バクマン。 第25話「ありとなし」

 2011-04-02
12月16日午後2時、ジャンプ編集部で連載会議が行われる話。

派出所目当てですらジャンプそのものを読まなくなってもう数年、そのジャンプ原作のアニメを国営放送で放送すると聞いて、一体どんなもんが出来るんだと思ってみてみたら、見事なまでにジャンプ漫画そのものの世界でした。
友と共に、夢を勝ち取るための努力。
時に仲たがいを経ても、互いが互いを補い支え合い共に育まれていく友情。
そして最終回、遂に勝ち取る勝利…。
ジャンプの三本柱と呼ばれた要素を完璧なまでに盛り込んだその内容は、その熱量ともあいまって80年代黄金期のジャンプ読者だったおっさん視聴者をも虜にして楽しませてくれた番組なり得ていたと思えます。

柳眉すべきは、この原作が多数の類似「漫画家漫画」を派生させたという事実で…(もちろん、先達に「まんが道」、「ハムサラダくん」という諸作があるにしても)。原作の持っていたパワーがアニメ化に際しても存分な熱量を分け与えていたのではないかと、実は未だに原作未読の視聴者(汗)としても感じるところであります。
漫画家であった肉親への幼少時の憧憬と、好きになった女の子との淡い約束と、出会えて良かった無二の親友との肩を組んでの夢への疾走(番組後期OPの、共に駆け出す二人の背中…というラストカットがやけに目に焼き付く)。
ライバルと定めた同世代プロ漫画家の背中を追い続け、同じ漫画家の夢を見る仲間たちとの出会いがあり、彼らと夢を競うバトル展開があり…最後までダレることなく、プロ漫画化連載デビューまでを描いた2クール分を、文字通り主人公達と一体化した気分でハラハラドキドキという感情と共に追ってこられたという意味でも、かつてのジャンプ読者だった少年時代を回顧させてくれるアニメでもありましたです。

「おめでとう」
連載デビューが決まり、かかってきたライバル作家からの祝辞は、「これからは同じ舞台で競い合うことになるぞ」という宣戦布告。むしろ漫画家の世界は連載という花道に上ってからが真の激闘。その激闘編となる、秋からの第二期も今から心待ちなんですけどね。
幼少時の憧れから夢を見られた。
友がいたから共に踏み出すことが出来た。
そして、好きな女の子がいて、彼女との約束のためにあきらめずに頑張ることが出来た。
まる2年越しとなる、最高と亜豆の会話は、やっと叶えるためのステージに立てたという二人の夢の出発点。

そしてしんみりと一期が終わると思いきや、前回、前々回と登場した謎のサラリーマンは、たぶん二期でのライバルとなる天才新人漫画家でしたという恐るべきオチ。そして、最高と秋人のコンビを支え引っ張ってきた兄貴分、服部に変わる新たな担当編集者の出現…! いやマヂで二期がどうなるんだよという引っ張りかたしやがるなあ。ええこの続きは原作で読むなんて野暮な真似はせずに、また来週からの再放送見ながら半年間続きを心待ちにするんですけどね(苦笑)。
「メジャー」並みに、NHK教育の看板となるアニメとして長くシリーズが続くこと期待しております。
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バクマン。 第24話「電話と前夜」

 2011-03-26
服部と雄二郎がサシで飲む話。

福田組一同に(ファンの組織票を)脅威視されていたKOOGYの漫画は、まさかのアンケート14位。脅威どころかただの雑魚でしたってオチながら、まあこいつの役目はあくまで福田組一同のモチベーションと漫画のクオリティを高めるための仮想敵に過ぎなかったというか。

そして金未来杯の選考会議は、まさかのKOOGY以外の作品の支持率が横ばい。ここで蒼樹・中井コンビの漫画が真っ先にふるいにかけられるのは、少年漫画誌という掲載媒体上の痛いハンデだわなあ。まあ選考の結果とは別に、連載のための準備に入れたのはなんとなく良かった。しかし福田の漫画、支持読者層の平均年齢高っ(笑)!

そして金未来杯の結果は、福田と亜城木夢叶の史上初2本受賞! それを予期したかの評価を先んじて出していたエイジの天才ぶりが改めて強調されつつ、いやあ、福田組一同全員が連載準備をもぎ取ったという結果は、なにげに登場人物たちに感情移入しやすいアニメとしてやたらほっとしたですよ。
その喜びを即座にメールで亜豆に伝える最高と、その亜豆からの秋人に対する礼の電話。最高を、そしてある意味二人の関係の最大の功労者でもある秋人に言い尽くせない感謝というか、ああ、実はほとんど接点のなかったこの二人のしんみりした会話というのが…そういやこのアニメもそろそろ1期終了かというのをまじまじと感じて見たり。
もちろん、最高を差し置いて秋人との電話という事態に黙っていない見吉というか(笑)、直接話すのが中学の卒業式以来(!)という最高と亜豆を直接会話させようとするものの、そこは亜豆が真っ先にガチャ切り。いやそこまで当人同士の約束を初志貫徹させなくても(汗)。

