーダと仁藤のグリフォンという二体のプラモンスター、店頭でのダダ余りの鬱憤を晴らすように合体! てかね、こうした特殊能力を持った敵に応じて合体とか、そういった販促的にも、画面に彩りを添える意味でもプラモンがもっと活躍する描写が本編中にあれば今現在の店頭での状況は…(泣)。

九官鳥は九官鳥で、やっと見つけた逃亡中の飼い主(ゲート)の元に警官を差し向けたりと、飼い主を絶望させるために大活躍。下水道に脱出しての、わざとらしいまでの大洪水ひでえwww
気の強いキャラとして、今回のゲートみたいな気弱な人間に対してハッパをかけずにいられない凛子と、一度信じた人間は愚直なまでに身体を張って信じぬく瞬平。結果的に、この二人の凸凹コンビっぷりのおかげで、現状をただ嘆いているしかなかったゲートが自身の無実を証明するための勇気を獲得する…という流れが良いなあ。
今回、たぶん最後の主役話として瞬平と凛子、二人のキャラにきちんと存在感を与えていたというか、この即席コンビが今回のゲートを最終的に絶望から救って人生を前向きなほうに向かせる…という結末だったら完璧だったんだけどね(汗)。

即席コンビとゲート自身の奮闘により、警察署内にて、ついに明かされることとなるゲートに罪を被せていた放火魔の正体! エーッ、って目をむく放火魔の演出にワロタというか、今回、本当に画で視聴者を沸かせようというのが徹底してるわ。
警察署内でその正体を暴かれた九官鳥怪人、戦闘員も引っ張り出しての大乱闘というか、今回、ほぼ戦闘要員(兼漫画要員/笑)としての晴人と仁藤のダブルライダーの出番にて決着。
つか、最後までギャグ回を徹底させますという意図とはいえ…エピソードのラストカットが、絶望して顔面にヒビが入っていくゲートというのは…いや今回、即席コンビとゲートとの奮闘と団結描写まで台無し過ぎるわwww ええもちろん、あの後晴人がゲートの内面世界に突入→ウィザードラゴンデカ足キックで解決という視聴者脳内補完は働きますけど。
いえね、ギャグ描写を徹底させて終わらせるのなら別に、絶望から立ち直って瞬平と凛子に礼を言って別れるゲートながらも、開いてたマンホールに落ちるとか不幸描写で、まだ気弱ゆえの前途多難な人生が待ち受けているのであった…みたいな微笑ましくもあるオチの見せ方はあったんじゃないかって思えるんですよ。
今回、ギャグやってるつもりで視聴者を凍りつかせるオチにしてしまったというのは、人を絶望から救うという番組テーマ的にも微妙に過ぎるんだよなあ…。

次回、また晴人の過去話。まあ両親が亡くなって、魔法使いとなってしまうまでの間「人間としての」晴人は何を夢見て、どう生きていたのかという話ではあります。

仮面ライダーウィザード 第36話「九官鳥は語る」

 2013-06-01
話数的に、たぶんこれが最後の瞬平と凛子メインエピソード。
今回のゲートは、九官鳥連れたさえない風体のおっさんにして連続放火事件の容疑者。ちなみに住まいはWのコックローチドーパントやオーズの千堂院も住んでるいつものアパート(笑)。
凛子を違和感なく画面で活躍させるため、犯罪者と目されるゲートを追う展開というのは良し。だけど今回はあくまで瞬平も絡んでのゲートも含めた三人のスラップスティックコメディー回。てか瞬平がメインになると、元々の張り切りキャラがすぐ暴走する分俄然ウザさ増すな(汗)。

一方晴人、主役らしく、唐突ながらついに敵の大首領と真正面から対峙という一大イベント。晴人が持っていた敵のアジトへの唯一の手掛かり――コヨミがかつて白い魔法使いに誘われて魔法石を手にした謎の洞窟。洞窟を隠す封印を解除し、最初からインフィニティースタイルにて、ついに洞窟の奥のワイズマンと真正面から向き合う…。瞬平・凛子パートのドタバタ感とはまさに間逆のこの緊張感溢れる一瞬!
ワイズマンの能力が魔力吸収というのは画的に一見地味ながら、劇中さんざ魔力の残存量が戦闘の勝敗ばかりでなくコヨミの命まで左右するというのが描かれてるだけに、文字通り地味にキツい能力。最強フォームのはずのインフィニティー、まさかのほぼ秒殺にて敗退というか、ワイズマンの底知れなさを示すにはまさしく圧巻の演出。
そもそもこのワイズマンに我侭聞かせたソラとの取引がなんなんだよって話ですが…。

今回、晴人VSワイズマンのくだり以外はほぼギャグパートというか、ファントム捕食に釣られて今回晴人を手伝う仁藤がもはや舎弟も同然(泣)。
今回のゲートを放火犯としてとにかく逮捕しようとする凛子(凛子さんクビ懸かってますw)と、たとえ放火犯でもゲートである以上保護するべきと意見を対立させる瞬平。まあ考えてみりゃこの二人、元々晴人に救われたゲート同士として晴人を巡るライバル同士って構図にもなり得るんだよな(苦笑)。
怪人に急襲され逃げたゲートと、残された九官鳥の言葉に誘われるようにゲートの足跡を追う凛子と瞬平。まさにコメディー回的偶然にて発見されるゲートと、再び襲来する――そのゲートの飼っていた九官鳥そのものに変身していた怪人。
そしてウィザードも、ワイズマンに魔力を急襲されてしまっているため、ドラゴタイマーを起動させられない…! いやあ、今回晴人パートと瞬平・凛子パートの雰囲気がくっきり区切られている分ドラマ的なつながりはないかなと思っていたが、ここでまさかのピンチの伏線。
今回のゲート役の人、絶妙に気の弱そうな演技が光ってるんだが、ソラが言うには放火犯として逮捕されたらそれこそ絶望してファントムを生み出してしまう…。
もはやゲートを守るためになりふり構わず、巡回のパトカーを奪いゲートを乗せて逃亡する瞬平と、結果的に同乗する羽目になってしまう凛子。
ゲートを守るための瞬平の奮闘がもはや暴走の域に達し、結果的に三人もろともどんどん絶望的な状況に突っ走ってく様にワロタw とりあえず残り話数的に、こうしたコメディー話はまだあと何回できるかなあ?

