セイクリッドセブン #09「転石するイシ」

 2011-12-17
ルリお嬢様によるアルマくん人気者変身プロジェクト、一応の成果を結実して学園のハミっ子状態からクラスのみんなのいじられキャラぐらいにまでは校内での立場を得ているアルマ。きっかけは鉱石部部長に入部を薦められたこととはいえ、間違いなくアルマ自身が自分を変えようという決心の成果ではあるんだけれど、主人公の成長の描き方が丹念なのは何気に好演出。
そんな折に同時出現する二体の悪石と、その思わぬ強敵ぶりに苦戦を強いられるアルマ。自分たちの住む街に迫る強敵に対し、持てる力を振り絞るアルマの脳裏にあるのは「みんなを守りたい」という素直にして純粋なる願い。

全12話という枠の中で、その1話まるまる使って描かれるヒーローの成長回。1クール枠のアニメの割に、ある意味全体の流れを中断させかねないこうした話を挿入できるのも、前々から言ってることだけど登場人物が絞られている分ドラマも絞ることが出来るからってこと?
ヒーローが立ち上がる理由はいつだって、戦いの日々の中で出会った、自分を変えてくれたかけがえのない人々のために。この愚直なまでに真っ正直なテーマは、深夜アニメでなくそれこそ夕方の時間帯のアニメで正々堂々としたメッセージとして放映されてほしいんだけどねえ。
次回あたり、そろそろ最終章突入…だよな?
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セイクリッドセブン #08「マゴコロを込めて」

 2011-11-26
撮影協力:鎌倉市。ハルヒから顕著だけど、最近のアニメがやたら「番組の聖地」ってのを作りたがるのはどうした理由かなあ。

アルマとの共闘関係を確実にしたいという思いから契約書作成の上アルマの家を訪れたルリ、当然そんな書面上の関係かとアルマ当人から怒られましたでござる。
幼い頃から、セイクリッドの力を暴走させては友達をなくし、引越しを繰り返してきたがゆえに他者に対する感情表現が苦手になってしまったアルマと、他者との関係性に形あるものを求めてしまうルリという互いの齟齬。番組第1話からのレギュラーなれど、いまいち扱いがよく判らないマスコットキャラ鬼瓦、一計を案じアルマとルリの鎌倉デートを企画。
鬼瓦も知ってか知らずか、鎌倉はアルマにとってかつて住んでいた町にして苦い思い出の地。案の定辛気臭い表情のまま物思いにふけりルリの存在を蔑ろにするあたり、なんとも、悪い意味で自分以外の存在に無頓着な二人であります。

ついに積もり積もった癇癪を爆発させ、アルマの物事にかかるときの「とりあえず」って口癖が、自分の願いに対して本気になってくれていなかったと憤るルリ。そりゃ斜に構えた態度と口癖は、女の子の真剣な気持ちに対して失礼だわなあ(苦笑)。指摘されるまで自分の口癖に気付いてなかったアルマ(友達いなかったので、誰も指摘してくれなかったんだな)、もちろん大慌てで謝罪して誤解を解消。つか、ラーメン屋の一番目立つ席での痴話喧嘩うわこれは恥ずかしい。
昔育った鎌倉の地での苦い昔語りは、側にいる女の子に心を許した照明。骨子がボーイ・ミーツ・ガールのヒーロー物らしく、主人公とヒロインの関係進展話であります。まあ、自身の力のせいで他者と距離を置かなければならなかったアルマと、両親を失い姉もまたセイクリッドの力のために囚われてしまっているルリ。各々孤独を噛み締めて生きてきたカップルが、改めてきちんと互いに向き合うという内容自体は爽やかにして、テートを屋敷のメイドさんたちにからかわれるというかしましい顛末といい良かった。

一方、物語の横軸として研美への疑惑の調査を始めたルリに対し、いよいよその牙を剥こうという研美本人。まあ1クールアニメの尺ゆえとはいえ、次回あたりから最終章に入りますかね。登場人物が絞られてるせいか、なんか話がスピーディーに感じるなあ。