さすがに後悔してる亜豆というか、そんな娘の様子に久々登場の亜豆の母ちゃん(井上喜久子さん17歳)、自分と、最高の叔父の過去の関係からちょっと助言。
似た者親子か子が親と一緒の道を辿るか、なんとも数奇な人生を送る母と娘。もちろん今現在の幸福な家庭の姿ある限り、かつての恋人との別れはちょっと胸が痛くとも微笑ましき青春の思い出。だけど、娘に対して願うは、そんな後悔だけは引きずってほしくないという親心。
メアドは携帯に登録済みでも、実は知らなかった最高の電話番号を思い切って見吉に尋ねるあたり、ちょっとだけ頑なな約束からの一歩を踏み出そうとする亜豆が微笑ましいなあ。この妄想センチメンタルバカップルの関係も、二期からは少しは進展しますかね?

そして…福田組一同の運命を決める、連載がかかった編集会議の夜。ライバル同士の漫画家を抱える編集者でありつつ、初めて酒を酌み交わす服部と雄二郎というか、互いに自分たちの抱える漫画家たちを連載させてやりたいという真摯な願いが泣けるですよ。
編集会議の結果は、ええもちろん次回持ち越し。もはや視聴者の願いも同じく、果たして福田組一同、正式に連載決定を勝ち取ることができるか――!?

ところで、前回からチョロチョロっと最高たちの隣に居合わせる謎のサラリーマンがやたら気になるぞ。こいつも二期からの新キャラ??

バクマン。 第23話「火曜と金曜」

 2011-03-23
中井が男泣きに泣く話。

ついに運命の金未来杯スタート! 前回のエイジんちでのミーティングを経て、各々がギリギリまで自分たちの漫画のクオリティアップに精力を傾けるというか、相変わらずキャラクターたちの前向き度がいい意味で国営放送向きのアニメだわなあ(苦笑)。
久々登場の最高の母ちゃんと爺ちゃんも、そんなギリギリの生活を続ける最高の姿にヤキモキしたり温かく見守ったり。母ちゃんがひそかに息子の漫画の読者になってたってのはちょっとしんみり来たよ。最高は連載取っての原稿料が入ったら、真っ先に家族孝行しなきゃいけないレベル。

そして、4週連続となる誌面掲載開始。トップバッター、福田の学園バイオレンスギャグアクション漫画が実におっさん視聴者好みというか王道的ジャンプ漫画というか(苦笑)、嗚呼、これは劇中漫画のクオリティからして普通に全編読みたいわ。福田組リーダーは、漫画を愛する男でしたってのが端的に伝わるなあ。初登場でDQN丸出しもいいとこだった福田の好感度がやけに右肩上がりな件。

続く最高と秋人の漫画は、嗚呼、福田の漫画が宮下あきら先生で来るなら、こいつらのはなんか荒木飛呂彦先生の作風ってイメージであります。まあ荒木飛呂彦先生の理詰めの内容ってなんとなく秋人のキャラに合ってるしなあ。
さらにそれに続く蒼樹・中井コンビの漫画は、中井の画の技術と蒼樹さんのファンタジー原作+前回での福田の「少年漫画かくあるべし!」を取り入れた少年漫画向けなアクションと、先達二組を存分に戦々恐々とさせる作品。なんつーか、自ら口火切って否定したはずの福田の漫画のポリシーをきちんと取り入れてるあたり、いかんなあ、なんか蒼樹さんがツンデレキャラっぽく思えてきた(笑)。

各々が速報と本ちゃんの結果に一喜一憂する中、ああ、こいつらが本当にいいライバル同士になりえているあというのが見ていて実に心地いいです。競い合い、切磋琢磨し、互いに成長しあっていくライバル関係のなんと幸福なことか。福田や最高たちと同じステージで競い合えることが嬉しいという中井の男泣きが染み入るなあ。ホント、遅咲きでやっと掴んだチャンスとして中井には伸びてほしいですよ。まあ蒼樹さんとのフラグはどう考えても立ちそうにないけど(汗)。

そして、現状三組にとっての仮想敵となるKOOGYの漫画は…。三組の、あれだけギリギリまでのクオリティアップはなんだったのかという自己陶酔ゲージツっぽい内容ながら、しかし侮れないのが元来天才肌ミュージシャンとしてのファンの組織票。
今回ラストが、KOOGYの元に結果通知が届くところというのが…うわまさにいいとこで切った! 次回を楽しみにせざるを得ないわなあ。