仮面ライダーウィザード 第35話「空の向こう側」

 2013-05-25
シリアルキラーとしての本性にて試聴者を戦慄させるキャラがこれまでのライダーにいなかった訳じゃないけど、今回、冷徹な演出とあいまってソラ=グレムリンはまさに視聴者の記憶にのこる狂気キャラになったんじゃないかと。

ファントムでありながら、まだ人間の心が残っている存在としてソラを助けてしまった晴人と、川に浸かってソラの落とした帽子探し。

フェニックス、メデューサと、人間だった頃は比較的善人だったことを拠り所にするように人間時代のソラの足跡を辿る晴人と、今回のゲートの警護を嫌々ながらも続ける仁藤。とりあえず仁藤、最近はやっと頼れるライダー像になってきたのもあって、ゲートががむしゃらに仕事を続ける目的が生き別れの父親に自分の存在に気付いてもらうためだったことを知る…。
ぶっちゃけ今回、ゲートに焦点を絞った話にしても仁藤に淡いラブロマンス展開を味わせられたかと邪推しつつ、今回はあくまで…「物語の重要な謎を提示する」ためでもあるエピソード。

再び城咲仁怪人に襲われ、ソラと手を取って逃亡するゲートと、そして晴人が国安0課で知る…ソラが、ファントムになる前から、黒い長髪の女性ばかりを獲物にしてきた連続殺人鬼であったというショッキングな事実…。
ホワイトボード上に広げられた地図と、無慈悲に貼られた被害者たちの写真。それを呆然と見つめる晴人の背中――という画の、なんたる衝撃的、なんたる視聴者の背筋をも震わす演出!
元より怪奇性はそれこそライダーの屋台骨のひとつとはいえ、この恐怖感はウィザード始まって以来だなあ…。人間性を垣間見せたはずの敵が、その邪悪そのものな本性を露にする。こうしたシーンの衝撃性においては、間違いなくソラは仮面ライダー王蛇/浅倉威のインパクトを超えてるわ(浅倉の場合は、元より暴力性が目立つ分本性の意外性が少ないのもあるけど)。

まさに、元より「白い服を着た、長い黒髪の女性」としてソラに付け狙われていたゲート、その毒牙にかかる瞬間に間一髪で駆けつけてくる晴人、仁藤、そして城咲仁怪人…いやここまで全員集合するともはやギャグになりかねないんですが(汗)。
ゲートの願いを知り、今度こそ彼女の希望を守るために戦う仁藤と、そして各々変身して激しくぶつかり合うウィザードインフィニティーとグレムリン。
ビーストハイパーの一撃が城咲仁怪人を貫き(ここでの、ビーストハイパーと今回のゲートの二人の和解のサムズアップが、さっきまでの背筋も凍る演出を忘れさせるように爽やか)、そしてインフィニティーとグレムリン共にクロックアップしての超高速戦は「スペック差」でインフィニティーがグレムリンを追い詰める。逃亡する去り際の「次は僕が賢者の石を手に入れたときに」というのは、リベンジ宣言であると共に、ソラが今後も物語に大きく関わることを暗示する言質。

ゲートの元に届く、彼女の努力の証として父親からのメッセージというのは、まがりなりにも今回の本懐は彼女を守ることだったというのの改めての主張。つか、まさにソラのインパクトに食われてたという意味では存在感が辛いゲートだったというか(悲)。
今さらながら今回、ソラの口から語られた、ファントムが同胞を増やす目的としてのサバトの再演計画と、そして「ファントムを生み出したはずのコヨミが、人間のまま生き残っているなんてありえない」…という事実。
今回、むしろこのコヨミの秘密にスポットライトを当てることが、1年間のシリーズ全体の中の起承転結における「転」に当たる筈で…今後コヨミの正体というのも、物語の重要な縦軸にシフトしていきますかね?

仮面ライダーウィザード 第34話「人気モデルの裏側」

 2013-05-18
著名人がいきなり特撮モノのゲストに来るなんて珍しいことでもないけど、今回の怪人役城咲仁とは思わぬ人が来たなあとちょっとビックリ。いえそれこそご本人のパーソナリティーを生かして、女性ゲートをさんざ貢がせた末に絶望させるホストファントム役でもおもろかった気が(ヲイ)。
つか番組に出演して、ご本人がショック受けてるのがちょっと可愛いよ(笑)↓
http://ameblo.jp/shirosaki-jin/entry-11525068309.html


ゲストは結構ビックリな人が来たけど、今回はいよいよソラ主役回。もはや番組のお笑い三人組となった仁藤・瞬平・小倉久寛が今週のゲートたる美人モデルにイカれてるさなか、晴人にもたらされる情報として、かつて国安0課に緑の魔法石をもたらしたのがソラという事実…。
うぅむ、改めて噛み締めることとなる、4色の魔法石を晴人に与えたのがワイズマンのそして白い魔法使いの意思でもあるということ。本当、こいつらの思惑が明かされるのはもうちょっと先なんだろうけど、晴人がイレギュラー的にインフィニティーの力を得たことによる綻びとかも描かれていきますかね。
あるいは、「賢者の石」というキーワードにてソラがワイズマンの動揺を誘ったあたり、既に綻びは始まってるのかもしれないけど。

今週のゲートが城咲仁に目を付けられ、仁藤らが嬉々と護衛に付いた一方、刑事ドラマよろしくソラの人間時代(カリスマ美容師)を調査する晴人と凛子というか、まさにそのソラと接近遭遇。
ソラもまた晴人同様あの月食の日のサバトを生き残り、身体はファントム化しつつも意識だけは人間のまま残った…という衝撃のプロフィール。自らの自己紹介の際、頑なにグレムリンでなくソラという人間の名に固執し、そして怪人たちも人間の名前で呼び続けたこだわりの理由が明かされた訳ながら…こうなると「怪人であるが、人の心が残っている」存在として、晴人はシンパシーを覚える以前に、それでもソラが多くの人間を怪人として襲ったことに対して疑問に思わなければいけないはずなんだけどね。
今回、凛子とコンビを組んでるあたり、凛子もかつてファントムに人間性を見出そうとして手痛く裏切られた経験の持ち主として意味深な。

今回、サブタイに紹介されてる存在でありつつ、仕事で我の強い様がさんざ描写されてるだけで全然物語に絡んでこないゲート、とうとう仁藤とケンカ別れした挙句カメラマン城咲仁の誘いに乗っかってホイホイとひとりで仕事場へ。今回のロケ地ということで、ダムってなんて特撮の舞台に似合うんだろうとつい安心する昭和脳視聴者すんまそん。
人気のないダムにて、ついに(怪人に変身した)城咲仁に襲われかけるゲートと、そこに駆けつける仁藤そして晴人。まんまと(怪人に変身した)城咲仁の手が怪人に伸びようとしたとき、その間に割って入り、城咲仁からゲートを庇うソラ…。これ完全にゲートがソラの人間時代の知り合いってフラグなんだけれど、次回の、ここからの裏切りが凄すぎて…絶句した。
2話構成のエピソードとして、前フリの役割である前編として、視聴者ミスリードを含めて上々の出来栄えのエピソード。自分含めて、ここから次回の展開を読めた視聴者はまずいなかったわなあ。ダム湖に落ちてしまうソラと、そのソラを救うべくウォータースタイルにて湖に飛び込むウィザードで続く。ある意味、今回次回でソラのラスボス化フラグは立ったかも知れないなあ。

