映画 妖怪ウォッチ 誕生の秘密だニャン!

 2015-01-11
土曜の朝から早起きして、劇場へと車を走らせ映画妖怪ウォッチを見る。
朝早い上映時間帯を選んだのは、駐車場が空いてるだろうという目論みともにそんなに観客も訪れていない時間帯を狙ったつもりが、それでも親子連れを中心に劇場の入りは6~7割といったところか。意外にスクリーンに合わせてゲラゲラポー歌ったり踊ったりするチビっ子も少なくてまったり見れたですよ。

映画は…良かったですよ。原作となる話はゲームで通過済みとはいえ、ゲームでは割と序盤からすぐ取り戻せる妖怪ウォッチ(いや取り戻さないとゲーム進められないし)の復活をクライマックスに持ってきて、ともだち妖怪たちが主人公のピンチに満を持して登場するあたりで、模範的なチビっ子向け映画の展開と判っていても涙腺が潤む。
(以降ネタバレ込み)
ケータとケイゾウの関係性も、祖父と孫という血縁っぽさより互いに友達同士って描かれ方もいい。劇中、ケータの誕生に立ち会うことなく早逝したというケイゾウとの、本来だったら出会うことのなかった血縁者同士というもの悲しさより、ケイゾウにとっていつかまた会えるはずの友達というケータと、その遺志を受け継いでいたおばあちゃんという展開にまた涙なのですよ。
おばあちゃんが最初からジバニャンたちの姿が見えていたというのも(ケイゾウのビー玉が伏線だった…)、出会うことのなかった孫と亭主の絆がしっかり繋がっていた喜び…を連想させるもので、そんな時間を越えた繋がりにもおっさん観客としては涙するのですな。
F先生漫画で養われたとはいえ、自分、とことんタイムトラベル物に弱いね。

とりあえずウィスパー要素が混じったプチニャンが無駄に最終形態ワロタw あと、今年の年末に映画第2弾が決定してるということで、少なくとも来年半ばまでは妖怪ウォッチの展開は続くってことか。ゲーム版3が年内に出るとしたら、今度は西洋妖怪(さあ始まるザマスよ行くでガンスフンガー)の出番が来ると踏んでるけどどうだろう? 少なくとも水木プロとまさかのコラボよりは現実味在りそうな予想と思ってますが(苦笑)。
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映画「平成ライダー対昭和ライダー 仮面ライダー大戦 feat.スーパー戦隊」(ネタバレあり注意)

 2014-03-29
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士の初登場シーンで、どう考えてもディケイド放映時まだ生まれてないようなチビっ子観客が「ディケイドだ!」って指差したのに吹きそうになった。まあウィザード最終回に出たときと同じ衣装だしな。

あのオチは、映画本編終了後にライダーショー始まったと思えばいいんだよ。そう思えば映画見終わった後の豪華なおまけという感覚で自分は満足してる。
キョウリュウレッドとトッキュウジャーの客演はあくまで新レッシャーの販促のためだけなので、今回本当は巨大戦担当はデンライナーだったと脳内変換な。実際そうとも取れるとどめ技演出だったんだし。

例によってオリジナル以外のキャストは声優担当だけど、神谷浩史はBLACKファンだろうとは判るんだけど、残念ながら決してBLACKの声じゃないんだよなあ…(キャストが違うから当たり前、ではなくファン心理的な意味で)。
何よりも驚いたのは首領の声。納谷悟朗氏が亡くなられる前にアフレコしてたのかと思うぐらい、関智一の声マネが似すぎてた(驚嘆)!

平成ライダーの、死者に対する未練その甘さを昭和ライダーたちが叱責するわけだけど、その昭和ライダー側の主役が、愛する者たちの最期にナイーヴに傷つきまくっていた神敬介というあたりからしてこの映画のテーマは最初から一本筋が通ってる。

555好きとして、ドラマ部分のほぼ主役となるのがたっくんというあたりからして嬉しいよ。自分の父親そっくりになってた神敬介(苦笑)の存在は、555本編になかった、おやっさん役割として父権を持ってライダーを導く役なんだよなあ。

歴代二番手ライダー中、現役(鎧武)勢以外で唯一の登場を果たす草加が、10年前からまったくキャラがブレてないあたりはもはや感動の域(笑)。むしろ、亡者の立場からたっくんにトラウマを与えるのは木場の役目とも思うんだが、まあどうせ出てくれるなら木場より草加のほうが嬉しいしw
そのあたりの整合性を付けるのも含めて「草加の最後の戦場に、たっくんが駆けつけるのが間に合った」という改変なんだよな。

今回、むしろ暗闇大使を装ってるときのほうが生き生きしてる村雨良w 数々のVシネにてすっかりドスの効いたヤクザってイメージが根付いちゃってるんだけど、ヒーロー役だった人間は、何年経ってもヒーローなんだよというのを実感。あのドスの効いた台詞回しが、ライダーに戻った途端こうも頼もしく聞こえるとは。
EDでセスナに乗って去っていくという演出は気が利きすぎてて喝采。

相変わらずといえば、例によって流れるまま、通りすがるままに「やるべきこと」を果たしていく士と、その士を付け狙う鳴滝。てか鳴滝、今回は表立って士の妨害をしない代わりに登場する場で大暴れしすぎw オーラスの平成昭和激突を見終わっての叫びがまごうことなき鳴滝の本音とすれば、鳴滝に対するシンパシーが収まらないというか嗚呼やっぱり大好きすぎるよ鳴滝www

そしてお笑い担当としての翔太郎とモモタロス(終始電王)。なんつーか、この二人が劇場内のチビっ子を沸かせてくれるとすごいほっとする。
出番は少ないながらも、絶望した人間の前で、だったら自分がお前の希望になるという晴人の台詞がホント嬉しい。昭和、平成を問わず、歴代のキャラたちの大事な部分をきちんと拾ってくれてた映画と思うよ。

そして、言わずと知れた本郷猛…。EDフィルム担当といい、もうね、登場すると存在感が圧倒的過ぎて「変身しないほうが強い」と言われちゃうのは仕方ないよ。
時代を跨いだ全ライダーの代表的立場というか、つくづく、藤岡弘、氏の負傷時、2号を登場させた平山亨氏の英断からここまで繋がったというのがなあ。ファンとしての願いばかりでなく、久々の本郷猛や神敬介、村雨良を平山亨氏に見てもらいたかったなあというのはある。

ドラマ本編の軸となる板尾親子のドラマについて、柴崎貴行監督が超・電王トリロジーのディエンド編の監督というのにすごく納得する。失ってしまったものへの未練が織り成すドラマと、ヒーローたちの奮闘によってその未練が昇華されるクライマックス。
(板尾の、私生活での経歴を知っていると、あの役柄が泣けすぎてなあ…。ある意味今回示唆されるライダーの負の部分の結集体としてのフィフティーン役は、板尾が演じたからこそのの役になれてたと思うよ。)

未来を繋ぐために、死に至った者残ってしまった者それぞれの未練を昇華させるライダーシンドローム。本編についてはこの映画、むしろ気に入ってるんだよ。

「ライダーに昭和も平成もない」という帰結。愛する者たちを失い、傷つき、それでも亡き者たちの想いを胸に悪に立ち向かっていく。昭和も平成もなく、仮面ライダーたちはずっとそうだ。
オーズ主役のオールライダー映画「レッツゴー仮面ライダー」もそうだったけど、「仮面ライダーは正義の味方」、「仮面ライダーは子供の未来を守る」。このテーマが一貫されていたのは、昭和からのライダー親父として満足。

今回エンディング・テーマに採用されてたのがZX主題歌ドラゴン・ロードというのも似合いすぎててなあ…。
映画が終わって、微笑ましいのがチビっ子観客たちがそばにいる親御さんたちを質問攻めにしていたことと、その質問に困ってる親御さんたちという画。なんだ、この映画のテーマと目的、上映後にきちんと成されているじゃないか。

映画見終わってチンプンカンプンのチビっ子たちよ、ぼっち観客だったおっさんはたぶんお前らの疑問に対してサクサク答えを出してやれるだろうけどあえて教えない(笑)。その答えは、これからお前らがTSUTAYAあたりでこれまでのライダーたちの勇姿に触れること、そしてこれからのライダーたちを見続けることで自分で発見していくんだ。
願わくば、いつまでもライダーを好きであり続けていてくれるように。

今、こうしてトシ食ったおっさんのモラルの規範が「ライダーに恥じないように」であるように、いつか、お前らがまた自分の子供たちをライダー映画に連れてってやるとき、自分の子供たちに伝えてやってほしいんだ。自分が、どれだけライダーが好きだったかってこと。
残念ながら、おっさんはその役目を全うできないでいるんだけどな(苦笑)。

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2月9日(日)、ワンダーフェスティバル2014〔冬〕参加します

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卓番8-21-01。間借り参加となります。

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自前ガレージキット、
「スカーレットガンストーマー&ブルーソードダンサー」頒布予定。

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当日はどうぞよろしくお願いします。

事業部長わたなべ

2013年アニメ舌足らずまとめ(後半戦)

 2013-12-31
・よんでますよ、アザゼルさん。Z
これまた安定枠の2期として、三木眞一郎演じる変人48面相が今期のすべてをかっさらってたwww もう今後三木眞一郎がどんなに嫌味なイケメンを演じても、自分の中では変人48面相の人として尊敬の対象だwww ああ今期も素晴らしかったよもう。

・波打際のむろみさん
港町の波止場をを舞台に、時空を越えるスケールの人魚のお姉さんの日常ほのぼのアニメ(笑)。タツノコ製作として、脈絡もなく飛び出すタツノコギャグに喝采というか、こういうのからでもタツノコ復権が成されてほしいところ。

・変態王子と笑わない猫。
すこしふしぎ系ボーイ・ミーツ・ガールラブコメって作品と思ってたら、とんでもなく登場人物たちのトラウマ踏み込みまくりの鬱アニメだったよ(苦笑)。
キャラクターの可愛さだけ注視してればいいアニメだったかなあと思いつつ、実は最終回での田村ゆかりの演技に泣かされた。伊達に長い間アイドル声優のトップランナーにいるわけじゃないわなあ。

・サーバント×サービス
WORKING!と同じ原作として、舞台がファミレスから市役所に移りましたというか、この作者、何かしらコンプレックスを持たせた登場人物を軸に話を作るしかないのか? いえ良くも悪くもニヤニヤしたりwktkしたりしながら見れるラブコメとして、充分楽しかったですが。

・恋愛ラボ
たぶん、今期のギャグアニメとしては一番楽しめたアニメ。調べたらみつどもえの監督だったので当然だったというか、キャラクターたちのやたらなテンションの高さも楽しく、これも2期を待望したいアニメであります。

・きんいろモザイク
女の子が数人集まってキャッキャウフフのかしましアニメ…というか、ゆゆ式のすぐ後に放送されたのがこれだったというのもあって、インパクトはそう感じなかったのは惜しいかも。

・Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ
とにかくひたすら女の子を可愛く描くという目的のアニメとしては、これときんいろモザイクが双璧だったかなあ。ツっ込みも冷静に見ることも許さず、ひたすら女の子を愛でる感情に視聴者を陥らせてやろうという製作側のニヤリとした顔が見えるようです。
一方で非日常の世界に叩き込まれたヒロインの葛藤と成長、そして友情まで描いていたあたりはまっとうな少女アニメのよさを垣間見たところ。いえまっとうな少女アニメはやたら女子小学生を扇情的に描いたりはしませんけど(卑笑)。

・有頂天家族
原作に興味が湧くぐらいは面白かった。いえまだ読んでないですけど。おもろいアニメだったけど、もう1回見るのはいいかなあ(苦笑)。

・京騒戯画
東映の底力。とにかくよく動くアニメだったというのが大きいというか、東映には今後もこうしたチャレンジは続けてほしい。
ヒロインが前向きに、そして突っ走るアニメはやっぱり良いものだ。

・ガイストクラッシャー
主題歌の熱量からしてまっとうなキッズアニメの王道。いまいちチビっ子の反応が見えないのが残念だが、個人的には待っていたタイプのアニメなので盛り上がってほしい。

・境界の彼方
京アニのもうひとつの顔たる厨ニ伝奇アクション。ボーイ・ミーツ・ガールの路線といいこれも王道的なアニメではあるんだけど、番外編扱いの第6話が一番記憶に焼きついたというのはどうしたもんかw

・勇者になれなかった俺はしぶしぶ就職を決意しました。
魔王さまに続く勤労系ジャンル。夢破れ、派手で輝く仕事をあきらめたとしても、今の自分の仕事で懸命に輝くことは出来る。なんだか見ていて色々と救われる部分があったというか、前情報ゼロの状態から見始めて凄く拾い物だったアニメ。

・リトルバスターズ!~Refrain~
原作のパワーを知っているだけに、できるのはそのテイストをアニメーションという形で再現できるだけというのは判っていたんだ。
原作通過済みだったのに、やってることは同じなのに、また緑川光に泣かされたよ…それだけでもアニメ化した価値はありましたです。

・蒼き鋼のアルペジオ -アルス・ノヴァ-
これも原作通過済みアニメ。原作の情報量を1クールに収めるにあたって、メンタルモデルたちによる心情劇に針を振ったのは仕方ないと思うんだけれど、結果として原作のクールさと別の物語が生まれてしまったというか。
メンタルモデルたちの感情のブレが大きく描かれた分、原作のテイストと著しく離れた作品になってるんだよな。艦船バトルの比率と密度は概ね満足だったからいいか。

・俺の脳内選択肢が、学園ラブコメを全力で邪魔している
恋愛ラボと並ぶ今年のギャグアニメニ強。このアニメに弱点があるとしたら、近年の角川の10話商法のおかげで全10話しかないこと。そしてBS11の放映では第3話に思いっきり全編津波情報が映像に被ってることです。さっさと再放送そして至急2期を作ってください。てか作れ。作って。すごくみたい。

・キルラキル
男組とかスケ番あらしとか、70年代学園漫画の元気なテイストをグレンラガンのスタッフが痛快に作り上げた快作。年明けからいよいよ全国制覇編に入るとして、ノスタルジィな楽しさも含めて非常に楽しみです。

・サムライフラメンコ
2013年最後の問題作。視聴者を混乱の坩堝に叩き込む作風は、まさにスタッフの掌でホント年明け以降どういう展開を辿るのかまったく予想がつかない。
あるいは感想サイトの単純な感想を許さないアニメではあるんだよなあ。このアニメのオチが喝采を持って迎えられるか怒号を巻き起こすか、注目であります。

2013年アニメ舌足らずまとめ(前半戦)

 2013-12-31
とにかく今年(2013年)目を通したアニメのタイトルをずらっと並べる作業だけで、「こんなに見てたのか…」とクラクラ。
とてもじゃないが全部なんか感想書ききれないので、前年(2012年)から引き継いで見ていたアニメは割愛。視聴途中で打ち切ったアニメも割愛。全話感想書いたアニメも割愛。あと特に自分の中に残るものがなかったアニメも割愛。
「何で俺の好きなあのアニメがないんだよ!」って言われても、見てないか個人的に好みでなかったってだけ。

・ビビッドレッド・オペレーション
踊るような軽快な主題歌に良作画、セクシャルでもあり気勢が上がる要素でもあるドッキングの概念と、ぶっちゃけ今年の覇権を握るアニメがのっけから現れたのかと半分興奮気味に見てました。2話までは(汗)。
監督が同じとしてストライクウィッチーズの強化版というイメージもあっただけに、1話、2話で培ったテンションを最後まで維持できなかった無念さはあるなあ。今年開発してワンフェスに持ち込んだオリジナルガレージキットのアイデアの元になったりと、個人的には忘れがたい作品ではあります。