サイダーがよく売れたらしいっすね(笑)。
http://news.kanaloco.jp/localnews/article/1109160023/

セイクリッドセブン #07「真実のヨシアシ」

 2011-11-19
ナイト及び彼と行動を共にする少女フェイ、研美研究所での自分達の受けた仕打ちを語る。1クールアニメの半分来てあっさり悪党であることが露見する研美というか、なんとなく、このまま研美がラスボスって形に落ち着くんじゃないかという予感。
1クールアニメに相応しいまでの、なんとも内輪のキャラで話が終わりそうなのが物足りなくも感じるけど、逆を言えば最近のアニメはやたら風呂敷広げすぎなんだよな。十数話しかない話数で変に風呂敷広げすぎて、視聴者がキャラに対する理解が追いつかない、最終回が「この続きは劇場版で」になるとかよりは、よっぽど物語も人間関係もきちんとまとまるように作られているんじゃなかろうかと期待してみたり。

前回冒頭で暴走した怪人は、やはりというか研美の改造実験にされた被験者の成れの果てにしてフェイの兄だったという悲劇的事実。再会したルリの助けを受け、セイクリッドに変身して立ち向かいながらも、あるいは自らの辿るべき境遇だったであろう敵に対して止めを刺せないアルマ。
そして、暴走怪人は再び捕らえられルリの財団の利用を目論む研美の手駒と化し、なお今回の事件に我が身を惜しんで協力してくれた(という猿芝居を打った)研美に対して信頼と疑惑の狭間に立たされるアルマとルリ。
まあ今回、順当にアルマとナイトの共闘フラグが立ったわなあ。

今回から新OP及びEDと思いきや、今までのOPとEDが入れ替わりましたという(苦笑)。EDがキャラデザのいのまたむつみによるイラストに変わりましたけれど、この人も80年代にブイブイ言わせていた人間として、まさか2010年代のアニメでまたもや名前を見かけるようになるとはなあ(苦笑)。
いろいろな意味で、この番組って懐かしい匂いがするアニメですよ。

セイクリッドセブン #06「ワン モア ナイト」

 2011-11-12
のっけからのバトルスーツ装着研美VS間違いなくこいつの研究所から逃げ出した実験体怪人。研美スーツが不完全だったおかげでまんまと逃げおおせる怪人というか、今回の敵はこいつかと思いつつ冒頭のみの登場ということは、今後も話に関わってくる怪人ってこと?

一方、先に研美研究所から脱走した先輩としてのナイト、相方の女の子の血から悪石化を防ぐ血清の提供を受けていたものの、そろそろ女の子の体力のほうが限界。そういうことで黒いライバルキャラらしく、ルリを誘拐して彼女の血からの血清補充を計画。
ああ、ナイトの変身した姿がコウモリモチーフというのがこういう展開だと判りやすいな。

一方のルリは、自身の相方でもあるアルマとのコミュニケーション不全に悩み中。お嬢様育ちとして、他者との距離に遠慮というものを知らずズカズカとアルマに踏み込んでくるルリと、一方、ルリを気になる女の子として意識しつつも自身の異常性ゆえに他者に遠慮ばかりの人生を送ってきたせいか、他者と距離が近づくことを苦手とするアルマ。
主人公とヒロインともに、実はコミュニケーションに不器用という点では似た者同士の二人というか、物語テーマのひとつがアルマの人間性とまっとうな青春の獲得にあるとすれば、互いに歩み寄りながら相手との距離を探すボーイ・ミーツ・ガールな関係がとことん似合う二人であります。

アルマとルリの行き違いの隙を狙うように、まんまとルリの拉致を成し遂げてみせるナイトと、ルリ誘拐を知って真っ先に救出に動き出す研美。あれ? 初登場の時点でどう考えても悪党キャラだったのに、なんか今回だけ見ればやたらヒーローの協力者としてのきれいな研美状態(笑)。悪党キャラときれいな科学者、果たしてどちらが視聴者に対してのブラフなんだろうなあ。
バトルスーツ装着の研美の女助手VSナイトの激突と、ルリを誘拐されセイクリッドになれず今回は手をこまねいているしかないアルマ。
胸をよぎるはルリを拒絶する言葉を彼女に向かって吐いてしまった後悔。人間関係を忌避してきた少年が他の誰かを救えるヒーローに本当になれるのか、1クールの半分に至って、今、その資格が試される時。