仮面ライダーウィザード 第33話「金で買えないモノ」

 2013-05-11
仁藤が視聴者の感情移入を誘いやすい喜怒哀楽がくっきりしたお笑い担当キャラであるというのは、番組前半の瞬平主役の和菓子屋回みたいな人情噺に向いているということで、今回怪人に踊らされるがままに仁藤を裏切り続けたマブダチが、仁藤の懸命さに己の愚かさを思い知って涙する…というドラマの流れに素直にうんうん頷きながら見入れる件。

しかしそれを押し退けて巨匠石田秀範監督のやりたい放題なギャグが輝きすぎていて(笑)。

前回の綺麗な引きからまさかの続き。仁藤と友情を誓い合い故郷福井県へと帰還したはずの仁藤のマブダチ、死んで幽霊(ファントムだけに!)となった怪人に取り付かれ、運気を操られるがままに幸運が押し寄せ東京から出ようにも出られない状態に…。
しかし毎度思うけど、ゲートが東京から出たらファントムは追いかけることは出来ないというのはきちんと理由付けされるのかね? まさかと思うけど、世界にファントムが生存できるテリトリーは東京だけだとか??
前回の作戦で見つかった仁藤のマブダチ含む数人のゲート、その全員に分身して取り付いている怪人の亡霊を引き剥がすため、ドラゴタイマーの能力にて分身してそれぞれのゲートの元へと向かう4人のウィザード。しかし運気を操る怪人の能力、ライダーにまで不運を誘発するとか無敵すぎる。いやあスメルの指輪というギャグ専門小道具の前例があるとはいえ、仮にもライダーが、バナナの皮で滑ったり頭からゴミバケツ被ったり犬のうんこ踏んじまったりってwww 巨匠じゃなかったら絶対撮るの許してもらえないシチュエーションだぞwww

そして怪人に踊らされるがままに大金を掴んでしまった仁藤のマブダチ、完全に調子に乗り、仁藤の忠告に耳を貸すどころか通りすがりのチンピラ金で雇って仁藤ボコる。嗚呼、前回の感想でも書いたけれどこの怪人やっぱり正体はグリードだよなあ…。欲望で人間がたやすく己を見失う様の醜悪さ、それを利用する悪の作戦は、決してオーズだけで描かれてきた訳でもないけど。
調子に乗った末の自動車事故、横転した車に挟まれ、漏れ出したガソリンが引火→爆発寸前という危機に陥ってしまう仁藤のマブダチ。もはや救いようのない馬鹿に堕ちた男なれど、どんなに裏切られようと、一度友達になった相手のピンチは決して見捨てない。命懸けでマブダチを救い出した仁藤は、単なるお人よしというばかりでなく、こいつもまた仮面ライダーになるべくしてなった運命の男。

今までで一番手ごわい相手だった…とまでウィザードに言わせしめ、分身したウィザードにようやく倒される怪人の亡霊たち。分割画面での4人同時キックストライクとか、ある意味ドラゴタイマーによる分身能力をもっとも生かして見せた画。約一名、犬のうんこ踏んだ足キックを喰らった亡霊に対して同情を禁じえない…。
そして仁藤のマブダチに取り付いていた亡霊のひとりも、自分たちの友情を踏みにじったとビーストの怒りをぶつけられる。いつも番組のお笑い要素だったダイスサーベルによる「1」、てか1匹でも充分強いんじゃんかよ!
怪人の亡霊すべては倒され、今度こそ、文字通り憑き物が落ちて晴れ晴れとした表情で、青空に友情を誓い合う仁藤とマブダチ。嗚呼、今回も爽やかな締めだった…てか、前回もこの爽やかな締めかーらーのーってパターンだったんじゃねえかwww 普通に次回またまたやっぱり怪人のせいで東京から出られないマブダチってエンドレスにループするんじゃねえかって不安になったんですけどwww
次回、いよいよソラ主役話。予告における裏切りシチュは、つい去年橘さんが同じようなことしてたから普通に信じない(笑)。

仮面ライダーウィザード 第32話「危険なアルバイト」

 2013-05-04
平成ライダーの巨匠・石田秀範監督回。てか最近とみに石田秀範監督回って内容のコメディーテイストと遊び具合からすぐ「この監督の回」って判るわw 
日給百万のバイト内容を妄想する、鞭で打たれて重労働に処されたりドS女上司にヒールで踏まれたり(ありがとうございます!)する瞬平ワロタ。

今回仁藤主役話というか、仁藤メイン回ってゲスト(ゲート)が野郎ばっかりだな。今回のゲートは仁藤の学生時代のマブダチ。仁藤のマブダチ、ソラが仕組んだ日給百万円という甘い罠にホイホイ乗っかって怪人の待つバイト先へ。
今回から本格的にソラの仕組んだ作戦が展開開始というか、ソラのパワハラ上司っぷりを心底嫌がってるミサがなんたる中間管理職の悲哀。
ああ、今まで幹部としてでかい顔してたのに、途中からパッと出の上司の下でコキ使われる羽目になるってこれまた東映作品ではお約束やね…。バラバラマンとかファイブマンのガロア艦長とか。

今回のソラの目的は、バイト話にホイホイ釣られてきた連中からのゲートの選別。ものの見事に今回の怪人笠原さんの標的となってしまう仁藤のダチ含む6人というか、今までちまちまひとりのゲートを探してきたミサのやり方よりは、人間の欲に訴えてゲートのほうからホイホイ集まってくるのを狙うソラのやり方は厭らしいながらも的確。ある意味、人間の強欲を利用するという手段はむしろグリードっぽいなあ。ソラの目的たる賢者の石ってまさかオーメダルってこたないよな?

ただ単に餌としてのみ釣られた仁藤のダチ、資金源不明のバイト代百万円(仕事、時間潰すだけ)で趣味のギターコレクションを充実させたりと放蕩三昧。さすがに怪しいと睨んで仁藤と晴人、噂のバイト先へ潜入。そうだよね仁藤の指輪ってカメレオンとか何気にシンプルで便利なものが揃ってるよね。悠々と透明人間となって潜入する仁藤に対し、ミクロマンサイズになって必死で仁藤を追っかける晴人www さすが巨匠、主人公といえどいじるのに容赦ねえwww
ソラのやり方に従うのが気に食わないミサ、潜入してきた晴人たちにあっさり作戦バラす。そして研修という名目で別邸に集められた仁藤のダチ含む6人のゲート、笠原さんに追い詰められ今まさに絶望させられるというピンチに。
てか笠原さんの謎移動が、俳優さんの不気味なイメージもあってやたらと秀逸w 撮影時は笠原さん、画面に映らない足元はスケボーにでも乗ってたんだろうか?