・たまこまーけっと
けいおんで印象付けがされたとはいえ、やはり京アニは日常系が強いよなあというのを実感。むしろ下町商店街人情噺として、いい意味での内容のホット加減がいい空気感。

・ささみさん@がんばらない
日常物かと思ってたらとんだ伝奇ものコメディーでした。てかもはやベテランの域である大塚芳忠のお兄ちゃん演技が柳眉に過ぎる。

・僕は友達が少ないNEXT
監督、スタッフが一新されようとやはりはがないははがないだった(笑)。ラブコメ要素とかお色気の加減とかが、ちょうど自分にとっての心地いい塩梅になってる作品なんだわなあ。
このまま終わりになってしまうと、アニメ自体が理科さんENDって印象になってしまうので、これは3期を作ってもらわなきゃあかんでしょう。原作の新刊も早く出てくれと。

・やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。
テンション低めの学園叛逆(笑)。男主人公が読者にとってのヒーローになるという不文律を守れば、まあラノベにはいろいろな切り口があるもんだってのを実感。

・宇宙戦艦ヤマト2199
感想を途中で途切れさせてしまったが良作。地球人と同じメンタルを持ち、武士道精神で対峙し合う宇宙人…という古臭くもあるファクターを現代のアニメで描くにあたって、考えうる最良のリブートが出来たと思えます。
また、顛末が旧作における「敵の全滅の悲劇」でなく「和平の可能性」を残したのは、時代の流れというより、旧作と良い意味で対照的な作品に出来たのかも。
出渕裕監督が「ヤマトはファーストしか関わらない」旨の発言をしている分、新作劇場版が「さらば~」の焼き直しになるかまったく新しいヤマトが描かれるのか、楽しみでもあるんですが。

・ダンボール戦機WARS
シリーズ3年間の結実。孤島の学園、直径10キロの巨大ディオラマという閉じた舞台にて主人公たちが直面する戦争の現実。
閉じた舞台が世界の命運を左右するという設定の妙も粗も、主人公アラタのひたむきさが突き抜けていく爽快感は良きホビーアニメらしい痛快さ。
アニメは終了しても商品展開は2014年も継続されるということで、この熱が持続しているうちにまた新たなアニメシリーズが作られることを願ってやみません。

・ゆゆ式
日常系アニメの本年度最高峰(自分にとって)。
なんだろう…とにかく自分にとって心地いいアニメだった。もうこのアニメについては「ありがとう」という謝辞しか思い浮かびません。
どうぞ2期が作ってもらえることを平に平にお願い申し上げます(低姿勢)。

・這いよれ! ニャル子さんW
待望の2期ではあったんだけど、やってることが1期とまったく変わらなかったというのが、よく言えば安定感悪く言えば1期で視聴者を沸かせたエッジがことごとく外れていたというか。
同じく「やってることが変わらない安定感」を求められてる意味、はがない2期がスタッフ一新したのは実は正解だったのかも。
一定の人気は得ているコンテンツだけに、続きがあるとしたら今度は冒険が必要かなあ…。

・はたらく魔王さま!
今年、やけにひとつのジャンルを形成した勤労系ファンタジーの嚆矢。ファンタジー世界の住民が、現代日本の世知辛くもある庶民生活に四苦八苦する。このコンセプトはまた今後も新たな作品に継続され続けるんでしょうか。
能力バトル物と同時に日常アニメとしてのも面白さもキープしていて、ドタバタコメディーとしも楽しく付き合えました。

・銀河機攻隊マジェスティックプリンス
ハードSF設定を背景とした青春群像ロボットアニメ。主人公たちがおちこぼれチームというのは最初からサクセス話の予感びんびんだったけど、いい意味で挫折しない主人公のヒーロー志願とあいまってのヒーロー誕生譚として、ストーリーの殺伐さに反して最後まで鬱展開を味あわせられることなく沸かせてもらえた佳作。
ただし、決して頭ひとつ飛び出たところがない内容として、名作にも良作にも一歩足りなかった気がするんだよな。製作側が作りたがってるという2期は果たして実現するんでしょうか?

・デート・ア・ライブ
世界の平和を守るために、侵略者をリアルギャルゲーで攻略。この一発ネタ的なバカバカしさに見え隠れするドロドロした人間模様というか(苦笑)、キャラクターのアクの強さで物語を引っ張るというのに成功していた作品でもあります。
これも放映予定の2期が楽しみというか、あ、自分は狂三たんルート一択で。

・俺の妹がこんなに可愛いわけがない。
完結したなあ(笑)。インモラルさもセンセーショナルな内容をもコメディーの粋に振り切って貫徹しきったあたりは、3年越しのスタッフの奮闘にまずは拍手というか。
タイトルからして最終的に行き着くキャラは判っていたのに、いったい誰に行き着くんだと妙にヤキモキして見てました(笑)。黒猫もったいないよ黒猫。

仮面ライダー×仮面ライダー 鎧武&ウィザード 天下分け目の戦国MOVIE大合戦(ネタバレあり注意)

 2013-12-15
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監督が田崎竜太に戻ったというのもあって、ウィザード、鎧武編ともどもドラマ面に力を入れてた印象。

ウィザード編は実質上の最終章だけあって、やっぱり晴人とコヨミの物語に収束するんだけど、大のおっさんの自分が見てもちょっとはずかしいロマンス物でしたというか(苦笑)。
逆転の鍵になるのが瞬平が始めて作った指輪とか、コヨミの指輪の安置場所が行き着くところに落ち着いたなあというか。個人的には最終回後の後日譚として結構満足。

鎧武編。TVですら未だにバトルがゲームの延長線上というのもあって、戦国の異世界に飛ばされた紘汰、実際に人間の生き死にが繰り返される世界を前に、自らの戦うことの重さを思い知る。
本編中でも度々自身の手にした力について思い悩む羽目になる紘汰だけに、国取り合戦の根底にある武将の思いに触れ、決起に至るプロセスの丁寧な描き方は結構感心。逆に戦国の世界に呑まれたがごとく武神と化す戒斗といい対比というか、この二人の対決の果ての共闘という流れは、TVシリーズでもまず同様の流れに行くとしてどう描かれていくことやら。

個人的、脚本の練られたドラマ部分については充分満足できたんだけど、画的な彩りに物足りなさを感じるのは…やっぱり去年までのMOVIE大戦担当・坂本浩一監督の3分とじっとしていないアクション演出の派手さに目が慣れすぎてたからだなあと(苦笑)。
今年の映画、ぶっちゃけところどころ観客の子供がダレてるのが目に付いたもんなあ…例年に比べてもトイレに立つ親子連れがチラホラ見られた気がする。去年なんてみんな食い入るようにスクリーンに眼が釘付けになってたって印象。
やっぱり「子供をきちんと楽しませる」という映画の目的については坂本浩一の脳筋っぷりに分があるなあとも思った次第。逆にあっちは脚本なんかないも同然に陥りやすいんだけど(笑)。

あとゲスト勢、753は30秒に満たない出番で存在感ありすぎwww 照井と亜樹子の夫婦漫才にやたらほっこり。
戒斗に戦国の世界で生きるための薫陶を与え、本能寺に散る伊達さんがひとりだけ役どころ美味しすぎだわwww 本当、シリーズで印象に残る名脇役たちを連れてきてくれたわなあ。
ウィザードラゴン=足、スイカアームズ=球という当然の帰結な巨大必殺技にまた喝采w まあもはや年末の恒例行事としてのMOVIE大戦鑑賞、やっぱり今年も存分に楽しかったです。
来春のスーパーヒーロー大戦は平成ライダーVS昭和ライダー。去年のオーラスで意味ありげに登場したキカイダー、果たして出番はあるか…?

劇場版Steins;Gate 負荷領域のデジャヴ(ネタバレあり注意)

 2013-06-18
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別に劇場版新ヒロイン登場とか、舞台が秋葉原から飛び出したとかって訳でもないし主要スタッフが変わったという訳でもない。なのになんだろうなあ、この劇場版ナディアを見終わったときのような感覚は(苦笑)。

ああそうか、今回の映画はオカリンでなく紅莉栖の視点から描かれる映画として、基本この女のスゥイーツな視線(笑)を通して描かれる物語なんだよ。このスゥイーツっぷりは、実は男観客がひとりで見るにはちょっと気恥ずかしいレベル(汗)。
本編の1年後の物語という続編の体裁でありながらも、実のところは巷に様々なメディアで溢れる番外編の一遍という趣。ただし、本編の世界観を壊すことなく、劇場で上映するに当たってのドラマティックな展開としての「岡部倫太郎の消失」は、シュタゲ本編におけるオカリンの苦闘を紅莉栖に追体験させるというプロットを存分に焦燥感たっぷりに描いていて、結末までダレることなく見れたのはよし(1時間30分という、短めでもある尺はこのテンポそして鑑賞テンションの維持のためであるんだろうけど)。

自らの消失という事態に際し、自分がいなくなった世界で自分を忘れろと紅莉栖に告げつつ、その紅莉栖に決して忘れ得ない記憶を焼き付けるオカリン。そんな矛盾がどうしたことかと思いきや、これこそが救出の伏線でしたというか…ええせっかくの映画化として、ファンサービスとしてのロマンティックさは、やっぱり見ていて悔しいぐらいに込み上げる。
カップルよりも男ひとり観客のほうが圧倒的に多い映画なのに(苦笑)!

「この世界に、自身が存在する理由」。それを圧倒的にオカリンに焼き付け、オカリンを世界に引きずり戻す紅莉栖。本編とシンクロした、鳳凰院凶真誕生にまで踏み込んだあたりは、それこそ本編との矛盾を覚えつつもニヤリとしましたです。

オカリンの存在を取り戻そうという紅莉栖の奮闘として、白衣を纏った紅莉栖による鳳凰院リアクションはなんとも喝采(笑)。あと個人的、この映画にプラスしてほしかったのは、他のラボメンたちによる紅莉栖のサポートだったというか…やっぱり、たとえ世界から存在が消えようとみんなの既視感に焼きついてるオカリンのため、ラボメンたちもまた奮闘を開始するというチームワークも見てみたかったんだよなあ。なんとも鈴羽がひとりでドラえもん的便利キャラを担ってるところもあったし。
サスペンスも、違和感も、スゥイーツさも含めて、まさにファンサービスとしては充分楽しめる映画だったです。
あと、この映画見て思ったのは、その気になれば本編の至るところから、新たな映画化を含む番外編を作ることが可能ということ。紅莉栖のマイフォークの理由も含めてな(含笑)。

映画「仮面ライダー×スーパー戦隊×宇宙刑事 スーパーヒーロー大戦Z」(ネタバレあり注意)

 2013-04-28
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金田治監督に米村正二脚本、そして影の主役関智一(笑)ってだけでもうお祭り映画として楽しむという耐性ができてしまったというか、いえむしろこうしたアクション主体にした派手なお祭り映画は金田治監督だからこそ面白いものが撮れるんじゃないかと思えるようになって来た。
前作みたいな超展開がない分には、むしろ今回米村脚本にしては大人しすぎるわ(笑)。

一応冒頭から晴人とコヨミ登場で、ライダー映画って雰囲気の導入部分からギャバンTypeG/十文字撃との邂逅という流れにて戦闘開始。今回、ライダーと戦隊の間に入る純然たる主人公としての撃の、全編に渡る気合入った体当たり的アクションが半端ないというか、ああ、金田治監督としても本当に撃を銀幕のアクションヒーローとして育てたいというのがあるんだろうね。
そして戦隊側のダブル主人公を受け持つゴーカイシルバー/鎧とイエローバスター/ヨーコ。今回、ヨーコが今作の完全なヒロインというか、まだ子供の部分を引きずるコケティッシュさが、水樹奈々演じるマスコットキャラを全編を通して守り抜くという母性的な役目とあいまって、あたかも彼女の成長劇にもなってるのは良い雰囲気。
鎧は「ゴーバスターズVSゴーカイジャー」に続いて反目するヒーローたちの間を取り持つ役というか、演じる池田純矢が声優デビューまで果たしているのもあって、ホント出番が途切れてるって印象ないわなあ。二枚目半の熱血漢というキャラと、歴代ヒーローたちを前にした素直なはしゃぎっぷりとか、観客の子供目線の代表格として愛されているんだろうな。

またも復活したシャドームーン率いるショッカーと手を組み、ショッカーに魔法の力を与えたスペースショッカーとしての全宇宙制服計画をバックアップするのはシャリバンの敵宇宙犯罪結社マドー。マドーの罠にまんまと嵌り、スペースショッカーの得た魔力の根源と誤認してウィザードを狙う銀河連邦警察というか、ああ、やっぱり現場一筋で長年活躍してきた一条寺烈に、現場を直接見ることがない管理職任せたらあかんわ(苦笑)。現場を離れた途端に、今回の銀河連邦警察の失態の代表ともいえるキャラになってしまうというのがなあ…。自分にとっての魂の故郷・地球の破壊命令を涙ながらに下せる決断力というあたり、そりゃ管理職としても評価されてるんでしょうけど。
直接晴人と剣を交え、銀河連邦警察の判断に疑問を持ち、宇宙刑事の資格を剥奪されてまでも(シェリーの「撃、またクビになっちゃって」の台詞ワロタw)独自に捜査を行った撃によって暴かれるマドーの影。真の敵が明かされ、続々と集結していく戦隊そして仮面ライターたち。フォーゼの登場に、近くにいた観客のチビっ子までも一緒に「宇宙、キターッ!」と湧いてたのになんかほっこり。てかね、そうなんだよこういう映画なんだよね。

大人観客が、マニアックな視点でどれだけオリジナル作品の設定を踏襲してるか目を皿のようにしてチェックする…なんてための映画じゃなくて、純然に観客のチビっ子たちの目をアクションで釘付けにし、ヒーローたちの活躍で胸躍らせる、チビっ子へのプレゼントとしての映画。
どれだけ金田治監督が特撮ファンに評判悪かろうと、金田治監督が、誰のために映画を撮っているのか、それを思えば筋違いな評価は恥じるべきで。

ビーストの危機に駆けつけるケモノ系戦隊や野獣系ライダー(あのメンバーの中に何故に響鬼さん?)。ギャバンの危機に駆けつける宇宙系戦隊に宇宙系ライダー(あのメンバーの中に何故にディケイド?)。今回もこうしたヒーローの括り系演出にはおっさん観客として密かにニヤニヤ。ドラフトレッダーはじめジライヤにビーファイターに至るまでのメタルヒーロー登場が豪快チェンジの賜物というのはちょっと肩透かしながらも、シェリーとことはの共演も含めて、まあこういう大人ファンに対するファンサービスはありがたく受け取っておくべき。
いえまあ、今回事件の根幹に関わるのが「魔法」というファクターとして、何故にマジレンジャーが一切関わらなかったというのも謎ではあるんですがね…。スクリーンに映らないところで、スペースショッカーが世界中に起こしてしまっていた魔力の暴走を、ファンタジー系戦隊と協力して食い止めていたんだよきっと(脳内補完)!
悪役に目を向ければ、レイダー役本田博太郎のノリノリっぷりもさることながら、やっぱり復活する魔王サイコの声が飯塚昭三さんってだけでスクリーンが引き締まるわ…。特撮に限れば日本一の悪役スターというか、やっぱり飯塚昭三さんにはお元気な限り東映ヒーローたちの最大の強敵であり続けてほしいわなあ。