バクマン。 第22話「団結と決裂」

 2011-03-05
亜豆がアキバで俺達相手にステージに立つ話(汗)。

同じ金未来杯へとエントリーされた人気ミュージシャン・KOOGYのあからさまな組織票獲得の手段にマヂギレした、最高と秋人も擁する福田組一行、いざジャンプ編集部へ抗議の殴り込み決行。受付の女子社員をビビらせる福田の眼光が何たる悪質クレーマー状態(笑)。
編集部側もある意味予想しえた事態ゆえの対応というか、まあ編集部にしてもKOOGY参加ということで誌面を盛り上げ読者の注目を集めることができると、KOOGYのエントリーはプラスでしかないしなあ。万が一本当に組織票でKOOGYが優勝を勝ち取り他の参加者が踏み台になる事態となっても、編集部側の言うとおりわざわざ福田組の面倒を見る義理はない(他にチャンスを待ってる新人はいくらでもいる…という台詞が無常なまでに合理的)。
当然、編集部内でも今回の事態を快く思わない人間もいるというか、あくまで最高たちの味方であるところの服部が今回も男前であります。
卑怯極まりない組織票での評価など、本当に面白い漫画を描いて黙らせる。正々堂々真っ向勝負を口にする最高が青いといえば青いんだけれど、あっさり感化されてそれに同調する福田って、本当に少年漫画の世界に生きる漢だわなあ(笑)。口は悪くとも兄貴肌な部分といい、なんだかDQN丸出しの風体の割に福田の好感度がジワジワと上がってきている件。

打倒KOOGYと団結を新たに福田組、エイジんちにダベっての互いのネームを見せ合いクオリティを上げるための意見交換会。ひとり暮らしの高校生の部屋を、DQNの集団がデカい面して占拠してる状態こわっ! こういう場所でもひとり毒を吐いて場のムードを険悪にする蒼樹さんというか、うわこの人マヂ空気読めねえ! 
蒼樹さんからすれば、自分の肌に合わないつまらん漫画を見せられるだけの無駄に時間でしかなかったとはいえ、「私の漫画が一番だから」という彼女の弁が浮き彫りにする、実は一同がやってたことは、最初からKOOGYに対しての負けムードでの対策会議。本人は絶対自覚してないだろうけど、蒼樹さんの毒舌は、結果的には男連中に対する「デカい相手にビビって、ツルんでウジウジやってんじゃねえ!」という、尻を蹴飛ばすまでのキツいハッパ。
そして、誰の漫画が一番面白いかという審査を任されたエイジ(久々に、自重しない暴れっぷりが最高だわ)の評価は、同率で1位が2組、1組の作品が作品がそれに劣るという謎めいたもの…。

ある意味最高と秋人を間接的に漫画家への道に導いた天才として、実はエイジの評価が今後の展開の暗示にも思えるんだわなあ…実は1組は、確実に漫画家の道から脱落してしまうという未来が示されたみたいな。
初登場時の「自分がつまらないと思った漫画の連載を終わらせる権利をくれ」という編集長への注文といい、エイジの言動ってなにげにキャラクターたちの行く末に関わってるんじゃないかという気もするんですが。

そして駆け出しアイドル声優として、亜豆はハズいカッコしてアキバでステージイベント。男しか集まらないステージの雰囲気といいヘタウマな歌唱によるステージといい、うわあやめてあげてなんたる罰ゲーム状態(泣)。
今回、実は金未来杯への一般読者側の視点の代表となる亜豆というか、一般読者からしてももはや興味はKOOGY一色。
その亜豆からの応援のメールに俄然やる気パルスを燃やす最高はやっぱり単純というか、いえまあ、でっかい壁が目の前に立ち塞がっていて、それを命懸けで突破してこその少年漫画。このアニメって本当に模範的なジャンプ漫画なんだわなあ。いえやっぱり原作読んでないですけど。
あと、最高をして「男塾のようだ」と評価されたバイオレンスと不健全さが盛り込まれているらしい福田の漫画が、あの3組の中では実は一番読みたい漫画だったり(笑)。エイジの評価の同率1位の中に入ってくれてることを本気で願いますですよ。

バクマン。 第21話「文学と音楽」

 2011-02-26
新たなるライバル、KOOGYが夢の舞台へ駆け上がれ! って話。いえ中の人と前番組的に。

見吉特製冷やしカレーで活力を蓄え、今日も学業と並行して服部からの課題に取り組む最高と秋人。若いからって連日徹夜の最高がそろそろヤバげな状態というか、てっきり金未来杯締め切り前の最高倒れるフラグなのかと。
見吉とイチャついてるのを最高に見せ付けつつ、漫画家は寿命削って漫画描けとのたまう秋人は、ちったぁ作画面で最高をアシストできるよう中井のところに出向いてアシ技術を教わって来い!

その中井は、まず間違いなくモテたことなんかないはずの底辺漫画家人生で遂にスプリングラァーブ! OPやEDから登場を示唆されていた新キャラ美女、蒼樹さんは中井とタッグを組んでの原作担当。つか、いきなり面と向かってライバル漫画家の作品全否定。つか否定の理由が自分の価値観に合わないからって…嗚呼、「大衆と違う価値観を持つ私かっこいい!」ってゲージツ家気取りの痛そうな人だ…。いえむしろ、中井の画で描かれることとなる彼女の作品、下手したら文芸的価値も画的にも評価される漫画になるのかもしれないが。
もはや蒼樹さんにデレデレ状態の中井に対し、作品が完全に蒼樹の支配下になるであろうことを他人事ながら危惧する秋人ながら、その中井は明らかに蒼樹さんにとってアウトオブ眼中。誰彼構わずいちいち口ひっでぇ蒼樹さんながら、頑張れ中井! やっと掴んだ人生の春だ! でも30過ぎるまでウダウダやってた底辺漫画家がモテるわきゃねえよなって気もものすごくするぞ(笑)!