間一髪、ダブルライダー登場! てかマシンウインガーに二ケツで急行って、そうだよねビーストってライダーなのにバイク関係ないんだよな(泣)。せめて内面世界ではキマイラさんバイクに変形するぐらいのサービス精神見せたれや。
今回、主役の割にビーストハイパーは戦闘員を蹴散らす役、そして笠原さんの相手はアックスカリバーの販促もあるのでウィザードインフィニティーが。やっぱり巨大化したアックスカリバーをぶちかますって画のインパクトは大したもんだって思うわなあ。

事件は解決し、仁藤のダチ、仁藤に友情の証のピック改造のペンダントを渡して一路故郷の福井県へ。てか今回、この実に昭和ライダーっぽいオチは綺麗に1話完結回としか思えないんだけど、これすらもまだソラと石田秀範監督にとっては作戦のうち。
きっと正体はファントムどころかグリードだろうってソラの作戦、次回が洒落にならない本番。そうだよね本当の絶望は、幸福の絶頂からどん底へ突き落とされることだよな…。

仮面ライダーウィザード 第31話「涙」

 2013-04-27
最強フォーム燦然。4色の宝石が行き着く先は、何者にも染まらぬ眩く澄んだ輝きのダイヤでしたというのは宝石モチーフのウィザードとして納得の姿形。

地獄のテロリスト内藤さんに魔力の源たるドラゴンを破壊され、魔法使いでもゲートでもないただの人間へと戻ることとなった晴人。だがそれは、ファントムの暗躍から人間の自由を守る最後の希望が絶たれてしまったこと。
流石の仁藤すら責任を感じ、晴人への謝罪と改めての内藤さん=レギオン打倒を誓うものの、それは最強フォーム誕生というイベント回の都合ともはやかませ犬キャラの定着化が許さない。仁藤って、今までの2号ライダーと比べてもかなり素直なキャラクターと思えるだけに、かっこよく描いてもらえないというのはもはや同情レベル。

魔力を失い、町を空しく彷徨う晴人が再開するのは前回の兄妹。案の定この二人こそが今回のキーパーソンだったというか。
もう、妹を喜ばす魔法は見せてやれない晴人ながらも、その晴人への感謝の言葉を告げる兄。「妹を喜ばせようとしてくれたことが嬉しかった」。晴人の内包する芯の強さは、魔力の大きさではなく、常に誰かの希望であろうとするその心だったことが示唆される。
今回、最強フォーム誕生を決定付けるのはこの晴人の強き“心”。その晴人の“心”に感謝する兄妹と、まさにその“心”の美しさを壊すことを至上の目的とするレギオン。前回から今回にかけて、晴人の挫折と再起まで含めて最強フォーム登場までのプロセスが周到に用意されていたことにはちょっと見入るところ。

そして、晴人からの魔力の供給も受けられない身となり、黙って姿を消すコヨミ。小倉久寛が、ここできちんと晴人にハッパをかける役でほっとしましたですよ。ゴーレムという若手職人の登場や今後のリングの発売スケジュール的に、今後の存在感が危ういし(苦笑)。
二人にとってすべての始まりの場所となったあの海辺で静かに消えようとしていたコヨミと、そのコヨミの存在を確かめるように抱きしめる晴人。
記憶も人としての命すら失いつつも、晴人のおかげで人間として生きてこられたコヨミ。
たったひとり、目の前で絶望していたコヨミを救ったことからファントムに狙われるすべての人々の希望となることを誓った晴人。
ライダーで、こうも明確に、男女間のパートナー同士で互いの依存がくっきり描かれるのも珍しい気がするわなあ。

魔力を失ってなお、今また再びコヨミの希望になろうとした晴人の、その“心”を今度こそ完全に壊すことを狙い現れるレギオン。
もはや、ライダーとして戦うことはできない。それでもなお諦めない。力を失い、膝を屈しようと、人々の自由も希望も踏みにじる理不尽を許さない。たとえ変身できずとも、果敢にレギオンに立ち向かう晴人。その“心”の強さこそが――何よりも“仮面ライダー”の証。
目前の悪の嘲笑を許す、その悔し涙は…晴人の心の強さの証として、新たな魔法の指輪として顕現する。それは奇跡ではなく、晴人が心強き者だからこその必然。決して砕けない晴人の心を受け、甦るドラゴンと、新たな指輪がもたらす最強の輝き。ウィザードインフィニティー燦然。

晴人に魔法石を与え続け、その力の強化を促していた白い魔法使いですら予想外の力であったことを口にするインフィニティーの圧倒的戦闘力。まあ白い魔法使いからすれば、ウィザードの強化はあくまで自分の掌に納まる範囲――自分に立ち向かえない範囲に留めておきたかったというのが本音なのか?
その輝き、まさに光のごとき疾さでレギオンを圧倒し、最強武器アックスカリバーの一撃にてついに強敵レギオンを一刀両断するインフィニティー。てか、わざわざアックスカリバーが巨大化するというビジュアルは、なりきり玩具とフィギュアと併せて遊んでねというスポンサー的主張(笑)?

今回、最強フォーム誕生と共に改めてクローズアップされる晴人とコヨミの互いに“心”を依存しあう関係というか、ちょっとニヤニヤする描写であると共に今後、コヨミの存在が晴人のアキレス腱となることが描かれる危険もあるんだよなあ。
そんな視聴者にとっての不安を象徴するように、ワイズマンから、今後ソラの指揮下に入ることを命じられてしまうミサ。うわあ、視聴者の嫌われ者№1が本格的に最高幹部の位置に立ったことで、今後えげつない作戦が多々展開されてくる悪寒しかないわー。
あと晴人の敵討ちを誓いつつ案の定返り討ちにあってた仁藤、次回は主役話。


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(2013/04/27)
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仮面ライダーウィザード  第30話「魔法の消える日」

 2013-04-20
響鬼・童子役やキバ・ビショップ役と平成ライダーの宿敵俳優村山充登場。前回のヒキから、いきなり鎖で頑丈に封印されてるあたりの危険物扱いがいかにもそれらしいなあ。
ゲートだろうがただの人間だろうが見境なしに襲いまくる地獄のテロリスト内藤さんことレギオン、ソラによって手駒となるべく封印解放。トカゲロンをモチーフにしたんじゃないかと言われても信じられる怪人態のデザインとボリュームからして強敵怪人なんだけど、すでに人間態の風貌だけで存分に怖い件。