飯塚昭三さん率いる巨悪を打ち倒すのは、長年培われてきた東映ヒーローたちの歴史とシリーズの垣根も飛び越え紡がれる友情。今回、残念ながらキャプターにズバットにシャンゼリオンといったテレ東系のヒーローたちは未登場に終わったものの、オーラスの、金田治監督にとっても思い出深かろうアレは…来年もまたこの路線やるなら絶対メインに据えるからなという意思表示だよね間違いなく(嬉笑)。
映画が終わって、客席を立つ親子連れ観客の間に肩を縮めつつ、聞こえるチビっ子からの「面白かった」の声。これでこの映画は成功であります。まだ金田治監督には忙しく働いてもらわなきゃあかんわなあ。

2012年アニメ舌足らずまとめ(後半戦)

 2012-12-31
今年終了アニメだけど、AGEは全話感想あるから割愛。

・LUPIN the Third -峰不二子という女-
前半戦に入れ忘れたので。
そうだよね、あらゆる意味でこれこそが「深夜アニメ」なんだよなあ。これと「ココロコネクト」のおかげで今年は沢城みゆきの凄さを堪能できました。
沢城みゆきによるNEW不二子ちゃんを定着させるための企画でもあったんだろうけど、今や国民的キャラクターであるルパンをアングラにしてアダルティックな空気で活躍させたということで、今後もシリーズにおいてはマイナーな作品扱いされるんだろうなあ。まあある意味極限まで原作ルパンをアニメ化したとも言えますが。

・じょしらく
たとえ絵師を変えようが久米田は久米田。別名極限まで東京を愛するアニメ(笑)。
原作をアニメ化するにあたっていい意味で膨らませた、幸福でもあるアニメだったと思います。今年、録画を2回以上見たアニメはこれだけだよ。ノリもテンポもマリーさんの脱ぎっぷりもホント良かった。大好きだ。

・人類は衰退しました
童話じみたビジュアルとシニカルな世界観。田中ロミオ作品についてはぶっちゃけアダルチョゲーで触れる機会が多かったので、ストーリーテラーとしての力量は安心感を持っていましたが、このシニカルさと黒さは今年放送のアニメで異彩を放つ存在感だったなと。
こと物語で視聴者を引っ張る作品として、毎回楽しみに見れましたです。

・ココロコネクト
もはや番組タイトルが例の事件とイコールになってしまっているのは残念だなあ。
消極的な人生を送る半端者たちが集まってのすこしふしぎ青春群像。毎回毎回見てる視聴者の胃にストレスを溜め込むようなアニメながらも、それらがキャラクターたちの感情の爆発によって氷解していく爽快感。
キャストたちの熱演もあって好きな部類のアニメだっただけに、製作陣の周りにろくな奴がいなかったことが悔やまれるなあ。

・だから僕は、Hができない。
見事なまでのエロ特化。中盤で主人公異世界の英雄化展開は正直いらんかった。個人的には最後まで地に足の着いた舞台でのエロ馬鹿ラブコメで通してくれたら評価がかなり上向きに変わっていたんだろうけど、原作の物語に沿ったとしたなら仕方ないのかなあ。

・超速変形ジャイロゼッター
元気なバカ小学生の主人公とかっこいいロボ、そしてちょっとお色気ありの夕方キッズアニメ。
個人的には非常に「見たかった」部類のアニメ。これであとは、もうちょっと子供の日常とか季節のイベントに沿った内容でいいと思うんだがなあ。
純然な子供向けロボットアニメの、現状最後の希望として盛り上がっていってほしいです。

・PSYCHO-PASS
極限の情報管理社会に破裂する、昭和の刑事魂。ドーベルマン刑事とかザ・ゴリラ読んでた世代としては意外な拾い物アニメでした。
舞台設定とかより何よりも、どうしても泥臭いまでの刑事ドラマに注目してしまうというか、来年以降の展開が凄く楽しみ。

・ROBOTICS;NOTES
シュタゲと直接世界観が繋がった物語でありつつ、今のところ青春ドラマ路線ばかりが強調されすぎてて、シュタゲにあった視聴者をも追い詰めてくるサスペンス感覚というのが乏しいんだわなあ。
一応伏線はいろいろ張り巡らされている現状として、それこそ後半からがシュタゲ並みに化けてくれること期待。同じノイタミナ枠として、むしろPSYCHO-PASSがこのアニメのついでのはずだったのに、今ではこっちのほうが自分の中でついで扱い…。

・ジョジョの奇妙な冒険
究極の原作リスペクト。
原作のクセのある世界を、魅力を取りこぼすことなくアニメ化するにはどうしたらいいのか? その回答があまりに愚直、あまりに馬鹿正直。だからこそ、もはや他のアニメの追随を許さない独自的な演出が凄すぎるそして魅力的過ぎる。
自分の一番好きな2部がまさに展開中というのもあって、やたら楽しみです。声優のテンションも、ココロコネクトと違った意味で凄いよw

・リトルバスターズ!
原作リスペクトという意味ではジョジョに負けじ劣らずのはずなんだけれど、どこか「コレジャナイ」という空気が漂うのはなんなんだろうなあ。
ゲーム原作アニメとして、原作ゲームとアニメでどこかテンションが異なってくる部分はあって当然なんだろうけど、なんだかな、自分が原作ゲームをプレイしたのと別の作品のアニメを見てる気分…。これは京アニが「AIR」と「Kanon」作っていた時には覚えなかった感覚。
スタッフがどこかで原作を取り間違えた方向にいってて、それがアニメに現れてるということなんですかねえ…どうも言葉にし辛い。

・さくら荘のペットな彼女
良作。容赦ない天才たちからのプレッシャーと比較に悩み苦しむ主人公が、少しずつでも自身の立ち位置を獲得すべく立ち上がっていく様のなんたる感動。
努力・友情・勝利というジャンプ三本柱がなんとも根付いてる作品というか、こうした人生のエール的作品って、とことん海の外からのプレッシャーに立ち向かってきた日本人の気質に好まれるんだろうなあ。

・お兄ちゃんだけど愛さえあれば関係ないよねっ
川口敬一郎監督らしい気軽な作風。舞台的な広がりが潔いまでに皆無という箱庭空間での、ヘンテコなヒロインたちが集ってのシチュエーションコメディー。
むしろ実の兄への色情に狂った変態妹が、周囲を巻き込んでの大騒動アニメ…。タイトルを見た時点ではそうなるんだと思ってました(笑)。

・中二病でも恋がしたい!
氷菓から連発される京アニクオリティー。これも中盤からの鬱展開へのブレっぷりがなければ、かなり楽しく付き合えたはずなんだがなあ。ボーイ・ミーツ・ガールを描くのに、どうしても心にまで踏み込む鬱展開が必要になるかなあ?
キャラクターたちが楽しかっただけに、コメディー一辺倒に振り切っても良かったんだけどね。文句はあるけど結構楽しんで付き合えました。

・ひだまりスケッチ×ハニカム
鉄板。好きすぎて毎回冷静な感想が書けない。人類は、ひだまりスケッチを見るために誕生したのだとつくづく思うです。

・ガールズ&パンツァー
今年最後の大ヒットアニメ。地域タイアップアニメというスタート地点は同じなのに、見事にラグランジェと差が付いたのは、かっ飛んだ世界観と共に戦車という昔からのモチーフにいたディープなファン層を掘り起こせたのが大きいかなあ。
女子部活モノという爽やかな作風と並行する、魅力溢れる戦車描写。来年以降、戦車プラモブームが来るなんていう楽しい状況が起こることを願ってやみません。

2012年アニメ舌足らずまとめ(前半戦)

 2012-12-31
今年も良作、豊作揃いながらも、一方「モーレツ宇宙海賊」や「エウレカセブンAO」など未見の話題作も多数…。
ええ、BS枠が主な視聴手段として、BSアンテナに雪積もって見れなかったとか他に見たいアニメの裏番だったからとかあるんですけどね。

・輪廻のラグランジェ
1期のみ視聴。数多の企業を引っ張り出して作られた話題作として、純粋に作品としても2期まで続けて見ようって視聴者を引っ張る力は実は弱かった。視聴者を鴨川まで引っ張る力も(笑)。
「らき★すた」をモデルケースとした地域タイアップアニメでありつつ、むしろその成功は後のガルパンが持っていったというのも皮肉のひと言。

・探偵オペラ ミルキィホームズ 第2幕
未だ1期未見。てかミルキィという作品が持ってるパワーは存分に堪能しました。面白かったです。

・パパのいうことを聞きなさい!
今年最初のラノベ原作アニメの佳作。やってること自体は70年代ホームドラマなんだけれど、家族愛に訴えるフォーマットは強いなというのをまじまじと。
登場キャラクターたちを素直に応援したくなるアニメは見ていて気持ちいいです。

・あの夏で待ってる
「おねがい★ティーチャー」の10年越しの続編。むしろ旧作となんら空気感を変えることなく、10年越しでまんま続きが出来てそれが受け入れられるというのはアニメファンの息の長さゆえか。
ベタなまでの一本道ラブコメというのは、普遍的に必要とされる存在なのだなと。

・アクエリオンEVOL
パチマネーが可能としたまさかの続編。「旧作となんら空気感を変えることない続編」という意味、「あの夏」と非常によく似た存在感のアニメでしたと。安定感はあるけれど感銘を受ける部分はほぼないんだよなあ。
合体可能な玩具が出るなら、旧アクエリオンより変形が簡略化されてる分安く…なるかな?

・キルミーベイベー
どしたのわさわさ(笑)。こんなにも金かけずとも30分もののアニメって作れるんだなと変なところで感心した。ややダレ気味のギャグながらも、流して見るには良かったんじゃないかと。

・スマイルプリキュア!
プリキュアの視聴者層に大友層の存在が定着して、ある意味大友層のほうに針が振られた、そんな印象ではあります。
冷静さをかなぐり捨てて、アイドル番組的に割り切って見るとやたらハマって楽しめるんですけどね(笑)。序盤の、ヒロインたちが決して「努力が報われてきた存在たちじゃない」って描いていたのを、中盤のクライマックスで成長劇と絡めてバン、とやってきたあたりは鳥肌でした。

・聖闘士星矢Ω
今回は旧作キャラ誰が出てくるかな? そんな見方していてすんまそん。原作から離れた分には旧作アニメの欠点もなく、今のところかなり一本道で楽しんで視聴しております。

・超ロボット生命体 トランスフォーマープライム
もはや長期シリーズの安定枠。地球誕生の秘密が実はサイバトロン星の歴史に深く関わっていたりとか、より旧シリーズの設定に踏み込んだ作品世界は長年の視聴者としてもやたらwktk。敵味方共に容赦なく戦死者枠がぞろぞろ出てくるという意味ではなかなかハード展開。第1話からのクリフジャンパー戦死とか、キャラクー重視の傾向の日本で放映するには相当な冒険だった気がしますですよ。
本国では来春から新シリーズスタートだけど、日本ではファミリー枠に特化した「レスキューボッツ」が始まるのか?

・これはゾンビですか? オブ・ザ・デッド
1期未見の2期アニメ。ぶっちゃけ設定とかまったくイミフの部分も多かったけど、そんな設定とかどうでも良くなるぐらいギャグのテンポよく楽しいアニメだったです。
毎週の妄想ユーのキャスティングも何気な楽しみのひとつだったというか、島本須美さんによる萌えキャラ演技…。これだけのために録画をDVDに焼いて永久保存であります。

・つり球
ノイタミナで放送するっていうのはこういうアニメだよなという象徴みたいなアニメ(良い意味で)。「だいじょうぶマイフレンド」とか、80年代に散見されたちょっとSF仕立ての青春映画っぽい匂いの郷愁感。女性キャラの存在感があえて希薄でもあるのは、あくまで男同士の友情にテーマを絞ったかくさった路線狙いか。
主人公の成長譚としての丁寧さからして良作。

・氷菓
とことん物語で魅せる地味な原作を、京アニが手掛けると画で魅せられるようになるといういい証明。こと画というか美術面の素晴らしさにおいては間違いなく2012年トップクラス。
物語面の面白さは原作の力でもあるんだけど、京アニの実力を思い知らしめる力作。まさかこの作品の後、京アニが新作ノンストップ状態になるとは…。

・這いよれ! ニャル子さん
間違いなく本年度前半最大の問題作にして話題作(笑)。あまりに視聴者を絞ったニッチなパロディーの数々は本来視聴者を絞ってしまう要素なんだけれど、キャラクターの魅力と突進力でそれらの不安要素を突き抜けまくったというか。
神様(邪心)主役だからって神かがり的なパワーを発揮せんでもと思いつつ、このやたらな面白さと愛すべきキャラクターたちがきちんと2期に繋がってくれたのは嬉しい限り。放映開始が楽しみです。

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映画「仮面ライダー×仮面ライダー ウィザード&フォーゼ MOVIE大戦アルティメイタム」(ネタバレあり注意)

 2012-12-15
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オールライダーという切り札を切ってしまった東映が新たに模索する試みは、夏映画のキョーダインに続いてイナズマン、ポワトリン、そしてアクマイザー3を交えての、もはや石ノ森スーパーヒーロー大戦。
坂本浩一監督作品だけあって、3分とじっとしていない映画という演出は今回も健在。ただし今回は、その分物語の濃さが乏しくなったような…いえ「仮面ライダーの映画」という前提として、それこそ劇場オリジナル作品第1作となる「仮面ライダー対ショッカー」から続く、ひたすらアクションで魅せる演出が受け継がれていると思えばあながち間違いでもないか?