そして最高と秋人の努力と作品の出来栄えを認め、ついに連載への準備開始を口にする服部。その連載を勝ち取るにしても、まずは金未来杯の支持率と順位をモノにしなければならない。つか、話題に出たエイジの漫画が既に単行本3巻が200万部以上…! なんつーか、エイジが劇中作家の中でももはや別格扱いになってる件。たしかにエイジに追いつく展開は、秋から始まる二期でじっくり描かれるべきなんだわなあ。現状の1期がたぶん来月で終わるとして、1期は二人が連載を勝ち取るまでが描かれることほぼ確定。そのために倒さなければならない金未来杯の対抗作家は、蒼樹・中井組と福田、そしてもうひとり…、

そのもうひとりのライバル漫画家、KOOGYは天才肌ミュージシャンでありつつ、自らの知名度とファン投票だけで金未来杯を勝ち抜こうとするいかにもな小悪党。蒼樹さんもこいつの作品のファンと公言というか、おお、1期クライマックスに至ってついに判りやすい悪役登場だ! つかミュージシャン仲間のHYDEが本人役で出演吹いた(笑)!
いやあ、1期クライマックスで判りやすい勧善懲悪的な展開が入ってきたなあ。むしろこいつが本当に勝ち残れば、二期に至っての漫画戦国時代編が俄然活気帯びてくる気がする。ハイいまだ原作読んでないから実際これからどういう展開になるかはサッパリ判りませんが。
まずはKOOGYを打ち倒し、「俺の負けだ、亜城木夢叶。フフ…だがゲームはこれからだぜ…」とばかり、秋からの二期、新たな敵暗黒漫画帝国編が始まることを期待しておりますです。ええ半分マヂで(苦笑)。

バクマン。 第20話「協力と条件」

 2011-02-19
11月が来てクリスマスが過ぎて、あっという間に春になって梅雨になっても公園でお姉さんがティッシュを配っている話。
つか、今回だけで半年以上時間経過しちまったのかよ!? 相変わらず時間の流れがなんともアバウトなアニメだわな…「ドカベンプロ野球編」や「スターズ編」のシーズンオフ中の描写じゃあるまいし。

10月、なんとか元の鞘に納まり、再びコンビで活動を再開する最高と秋人。まず成すべきことは最高がひとりでいた頃に荒れまくった仕事場の掃除というか、ああ、男ひとりしかいない部屋って必然的にこうなってしまうのな(ソース:俺)。
コンビ解消中、互いに探偵物の構想を練っていたというのもあって、スムーズに紡がれていく新作へのアイデア。二人の成功が今の自分の夢と、ケータイ作家の夢をあっさり凍結し(本当にあっさり!)二人のサポートを買って出る見吉が、もはや立派に亜城木夢叶三人目のメンバー状態。とりあえずの仕事は、服部から秋人の狭そうなアパートに送られてきたダンボール箱六箱分の探偵物文献とDVDに目を通し要点をまとめる膨大な作業。

二人のためにと自らがクリエイターになる夢を凍結してしまった見吉ながら、ぶっちゃければこうした多くの先達ミステリー作品に目を通したというのは間違いなく彼女自身の糧になる学習行為で。ええここで得られた知識を元に、彼女が再び作家の夢を志すという展開もまた期待したいところであります。
つか、もはや探偵物の知識だけなら秋人に並ぶどころか追い抜いた状態じゃね?

その間にも亜豆の出演した深夜アニメは無事二期突入。アイドル声優として売り出された亜豆のオンチ描写が無駄に痛ぇ(笑)。
11月の亜豆の誕生日、最高からのプレゼントはメールでのメッセージひとつ。つか、相変わらずこれだけで二人の遠距離恋愛的関係がしっかり成り立ってる不思議というか。
最高と亜豆は言うに及ばず、もはや秋人と見吉の二人も魂が結びついた状態。珍しく学校描写にて、遠慮がちに秋人と見吉の関係を尋ねて、その常識に当てはまらない「魂の結びつき」ともいえる関係に言葉を失うクラスメートの女の子というか…嗚呼、この子たぶん秋人のこと好きだったんだなあと下世話な勘繰りを抱いてみる。
つか本当、こいつらの漫画家としての努力の様はともかく学校生活との二束の草鞋における苦労って完全にスルーなのな。本当にいつ勉強してるんだよこいつら(汗)。