ワイズマンですら危惧する内藤さんの大暴れが始まった頃、晴人、今回は出合った幼い兄妹の前で惜しげもなく魔法を披露。晴人にとっては自らの人間としての幸福を奪ったはずの忌むべき力ながら、同時にファントムから人を守り、未来を拓く希望でもある力。見ず知らずの子供の前でホイホイ披露するなよという視聴者としてのツっ込みは働くものの、妹を喜ばせようと拙い手品を見せている兄という…子供たちの笑顔のために自身の力を使うヒーローという昭和的でもある描写。ああ、やっぱりウィザードのこういう懐古感あるヒーロー像が好きだわなあ。

一方、仁藤、無差別テロ実施中の内藤さんと接近遭遇。さっそくビーストハイパーに変身して立ち向かうも当の内藤さんからシカト喰らうの巻(笑)。
人間の愛情や善意といった、綺麗な心を好んでその持ち主を狙っていた内藤さん。そりゃ100%自分のためにしか戦わない仁藤なんかに興味ナッシングも当然というか、なんかパワーアップイベントを経ても仁藤の扱いの悪さは変わらんなあ。
当然、内藤さんの目標は今回晴人が出会った兄妹に――。いきなりランドスタイルに変身して立ち向かうウィザード。

今回、最強怪人(←現時点での)登場によるライダー敗北編でもあるんだけれど、それ以外にも今後の展開を匂わす新展開。
勝手がすぎることを咎められ、ついにワイズマン自身から制裁を受けるソラながらも、ソラの真の狙いはワイズマンとの謁見。ソラがワイズマンに対し口にした“賢者の石”って、鋼の錬金術師的には相当ロクでもないモノだったけど、ライダーにおいては原作版BLACKにおけるキングストーンを指す呼称だったし…。いかにも後半のキーアイテム臭がプンプンするぜーッ。ワイズマンと白い魔法使いの関係は、賢者の石の争奪戦とかだろうな。
そして味方側においても、晴人から魔力を注がれ生き永らえている身として、自身の魔力の消費する時間が短くなっていることを自覚するコヨミ…。

トカゲロンモチーフ(←自分にはそう見える)の強敵怪人としてウィザードを圧倒し、ついには晴人の内面世界に侵入を果たしてしまうレギオン。男に指輪をはめられる趣味もなければはめる趣味もなかった仁藤、やむなく自らのエンゲージリングを使って晴人の内面世界へ。
内面世界にて暴れ回るレギオンに対し、ついに共闘を果たすこととなるドラゴンとキマイラ。この熱い展開でありながらも、ドラゴンを――晴人の魔法の源を破壊してしまうレギオン!

ただの人間に戻る、それは多くのライダーが抱えていたはずの切願。だがそれは立ちはだかる悪を打ち倒し人々の自由を守り抜くという自身の使命を果たした後のはずのこと。
今、晴人が魔法を失いライダーに変身する力をも失うということは、人々の自由を虐げる邪悪の跳梁を許してしまうということ。最強フォーム誕生を控えた、いかにも中盤展開らしい大ピンチ。ホント今回の怪人役が村山充というのが存分に納得だわ…。
次回、インフィニティースタイル燦然。

仮面ライダーウィザード 第29話「進化する野獣」

 2013-04-13
ビーストハイパー登場!
前回からの続きの危機は何とかまたドラゴタイマーで脱出。リングとドライバーを盗まれた仁藤に、コヨミに対するものと同様の方法にて魔力を供給しようとするものの、仁藤の中のグルメのキマイラさんは魔法使いの魔力など食えるかと拒否。こうなりゃ力ずくでキマイラを倒そうとするのは今度は仁藤が拒否と、なんだかな、喰うか喰われるかの仲のクセして融通が利かないところはやたら一緒なのな。
凛子、刑事らしく中本からドライバー盗難時の証言を得るもしどろもどろ。まあ完全に中本が犯人ってのは先週の段階から判りやすすぎるんですけど。中本のドライバー盗難を唆したのは案の定ソラの仕業。ホントこいつ、甘言で他者を破滅させるってキャラが完全に根付いたなあ。

盗んだ当の本人である中本に対する「ドライバー見つかった!」のニセ物作戦にて、あっさり隠していたドライバー発見。ニセドライバーの製作者はゴーレムでしたというか、つかあんな「手先が器用」って特技描写すら伏線だったのかよ(汗)。
ソラに唆されたとはいえ、中本のドライバードロの動機は、かつて自分の発見の功績を他人に奪われてしまった無念と憤りからの名声欲。そして、命の危険にすら晒されたというのに、同じ学者としてのシンパシーから中本を庇う仁藤。
初めて語る、キマイラに内に棲み付かれたという命の危機ですら、未知なる存在が自身のすぐ近くにいるという…探究心を、学者としての“夢”を満たすための大きなチャンス。
損な役回りばかりを演じてきた三枚目の中に、大きく膨らんでいた“夢”。思えば、自身の“夢”のために祖母の反対を押し切ってまで学者への道を志した男。
今回、同じ価値観を持つもの同士として、名誉欲に冒された中本を救うのが仁藤というのは…仁藤もまた、間違いなくその自身の大きな夢で、他者の絶望を塗り替える…仮面ライダーであるということ。

再び現れた怪人に対し、謝罪と共に中本から託されたドライバーとリング、そして発掘物を手にビーストに変身する仁藤。内面世界でのキマイラとの対峙――。

自身の内にあるドラゴンをも、自身の“希望”と言い切り新たなドラゴンの力を引き出した晴人。
自身の内にあるキマイラに対し、自身の夢を満たすチャンスとして無理矢理付き合わせる仁藤。
中本から託された発掘物が、新兵器ミラージュマグナムというその真の姿を現し、同時にビーストに、キマイラとの融合という新たな力を与える。仮面ライダービーストハイパー誕生…!