フォーゼ編。
TVシリーズが終了してからまだたかが3ヶ月しか経過してないのに、劇中設定が本編の5年後というのもあって、なんか本当に年単位で久々にライダー部の面々と再会したような不思議な感覚。
リーゼント頭にスーツという姿が故・三浦洋一(さすらい刑事旅情編)を髣髴とさせるというか、弦太朗、母校にて教師として就職。
教師になっても全校生徒と友達になる男というか、この映画、弦太朗教師編にして、弦太朗に生徒と友達になるばかりではない「本物の教師」の資質が問われる物語でもあります。
生まれ持った超能力ゆえに周囲から迫害を受けて育ち、それ故に同じ境遇の仲間たちと怪人同盟を結成して、まずは手軽に授業ボイコットから新人類による世界支配を目論む三郎=サナギマン。ぶっちゃけ中二病の問題児である三郎を弦太朗が汗と涙とド根性で更生させる話かなと思いきや、5年後において唯一のライダー部員であるミヨッペが意外にドラマを受け持っていたというか。

まずは授業ボイコットで教室を飛び出した三郎と弦太朗の追いかけっこ。立ち塞がる塀を飛び越え路地を駆け抜け、民家もアパートも人の迷惑省みず突き抜ける。弦太朗役福士蒼汰が、坂本浩一監督の要求するアクションをこなせる身体能力の高さの持ち主ってのはさんざ知ってたけど、三郎役須賀健太も負けじ劣らずワイヤーに釣られたりと奮闘。いやあ…須賀健太ってずっと子役のイメージが消えてなかったんだけど、こんなアクション勝負にも耐えうるぐらいには役者として成長してたのね…。本人が希望してる戦隊レッドになりたいっての、本当にもう2、3年のうちに叶うかも知れない。
今は国際捜査官となった流星が追う、ゾディアーツでもある犯罪者・番場に唆されるまま自らを新人類の盟主と信じ、サナギマンに変転してフォーゼに立ち向かう三郎。そんな三郎を「化物」と呼び嫌悪するミヨッペ。石ノ森作品で度々描かれてきた、力を持つ者に容赦なく浴びせられる偏見・迫害と葛藤苦悩…。弦太朗が教師として、真になすべきことは三郎を救済する=友達となるばかりではない、自分の生徒たち全員を――なんのわだかまりもなく笑顔で向き合える「友達同士」にすること。

実はフォーゼ編って平成イナズマン誕生物語でもあるので、ここにきて主役交代という展開が挟まれるのもある意味当然ながら、弦太朗が三郎に、自分の持って生まれた力の本当の使い方を諭す上で…自身が果たすべき責任を三郎に託す、そのためにあえて、自身が友達を守る力の象徴――フォーゼドライバーを…という展開は衝撃的でもあります。

ミヨッペが知ったのは、誰よりも傷つき苦しんできた三郎の苦悩。
三郎が知ったのは、ずっと探していた自分の力の本当の使い方――「仮面ライダー」の意思を受け継ぎ、友達の、人類の自由を守るために戦うこと。
三郎の苦しみと、そして決意を知って初めて三郎を理解するミヨッペ。そして三郎もまたミヨッペを守るべき友達と知って、やっと友達同士になれる二人。
蛹から蝶へ――三郎の心の成長が、きちんとサナギマンからイナズマンへの二段変身に結びついているドラマにはやたらと感動。

クライマックスバトル、もはや仮面ライダーフォーゼは世界に現れることはない、だがそのフォーゼの意思を受け継ぎ悪の前に立ち塞がる自由の戦士・イナズマン!
元より石ノ森ヒーロー中屈指のチート能力の持ち主として、自在に空を舞い超能力で敵を打ちのめすというイナズマンの戦闘スタイルを見るに、ゾディアーツでは相手が悪いというかむしろ番場が変身したヘラクレスゾディアーツの一方的なボコられ具合が可愛そうなぐらいというか(汗)。
嗚呼、本当にこの平成イナズマンを新作テレビシリーズとして見続けたいと思えるぐらいに、この痛快なまでの強さと誕生物語は良かったですよ。
番場は倒され、事件は解決したと思われたものの、番場が三郎たち超能力者を唆して完成させた超能力増幅器・ゼーバーを奪って5年前の世界へと飛び去るアクマイザーのひとり、イール。それを追って時空の裂け目から5年前の世界へと飛ぶ弦太朗と流星。

ウィザード編。
ポワトリン登場に、脚本が世界の浦沢義雄(ポワトリンのオリジナルライター)と知って、もはやウィザード編どうなることかと思いきや、実は意外とテレビシリーズから大きくイメージが乖離することはなかった(苦笑)。
アクマイザーが捕えた、ゲートの力を利用して作成された無限モンスタープラント。その脅威を防ぐ手立てはただひとつ、ゲートの精神世界に突入し眠り続けるゲートを目覚めさせること。
そしてゲートとなった上村優の精神世界の中、晴人が目の当たりにするのは、彼女が自身の理想のヒーロー・美少女仮面ポワトリンとなっての活躍が、永遠に繰り返される世界…。

サイコダイブにタイムループ、世界の浦沢義雄らしからぬSFチックな設定がどうしたもんかと思いつつ、晴人を翻弄する優役入来茉里のコケティッシュさがなんとも目を引くというか、彼女を現実に帰還させようと奔走する晴人。
基本、出会ってきた人々の「希望」の担い手となる晴人として、現実の世界では非力で何も持たない――居場所を持たない存在としての彼女が作り上げた世界の空虚さ…その空虚さこそが彼女の「絶望」の形とも取れて、晴人が彼女を救おうとする展開の屋台骨になってるあたりも感心。

こうやってきちんと物語を追ってみて、基本悪くはないはずなのにそれでもぶっちゃけ去年のMEGAMAXより物足りなく感じるのは…どうしても劇場版ゲストキャラ中心の物語になる分ライダーたち自身のドラマが描かれる訳でないからというか…。MEGAMAXにおける栄光の7人ライダーの勇姿に目を輝かせ、映司とアンクの再会に手に汗握り、翔太郎とフィリップの再登場に胸躍らせ、そして弦太朗の大失恋物語に一緒に涙が滲むほど感情移入した観客として(あの映画で、より自分の中で弦太朗の存在が身近に感じられるようにもなったので)、ライダーたちが物語の中心にならないというのは残念にも感じたところ。

もちろん、だからといってゲストキャラクターたちの存在感を決して否定する訳ではなく、イナズマン誕生の物語のwktk感、画面を彩るポワトリンのコケティッシュさと華やかさ、悪役として登場とはいえアクマイザーたちの群を抜く存在感と、各々の石ノ森キャラが、平成を生きるチビっ子観客たちの記憶に大きく刻まれた意義はきわめて大きいはずで(ぶっちゃけキョーダインの「とりあえず悪役にしてみました」感に比べても、アクマイザーのインパクトは大きかったと)。
映画を盛り上げる役割を存分に果たしたことを思えば、個人的、イナズマンそしてポワトリンもラストバトルに参戦するって思い込んでいた分残念さも残りますが、。

そしてMOVIE大戦…!
マッドマックスのごとき巨大武装トラック(正体はアクマイザーといえばアレ)を持ち出しての、バイクアクション中心の大総力戦。もうここに至れば脚本なんか無用のバトルを素直に楽しむばかり。
毎年毎年、このラストバトルの舞台演出にはスタッフ側も相当頭を悩ませているだろうなあとも思えますが、やはりスケール大きいアクションを劇場の画面で堪能するのはもはや毎年の暮れの楽しみでもありますw
朝の連続ドラマ小説に出てるおかげで出番が少ない映司も、きちんと現実世界から現役ライダーたちを支援。イビルもといイールの正々堂々たる最期、カブラならぬガーラのリーダーを守っての覚悟の犠牲、そしてザビタンならぬザタンの、悪の道を最後まで一本気に貫く大物的な姿勢と、ここに至ってアクマイザーたちが悪役ながらも「格好よく」見えるのには、ホントスタッフ側の敬意と愛情を感じるところであります。

5年に渡る時間を超越した、友情と約束の戦いは決着。自分たちの時代へと帰っていく弦太朗と流星。そして果たされる、晴人と優の現実世界での対面…。
ええと、ええ世界の浦沢義雄がMOVIE大戦の脚本に招聘された理由がすごく判りましたですよ。とにかくもう、クライマックスに至ってすべての複線が収束するラストはもはや圧巻そして感動。このラストには、観客の子供さんがたが一斉に湧いておりました…いやあこれはMOVIE大戦史上に残るラストになったなあ、ホント凄かったですよ。

実は今回の事態にはほぼノータッチだった現在の弦太朗ながら、その手に託される、5年後の自分そして晴人から託された未来への約束。ああ、この映画見て、ホントこの映画仕様のウィザードリングがマヂで欲しくなりましたですよ。
ライダーたちの友情が結ばれてこそのMOVIE大戦、このシリーズにフォーゼってホント相応しいライダーだったんだなとしみじみ思えます。
願わくばまた来年の暮れ、ウィザードそして来年の新たなライダー、その友情を取り持つ役として再びフォーゼの勇姿が大画面を飾る、そんな展開を願ってやみませんです。
物足りなさはあっても、楽しかった映画。いや楽しさだけを切り取って記憶にとどめるなら、今年も存分に楽しませていただきました。


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(2012/12/15)
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映画「特命戦隊ゴーバスターズ THE MOVIE 東京エネタワーを守れ!/仮面ライダーフォーゼ THE MOVIE みんなで宇宙キターッ!」(ネタバレあり注意)

 2012-08-04
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(ゴーバスターズ)
じょしらくのあかげで東京タワーの大株主が東映と知り、それも納得の全面東京タワー舞台というよりまさに東京タワーこそが主役の映画。劇場特撮で、ここまで東京タワーの存在感がクローズアップされた映画(東京タワーそのものの画が瞼に残る映画)は「モスラ」に「キングコングの逆襲」、あと「ガメラ大怪獣空中決戦」以来か。
今回の映画、純粋に「初めてゴーバスターズなるヒーローを見る」観客のために、ゴーバスターズについて見せられるものをすべて見せてしまおうという贅沢な命題を持たされている映画でもあります。ぶっちゃけほぼ無理やりなまでの三人のウィークポイント紹介の挿入とかね。
ライダーと併映の戦隊は、30分の尺でどれだけ観客を沸かせられるかが勝負。ロングショットでの東京タワーにおけるゴーバスターズVS戦闘員軍団の激しい殺陣もそうだけど、挨拶がわりでの冒頭のアクションシーン、高所飛び降り→着地して即戦闘員に挑みかかるとか、普通にトランポリンだのワイヤーだのの世話にならずにワンカットで流れで撮影しているようなアクションがあってなんとも感嘆。

劇場の大スクリーンに舞台を移してのエンターさんの作戦、前提としてバスターマシンに邪魔させないため、先んじて怪人の能力でバスターマシンの中枢たるバデイロイドを錆びさせるというのがあって…。つか結局錆びても無理を圧して出動というのは危機感を煽る前提的にどうよと思ってみる。怪人自身は自らが錆びないための錆び止めに当たる液体なりを所持していて、バディロイドたちの錆を落とす→バスターマシン出動のためには怪人からその錆止めを奪わなければならない。こうしたサスペンス部分の盛り上げ方もあったと思えるんですが…まあ短い尺の中で、観客に爽快さを見せるための映画ですからねえ。

暑い夏らしく、観客に爽快さを味わせるという意味、劇場版限定(まあ秋ごろにはテレビにも登場と思われ)バスターマシン・FS-0O“フロッグ”が水系メカというのはなかなか面白い着眼点。この“フロッグ”が合体するゴーバスターケロオーの、水飛沫を上げての水上スキーシーンのなんたる涼しげなこと! 巨大ロボに都心で水上スキーをさせる、この漫画的発想を実写のフィルムに収めてしまうのが戦隊の懐の広さであり画像的楽しさ。
劇場版らしい、東京タワーを取り巻く復活怪人軍団ならぬ復活メガゾード軍団の図はまさに「マジンガーZ対デビルマン」にて一斉上陸する機械獣軍団のごときスケールでかい画。エンターさん自ら乗り込んで操る新型メガゾード・ε(イプシロン)はあちこちのパーツがトンがった、着ぐるみで再現するには重力に逆らいすぎてるデザイン(笑)がインパクト大。カコエエ新型敵ロボVSエースの空中での一騎打ちという画それだけでどこまでもかっこいい。

純粋にアクションだけで30分引っ張る映画ながら、“フロッグ”の中枢となるバディロイド・エネたんの可愛くもクセのある性格という声を充てた辻希美は、客演としては及第点の活躍。いえなんてっても、戦闘終了時の黒木のリアクションを見るに、ああ、やっぱり黒木がメンバーを裏切るという展開だけはないなとやたら安心できますです(笑)。ああ、やっぱり黒木役榊英雄は戦隊に来てもらってよかった俳優だわ。
世間の話題がスカイツリーに集まってるときに、真っ向から逆らうように東京タワーを舞台にした映画なれど、たしかにこれは東京タワーに行きたくなる映画だわなあ。首都圏の劇場では、映画を見終わった親子連れがその足で東京タワーに行く…なんて画が今年の夏にはたくさん見られるのかも。
あと、ブルーバスターのマシンであるGT-02“ゴリラ”が東京タワーを上るというのは…佛田洋特撮監督はやっぱり判ってらっしゃる(嬉笑)。

(フォーゼ)
「仮面ライダーフォーゼの映画」という単純な存在感以上に、テレビで最終回間際として、まさに弦太朗そして仮面ライダー部が1年間培ってきたすべての集大成。いやもう、「劇場版W FOREVER」でももうこれが最終回でいいんじゃないかと思えたけど、同じく坂本浩一監督がメガホンを取った映画として、このクライマックスの盛り上げ方はホント上手いわ。

今回の敵は宇宙鉄人キョーダインそして大鉄人17(ワンセブン)という、同じ石ノ森先生原作作品たる鉄人シリーズ。大画面を飾る華たるゲストヒロインはファイブイエローこと成嶋涼(元・早瀬恵子)にデカイエロー/ジャスミンこと木下あゆ美、そして「ハニーTHE LIVE」版キューティーハニーでもあった原幹恵。
ベースが学園物という作品なのに、主人公たちと同年代のゲストヒロインがいねえと思いつつ(苦笑)、冒頭、財団X女幹部役として成嶋涼VS原幹恵のアクションシーンでぐわっと刮目。ファイブマンから20年経ってるのに、成嶋涼まだあんなに動けたとは凄ぇわ。スーパーヒロインやってた女優さんでも自己管理ができてる方なんだわなあ。
のっけから、財団Xに譲渡されるはずが原幹恵に奪われる、鶴見辰吾理事長が用意していた12個のホロスコープススイッチ。まあテレビ本編での重要性を鑑みる限り、鶴見辰吾が渡したのは模造品に相当するものなんだろうけど。映画の構造を複雑にしないため、この事態に際し不干渉と共に仮面ライダー部に解決を任せることにする鶴見辰吾理事長。クライマックスの、まさかの大一番での活躍と共に、少ない出番で大物っぷりが際立ってるわなあ。なにげにこの映画で、鶴見辰吾のテレビ本編の顛末の伏線まで張られたんじゃないかと深読みしてみる。

衛星兵器XVⅡ乗っ取りを企む地球強奪ロボット軍・宇宙鉄人に対抗するため今、仮面ライダー部宇宙へ。日頃月面の部室でダラけてるとはいえ、重力を振り切って宇宙に行くためにはやっぱり「ふたつのスピカ」並みの訓練は必要というか、そんな訓練ですら和気藹々の部活動って雰囲気になってしまうのがまさに仮面ライダー部。そしてその仮面ライダー部を妨害するため、宇宙鉄人ブラックナイトと奪ったホロスコープススイッチから実体化した12使徒を率いて、宇宙に向かう連中の前に立ち塞がる原幹恵。
実はクライマックスに持ってくるはずのアストロスイッチ40個連続使用(メディカルスイッチとスクリュースイッチの活躍が実になるほど)と、新ライダー・ウィザード登場が中盤のこの時点というのはちょっと早すぎな気もするが、まあクライマックスが宇宙決戦である以上新ライダーはこの時点でお披露目するしかないというか。でもやっぱりここは、クライマックス直前の逆転開始…という例年のタイミングでの登場を願いたかったとこだわなあ。なにげにこの映画、“仮面ライダー”としてのウィザード誕生秘話でもあるのか。

原幹恵味方化のきっかけは、彼女のジークンドーと同門だったという流星との拳を交えたコミュニケーション。XVⅡに乗り込んだライダー部を待つ、原幹恵から明かされる衝撃の事実と、そして遂にフォーゼの前に姿を現す宇宙鉄人キョーダイン。いやあ、わざわざキョーダインというキャラクターを再生して映画に出演させたのもあって、やっぱり最終的には弦太朗と和解するのかなとも思っていたけど、あそこまで気持ちよく悪役で通すとはなあ。
創造者(これまた特撮名バイプレイヤー西田健)の遺志を受け、実は人間の守護神だったXVⅡを利用しようとするキョーダインと、そのXVⅡの境遇と自爆を辞さない決意に同情し、地球の危機のためだけではない、XVⅡという新たな友達のために視力を尽くす弦太朗。

そんな弦太朗のためだからこそライダー部も一生懸命というか(XVⅡ内でのアクション、普通に強い大文字さんだけでも満腹なのにまさかのJKの活躍まで…)、逆転の鍵となるのは今までライダー部が手にしてきた40個のアストロスイッチと、それを押す弦太朗への「友達」たちの想い。40個のスイッチを手に学校内を奔走するライダー部と、弦太朗のためにスイッチを受け取る、今まで弦太朗に共感し「友達」となってきた40人…。
うわー、準レギュラー格の番長ばかりでなく、今までゾディアーツスイッチに染まってしまった連中とか神保悟志先生とか長澤奈央(ハリケンブルー)先生とか…。本当に今までテレビシリーズのゲスト扱いだった40人にスイッチを押してもらったんだよ…「私に出来ることはあるかね?」とユウキの前に現れる鶴見辰吾理事長まで含めて!
これはちょっと本気で涙腺やばかった…。先にも書いたけど、これは本当に最終回ばりの大仕掛けでもあるので、本気でテレビ最終回、このクライマックスにどう対抗する画を作るのやら。
弦太朗が転校してきて1年間、その、一生懸命に突っ走って培ってきた40人そして新たな友達XVⅡの祈りを受け、誕生するフォーゼの新たな“絆”の力、メテオフュージョンステイツ!