光の速さでクリスマスも過ぎ年も明け、雪が溶けて川になって流れていき土筆(つくし)の子が恥ずかしげに顔を出し、遂に服部に、サプライズとしてコンビ復活を遂げた姿を見せる二人。流石の服部も唖然というか、自分の演出での二人のコンビ再結成を思い描いていた様のなんと可愛いことよ(笑)。
二人が持ち込んだ新作探偵物のネームは、服部をしてついに「面白い」と認めさせたもの。二人の希望である連載に際して、服部が突きつけた新たな条件は…毎週新話を描いて持ってこさせる経験地蓄積の修行と、週間ジャンプ本誌に掲載される金未来杯の読切りにて好評価を叩き出すこと。

なにげに3話分ぐらいのストーリーが一気に進行したって感覚が働きますが、まあその間の劇的な事件が服部へのサプライズだけとも思えば、地味な修行話を重ねるよりは一気に話を進めてしまおうというのもそこそこ納得。いえまあ、秋から冬の間に学校での話とか入れられる余地もあったんじゃないかとは思うんですけれど、もはや高校入学以来もともと薄かった学園物というスタンスが完全にないも同然になってるしなあ(苦笑)。今後もやっぱり、学校関係のイベントが亜城木夢叶の活動に影響を及ぼすなんて展開は一切ないんだろうなあ。

初夏の季節を迎え、努力が実り、遂に金未来杯への気風を手にする二人。そしてそれは、福田をはじめ多くのライバルたちと共に、連載の椅子を奪い合う大勝負の舞台に立つということ。
前回の予告で示唆されていた福田との睨み合いが、こうもかっこいい互いへの宣戦布告とは…。やべぇこうしたいかにもなバトル編開始という少年漫画描写にゾクゾクせざるを得ない。
次回、遂に漫画戦国時代開幕!

バクマン。 第19話「2人と1人」

 2011-02-12
服部が一計を案じる話。

最高の夏休みの思い出。男友達だけでマンションの一室でダベって漫画描いたりTo LOVEるについて熱く語り合ったりしてました。そして時刻は8月31日終了まであと数秒。終わるわけがない! 人生たった一度の高一の夏休みがそんな僅かなカウントで終わるわけがない! と多くの学生が願いつつも、無情に日付変わって今日からもう2学期。
そして、最高と秋人の間で約束されていたタイムリミット終了の瞬間。

派手なケンカも罵り合いもなく、淡々と秋人が責任を受け入れて最高とのコンビを解消してしまうあたり、ああ、この二人にはとことん夕陽の川原で拳と拳で殴り合って友情を再確認するなんて展開は似合わないのね(苦笑)。つか、この事態に至って今回、間接的に一番ダメージ受けて悩むことになるのはある意味原因を作ってしまった見吉なんだけれど…二人が二人とも見吉の苦悩にまで思いが至らないというのがなあ。

ここは幼い嫉妬心をむき出しに、約束を守れなかった秋人を責める最高と、見吉に対する侮辱にブチギれた秋人の本気の殴り合いのほうが、後々互いが互いに反省の言葉を述べて気持ちよく和解…って流れのほうが、視聴者的にも感情移入させやすいし話も判りやすいんだけれど、一応は21世紀に連載されてる漫画作品として、この手の手垢がついた展開にはなってくれませんかね。
まあ厨坊時代の秋人の暴力事件があって、二人とも互いに腹立つことがあっても暴力に訴え出ることにはナーバスなのかも知れませんが。

二人のコンビ解消を聞いて、誰より驚く服部というか、その後の服部の暗躍ぶりが服部なんて大人っぷり(笑)。コンビ解消したはずの二人が、奇しくも同じ探偵物の構想を練っていることの魂のシンクロぶりというか、嗚呼、毎度毎度引用していて申し訳ないけど、ハムサラダくんで一時互いにひとりで漫画を描き始めた主役二人が、同じような宇宙SF漫画を描いてて、しかもページをバラバラに繋げればひとつの漫画になってしまったという展開思い出してしまった。
なんだかなあ、同じ「まんが道」テーマの作品なんだからどこかしら似てる部分があるのは当然なんだけれど、毎度バクマンってハムサラダくんのリメイクに思えて仕方ないときがあるわ。

コンビ解消から1ヶ月、やはりモチはモチ屋とまともにネーム1本切ることが出来ない最高と、その最高に服部の姦計を暴露し、あっさりもとの鞘に納まる二人。まあおそらくはこの展開さえも服部の掌の中なんだろうけど、まんまと仲直りを果たしつつ、今度は自分達が服部を驚かせてやろうという意気込む姿にニヤリ。嗚呼、なんだかんだでこのアニメ、見ていてやたら爽快なんだわなあ。ひたすら視聴者に前向きな気持ちをくれるアニメが面白くない訳がないんですよ。
コンビ解散の危機を乗り越え、亜城木夢叶再び再出発。つか次回、To LOVEるを男の漫画とする福田と予告でなんか剣呑な雰囲気。今回、福田が自ら同じ釜の飯を喰った仲間たちを福田組と称していたとおり、こいつらはこいつらで仲間同士であってほしいんですけどね。