ぶっちゃけると、なんか2号ライダーのパワーアップの常としてビーストハイパーもやたら戦闘で使える手数が少なくなったというか…。ビースト最大の特徴であるマント換装は残してもよかった気がするんだがなあ。ミラージュマグナムの射撃による攻撃力に特化したとも言えるビーストハイパー、見事に今回の怪人も撃破、ついでに魔力もペロリンチョ。

中本、やはりゲートとして海外脱出ながら、仁藤からの薫陶を受けたその目的は再び新発見を目指す純然なる探求の旅。ビーストパワーアップ編として、仁藤と中本の友情も含めていいオチというか、今までほとんどいいとこないキャラの典型だった仁藤が、やっと自身のアイデンティティーをアピールできたなあ。
仁藤が、あえて言うなら「夢を追う戦士」だとすれば、今回、自身の夢を問われた晴人の「今はファントムを倒すこと」という、夢を見るより現状を生きるしかないという言葉がまた綺麗に対になってるなあ。

そしてソラは、新たな配下として…まるでニセ天道(ダークカブト)のごとく、覆面の上鎖で縛られ封印されていた謎の男を連れ出す。てか予告であっさりその正体がばらされている件というか、響鬼の童子じゃねーか! こえーよ! 次回、引き続き今度はウィザード最終フォーム誕生編。


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(2013/03/30)
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仮面ライダーウィザード 第28話「盗まれたベルト」

 2013-04-06
ビーストパワーアップ編。新たな指輪及び強化アイテムが遺跡発掘物で見つかるというあたりは、考古学を学んでいた仁藤のキャラらしいというか古の魔法使いビーストらしいというか。つか超古代にてクウガとビーストの関係性を穿ってみたいところ。

前回、白い魔法使いに連れられて行っちゃった真由と別の眼鏡っ子のゲート、海外逃亡という親切な説明台詞と共に晴人、久々にコヨミに魔力補充。てかコヨミが最近番組の空気扱いになってて久しいなあ…さすがにウィザード最強フォーム誕生編にはドラマに大きく関わってきてほしいけど。一方ヒキコモのゴーレムは隠された才能としての職人気質を発揮。ウィザードリング収納ケースをありあわせの素材から見事に製作。てかこれで指輪製造の技術まで身につけたら、小倉久寛(空気パーツ2)いらなくなるな…。

仁藤、風で飛んできた新聞から自分のリングに似た指輪が遺跡から発掘されたことを知る。その発掘者はまた都合のいいことに今回のゲート。いえそんな判りやすい偶然の積み重ねでゲートに行き当たるのはこの番組の鉄則みたいなもんですから(ひょっとしてゲートって、東京の人口の1/10ぐらいがそうなんじゃね?)。
さっそく発掘者の中本と接触する仁藤ながら、例によってその不躾な態度のおかげで不審者扱い。そして今回の怪人であるヤクザ面全開の警備員のほうがよっぽど不審者というか、当然のごとくのバトル勃発と、戦闘中だろうが自分の発見した発掘物とビーストの姿の関連性からビーストにしがみつかんばかりの中本。

かくして、互いに今回の発掘物及びビーストドライバーについて研究を進めることとなる仁藤と中本というか、ああ、やっとのことで仁藤と同じ価値観をもって相対するキャラクターが現れてくれたなあ。
長年大した研究の成果も挙げられずうだつの上がらない研究者生活を強いられてきた中本、つか、中本役の俳優さんがまさにその中本のうだつの挙がらなさと小心者っぽさとそれでも研究に夢中になって周りが見えなくなる視野狭窄さとを見事にすべて体現してて逆にすげえよ。研究室内で仁藤をさっさと変身させて撮影会になんかワロタ。
そして視聴者には犯人バレバレな状態ながら、仁藤と中本二人で酒盛りした翌朝、盗まれ消えてしまっている発掘物そしてビーストドライバー。当然のことながらそこを襲ってくる怪人…。

今回、実は15分で済む話というか、話の密度的には本当にそんな感じなんだよなあ…。第1話とかクリスマス回とかビースト初登場回とか、30分で決着つけられる話をズルズル2話分引き伸ばしてるという雰囲気も。特に今回、ゲストが実質中本(そしてヤクザ面警備員)だけというのもあるので、狭い舞台でジタバタしてる雰囲気な分よけい話がズルズルしてると思えるのかも。
予告を見るまでもなく、次回の展開――中本、反省して仁藤にベルト返還及び発掘物譲渡→ビーストハイパー誕生の流れがすぐ判ってしまうというのもなあ。せめて次回で、物語全体がまた大きく動く展開でも挟まれてくれればねえ。
現状、仁藤=不遇の2号ライダーってイメージがなあ…。いえあの性格とマヨネーズのおかげで子供人気はあるのかもしれませんがw


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(2013/03/30)
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仮面ライダーウィザード 第27話「姉と妹」

 2013-03-30
なんか白いの「僕と契約して魔法少女になってよ」。
とうとう、番組始まって以来晴人が絶望しかける人間を救えなかったというのも意外ながら、その後の展開もまた意外というか…。ある意味今回、ひょっとして番組中盤最大のターニングポイントになる回だったんじゃないのか?

案の定、真由の姉ミサの絶望から誕生し真由の家族を皆殺しにしていたメデューサ。ぶっちゃけ晴人にも仁藤にもない「復讐」という動機がある分真由のほうが仮面ライダーになる資格も意志も強いと言えるんだよなあ。前々から言ってるけどウィザードっていろいろな部分で昭和的な要素が息づいてると思うのですよ。
今回、最初からのターゲットだった眼鏡っ子の他に、真由もまたゲートであることを見抜き自分が肉親だったことを利用して真由に甘言を囁くメデューサと、メデューサの中にまだ姉の存在が残っているのではないかと苦悩する真由。
当然、ファントムは自分が内側から食い破り抹殺したゲートの抜け殻を被っているだけの――外面を整えて人間のフリをしているだけの存在。この辺、怪人化してしまった肉親(知人)を巡っての苦悩というのはカブトのワームにも似て残酷な展開(ああ、加賀美も弟の復讐のためにガタックになったとも言えるんだよなあ)。
真由がゲートであることをまだ知らず、眼鏡っ子のゲートの保護を優先する晴人たちと、その隙を突き、まんまと「姉のフリ」にて真由を誘い出すミサ。この後に待ち受ける残酷さに視聴者もgkbr…。

果たして眼鏡っ子を襲うソラ=グレムリンに対抗して立ち向かうダブルライダーと、その間にも懐かしの生家にて対面を果たす真由とミサ。
甘言、そして偽りの笑顔の果てにあるのは、真由の心の支え――家族の象徴そのものといえる、かつて姉本人から貰った手作りのキーホルダーの存在を知っての、それを粉々に打ち壊しての嘲笑。
今度こそ、もう、優しかった姉はどこにもいない――目の前の姉の顔をした化物に、無残に殺されてしまったことを思い知らされ…“絶望”しかける真由。
ぶっちゃけ今回、ソラがわざわざ勝ち誇るように晴人と仁藤に真由もまたゲートであったことをバラすのは、例によってうまくすればウィザードがメデューサを抹殺してくれるという狙いまであったんじゃないかと穿つところ。
結果的に、駆けつけた晴人の前で絶望の果てにファントム化しかける真由と、メデューサの猛攻に阻まれその真由に救いの手を差し伸べることも出来ない。
視聴者も、今回ばかりはウィザードの完全敗北かと固唾を呑む、最大に緊張感が高まる瞬間――。