セイクリッドセブン #05「心のカガミ」

 2011-11-03
探偵も歩けば事件に当たる。このパターンがヒーロー物にそっくりあてはまるの構図。地方局遅れネット視聴で季節はもう秋だけど、夏アニメなので海で水着話。アルマ、ルリ、鏡が所属する鉱石部で海合宿なれど、よりによって合宿先には悪石の巣がありましたの巻。

今回、一応は鏡主役らしく、ルリをアルマに任せてひとり悪石の巣を調査する鏡と迎える危機。自分とルリの関係にとって目の上のコブのアルマにルリを任せるという貧乏クジも、幼い頃から執事としてルリに仕えてきたという使命感と何よりも彼女本人の幸せを願ってのため。
今回、その鏡にルリを任されつつ、まんまと彼女と悪石の巣に落ちしかも離れ離れになってしまうというアルマが何気に今回全面的に悪いわなあ。

自らの犠牲も問わずルリを守り、アルマに変身のチャンスを作り出す鏡。悪石に対抗できるのが、ただの人間の自分でなくセイクリッドの力の持ち主であるアルマだからという判断。てか今回、鏡が半ば死に掛けるまでの危機に陥りつつ、変身後ホントに秒殺で悪石をぶっ倒すアルマというのがそりゃ納得いかねー。せめて、最後は鏡と協力して悪石にトドメを刺すとか、最後に鏡に華を持たせるというのがないので鏡主役話としてもいまいち印象が薄いんだわなあ。
自分との約束を破り、ルリを危機に陥らせたことに対してアルマを厳しく叱責する鏡。それでもまあ、アルマに対して明確な悪意を見せない以上は、こいつとアルマの対決なんて鬱展開は避けられますかね?

セイクリッドセブン #04「学園祭のオニ」

 2011-10-27
主人公達が一応学生ということで学園話。
学校に紛れ込んだ雑魚系の悪石の巻き起こす騒動というプロットながら、まさかサンライズ側もこの回作ってる最中は今年度の仮面ライダーとネタが被るとは思ってもいなかったろうなあ(苦笑)。
アニメ的権力で金にあかせて学園の理事長になったルリ、初めての学園祭。彼女が楽しみにしている行事を成功させるため、ルリには内緒で少年執事・鏡と共に学園内を変身した姿のままで捜索するアルマ。変身ヒーローなのに仮面がないデザインが良いのか悪いのか、“コスプレ姿”で学校内をうろつき、結果として雑魚悪石が起こした騒動から人命救助→学校内のハミっ子状態からちょっと評価向上。

まあまがりなりにも学園ヒーロー物として、セイクリッド覚醒のせいで周囲から孤立した学園生活を余儀なくされたアルマが、ルリお嬢様によるアルマくん人気者変身プロジェクトによって学校内の居場所を獲得していく…そういう側面も孕んだ物語ということですかね?
前回で示唆された、セイクリッドの力を利用しあるいは踊らされる、セイクリッドに翻弄される人間達の物語として展開していくか、あるいは学園を舞台にした主人公の成長劇としてのヒーロー物。今のところまだどちらにも、物語の方向の賽を振るうことは可能な状態なんだよなあ。
セイクリッドの力を持たないが故にアルマに嫉妬しつつ、人の持てる力(ボトムズのATっぽい小型ロボ)を駆使して悪石に立ち向かう鏡。何気にアルマとの共闘を果たした当たり、こいつがこのまま最終回までアルマとダチっぽい関係であってほしいもんですが。

セイクリッドセブン #03「クレイジーナイト」

 2011-10-19
地元ローカル局視聴。
宿敵、黒いセイクリッド・ナイト登場。ついでにルリの協力者にてそのナイトに狙われるセイクリッド研究者研美博士登場。てかどう考えたって、嫌味キャラに気障ったらしい性格に目付きの悪いキャラデザと、この博士のほうが悪党でナイト及び一緒に逃げてる女の子が被害者って構図が判りやすすぎるだろ(苦笑)。
ある意味、隠し立てするところのない正々堂々としたあたりがこのアニメの美徳とも思えてきたなあ。こういうアニメが平日の夕方に放送されなくなって久しいというのがますます寂しい気分だわ。