バクマン。 第18話「嫉妬と愛」

 2011-02-05
To LOVEるは男の漫画って話。

今回も今回とてエイジんちでの、男だけで集まってムサい漫画作業。冒頭から編集者に対し、何十年と続く伝統のジャンプ漫画の掲載順システムへの批判と牙剥く福田ながら、その理由はTo LOVEるを読みやすい環境にしたいってだけかい(笑)!
いやあ、まがりなりにも皆様のNHKでTo LOVEるやいちご100%を思いっきり宣伝しちゃっていいんだろうかと思いつつ、「To LOVEるは男の漫画」という福田の主張に、同意とまで行かなくとも否定も出来んなあ。男ばかりで集まって、To LOVEるについて熱く語り合う様のなんたるまさに男子部活の合宿状態。そんな中でも黙々と作業を続ける職人・中井がクールでカコエエのか単にジェネレーションギャップで話題に入れないだけか?? 中井ってなんとなく、80年代ジャンプでの桂正和とかまつもと泉あたりの話題になったらやたらと雄弁になりそうな気がする。

そして、最高が遂にエイジの創作方法から掴んだ新たな漫画のヒントは、エイジが小学生時代から書き溜めていた漫画のスケッチやネタ帖。
青森の片田舎育ちという環境が育てた生粋のナチュラルボーン漫画家・エイジならではの少年時代が語られつつ、最高が掴んだのは、自らもまた少年時代にノートに書き溜めた拙い漫画の山。純粋に漫画が好きで、楽しく漫画家の真似事をしていた時期の多感な夢の中にこそ、今、新たなステップに進むためのヒントがある。
進むべき道を見出した最高への、同じ釜の飯を食った仲間達の激励もまた熱いなあ。寝食を共にし、同じ夢を見る仲間達の言葉のひとつひとつが最高の胸に染み入っていく様の爽やかさ。「決してあきらめない」という中井の言葉がやけにかっこいいというか、中井もまた、この夢見る連中たちに大きく感化されたのですな。なにげにこの男合宿編、中井が一番感情移入を誘ったキャラだったんじゃないかと。
頑張れ最年長中井! 再びジャンプに、自らの手で桂正和とかまつもと泉あたりの路線を花開かせるその日まで!

一方、スランプ中の秋人、見吉の罠に嵌る。相方が熱くもムサい男合宿のさなかだというのに、自分は家族がいないという彼女の家にお呼ばれでイチャイチャ。そんな中でも「ミステリー」という突破口なりうる題材を見つけ出すあたりは、見吉のケータイ作家志願という伏線が一応機能したというか。
その頃最高も、自らの小学生時代の黒歴史ノート(笑)から、自分達に向いた王道ジャンルとしての探偵漫画というヒントを得る。たとえ今見返すのは恥ずかしい黒歴史ノートとしても、小学生時代の自分にとっては、いつか叶えるべき夢をいっぱいに描いていたドリムノート。
子供の頃に漠然と憧れた漫画家という職業。その子供の頃の夢を書き綴っていたノートが、漫画家になろうとしている今こそ「書き綴られた夢」が新たな道を拓く。なんとも感動的なエピソードになったなあと思いつつ、喜び勇んで秋人の元に電話をかければ、相方は電話の向こうで彼女といちゃいちゃちゅっちゅ中。

つい昨日まで、野郎ばかりでマンションの一室に集まって漫画描いたり互いの夢を語り合ったりTo LOVEるについて熱く盛り上がったりしていたばかりなのに、その頃相方は彼女とのウッハウハな夏休みをエンジョイ…現実ですっ! これがまごうことなき現実…(泣)!
そりゃ最高でなくてもショックは当然というか、全男視聴者の胸が痛々しく抉られる展開だよなあ。亜豆への泣き言メールを経て、最高、もし秋人がネーム書き上げられなかったら三行半を決意。
コンビ漫画家としての不協和音展開は必ずやあるはずと思っていたけど、まさか女絡みでこのキツい展開が来るとは。今回の男合宿の感動が一気に醒めかねないまでの胃の痛さを憶えつつ、次回、亜城木夢叶とうとうコンビ解消の危機!?

バクマン。 第17話「天狗と親切」

 2011-02-02
最高がエイジの元へアシに行く話。

前回が見吉のおっぱいたゆんたゆんで大万歳だったのに、今回は打って変わって吉祥寺のエイジのマンションの一室にて男ばっかで群れてのムサい漫画合宿。ええいどうしてこうなった。とりあえずエイジ、「よろしくメカドック」はかっけぇ漫画だよな(ニヤリッ)。
漫画合宿の参加メンバーというか、エイジのアシとしてかき集められたのは新進気鋭の漫画家の卵・福田と、漫画家志望ながらもはやアシスタントとしてこの道10年以上のベテラン・中井。
福田がわかりやすいぐらい嫌われ役として描かれているのは、こいつもまた最高と秋人が踏破するべきライバルのひとりというよりは、なんとも序盤でさっさと散りそうな雑魚フラグが立って見えて仕方ないわ。一応は人生の先輩格ながらも芽が出ないことを年下連中に揶揄されてる中井と、最高とエイジにライバル心むき出しの福田。そして秋人のためにエイジの技術を盗みたいという一心の最高という連中が集まって、うわ雰囲気最悪だ(汗)。
雑魚寝布団に潜って、年下連中にアシとしてこき使われつつ漫画家への憧れを捨てきれずに涙する中井の姿についつい共感というか、ええい、若い連中のために自らは涙を呑んで働くことの何が悪いんやあ(泣)!