月面決戦、スカイジェット&グランカー対ダイザーに騎乗したフォーゼとの騎馬戦というスピーディーな画も勇ましく、オーラス、やっと果たされるXVⅡ――大鉄人17とフォーゼの友情の握手。仮面ライダーと鉄人、まがりなりにも世界観が違うはずの石ノ森ヒーロー同士の友情にまで至って、なんとも染み入る締め方だったじゃないですか。
「友情」という真っ直ぐすぎるテーマを軸に始まったフォーゼとして、本気でそのテーマすべての集大成をやり遂げた映画なんだわなあ。テレビシリーズもいよいよクライマックスということで、映画とはまた異なるベクトルで弦太朗が築いてきた「友情」の結実点が描かれるはずでそれがまた楽しみでもあったり。映画の出来栄えが、最終回のハードルを上げてしまってるなんてことは…ないよね?

とりあえず流星と原幹恵の交流が物語の横軸として、糞っ、美男美女のペアなんてそんな嫌味すぎる要素なんて(二人の別れのシーンでの友子、やっぱりお前が最高だ)!

告知

 2012-06-23
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新作ガレージキット「ゲイルランナー」、6月24日(日)開催、第34回クリエイターズ・カーニバルにて頒布開始します。
http://page.freett.com/crecarni/


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そういうことで明日は浅草橋へ上京。どうぞよろしくお願いします。

映画「仮面ライダー×スーパー戦隊 スーパーヒーロー大戦」(ネタバレあり注意)

 2012-04-28
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前年のオールライダー映画「レッツゴー仮面ライダー」そしてオール戦隊映画「199ヒーロー大決戦」がそれぞれ優れていた映画だったのは、共にお祭り映画でありつつライダーはライダーの、戦隊は戦隊のそれぞれのヒーローとしての意義を見つめなおす内容になっていたことが大きく、その二つの枠のヒーローをひとつの枠組みに融合するにあたって、もはや「祭」の部分を協調するしかないのは当然の帰結だったというか…。今回、いつもは「また米村やりやがったwww」とちょっとしたツっ込みの対象となる米村正二脚本について、「あーあー、よー頑張ったね」と労ってやることしか出来ない(苦笑)。

いきなりの冒頭での栄光の七人ライダーVSゴーカイレッドで掴まれる。
ディケイド:門矢士とゴーカイレッド:キャプテン・マーベラスが互いに悪の勢力大ショッカーと大ザンギャックを率いての大殲滅戦。今年はドクトルGとして登場の鳴滝ながら、おっさんファンとしては士の用心棒格としてのバイオハンター改めライダーハンター・シルバの銀幕登場に胸が震えたですよ。嗚呼、バルジオンさえあればビッグマシン計画など無用の長物だったものを。
登場3分と持たずあっさり消滅するメテオ、お前もうちょっと頑張れ(笑)。

今回、もう物語がひたすら消耗戦の様相を呈する中でドラマ部分を担うのがゴーカイブルー:ジョーと仮面ライダーディエンド:海東大樹の二人なんだけれど、いつものごとく冷徹に、合理的に事態の成り行きを認めつつ、マーベラスの度重なる裏切りに傷ついていくジョーに感情移入していくという流れは上手いなあ。

てか、大樹とジョーを主人公として視点を集中させれば、終盤の意外といえば意外な大樹の行動もそれなりに納得はいくんですよ。米村正二が自らパンフレットで語っている通り、ジョーが傷ついていくのを目の当たりに、真実を知ってジョーの分までその憤りを破裂させたとしてね。誰よりも冷徹なのに、他者の心情を代弁する役回りを負うという大樹らしい行動として。
でもね、これは「オールライダーVS全戦隊」という…派手に過ぎるお祭り映画の脚本としてはどうか?

あくまでこれは…「仮面ライダーディケイド」という物語の中の、大樹を主役としたエピソードの枠の中の話なんだよなあ。
今回、「ディケイド対ゴーカイジャー」という枠の中の話だとしたらたぶんすんなり受け入れられたと思うんだけど、ことヒーロー総数200人以上という映画として、正直そのスケールに追いついていないというのが…。
個人的、この映画の主役はあくまでフォーゼとゴーバスターズという、現行ヒーローが勤めるべきだったんだというのが拭えないです。映画を見に来るメイン観客層のたる児童たちが、現行見ているのが「フォーゼ」そして「ゴーバスターズ」であるというのをもっと重視してよかったと。
先輩ライダーと先輩戦隊たちの殲滅戦という異常事態に際し、互いに反目しあいながらも事件の謎を追っていくライダー部とゴーバスターズって脚本にすることも可能だったはずなのにね。
ディケイドがライダー側の代表になる時点で、士に絡む役どころとしての大樹と鳴滝は物語に必要だったとしても。

愚考すれば…まがりなりにも物語テーマが「友情」と定められた時点で、士そしてマーベラスと肩を並べる友としての存在である二人がクローズアップされすぎたかなあ。それぞれがライダー部とゴーバスターズを導く役というドラマにも出来たのに。
大樹と例によって無理矢理にでも友達になろうとして、その度にクールに肩透かしされる弦太朗なんて画も微笑ましいじゃないですか。
序盤に観客サービス的に顔を出すだけで、最後にロケットドリルゴーバスターオーというライダーと戦隊の力の融合の象徴を操る役…としても、それまでのドラマに絡まないゆえに「最後の最後でおいしいところを持っていく役」感が(汗)。

まあ、倉田てつをの声じゃないとしてもBLACKの「やめろ信彦!」とかマスクマンとの連携技とか、ゲキイエローをナンパするブレないウラタロス:電王ロッドフォームとか、ゴセイカードの力を借りるディケイド・ブレイド・龍騎とかアクションシーンの見所は本当にいっぱい過ぎて眼福であります。せっかくのオーズキーでのオーズ各コンボへの豪快チェンジ、結局変身して相手が驚いてる隙にガレオンバスターでぶっ飛ばすだけというのはどえらく勿体なかったけれど(苦笑)。

やっぱりというかでバトルの締めを担う鳴滝というか、嗚呼、果たして米村はこの先きちんと鳴滝の正体を設定するつもりはあるんだろうか? やっぱり鳴滝の存在は、今後も平成ライダー視聴者にとっての引っかかる部分として残っていくんだろうし。
またこうしたコラボ映画の企画でディケイドがクローズアップされることがあれば、今度こそ「ディケイド真・完結編」を見せてほしいです。

映画全体のスケールと、幅の狭い脚本のアンバランスさが多少無念としても、「仮面ライダーディケイド」番外編としては面白い映画だったです。反面ゴーカイジャー側…時には情に訴える部分でさえジョーを騙しまくっていたマーベラスが、あれじゃただの意地悪キャラだよ(汗)。きちんとマーベラスがジョーを傷つけたことに対してのケジメは描かれてほしかったなあ。
純粋に派手なスーパーヒーロー祭り、そしてディケイド番外編と、二つの要素を割って鑑賞するには楽しめる映画ではありましたです。

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映画「ウルトラマンサーガ」(ネタバレあり注意)

 2012-04-07
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DAIGO主演に、防衛チーム役がAKBからの選抜メンバー。いやこれだけで既に鑑賞モチベーションとしてマイナス要素にならざるを得ないのに、その(自身の中の)下馬評ひっくり返していい映画になったのは、映画に込められたメッセージ性と、主演陣の思った以上の演技の熱量に他ならない。
つかゼロとの漫才パートというギャグ描写から自身のトラウマとの対峙シーンまで含めて、DAIGOがここまでウルトラ俳優としてきっちりハマるとは驚くまでの誤算(まあ、今現在のタレントとしてのつるの剛士しか知らない人間からすれば、つるのがウルトラマンだったことも充分驚きなのかも知れないが)。

ゼロの登場以来、もはやウルトラを語る上での定番(べんり)設定となった平行宇宙。その平行宇宙上の、未だ侵略者もウルトラマンも現れたことのない地球に訪れる危機。
光を越える永い旅の途中にて、その地球に到達し残された子供たちの希望となって戦い続けるアスカ:ウルトラマンダイナとそのアスカの声に導かれて各々の宇宙から地球へと駆けつけてくるムサシ:ウルトラマンコスモスそしてウルトラマンゼロ。
そして、ダイナ世界でのバット星人によるスフィア捕獲行為に巻き込まれてこの地球へと到達し、ゼロと一体化することとなるスーパーGUTSのルーキー隊員・タイガ。

冒頭、ビル街にて防衛チーム・チームUを前に暴れまわる凶暴怪獣アーストロンの前に立つダイナという画でまず画面に引き込まれるというか、あおりという常套アングルと共に、ビルの陰から”のっそり”と、重量感たっぷりにその姿を現すダイナというのは…これは劇場のスクリーンで見て良かったと素直に思えた巨大感。
嗚呼、映画からTVシリーズ「大怪獣バトル」まで、ここ数年の円谷作品に覚えていた飢餓感がここだけでかなり解消される…。ウルトラマンと怪獣は、市街戦がやっぱり本当に似合う。互いの巨大感を際立たせるという画作り的に。

地球に到達したゼロと、そのゼロと一体化しつつもゼロへの変身を頑なに拒み続けるタイガという凸凹コンビ。これまでもウルトラマンと人間が一体化しつつ、主人公とウルトラマンの対話というシーンは描かれてきたものの、多くのウルトラマンが人間に対して超然的な存在だったことを思えばここまでウルトラマンと人間が対等に描かれるのも初めてだわなあ。まあそこは、これまでのウルトラマンにない破天荒にしてファンキーなゼロさんということで(笑)。
コンビネーションがバラバラのままで、強制的に変身してもゼロの足を引っ張ってしまうタイガと、対してかつての少年っぽさが残る新人から一人前のヒーローとして、そして一児の父親として観客の前に姿を現すムサシ。あの自己中気味でしょっちゅうフブキにぶん殴られてたムサシが、嫁(アヤノかよ!)ももらって子供にも恵まれ、何より子供たちを励ます頼れるお兄さん像からしてたくましく成長したんだわなあとしみじみ…。苦悩するタイガを見守る役割からして、ああ、ウルトラ兄弟での先輩的なポジションに落ち着いてる(苦笑)。

先にこの地球に降り立ち、子供たちの希望として戦い続けながらも自らはハイパーゼットンの成長を食い止めるためにその繭の中で石化してしまったダイナ=アスカ。つか、実はアスカの出番が少な目というのも意外ではあったんですが。
あざといくらい可愛いAKB佐藤すみれに託されていた「君だけを守りたい」の歌声といい、もはやアスカが(つるの剛士の露出が多いというのもあるんだけど)平成ウルトラマンの中核な件。

そして訪れてしまうハイパーゼットン覚醒の日。その攻撃の炎の中で、ウルトラマンを拒む原因でもある自らのトラウマに身動きが取れなくなるタイガと、そして知ることとなる…チームUの秘密。
誰に選ばれた訳でもない、巨大な敵に立ち向かえる力がある訳でもない、それでも、助けを求める子供たちのために立ち上がった。
それがたとえ、親とはぐれた迷子を励ます程度の善意だとしても…そんな善意が不安を希望に変えるものだとしたら?
打ちひしがれた諦観を、あきらめない決意に変えるものだとしたら?

「諦めるな」。ある意味、平成ウルトラマンが最も雄弁に語ってきたメッセージである。ウルトラマンの力の源が“光”と設定された時点で、ウルトラマンに架されていたのは、人を導く眩いばかりの灯火であること。それがたとえ闇の中を這いずる困難な道としても、その灯りの元に辿りつけた時こそ道は切り開ける。
かつて、初代ウルトラマン:ハヤタ自身が否定したとおり、ウルトラマンは決して神ではない(救えない、守れない命もあることを認めた上で)。それを身をもって体験したからこそウルトラマンの力を拒んでいたタイガ。だが、そんな自分自身の闇を照らし導く灯火――ウルトラマンは自身の内にいる。
タイガ自身の諦観を吹き飛ばすのは、タイガ自身が光差すほうへ向かうための「諦めない」決意なのだ――。

ハイパーゼットンとの決戦! 自身に秘められたウルトラマンの力を認めた時、タイガとゼロは真の一心同体となる。どんな強敵を前にしようと、不敵な台詞と共に立ち向かう我等がゼロさんのなんたる頼りがい。
優勢に戦いを進めつつも、だがバット星人が一体化することで進化を遂げてしまうハイパーゼットン。「テレポーテーション」、「バリア」、「光線吸収」そして「火球」といったゼットンの真価をフルに発揮したその強さの前に一度は膝を着くゼロとコスモス。

「諦めないで!」
ここでも、ウルトラマンを立ち上がらせるのは、子供たちの、防衛チームのメンバーたちからの――「仲間」からの信頼と声援だ。
励ましの言葉程度の善意でも、それは膝を着いた者にとって、光差すほうへに導くために差し伸べられた手。手を差し伸べた相手に向かって、そして救うべき相手に向けて、互いにその手を必死で伸ばした時希望は掴める。アスカ復活――揃う、三人のウルトラマンという、大きすぎるまでの希望として。
諦めないための、希望に向かうための努力、その結果は奇跡ではなく必然。三人のウルトラマンの融合により誕生を果たす、未知の巨人…ウルトラマンサーガ。

単純にサーガ誕生→ハイパーゼットン瞬殺の流れでない、あくまで対等の位置に立ってのタイマン勝負というあたりもラストバトル的には良い見応え。これまてほぼウルトラマンに守られる立場だったチームUの協力が逆転の鍵となるあたり、登場人物一人一人に存在意義を与えていた意味でも好脚本。
今回、冒頭のみ登場するウルトラ兄弟の面々たち(ダンとゲンが直接対峙してる…ってだけでも、昭和からの怪獣親父にとっては感慨深いわ)という画があって、つくづくラストバトルでの怪獣軍団VSウルトラ兄弟の展開がカットされたのが惜しいけれど(カット部分はTV「ウルトラマン列伝」にて編集され放映)、まあ物語の中心があくまで三人のウルトラマンたちである以上、映画の印象を散漫にする必要はないか。
決着。宇宙に散華するハイパーゼットンと、地球に降り注いでいく…ウルトラマンと仲間たちの取り戻した無数の命の光。

ムサシは家族と友人たる怪獣たちの待つ遊星ジュランへと帰還し、アスカは再び光を越す永い旅を続ける。そして、タイガは平和の戻った、自らの出自でないこの地球を見守る旅に出る。それは、自らの弱さを乗り越えたタイガ自身の未来への前進なのだ。
パンフレット等媒体でのインタビューによると、東日本大震災以降、あらゆるメディアがもはや絵空事を描けないのではないかという葛藤の中、幾度となく企画の練り直しが成された映画であるらしい。その逡巡は、あまりに真っ直ぐなまでの「エール」という今作の本質(灯火に満ちる、東北地方の俯瞰という映画のラストカットからして)が物語っている。
膝を着いた人間を励ます、些細な善意。震災の復興のためのマンパワーは、そんな個々のちっぽけな善意が支えているとするなら、「誰かを勇気付ける」という意思の元に作られたこの映画が真っ直ぐな輝きを持っているのは当然のことだ。ウルトラマンという、時代を跨いで、多くの人々の希望のメタファーとなったヒーローからの真摯なメッセージとして。