アルマとナイトの初激突にて、アルマに自分と同じ人種という匂いを嗅ぎ付けるナイト。研美の実験対象扱いだったナイトにとって命を永らえるのに必要なのは研美の作ったアンプル。そして、アルマがセイクリッドの力を制御するにはルリ(そして彼女が財力にモノを言わせて用意する宝石)の存在が不可欠。ヒーロー及びアンチヒーロー共々、その能力が完全無欠でないというのもある意味互いにシンパシーを寄せ合う要因かライバル同士の共闘フラグか。
あと、このアニメのBGMって、ヒーロー物に相応しく佐橋俊彦だったんだな。90年代から00年代にかけて、この人の手掛けたサントラCDよく買ったですよ。ウルトラマンパワードにGS美神、ビッグオーに電童、カーレンジャーにギンガマンに仮面ライダークウガその他もろもろ。こういうところまで含めて、このアニメ懐古的に惹かれる匂いがあるんだわな。

TVアニメーション「セイクリッドセブン」オリジナルサウンドトラックTVアニメーション「セイクリッドセブン」オリジナルサウンドトラック
(2011/10/05)
佐橋俊彦、中島愛 他

商品詳細を見る

セイクリッドセブン #02「ルリ色の絆」

 2011-10-12
地元ローカル局視聴。
宇宙から隕石という形で飛来した災厄セイクリッド。その力を宿してしまったがために他者と距離を置いて生きていかざるを得ない主人公アルマと、そのアルマを盲目的に信頼しアルマの力を正しい方向へと引き出す力を秘めたヒロイン・ルリ。
自分だけで抱えきれない状況に置かれてしまった主人公が、ヒロインののっぴきならない事情を知って半ば彼女のために力を貸さざるを得なくなる。主人公の追い込みようが何気に容赦ないヒーロー誕生の経緯。

セイクリッドの災厄のために眠り続ける姉を救いたいという想いひとつで、悪しきセイクリッドの化身たる悪石(アシ…わざわざ公式サイトで調べた)に戦いを挑むルリながら、悪石を倒すのに必要なアルマの力を、あくまで利用でなく協力体制で求めようとするという…要所要所でのアルマへの一方的な信頼と気遣いが、決意の弱さ的な意味で甘いんだわなあ。
実は幼い頃に出会っていて、知らずにヒロインを救っていた少年時代の主人公。ルリがアルマを一方的にヒーロー視する理由も2話目のうちからあっさり明かされたとはいえ、なんだかこの二人の信頼崩壊フラグにさえ思えてならない。ついでにどう見ても主人公に嫉妬した態度のルリの少年執事が、今後ひと癖ありそうなキャラとこれまた思えてならねえ(苦笑)。

平成ライダーでも戦隊でも、2話目の敵はとりあえず巨大。どんな巨大な敵だろうと、自身の力に覚醒したヒーローと、そのヒーローを頑なに信じるヒロインとの絆の前では敵でない。
もはや今後圧倒的なまでのボーイ・ミーツ・ガールのヒーロー物になっていくであろうことは確定事項として、とりあえずこのアニメについては、日曜朝よりも平日の夕方の匂いがするよ。町中に流れる夕焼け小焼けのメロディーを帰宅の合図に、居間のテレビの前で、母ちゃんの作るカレーの匂いに腹を減らしつつワクワクしながらブラウン管をガン見。今時の深夜アニメの雰囲気にそぐわないこのアニメの昭和スメルは、あえて狙って出してんのか?

セイクリッドセブン #01「イシの目覚め」

 2011-10-01
地元BSN新潟放送で突然深夜枠に放送始まったので視聴。
自分に秘められた能力を恐れ、孤独に生きてきた主人公がヒロインとの出会いを機にヒーローに生まれ変わろうとするベタなまでのヒーロー物のプロットがあまりにド直球。ヒーロー側の支援機関の構成員が全員メイドというのは「グラヴィオン」みたいだなと身も蓋もないこと言ってみる。
自分の能力が安定しないまま主人公が変身した姿がまんまサナギマンなだけに、いかにもなヒーローといった姿への変身は、それこそサナギマンが殻を爆散させるイメージのほうがよかったのにね。
製作がサンライズということで、クオリティ的には不安のない安定感ながら、なんだろう、この…第二次怪獣ブーム時のピープロ臭というか東宝や日活やひろみプロの匂いというか、どこかそこはかとなく見え隠れするマイナー臭は(苦笑)。
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