雰囲気最悪の職場でも、まずその空気をまとめ上げるのは主人公の仕事。エイジの連載「CROW」の順位が落ちたことを機に、急遽「CROW」強化案会議発足。この辺の、最高が周囲のヤル気に火を点けるあたりは本当にスポコン漫画の弱小部に入部した転校生主人公のノリだわなあ。
転校生に油を注がれ、ついつい上級生のヤル気も点火。ここで嫌われ役立ったはずの福田のリーダー気質発動についついニヤリというか、こいつはこいつで意外と面倒見のいいキャラクターだったんだな。しかし、ここで特筆すべきは、自分の漫画を面白くするためならばと、盛り上がる周囲の意見を素直に、柔軟に吸収するエイジの姿勢。

周りの意見に耳を貸さないと思われていた天才肌ながらも、自分の作品の糧となるのなら、自分のプライドなど関係なく他者のアドバイスを素直に受け止め改善すべきは改善していく。
ぶっちゃけ最高がエイジから吸収するとしたら、まずこの「自分の漫画を面白くするための姿勢」なんだわな。周りの空気に感化され俄然開花した中井のアシスタントとしての能力に驚嘆するより先に、なによりもエイジのこの「自分の作品のために」という姿勢を見習うべきなんですけどね。

福田の意見を受け入れ、「読者を楽しませるための作品」を描くために、嫌っていたネーム作成(その作成過程は、やっぱり早すぎてそばで見ていた最高もどう考えどう構成してるのか分析できない…!)も編集者との打ち合わせにも応じるようになるエイジ。
自分が楽しむために漫画を描いていたエイジが、周囲からの意見を受けて改めるべき態度も改め、恐らくは初めて獲得したであろうプロとしての自覚。ムサい男合宿回が爽やかな印象で締められるあたりも、このアニメの好感であります。
実は何気に、最高が初めてエイジ以外の漫画家たちに触れた話として、こうして最高がいい意味でクリエイターとしての「モノ作る者の誇り」を学んでいく展開がまた続いてくれることを期待。

一方、前回見吉とチューしてるところを最高に目撃された秋人、今回も気分転換のつもりか見吉と絶賛イチャイチャ中。相方は、ムサい男に囲まれ他人の漫画描く手伝いながらも必死で仕事してるってのに…畜生もうお前帰ってくるなよ(リア充氏ね/泣)!

バクマン。 第16話「壁とキス」

 2011-01-22
見吉のおっぱいたゆんたゆんな話。ついに国営放送のアニメは女の子のおっぱいたゆんたゆんが出来るようになったぞ(オッパイバンザーイ!)!

秋人葛藤苦悩の巻。エイジと同じ王道バトル漫画での再スタートを決意し、「花さか天使テンテンくん(コーッチンコーッチンコッチンコッチン…)」だの「ゴセイジャー」っぽく天使主役の漫画を考案し、新たな目標としての金未来杯への挑戦に意気込む二人。
そしていよいよ亜豆初出演の深夜アニメももうすぐスタート。
それぞれが夢への挑戦に輝いてる友人達を前に、なんともハブられ気分の見吉というか、むしろ視聴者の視点に立つキャラクターとして彼女もまた、目の当たりにした友人達の夢への姿勢に触発される展開というのは…視聴者を巻き込んで「夢へのやる気」を起こさせるという、夕方の放送時間帯のアニメとして好感溢れる姿勢。

個人的、このアニメ見て漫画描き始めた中学生とか本当にいるようだったら、「まーた影響されちゃってwww」と笑うよりはそのやる気を応援しますですよ。きっかけなんかなんだっていい、能動的に、自ら行動を起こすという姿勢は、人間としてこうあるべき「創造という、人間に与えられた最高の能力を輝かせている姿」なんだし。

秋人の挙げたプロットを前に、自らのアドバイスを吸収しそしてそれを形にしたことを素直に賞賛する服部。なんとも、これまでも二人に対する良き兄貴分という接し方からして、二人と服部の出会いがどれほど幸福な出会いだったかと思えるなあ。褒めるべきところは褒め、問題あるべきところは包み隠さず指摘し、そして自らの期待を裏切る二人の行動に対しても我慢強くアドバイスを送る。
作品の性格上、服部が「漫画家にとっての理想の編集者」というキャラクターとして作られているのは当然として、「子供を導く大人」としての「漫画家は必ず編集の上を行け!」の言葉は、まさに二人に力強い成長を促す名台詞。