「宇宙船」でのおかひでき監督インタビューによると、今回、かつてのスーパーGUTSメンバーの再登場というファンサービス展開において、本来はアスカが仲間たちの元に還っていくという展開だったことに対して意見したのはアスカ役つるの剛士だったという。
TV「ダイナ」最終回にて、スーパーGUTSのメンバーたちが誓ったのは「いつか、自分たちもアスカに追いつく」ことだ。アスカはまだなお旅を続けている。そのアスカとの約束どおり、スーパーGUTSの面々がいつか、自分たちの力で光を越えてアスカと再会すること…。そんな希望を、キャスト自身が作品への愛情を込めて望んだとしたら、この映画が輝いていたのは当然のことではないか。
ウルトラマンにはまだ、幾多もの未来への希望が満ち溢れている。

映画「仮面ライダー×仮面ライダー フォーゼ&オーズ MOVIE大戦MEGA MAX」(ネタバレあり注意)

 2011-12-14
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冒頭、月面のライダー部部室(ラビットハッチ)をも揺るがす地球への隕石落下から巻き起こる異常事態と暗躍する財団Xの陰謀。その前に世界各国で敢然と立ち向かう栄光の七人ライダー! ストロンガー挿入歌「戦え! 七人ライダー」のアレンジBGMを背に戦う七人ライダーの雄姿だけで既に画面から眼を離せないというか、七人ライダーリアルタイム視聴世代として、ストロンガーが七人の中心に来る展開は嬉しいなあ。

オーズ編。
TV版最終回から40年後の未来に飛ばされていた大量のコアメダルと、40年後の鴻上会長が新たに作ったコアメダルのせいで(また宇梶剛士が事件の元凶かよ!/笑)誕生してしまう、その時代のライダー・アクアが反転してしまった悪のライダー・ポセイドン、ただライダーと戦いたいという欲望を満たすために、隕石郡のせいで発生したワームホールから時空を超えて現代に降臨。いやどうせなら龍騎の時代に行ってくれれば、同じ欲望を持つ浅倉(王蛇)とミラーワールド内で永遠に戦い合えたのになあ。

この事態を前に急遽帰国した映司と、その前に現れるアンクとの再会。そして自らの心の弱さゆえにポセイドンを生み出してしまった仮面ライダーアクア/湊ミハルの苦悩。
ぶっちゃけると物語の主題が、気弱な青年であるミハルが「勇気」を獲得し本当の意味での「仮面ライダー」になることだとすればミハルの描きこみが凄く足りないんだけれど…その物語テーマを覆すぐらい映司とアンクの再会というイベントは大きいんだよなあ。TVと変わらず不遜で慇懃無礼ながらも、映司と一緒に行動しているのが嬉しいのを隠せない、そんな微妙な表情が随所に見られるのは1年間TVシリーズを見続けてきた視聴者に対しての何よりのサービスであります。

どんな絶望的な状況に置かれようと、「明日」を生きる覚悟を胸にポセイドンに立ち向かう映司そしてアンク。その二人からもらった勇気を胸に、仮面ライダーアクアとして共にポセイドンに立ち向かうミハル。
物語テーマが「欲望」の割りに劇場版オーズって、毎度こうした前向きなメッセージ性が強いなあ。ポセイドンを倒してのラスト、アンク復活の真相と共に明日に――未来に希望を繋ぐという幕引きが観客に爽やかな感動を残すと共に、そのポセイドンが倒され未来のコアメダルが開放されるというまさにその瞬間を狙っていた財団X…!

ブリッジとしてのW編。
やっぱりゲストもゲストという扱いだけに他の風都住民の登場がないとはいえ、相変わらずずっと街を守る風であり続ける翔太郎&フィリップのコンビというだけでもう安心のW世界。仮面ライダージョーカーのサプライズ変身にまたも喝采ながら、その活躍から結果的に財団Xの手から解き放たれてしまう宇宙生命体SOLU。

そしてフォーゼ編。弦太朗大失恋。
文化祭ネタは、それこそTVシリーズで怪人の巻き起こす事件と絡めて1エピソード作られると踏んでいたんだがなあ。

文化祭の日に空から落ちてきた(パンフレットの記述によると、坂本浩一監督曰く「可愛い女の子は空から降ってくるのが鉄板」)美少女・撫子/仮面ライダーなでしこに出会い頭に一発フォーリンラブの弦太朗大奮闘。撫子のデートからしてなんたる青春模様というか、弦太朗は流石に恋愛でもいつもどおり全力で大馬鹿(苦笑/褒め言葉な)。
その撫子との恋が叶わないものと知っての川原でたそがれる様と、それでもなおの一念発起しての撫子への大告白。物事に対して何でも全力でぶつかる弦太朗だからこそなしえる宇宙規模の大恋愛と、本来弦太朗にとって恋愛対象となるはずのなかった(生命の定義的に)撫子に起こる奇跡。

撫子を狙った財団Xの強襲と、大失恋にひざまずく弦太朗に対し「お前が泣く時間ぐらい、俺達が作ってやる! だから今は思い切り泣け!」と一致団結して弦太朗のために戦うライダー部員たちの姿もまた涙というか、一番まともに戦えないJKでさえも「俺は戦うことは出来ないけど、涙を拭くぐらいなら」と爆風の下を駆け抜けてハンカチを弦太朗に持っていく…いやまさかJKで一番泣かされるとは思わなかったというか、友達ぜよ! それが友達ぜよ!

そうだよねえ…脚本が中島かずきだから当然ではあるんだけれど、「グレンラガン」の浪花節と熱血の世界ではあるんだよねえ。
よく笑い、どうしようもなく大馬鹿を演じ、そして友達のために思いっきり泣くという弦太朗は、中島かずき脚本だからこその主人公。他者との関係が希薄になりがちな時代性において、時代遅れなまでに人と人との間の壁に風穴を穿ちその開いた穴をロケットで全力で突き抜けていく一直線な大馬鹿。だからこそ視聴者誰もが「こいつと友達でありたい」と思わずにいられない――こいつのために手を差し出さずにいられない好漢。
撫子の願いを受けて現出したS-1スイッチによる新フォーム・ロケットステイツによる必殺技ライダーきりもみクラッシャーが、それこそグレンラガンの必殺技ギガドリルブレイクに重なって見えるわなあ…いえ元々ドリルが必殺技のライダーでもあるんですが(苦笑)。

そして物語はMOVIE大戦MEGA MAXへ。
ついに一堂に会する弦太朗、映司、そして翔太郎とフィリップという画への感慨は、これまでの上映時間の積み重ねと彼等の活躍や喜怒哀楽がそれだけ観客の胸に刻まれたがゆえ。なお行く手を阻む財団Xに対し、露払いを引き受け後輩ライダー二人を送り出すWと、二大ライダーの前に立ち塞がる復活(てかコピー)怪人軍団。そして観客たちの前に、思わぬ手段にて再び姿を現す栄光の七人ライダー…!

隕石郡の落下から始まる財団Xの陰謀が、個々バラバラの物語が織り成す映画全体を一直線に繋げる縦軸となって、クライマックスに至り遂に「大戦」へと結実する。3年目となりすっかり定着したMOVIE大戦のスタイルながら、今回全編を担当した坂本浩一監督のアクション嗜好が前面に出た映画というか、3分と落ち着くことなく高レベルのアクションが続出する映像は、それこそ観客に眠気どころか鑑賞後心地いいまでの疲労感さえも残すもの(俺も里中くんのナマ脚に絞められる戦闘員になりてえ/笑)。
時代を跨いだビジュアルワークで描かれる七人ライダーの必殺技、各々の主題歌をバックに多彩なフォームチェンジを繰り返して群がる敵を打ち倒していくWとオーズ。そして、同じく自身のテーマソングを背に、幾多のモジュールを駆使して戦うフォーゼ。うおぉ俺様大好きホッピングモジュールの大活躍キターーーッ! 決して戦闘シーン向けでないはずの平成ライダーの主題歌群が、何でこう劇場の大スクリーンでのライダーたちの活躍に映えるのか毎年不思議。
宇宙へと打ち上げられる巨大宇宙船という空前絶後の最後の戦場! 本当に、最後まで観客をダレさせずテンションを維持させたままオーラスまで持っていく東映娯楽路線、毎回飽きることなくというか今年も存分に堪能しましたです。もはやすっかりかつての東映まんがまつり枠として定着した感もあるMOVIE大戦ですが、とりあえずいいトシしたおっさんがひとりで見に行ける度胸が続く限りは、毎年の定番鑑賞として劇場に足を運びたいもんですが。

そしてラストに登場する仮面ライダーホワッチャ!(笑)、思ったよりスカルマンのイメージだったというか、闇に映えるライダーというのも中々にしてフォーゼと好対照。TVで弦太朗も、こいつと友達になるのにどれだけ手こずることやら。
今映画のラスボス超銀河王の末期の台詞「残念無念」は、元ネタ「8人ライダー対銀河王」の銀河王も同じ台詞言ってたような…TSUTAYAでDVD借りて確認せんと。

戦え! 七人ライダー



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上京するぞー

 2011-11-26
11月27日(日)、浅草橋の文具協和会館で開催される模型イベント、第33回クリエイターズ・カーニバルに参加します。今回は再販ガレキ1種のみ。
http://page.freett.com/crecarni/

もちろんイベント名物電動ファイトにも参戦予定。
今回の参加マシンはコレ↓

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それでは当日、浅草橋で会いましょう。
そろそろ高速バスの出発に備えるか…。

映画「電人ザボーガー」(ネタバレあり注意)

 2011-10-27
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幼少時、婆ちゃんから買ってもらった永大グリップ製のマシーンザボーガーのミニカーをそれはもうお気に入りのオモチャとして遊んでいた世代として、
十数年前、上下巻各5万円という価格で発売されたTVシリーズ「電人ザボーガー」のレーザーディスクのボックスを躊躇することなく買った人間として、
今回の「ザボーガー」映画化の報にまずどれだけ驚かされたことか。そしてついに鑑賞してきた映画の、まるでそんな自分のために作られたんじゃないかって内容を前にどれだけの感銘を受けたことか。

なんともまた、TVシリーズの再現度が半端ない青年期編だけでもお腹一杯状態ですなあ。青年大門を演じた古原靖久の無駄に熱い演技は「ゴーオンジャー」で見慣れていたつもりとはいえ、TVシリーズでの大門役山口暁の演技をどこまで研究してたんだよと(嬉笑)。ぶっちゃけるとオーバーリアクションに過ぎる古原大門の演技といい、映画の構造上からしてあくまで「TVシリーズのパロディ」ではあるんですけれど、それは「映画のメッセージを、より観客に浸透させるための、映画自体を見やすくするための演出」と割り切るべきで。

「君には信じるものがあるか? 守るべきものはあるか? 共に戦う同士はいるか? これは現代を生きる君自身の物語でもあるんだ」

アバンでのナレーションにて雄弁に語られるメッセージ。このメッセージを伝えるために、観客の前で女々しく迷い、跪き、最愛の兄弟であるザボーガーさえも裏切る醜態を見せすべてを失う大門。それら青年編すべてが映画の導入部分でしかなかったというのは贅沢といえば贅沢、もったいないといえばもったいないというか!

そしてすべてを失い、空虚に、無為に25年間を過ごした壮年期大門(板尾創路)が立ち上がる理由は、そんな非力な自らを頼ってきた「守るべきもの」との出会い。なにより大門同様に長い時間の中で、自身を支えるものすべてを失い、それでも笑顔だけは失わず非力ながらも「平和を守るために戦う」意思を捨てなかった仲間たちとの再会である。
自分が動いて何かが出来るわけじゃない、笑っていることしか出来ないかもしれない、でもそんなおせっかいがいてもいい。青年期、壮年期を通じて大門に関わり、そして大門を再起させる役目を負う新田警部役渡辺裕之の台詞に何より泣けた。

低予算の特撮ヒーロー物に夢中だったクソガキも、就職し世間にもまれて自分が社会でどれだけの立場でしかなく、どの程度の価値しかないかを思い知るには、旧TVシリーズが放映されてからの時間は充分過ぎた。だけど、そんな非力な人間だって、立ち上がる意志を捨てない姿は何より尊い。
自らの手で再生を果たしたマシーンザボーガーに跨る大門の背に流れる、子門真人のオリジナルスコアによる「おれの兄弟電人ザボーガー」の熱唱が、どれだけの熱量を込めたエールとなって、ただのおっさんと成り果てたかつてのザボーガーファンのクソガキの胸を震わせてくれることか!

旧TVシリーズの結末にて、大門とザボーガーが迎えるのは永遠の別離だ。魔神三ツ首竜との最終決戦で、静かに瞳を閉じる大門の前で、ザボーガーは三ツ首竜もろとも自爆し壮絶な最後を向かえる。これからの人生を、たとえひとりでも強く生きていけという遺志を大門と視聴者のガキどもに残して。
対して映画で語られるのは、どんなに辛く迷うこともある人生だって、共に戦う同士と共に乗り越えることが出来るという姿勢だ。それは映画「仮面ライダーオーズ WONDERFUL 将軍と21のコアメダル」でもまた強調された、信じ合える誰かと手を組んで進もうという、東日本大震災以降の娯楽作品が担うこととなった指針でもある。

きくち英一(TVシリーズ、中野刑事役…今回の映画唯一のオリジナルキャスト)演じる老年期の大門もまた、どんなに時代を跨ごうともずっとザボーガーと共に戦い続けている。自分がどれだけ衰え、どれだけ無力になろうと、手をつなぎ合える誰かがいれば決して思いは揺るがない。このテーマに観客を導くために。

電人ザボーガーという、イチ観客の幼少時の胸を焦がしたヒーローが、今の時代を生きる観客にエールをくれる。映画の意図がそこにあるとしたら間違いなく大成功を収めた映画であります。毎度毎度ヒーロー映画から人生の指針をいただいているようなダメ観客ながら(苦笑)、それでも、明日また笑って仕事に行こうという気力をくれる映画は本当に良い映画でした。
隣市郊外の劇場まで足を運ぶのに、市中心部のバス停で降りてレンタサイクルを借りて、帰り道自然とペダルを踏む足に力がやたら篭った…今夜は久々に押入れの奥からTVシリーズLDボックス引っ張り出さなきゃな! その押入れを発掘するのがとてつもなく大変なんですけど(汗)。

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劇場版 仮面ライダーオーズ/OOO WONDERFUL 将軍と21のコアメダル/海賊戦隊ゴーカイジャー THE MOVIE 空飛ぶ幽霊船(注:ネタバレあり)

 2011-08-27
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「ゴーカイジャー」
結局最後までロスダークの使用するニセゴーカイオーの出自とか謎のままなんだけれど、これはむしろ逆にアカレッド(あるいは、ガレオンにゴーカイオーへの合体能力を付加したのがハカセ?)が海賊戦隊用のロボを用意する際、過去の宇宙海賊の資料を漁って「こいつは使えそうだ」と参考にしたのがロスダークのロボで、むしろゴーカイオーのほうがニセロスダークロボだったという「すごい科学で守ります」的自己解釈をしてみる。