結果として、真由をギリギリで絶望から救ったのは、メデューサではなく自分自身の中にいた姉の存在。そして、晴人同様自力で絶望の淵から立ち上がった真由の前に、彼女もまた魔法使いになる資格を得たと現れる白い魔法使い。
「私は今日限り、人間であることを捨てる。そして復讐の鬼になって、家族の仇は必ず取る! 白い魔法使い、お願いだ私を、私を魔法使いにしてくれ!」
もちろん白い魔法使いは、個人の復讐にも手を貸すし「人であって人でない、そんな悲しみはもう自分だけで充分だ」なんて晴人の気持ちなんか知ったこっちゃない。彼女自身の選択として、自らも魔法使いとなるべく白い魔法使いと共に消える真由。あたかも、とうとう「最後まで、真由を救えなかった」晴人の敗北を象徴するがごとく。

こうなると、白い魔法使いも決して単純なウィザード師匠でなく、本当にワイズマン同様単純な善悪で計り知れない存在でもあるといえて…。「魔法使い」と「ファントム」という二極構造が番組にある以上、ワイズマンと同一人物という単純な正体だけは避けてほしいもんですが。
今回、実質上仮面ライダーウィザード初めての完敗。今回までが第1部としてもなんたる怒涛のクライマックス。次回、番組新章スタートとしてビーストパワーアップ展開。今度こそ仁藤、子供さん視聴者からかっこいいと思われるぐらいの活躍できるか?

仮面ライダーウィザード 第26話「学園潜入」

 2013-03-23
【悲報】仮面ライダービースト、女子高生への暴行未遂容疑で逮捕される。てか女子高生に向かって「お前を食う」はないwww
フェニックスさんの人間時代のルーツを語る回があったように、ミサもやはりボーリング場でぼっちでボーリングする前の時代の話登場。てか今回「実は双子でした」ってオチが親切なまでに判りやすいな。

小倉久寛ショップにて新たに誕生したプラモンスター・ゴーレムは人見知りの上ヒキコモ気味。例によって販促する気あるんだろうかと思いつつ、一方かつて自分を謀ったミサが制服着て通学してる姿を発見した仁藤、ミサ=メデューサが今回のゲートを襲おうとしているところに駆けつけビーストに変身。
なんつーか、ビースト関連グッズで一番販促が図られてるのがダイスサーベルって気がしてきた…今回もダイスの目は1。一匹だけ飛び出してちゃぷちゃぷ泳ぐドルフィンが可愛いすぎるわw

再び制服姿のミサ?を発見した仁藤、ヒーロー番組に似つかわしくない恥ずかしい容疑にて、駆けつけた晴人や凛子の目の前で逮捕。てか、仁藤の手に手錠が嵌められるのを前に他人のフリして「ほっとけ」と見捨てる晴人とか、知り合いかと問われて「まったく知らない人です」と言っちゃう凛子とかなんたる正論w 仁藤、今回も扱い悪いな。
なんつーかなあ…仁藤ってわかりやすいぐらい、1号ライダーである晴人との対比となる2号ライダーとして描かれているんだけれど、決して「ヒーローとして魅力的」に描かれてないのがアレだなと思わざるを得んわ。
三枚目要員としても、かっこよく描く必要はないというのは違うと思うんだよなあ。デブで食いしん坊でイケメンでもないキレンジャーでも、少なくとも決して試聴者から馬鹿にされる存在じゃなかったよ。

やはり制服姿のミサの姿を目撃していた晴人、ドレスアップの指輪でイケメン転校生としてサブタイ通りの学園潜入。てか、無理やり制服着てついてくる瞬平も…いやいくらギャグキャラとしての存在感を仁藤に食われないようにするためったって何故に女子高生コスプレwww 脚がやけに細くて色っぽいのが逆に腹立つぞwww
ミサが化けたと思われる女子高生・真由に詰め寄る晴人と、凄く都合のいいタイミングで別の場所にて今回のゲートを襲っているメデューサ。
そして、晴人と共にその場に駆けつけた真由の前でわざわざミサの姿へと変身し、明らかになる、メデューサの元になったゲート・ミサと真由が姉妹だった真実。

流石にブタ箱の中の仁藤の「俺は無実だ!」の切なる訴えを聞き入れ、真由の姉だったミサが行方不明になっていた事実を突き止める凛子。ああ…視聴者的にどんどん鬱になる展開のフラグが蓄積されていく…。
今回、新怪人が出てこない幹部怪人回ということで、ドラゴタイマーで分身したウィザード及び急遽参戦したビースト(てか戦隊状態!)をひとりで相手しつつ、物ともしないメデューサというあたりは流石幹部の貫禄。
とりあえず今回、仁藤性犯罪者化と瞬平の脚が細いのと真由の友達のピザっ子のインパクト(笑)だけ残して次回に続く。てかフェニックスさんが死んで間もないから、またミサがソラに踊らされて退場になる話かと気が気でなかったわ。

仮面ライダーウィザード 第25話「命の選択」

 2013-03-16
魔法使いVSモンスターの緊張感ある知略戦(化かし合い)と、おばあちゃんと孫の織り成すホームドラマ。どちらの要素もやたらとおもろかったあたりは脚本&演出そして出演陣の熱演とが渾然一体となって輝いていたな。やたらと良回。

ゲートである自分のの身代わりに連れ去られた瞬平を救うため、自らを差し出せと毅然と告げる仁藤の婆ちゃんと、もちろんそんなことさせる訳にはいかないと逡巡する晴人たち。
仁藤のプラモンスター・グリフォン、数少ない販促の機会と張り切るものの、あえなくソラに見つかって逆に罠に利用される。グリフォンから送られた映像を手掛かりに晴人たちが踏み込んだそこは、ソラと井川くんのアジトどころかミサがぼっち状態で寂しくボーリングの真っ最中。年頃の女の子として、そりゃそんな恥ずかしいところ見られたらブチ切れるというか、てか井川くんのボーリングのピンを鉄アレイ代わりにしたビルドアップ体操ワロタw

自らをも利用したソラに激しい怒りをぶつけるミサというか、フェニックスさんを破滅に追い込んだことといいソラってあからさまに自分以外の幹部の抹殺を図っているわなあ。ワイズマンの意思どおり、晴人にドラゴン融合スタイルの魔法石を集めさせたあたりはワイズマンの忠実な執行者でもあるんだけど、果たしてこのままおとなしくワイズマンの手足として狡猾に働くか自らが支配者の座に収まるべくワイズマンに下克上を企てるか(まあRXのダスマダーという立ち居地でもあるからなあ…ワイズマンとの意外な関係というパターンもありだが)? 