やっぱり「空飛ぶゆうれい船」というタイトルを冠しているだけに、石ノ森先生原作のあの映画とも内容的に関連付けてほしかったというのは多々あるなあ。大企業の役割がザンギャックで、最初は誤解から幽霊船長ロスダークと敵対するゴーカイジャーながらも、和解して共にザンギャックに立ち向かうみたいな(そういう意味、ロスダークの声が納谷悟郎だったりしたら喝采だったんだけど)。
ともあれ、細かいことは抜きにしてアクション編に特化した映画でもあるので、3分とじっとしてない映画というのも流石の東映娯楽路線(嬉笑)。TV本編が歴代レジェンド戦隊ゲストを呼んだりと画面が派手な分多少地味なイメージもある映画ではありますが、前述のとおりのアクション編としては文句なく楽しめる映画。全戦隊リアル視聴世代のおっさんは、野球仮面の登板だけで「キターーーッ!」っと大喜びしてしまうのさ。ただ、ゴレンジャーハリケーン・チアガール(G3プリンセス)は…ゴレンジャーハリケーン使ってるって演出が判りづらくもあったり。
幽霊船内のマクー空間での怨霊怪人との激突ながら、エージェント・アブレラの言う「ここにいる怨霊怪人ざっと1500体」ってのもやっぱり一部でいいから見たかった…。アブレラが連れてくるのが、デカレンジャー放映当時の自前戦闘員でなく歴代怪人軍団とかね。それこそ近年作品の怪人たちでいいから。

幽霊船の甲板での巨大ロボ戦も、まさかのCGでのロープアクションも含めた立体的な殺陣といい、それこそ東映でしか作れない(笑)画。
まあ「スーパー戦隊199ヒーロー大決戦」がいわゆるところの戦隊VSシリーズであることを思えば、ベクトルの違う作品として充分楽しめましたです。
幽霊船の中に出てきたチビオバケたちの声が、ささきいさおに堀江美都子? 普通に、映画終わってからパンフ読むまで気付かなかった…。

「オーズ」
暴れん坊将軍のテーマがBGMに流れるその瞬間こそ映画のクライマックス。なんとなくこの映画見てたらメダジャリバー欲しくなっちまったい(苦笑)。
新さんではなく八代将軍吉宗としてオーズの危機に駆けつけ、大立ち回りを演じる松平健がさすがの貫禄。いや上様、市井の人々の前で白昼堂々将軍様としての姿で暴れるのは…というツっ込みはまあこの際野暮か。

何気に今回、映画テーマが(これはゴーカイのほうも同様に)「絆」として、強調される手を結ぶ演出。映司たちと共に江戸時代に飛ばされた現代人たちが、江戸時代の人々に恐れられ迫害を受けつつも、新さんの説得と映司の奮闘を前に時代を越え共に手を結んで映司と共に怪人に立ち向かう。どんな時代、どんな世界の人とも手を結ぼうというのは、メイン観客層であるチビっ子達に向けた優良なテーマにして、震災という大変な年だからこそ、誰かと手を合わせることの尊さを訴えたあまりに真摯なメッセージ。
アンクでさえ(映司による買収込みながらも)比奈と手を結ぶというシーンが描かれるのがなんとも微笑ましいなあ。

酒井美紀演じるガラの野望をも跳ね除けた映司の大きな欲望は、それこそ映画テーマに直結した、何者にも覆せない大きく尊い願い。なによりもこのシーンにて、映司の選択の意外性があって、人々が喜びあい手を結ぶシーンが感動的に映えるんだわなあ。
テレビ本編がやたらと欲望まみれ(笑)な分、劇場版オーズって、観客の胸に感動的に訴える要素が大きいなと改めて思ってみたり。

画像面、都心が丸ごとひっくり返っての次元転移という画のインパクトだけでも、導入部として掴みはOK。大破壊という描写を用いずとも、画像的にスケールの大きいカタルシスを描くというアイデアをひねり出した成果と思えます。
ブラカワニコンボはこの映画だけのフォームでありつつ、デザイン的な格好よさという点に疑問は残るものの、とにかくこの映画は「楽しい」んだというあたりを象徴する姿なのかも。
もはや予算を潤沢に使える劇場版ぐらいでしか出番のないガタキリバながら、久々の分身攻撃&分身しての各コンボチェンジと、ひょっとしてガタキリバの分身能力って、この映画のこの展開を見越しての能力だったんじゃないかと勘ぐってみたり。

そして新ライダー・フォーゼ…夏ライダー映画がすっかり新ライダーのお披露目会場になったと思いつつ、映司の「若いっていいなあ」の呟きだけで全部集約されてるわな(笑)。背のブースターを駆使した機動性溢れる殺陣と、ロケットライダーパンチの画ヅラを裏切らない迫力。レーダーモジュールってケータイの代わりに使われるのかよ。新主人公・弦太朗の明朗快活なバカさ加減といい、これは9月からの番組スタートを期待していいんじゃないかと。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

マーベラスは「仲間たちを救う」ために、ひとつだけなんでも願いを叶えるというお宝を惜しげもなく使い捨て、映司は「みんなで手を取り合う、みんなが家族」という大きすぎる欲望を示しガラの野望を打ち砕く。
震災の年という現状が生んだ映画テーマとはいえ、「ヒーローが日本を元気にする!」という広告コピーが象徴するとおりの、どこまでも根明で、どこまでも痛快で、どこまでも楽しい映画としての満足感は非常に高かった。
春のライダー及び戦隊映画ほど派手な雰囲気には欠けるかも知れませんが、観客に元気と爽快感をもたらす娯楽映画として存分に楽しめましたです。良かった。

映画「ドラえもん 新・のび太と鉄人兵団 ~はばたけ 天使たち~」

 2011-08-07
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レンタル観賞。リメイク前の前作が、自分の中で映画ドラの傑作でもあるので、多少余計な要素を加えられた今作がどんなもんになるかと思ってはいたんですが…ああ、その余計な要素の代表であるピッポが最重要キャラだったんですな。
前作及び原作でも物語終盤、主役は完全にリルルとしずかちゃんに移行するんだけれど、ピッポはむしろのび太側の主役キャラ。ピッポとのび太の関係とか友情がきちんと育まれている描写があって、クライマックスの、巨大機械獣戦艦対ザンダグロスの決戦が…本当に泣ける。映画ドラは、何よりも「友情」をテーマに描いてきたからこそこうして長年リメイクも交えて支持されるシリーズ足りえるんでしょうね。
ぜ、前作で巨大ロボとしての活躍があんまりなかったザンダグロスに対するフラストレーションが解消されたから泣いただけなんだからねっ! 勘違いしないでよねっ!

オーラスでのび太が見た天使の姿は、きっと幻影などでなく、歴史が変わり、平和な世界となったメカトピアからの地球への和平の使者。メカトピアと地球の和平が結ばれたその日が未来への歴史の転換点となり、22世紀に生まれるドラえもんは、メカトピアからもたらされたロボット技術ゆえの産物…。いえこんな妄想垂れ流せば「鉄人兵団」がドラえもんの最終回になっちゃうんですが(苦笑)、平和の使者として生まれ変わったリルル、ピッポとのび太たちの再会…そんな一観客の夢想も許してくれるのが「ドラえもん」という、長年に渡って子供にも成長した大人にも支持されてきたコンテンツの懐の広さじゃなかろうか。

ROBOT魂 ザンダクロスROBOT魂 ザンダクロス
(2011/05/14)
バンダイ

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セーブオンのイカ娘くじ、まさかのフィギュア当選

 2011-07-24
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http://www.saveon.co.jp/ikamusume/



パッケージ表面。

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パッケージ裏面。

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発泡スチロールでがっちり梱包されています。

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ええさすがに、事前広告で告知された画像についてはあくまで試作品として、実際に客に配布されるものについてはもう少し品質の向上が図られるはずだと思ってはいたんですよ。

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こいつの製造元は南青山の㈱ウェイジェイって会社だぞー! 自分が大々的に宣伝してあげましょう。

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ぐるりと1周開始。

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飾るんなら、この見返りアングルですかね。

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全身ポリストーンという硬質樹脂というか、髪(触手)の1本1本までポリストーン製なので破損がやたら心配。

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原型段階で、原作サイドからのチェックは入れられなかったんかなあ…。

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前髪が顔から浮きすぎているのも問題で、こう見下ろすアングルならまだ見れるんじゃないかと。

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比較用にWAVEのイカ娘と並べると、うわ問題点わかりやすっ!
ほぼ同サイズのフィギュアとしてどうしてこうなった? まあ、北関東信越限定のフィギュアとしての希少価値が…北関東信越の人間にはこんなんでええって思われてんかい(泣)。
まあ、地元でしかゲッチョできないイカ娘グッズとして、記念品みたいなもんだと思うことにします。
今日のワンフェスで発表されましたけど、早く発売されないかなあ…figmaイカ娘とねんどろいどイカ娘。

侵略!イカ娘 イカ娘[デラックス版] (1/10スケール PVC塗装済み完成品)侵略!イカ娘 イカ娘[デラックス版] (1/10スケール PVC塗装済み完成品)
(2011/06/30)
Wave

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侵略!イカ娘 イカ娘 (1/8スケール PVC塗装済み完成品)侵略!イカ娘 イカ娘 (1/8スケール PVC塗装済み完成品)
(2011/10/25)
壽屋

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【告知】新作ガレージキット売りに上京するぞー

 2011-06-23
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そういうことで、

6月26日(日)、浅草橋、東京文具協和会館にて開催される模型イベント・第32回クリエイターズカーニバルにて新作ガレージキット「ライドロイド“陸王”」頒布開始します。
http://page.freett.com/crecarni/
実は、今日現在の時点で組立説明書と塗装見本が完成してなかったりする…大丈夫か?(きてね)

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川上とも子さん追悼

 2011-06-11
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川上とも子さん6月9日に急逝
http://otanews.livedoor.biz/archives/51794261.html


実は、ご本人にとっても代表作であろう「少女革命ウテナ」はほとんど見てなくて、「AIR」から入ったにわかファンだったんですが…。

なんと言うかなあ、まだ若い、まだ惜しすぎますです。
自分の好きな作品のヒロインを演じられた方の、もうあの声を聞くことは出来ないという喪失感が本当に辛いな…。

今まで、本当にお疲れさまでした。自分の胸に紛れもなく染み入っていたその声は、決して忘れません。
本当にありがとうございました――。



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「涼宮ハルヒの驚愕」読了(些少ネタバレあり)。

 2011-05-26
分岐した世界線で繰り広げられる、SOS団新入団員騒動とキョンに託されるSOS団の未来への大きな選択。
新キャラ、ヤスミのキャラ絵がある人物に似ていたのは、のいぢ絵がテンプレ画ってわけでなくああいうことか。全ての事象のα(原因)でありΩ(解決手段)であるハルヒの能力が、物語の展開上やたら都合よく使われたんじゃないかというのは穿ちすぎか?

新キャラ大量投入で話を展開させるこち亀方式になったかと思われて4年、結局ほとんどの新キャラが退場もしくは今までどおりの人間関係という鞘に納まっていくあたり、角川にしても作者にしても、今回が最後になってもいいという予防線なのかも。佐々木とハルヒの二次接触イベントが起きればそれこそ、キョンを挟んだ人間関係も含めて話はさらに大きく膨らみかねないし。
4年間の時間を挟んで、単行本3巻分に渡る危機と混沌を乗り越え平常運転に戻っていくSOS団。まあこの拮抗にして混沌、そして緩やかな空間の破壊はハルヒやキョンならずとも読者が許さない。ともあれ続巻が出るとしたら、今度は年単位で待たされないことを願いますです。5年前、まがりなりにも「面白い」と思って追いかけ始めたシリーズなんだから。

感想「オーズ・電王・オールライダー レッツゴー仮面ライダー」

 2011-04-13
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米村正二脚本に金田治監督の映画なんだぞ。脳筋でド派手なお祭り映画にしかならないって判りきってるじゃねえか。その辺を割り切って「オールライダー対大ショッカー」同様に楽しんで見てきた奴の勝ちであります

ぶっちゃけ番組の評価的にはそこそこ(←自分の中で)なはずのオーズが、子供の前で変身するってシチュエーションにてどうしてああもかっこよく見えてしまうんだか。
今回の映画、平成ライダーではほぼ初めてというぐらい子供が前面に立つ映画というか(電王は、ぶっちゃけ佐藤健が若返ってるという設定だけに微妙)、昭和の時代からライダーに熱中していた親父ファンからすれば、ある意味理想的なまでのライダーと子供の相互関係を描ききった映画になってたんじゃないかと。

映司が子供に立ち向かう勇気を訴え、その勇気を受け取った子供達が窮地の映司の元に勇気を振り絞ってオーズドライバーを届ける。この一連のドラマを守り立てる要素として、そして観客達の感情移入を集める存在としての少年仮面ライダー隊がまさにこの映画の主軸なりえていて…。
観客ですら冷笑気味だったライダー隊の存在に、いつの間にか観客として誰よりもライダー隊を応援してしまっている不思議。

しかしせっかくシャドームーンの声もてらそままさきに復帰してるのに何故にBLACKと戦わないか? 唐突に出てくるカメバズーカは、きっと首領が新組織デストロンの準備としてのプロトタイプデストロン怪人の実戦運用? 福本清三さん演じるブラック将軍の動きのキレが流石というか、ヒルカメレオンに変身させるのはクライマックスまで取っとけよもったいない。
キカイダーの声=関智一というのはある意味判る奴には喝采のキャスティングではあるんだわなあ(笑)。そしてG3以降の歴代サブライダーをまとめて連れてくるバース(伊達さん)。浅倉(王蛇)とか悪徳刑事(シザース)とか地獄兄弟とかは何しに来たのってツっ込みが収まらねえ…おっとお祭り映画お祭り映画。もちろん全員実はディエンドライバーから…(言うのは野暮)。

例によってキングダークが立ち塞がってくるだけでも結構な危機感なのに、身長4千メートルという岩石大首領が、文字通り天地を揺るがし出現する絶望感…。特撮シーン的にこの出現シーンのカタルシスは結構見もの。

脚本協力として小林靖子の名前がクレジットされてるだけあって、「人の思いが時間を作る」という電王のテーマが織り込まれた展開としての、40年という時を超えて1号、2号に届くメッセージ――「仮面ライダーは正義の味方だ!」
あ、やばい、「SPACE BATTLESHIP ヤマト」に感銘は受けても泣きはしなかった自分の涙腺が…。

ああ、幾らオーズが主役扱いだろうと、やっぱりデンライナー出てきた時点で「電王の物語」になってきちゃうわなあ。いえ子供の受けがいいモモタロスさんとアンクのコンビがほぼ全編を引っ張ってる時点でそうなっちゃうんですけど。
まあおっさん観客としても、1号、2号のみならずショッカー首領をはじめとするオリジナルキャストの皆様の結集だけで感涙物なんですけどね。ライダー隊の危機に「待てぇぇい!」とレッツゴー!! ライダーキックのBGMを背に駆けつける1号、2号の勇姿のなんと頼もしいことか。
昭和からのライダー好きからして、ある意味「ライダーの総決算」というのは、前述の「ライダーと子供の相互関係」の描き方からして「対大ショッカー」以上にその役目を果しきったと思います。設定の粗とか説明不足とか、そんなもんは観客が勝手に脳内補完しとけ。映画としての出来がどうたらとかしたり顔せずに、右脳の感覚にて子供心全開で楽しむべき映画であります。子供時代のライダーへの憧憬と共に。