自分の身代わりとなった瞬平のために、そして何より孫である仁藤の命を守るために自らの犠牲をも厭わない婆ちゃんと、そんな婆ちゃんの決意を前に、婆ちゃんが昔から厳しかったのはすべて孫の身を案じてのことだったとやっと悟る仁藤。
何者にも束縛されない自由人であるが故に、他者に対する「責任」を負う必要もなく子供的な立場に甘んじてた仁藤、誰かが「責任」を持って自分を守ってくれていたことを知ってやっと(多少)大人になる。
今回、逆転劇からのビーストがやたらかっこよく見えるのは、ヒーローの心理的成長を仁藤自身が演じたから…というのも無縁じゃないよなあ。

婆ちゃんの望んだとおり、人質交換の場に赴く孫と祖母。人質交換が果たされた途端、婆ちゃんを絶望させるべく攻撃を受ける仁藤ながらも、その身は既に晴人によってビースト魔法リングの恩恵を受領済み。
変身した井川くんの攻撃を受けた瞬間、パッと羽になって散る仁藤という画に視聴者としても唖然ながら、ウィザードライバーは、ビーストの魔法リングも読み込むことが出来る――前回の販促展開が、まさかの逆転劇の伏線だったというのにやたら喝采ですよ。
ダブル変身! もはや悪に対する遠慮一切必要なし、立ち向かうダブルライダー。
初登場以来、番組をいいように引っ掻き回してきたソラに痛烈な一矢を報いた展開も痛快に、そして井川君に初めて炸裂する、当然あるはずだったビーストのキックストライク!
やっぱり野生モチーフのデザインのライダーとして、ビーストも荒々しいまでのライダーキックの一撃が似合うわなあ。ええもちろん今後も出番は少ないんでしょうけど(汗)。

ホームドラマらしく、夕陽の空のもと故郷に帰る婆ちゃんを見送る仁藤。前回と今回、婆ちゃん絡みで仁藤の株を落とすだけ落とし込んでからきちんと成長劇を描いたあたり、今後仁藤も瞬平と並ぶお笑い担当としてだけでなくきちんとライダーとしての苦悩も苦闘も描かれるという前フリ…と思いたいもんですが。祖母と孫の家族劇という人情路線とあいまってなんともおもろかった。
次回、予告だけで既に開いた口が…瞬平ェ…。

仮面ライダーウィザード 第24話「魔法使いの祖母」

 2013-03-09
変化球投手・舞原賢三監督登板。
おばあちゃん田舎から上京すはホームドラマの鉄板パターンとして、このフリーダムな仁藤をしてこの厳格な婆ちゃんありってのが判りやすいな。
東京でフリーダムにホームレス生活を満喫する仁藤を連れ戻すため、福井から上京してきた婆ちゃん。その婆ちゃんを恐れてこそこそ逃げ回る仁藤というか、少年時代、しょっちゅう婆ちゃんにカミナリ落とされていた仁藤の回想、ほとんど自業自得なのが判りやすすぎるわ(笑)。

自らがフェニックスさんの後釜になることをミサに進言するも「信用できない」とあっさり一蹴されるソラ、仕方ないから友達の井川くんを伴って今週のゲートを襲撃開始。
今回のゲートがよりによって仁藤の婆ちゃんというのがこれまた判りやすいというか、さすがに婆ちゃんの危機を捨て置けずビーストに変身して駆けつける仁藤。てか、正体ごまかすための魔法少女ビーストマヂやめろwww プリケツで吹いちまったじゃねえかwww
婆ちゃんに魔法少女ビースト?っと問われたコヨミの表情が心底嫌そうに見えたわwww

さすがに自分がファントムを喰わなければ生きて生けない身であることを話せない仁藤と、そんな仁藤本人の苦悩を知ることなく孫を叱る婆ちゃん。
婆ちゃんからすれば可愛い孫を心配しての厳しい態度と、仁藤からすれば自分の事情も知らないくせに怒鳴ってばかりの婆ちゃん。ええ今回完全に仁藤の悪い意味でのガキっぽさが事態を悪くしているわなあ。
仁藤自身の独善的なキャラクターもあるんだけど(決して悪人ではないという描き方ながらも)、なんだか仁藤って2号ライダーでありつつ1号(ウィザード)の引き立て役に徹しちゃってる所が多いんだわなあ。スタッフ側は仁藤をヒーローとして描きたくないって意図にまで感じられるのがなんだかな。

ケンカ別れのまま婆ちゃん、福井に帰るべく瞬平と共に駅に向かうバスへ。残念バスの運ちゃんは井川くんでした。バス内にて婆ちゃんを襲おうとする井川くんと、その婆ちゃんを守るべく、変装してバスに乗り込んでいた仁藤、婆ちゃんの目前にてビーストに変身――!
バス内でのビースト対戦闘員のアクションに、追ってきた晴人のマシンウィンガーのバス越えジャンプとアクション面の見応えは流石の仕事。
怪人に変身した井川くん対ダブルライダー、意図せずハプニングで指輪交換は、ウィザードライバーでもビーストのリングは使えますよという販促イベント。ドルフィンリングの魔法を得て地中でも水中のように自在に泳ぐことが出来るというのはやたら便利ながら、逆にウィザードリングがビーストドライバーでは使えないというのは、ビーストドライバーが原初の魔法具という設定ゆえか玩具が所詮ウィザードライバーと違って非接触スキャン機能がない廉価仕様だからというか(泣)。

ビーストがファントムを食べなければ死ぬという井川くんの言葉と、うっかりそれを口にしてしまった仁藤の言葉から、婆ちゃん、自分を絶望させろと井川くんを一喝! 愛する孫を生かすために、自らの犠牲も厭わないという、あまり衝撃的にして崇高な決断。
そして婆ちゃんを庇った瞬平、よりによってソラの手に落ちて婆ちゃんとの交換の人質に。
なんとも危機で締めながらも、家族同士の気持ちのすれ違いと、孫を心配する婆ちゃんの気持ちとあいまって舞原賢三監督らしい情感溢れるエピソードであります。
セイザーXなんか代表的だけど、ことホームドラマ的な家族の絆エピソードには強い監督だわなあとしみじみ。
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事業部長わたなべ

Author:事業部長わたなべ
北国に蠢く黒い影。心に星を持つ男。
模型HP「豪雪地帯酒店・第二事業部」やってます。
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