この映画見終わった後のタイミングでamazonにフィギュアーツ・オーズの二次生産分が流れてるって絶対狙っているだろう。ええ速攻でポチってペイジー送金しましたが何か。

S.H.フィギュアーツ 仮面ライダーオーズ タトバコンボS.H.フィギュアーツ 仮面ライダーオーズ タトバコンボ
(2011/02/05)
バンダイ

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心よりお見舞い申し上げます

 2011-03-12
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こんな下らない漫画作ってる場合じゃないだろと思われますでしょうが…(平謝)。

7年前に新潟県中越地震に被災した際、寒い夜中にご近所で家から出て近所の寺の境内に集まり、真っ先に妊婦さんを気遣って場所を空けた近所の方、
電気、水道、ガスというライフラインが途切れてる間、気を効かせて自宅の井戸水を解放してくださった方、
地震の後真っ先に駆けつけ、避難所の子供さんたちの遊び相手を務めてくれた当時の有名タレント。
もちろん、自衛隊の皆様はじめ、全国中から人命救助と地元の復興のために集まってくださった皆様、

これらの方々ひとりひとりが、被災民の胸に勇気と元気を与えてくれたヒーロー達でした。顔見知りの、あるいは名も知らぬ多くの方々の善意が、当時どれだけ地元民にとって心強かったことか。

今回の地震に被災され、今も不安な時間を過ごされています多くの皆様に対し、まずは心よりお見舞い申し上げます。
その上で、誠に勝手ながらお願い致します

今後の生活への不安と、連絡の取れないご家族の安否を気遣ったり、今現在多くの皆様が余裕のない心持ちと思います。それでも、どうか、もし皆様の胸中に僅かでも余裕がありましたら、すぐ隣の方に励ましの声をかけてくださるだけでいい、どうかご自分の周りの人に対してもお気遣いをいただければ幸いです。

今現在、消防、自衛隊をはじめ多くの人々が皆様を助けるために奮闘されております。そしてそれ以上の多くの人が、皆様のために日本中から、世界中から支援の手を伸ばそうと声を掛け合い、その準備を進めております。
たとえば身の回りの人を励ますだけでも、それは必ずその人にとって、平穏な生活を取り戻すまでの大きい希望になりえます。

皆様を助けるための多くの善意が、皆様のすぐ側まで来ています。どうか、出来ましたら周りの方々と励ましあい、そして、必ず今の苦境から脱することが出来ると信じて待っていてください。
お見苦しい乱文失礼しました。皆様の穏やかな日々が戻ってくること、心より祈っております。

(文責:事業部長わたなべ)

ハートキャッチプリキュア最終回。

 2011-02-01
グランドキング化した緑川光声のラスボス・デューンに対し、ウルトラ多重合体を果たしたタロウならぬブロッサムからのコスモミラクルこぶしパンチが…。すんまそんこうとしか見れなかった(平謝)。
ありがちなまでに、最終回の1話前が既に物語的に頂点なんだわなあ…ダークプリキュアの最期のほうがラスボス消滅より沁みて見えるあたり。

こころの花ってキーワードが物語の縦軸として存在していたあたり、ぶっちゃけラスボスの枯れ果てて憎しみと悲しみに染まっていたこころの花を、最後にプリキュアが蘇生させることでラスボスの憎しみも浄化され、砂漠化していた地球が元通りになり、ボスも穏やかな表情を残して消滅…。こんな感じのラストになるのかとか妄想していただけに、まさか男児向けヒーロー物らしい「ラスボスやっつけてすべて解決バンザイ!」みたいな短絡的な終わり方になるとは思っていなかったというか(汗)。
ラス1話前での、つぼみからのゆりさんへの説教が、つぼみ自身の1年間の成長の証として感無量に聞こえただけに、力づくの決着というのは…個人的要望としては避けてほしかったところ。

まあなんにせよ、おジャ魔女は飛び飛び、プリキュアシリーズは初代を初期まで、カードキャプターさくらでさえも見逃したらそれはそれで気にしてなかった人間として、女児物アニメを全話完走したってのはたぶん人生初。それだけの面白さとパワーはあった作品であります。つか、人生初めて女児向け玩具(児童層向け人形)を買わせたという意味でも侮れないですな。
番くんの男前っぷりとえりかのアホっ子ぶりが愛しすぎて、もう1年続くシリーズになってほしかったとしみじみ。クドく惜しむのはこのぐらいに、まずは1年間、おもろいアニメを提供してくれたスタッフの皆様、大変お疲れさまでした。

仮面ライダー×仮面ライダー オーズ&ダブル feat.スカル MOVIE大戦CORE

 2011-01-10
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ウルトラの終了5分後すぐ上映ということでTジョイ内でハシゴ。ネタバレありですけど、もう先月公開の映画だからいいよな?

「仮面ライダースカル メッセージforダブル」
仮面ライダースカル誕生その苦渋の軌跡。
鳴海壮吉役吉川晃司完全主演というのはまさに劇場版に相応しい豪華な内容ながら、現代パートでの亜樹子の結婚式騒動の空気と相反するハードボイルドな空気は、少年時代の翔太郎の言のとおり全編「格好いい」というイメージに溢れた内容。
平成の世で、ここまで重い空気の「仮面ライダー」が支持されたというのは、やはり仮面ライダースカル=鳴海壮吉のキャラクターも大きいんだろうけど、このキャラクターを生かしきった脚本含めた全体的な完成度の高さゆえ。あと、これまであえてぼかされ気味に描かれてきた亜樹子との関係について、きちんと娘を愛する父親でもあったことが描写されたがゆえの、二度と愛する娘に会うことが出来ない悲劇はそのまま「仮面ライダーの異形と悲哀」に結びついていて、「二度と人間としての幸福を手に出来ない、自らの悲しみを押し殺し、他者の幸福と自由のために戦う」という仮面ライダーの不文律を背負わせたのは見事。
あるいはこの「文句なしのかっこよさと面白さ」が、平常運転の井上脚本(笑)となったオーズパートの比較対照になってしまったというのが…。
あと、スカルのマキシマムドライブはやっぱりシンバルキックなのな。そういう部分も含めてスカルって「完璧な仮面ライダー」であります。

「仮面ライダーオーズ ノブナガの欲望」
なにげにスカルのほうの完成度と比較される憂き目のオーズパートなんですが、えーと、自分の中で映画で説明不足な部分を脳内補完したら「これのどこがスカルに劣ってんねん」と思えてきました(苦笑)。

・鴻上がノブナガを生み出した理由
ノブナガの身体自体はグリードやヤミー同様にセルメダルで構成されていること、真木が「最後の仕上げ」と称してコアメダルをノブナガに融合させていることなど、むしろ真木が主体となっての「人工的にグリードを生み出す実験だった」と見るべき。
・ノブナガ
鴻上曰く「歴史上最も欲深い人物」としての信長のセレクトは、欲望を糧とするグリードの素体にはもってこい。かつての敵対武将の子孫を片っ端から辻斬りしていたというのが家紋でしか明かされないので行動がイミフに見えやすいという。
・プテラノドンヤミー
四幹部いわく「ギルのヤミー」と称されているとおり、いまだ登場を果たしていない恐竜系グリードが生み出したヤミー。ギル自身がカザリ同様真木と何らかのコンタクトを取ったのか、ノブナガに対する実験の乗っ取りを目論み、風都にて入手したメモリーメモリにて、風都にて活躍する仮面ライダーたちの記憶を集め、ノブナガのコアメダルと仮面ライダーの記憶を融合させて“仮面ライダーの負の記憶”を礎とした仮面ライダーCOREを生み出す。その目的は「グリードに敵対する、オーズ(仮面ライダー)抹殺の切り札」。
・仮面ライダーCORE
仮面ライダーの悲しみの記憶とコアメダルの融合体というなら、仮面ライダーの…普通の幸福を求める、普通の人間の生活に戻りたいという、切にして大きな欲望(願い)がその礎か?
最愛の娘との絆を断たれることとなったスカル=鳴海壮吉の苦渋が反映された姿としたら、なんと鳴海壮吉の願いが深く悲しいものだったというか――。
・サソリ・カニ・エビのコアメダル
真木がノブナガに融合させた、対応するグリードの存在しない(800年前のオーズに倒された?)甲殻類系のコアメダル。そしてバースの変身に用いられるセルメダルはサソリのもの…。またイロイロ妄想が膨らむよお(汗)。

うぅむ、どうしても脚本/井上敏樹ということでアンチが騒いだりするのが低評価の一因に思えて仕方ないな(苦笑)。ええもちろん、スカルに比べても「これぞ映画!」という豪華な要素もほぼなく、TVシリーズの1エピソードで充分な内容あるいはラストのMOVIE大戦に至るための繋ぎとも呼べる規模の内容であることは否めませんが。

ただし、アルジャーノンをメタファーとしたノブナガの悲劇は見応えあるドラマと描かれているし、井上脚本の常として、個人の情(ノブナガの明智よしのに対する愛憎越えた執着と想い)が悲劇的な運命に一抹の救いを残すというストーリーの流れは、旧作を引用するなら「カブト」での風間大介=ドレイクと間宮麗奈のシチュエーションの再現でもある。ええきわめて、井上敏樹的「ロマンティック」な物語なんですよ。
説明不足、劇場版としての要素なしという批判はやむなしとしても、物語性までは否定の対象じゃないなと個人的にはオーズパート擁護であります。

「MOVIE大戦CORE」
ここまで来れば、最後の観客サービス要素としてのダブルライダー共闘編。もう一切の悲劇要素の必要もない痛快な流れで最終決戦というか、個人的には、TV本編の説教キャラもあって、映司の亜樹子に対する励ましの言葉に最後まで説得力を持たせてやればとも思いますが(まあ映司にとっては、たまたまヒステリー起こしてる女にブチ当たっただけで場当たりな慰めしか出来ないしなあ)。
ノブナガの悲劇を経たばかりの映司のあのオチは、おお、やっとオーズパートも映画らしく豪華な要素が見れたのだなと(笑)。

劇場を出た後、本日の天候曇り時々雪だったのが、ちょうど雪がやんでて晴れ間が覗き、雲の切れ間から青空が見えたというのは――恣意的な出来事と思いつつも、オーズパートを見た後の気分としては相応しかったです。

ウルトラマンゼロ THE MOVIE 超決戦!ベリアル銀河帝国

 2011-01-10
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三連休最終日に、観賞料金千円という映画の日というのも重なって、親子連れ観客ばかりの中おっさんのひとり客自分だけというなにこの罰ゲーム状態(泣)。
結論として、いやマヂ見に行って来て良かったわ。

今回の映画はブレることないゼロが主役の物語であり、RPGっぽい“仲間と力を合わせて、大きな目的を成し遂げる”という古典的な冒険物として、極めて観客の子供さんに目線が合わされている映画だったのがたまらなく好感。
ゼロがこれまでのウルトラ戦士にないぐらい感情豊かなキャラというのもあって、ゼロがその身体を借りることとなるランの表情はそのままゼロの喜怒哀楽ということで、そういう意味でも良く笑い、思わぬ出来事に声を上げて驚き、涙を流し、そして自らを兄貴と慕う少年との友情と、破天荒に見えてこれでなかなかゼロが親近感持ちやすいキャラクターとして造形されていたことが改めて驚きだったり。

天才肌で多少キザな王子様のミラーナイト、ゼロと派手なケンカを通して友情を築く悪友グレンファイヤー、義理堅い忠臣だが頑固で融通の利かないジャンボットと、それぞれの新キャラもしっかりキャラが立っていて、ラストシーンが示していたウルティメイトフォースゼロ=銀河連邦という新設定が次なる冬映画に繋がってくれるものと期待。つか特にミラーナイトとグレンファイヤーの声がキャラクターにハマっていた分、もはや声優さん自体がネタキャラともいえたジャンボットとアイアロンの声に思わず吹きそうになったのに絶望した!

ぶっちゃければ、間違いなく前作よりも規模も予算も、おそらくは製作日数さえも縮小の憂き目に遭って作られた映画ではあります。ただし、(今作よりは)潤沢な環境をもって作られた前作より、近作のほうがより魅力的な映画に見えたのは、前述のとおり「子供さんの目線に合わせた、子供心に見たいと思わせるウルトラ」という、ある意味規模縮小を逆手に取った映画の姿勢ゆえ。
そういう意味でも、今回のゲスト陣がかつて円谷作品で活躍されていた方々中心というのは、古参ファンの郷愁に訴えるばかりでなく物語世界への感情移入を容易にしてくれていますです。潤沢な予算を投じて、わざわざそうした感情移入を阻害する、有名なだけで映画の世界にまるで合っていないゲスト声優を呼んでどうするんだと(話題づくりキャスティングは決して、物語の魅力をプラスすることには繋がらないのですよ)。

そして、ゼロともうひとりの主役といえるベリアルは、ええもう雨上がり宮迫の声以外は考えられないキャラになったというのも。新参悪役でありながらこれだけ支持を得られたキャラになったというのも、悪のウルトラマンという設定上のインパクトだけでは決してないんですな。
ベリアルが行き着く姿としての最終怪獣アークベリアルは、正々堂々としたゴジラ形態の怪獣として非常に格好よく、惜しむらくは演出上、ゼロと同じ地面の上に立つというシーンがないこと。ウルトラヒーローを見下ろす圧倒的な存在感があってこその最終怪獣とも思うので、そういう意味でもウルトラ映画最強怪獣はグランドキングとキングオブモンスの二強というのは、自分の中でまだまだ揺るぎなかったですな(ニヤリッ)。

親近感を持ちやすい主人公のゼロとして、ゼロの一喜一憂が観客とシンクロしていたのも見ていて微笑ましかった点というか、ラスト間際のラン=ゼロの「えーっ!?」に子供さん観客が一斉に沸いてたのは…劇場に来ていたチビっ子たちにとってもゼロが受け入れられた証と好意的に解釈することとします。
個人的に残念だったのは、監督はじめスタッフ側のこだわりからもN計画と密接な接点を持たされた映画ながら…やはり前情報としてのウルトラマンノア登場は知らないまま見たかったというのが! バラージの遺跡に立つノアの神の像というのは、ウルトラファン的に存分にサプライズ足りうる画でもあるので…前情報知らずに見ていたらたぶんあそこで涙流して感動していた。まあ、それをひっくるめても好きな映画となりましたが。
わざわざ劇場までウルトラ映画見に行ったというのもかなり久々でしたが、これは本当に自分の男の子ゴコロを喚起させられましたです。素直に面白かった。

あと、スタッフロールを見て…恥ずかしながら今日初めて、長年シリーズの美術を担当されてきた大澤哲三美術監督の訃報を知りました(今作が遺作)。
氏の仕事の数々が、子供がテレビを通して見る数々の空想科学世界のビジュアルとして、幼少時からの自分の想像の世界の礎のひとつだったんだなあと思い返せばかえすがえすも残念であります。謹んでご冥福お祈りします。

渡部猛さん逝去

 2010-12-17
mixiにて、マイミクさんの日記で知って、なんとも無念。
自分みたいな特撮育ちの年代からすれば、数多のヒーローの前に、幾度となく立ちはだかり続けた名悪役のおひとりであります。
渡部猛さんが演じられた数多くの悪役たちが、その手中に収めようと狂おしいほどに愛した青い地球。せめてその清らかさを自分達のできることだけでも守り続けることが、故人に対する最大の追悼になると愚考します。
謹んで、ご冥福お祈りします。
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事業部長わたなべ

Author:事業部長わたなべ
北国に蠢く黒い影。心に星を持つ男。
模型HP「豪雪地帯酒店・第二事業部」やってます。
http://www.geocities.jp/x3318jp/

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