二人の金未来杯への挑戦にエイジも期待するも、結果は無念の、参加すら出来ないノーエントリー…。そんなガッカリ気分の夜に、亜豆初出演の深夜アニメスタート。役名早乙女寺レイカwww 台詞、台本にして4行分。ついでに声優のアイドル売り出し戦略もあって亜豆、顔出しでED出演…! うわぁ、危惧してるとおりの亜豆が二人の夢より更に先に行ってしまう状態ながら、その亜豆の晴れ舞台に単純いや純粋に感銘を受けて立ち直る最高。
なんだかなあ、恋心に一途なナルシシストは苦悩しがちながらも実は迷わない。答え(ゴール)が最初から決まっているなら、躓くことがあってもそれに向かって突き進むだけ。嗚呼、最高が実に主人公向けの性質だったことか(笑)。
そして、服部が二人に見せてくれた編集部による原稿の批評に踊る「将来性大」「載せてやりたい」の字に感極まって泣き出す秋人。今はまだ挑戦する力が足りなくても、大人たちは成長著しい若者たちのやる気を原稿から受け取っている。二人が服部への恩に報いるには、まさに服部を心から驚嘆させる漫画を描き上げなければならないのですな。まだまだその道は果て無く険しいですけど。

最高からの無茶だけど挑み甲斐のある注文、そして服部の期待に応える物語と、新作のネームに頭を悩ます秋人。そんな二人にジャンプ編集部側から持ちかけられる、最高をエイジの一時アシスタントにの話。秋人の葛藤になお迷いをもたらす依頼ながらも、悩む秋人のために、エイジから得るものがあればとその話を引き受ける最高。
亜城木夢叶、コンビ結成以来始めての分断作業というか、なんか秋人のスランプに重なる出来事として喧嘩フラグが立っちゃいそうな…。そして、気分転換に見吉とのデートに繰り出した秋人を待つ、彼女からのキス奪取。ウゥお前なんか一生勝手に悩んでやがれと思いつつ、また次回がいかにも波乱含みであります。

とりあえず今回、友人達に触発され、ついに見吉が見出した彼女自身の夢、新たなる目標はケータイ小説家www つか、その浅いも浅い浅知恵にすんなり同調する秋人のノリが良すぎるwww いえ創造への夢の一歩を踏み出した人間を笑っちゃいけないですけど。
あと、今回もナチュラルに見吉のおっぱいたゆんたゆんとセクハラ発言かまして起こられてる秋人。畜生なんだ既にナイスコンビなその恋女房っぷり(泣)! 見吉って本当にブレるところがないヒロインだわなあ。

バクマン。 第15話「デビューと焦り」

 2011-01-15
亜豆が深夜アニメのオーディション受ける話。

そういうことでBパートが亜豆メインということで、Aパートは前回の直接の続き。王道を目指すことを宣言した二人に王道の基本を諭す服部と、天才として自らの描き方を指南する新妻エイジながら、今回、より明らかになるのは亜城木夢叶と新妻エイジ二組の漫画家の徹底的な相違点。
秋人が考え最高が描く。秋人という秀才がプロットを練り上げ最高がその画力を持って描き込んでいくという二人スタイルはキャラクターの言動から行動、物語の流れまですべてコントロール下において築き上げる演劇的・映画的といえる手法ながら、エイジのそれは「考えないで書けばいいです!」「好きなキャラは勝手に動きます!」の言のとおり、自らの創造したキャラクターたちが、脳内で勝手に動くままを絵にしていくライブ的手法。そして、計算など無用とばかり読者をムーヴメントに巻き込む――王道バトル漫画に向くのは圧倒的に後者の手法。
最高と秋人の手法はそれこそデスノート的なストーリー漫画に向いてて、エイジのそれはまさにドラゴンボールを描くためのもの。まさに対極の姿勢にある二組として、あえてアウェーで挑もうという二人の前途がどれだけ多難かは服部でなくても頭を抱えるところであります。

そんな二人(特に最高)を、「(漫画を描くというやる気の)目が違う」と、ライバル宣言を発するエイジ。
新妻エイジを一方的にライバル視し、エイジと同じ場所に立つことを目指してきた二人が、エイジ本人に認められた瞬間。
共に認め合い、競い合い、共に成長していくライバルの存在は、物語に大きなうねりをもたらすまさに王道そのもの。本当に、以前の感想で望んだ「二組の出会いこそ物語の真のスタート」というのが実現した形でもあるのがえらく嬉しいですな。
「俺達の本当の戦いはこれからだ」
最高のやる気がエイジの胸にまで火を点けたとも見れて、相変わらずいい熱気に満ちてる展開であります。

そして亜豆の声優デビューまでのBパート。Aパートの熱気にワクワクしてた分、ちょっとテンションが抑え目になるものの、オーディション落選を繰り返し挫けかけた亜豆の胸に火を灯すのも、共に夢も未来も誓い合った最高の存在。
今回も、亜豆に最高の現状ややる気――想いを伝えるメッセンジャー役となる見吉というか、ああ、二人の距離のパイプ役としての見吉の存在意義か何気に偉大に思えるわ。
最高のくれたやる気を胸に、亜豆、深夜アニメの端役で声優デビュー。声優という、漫画家などよりメディアの露出が大きいであろうジャンルでのデビューを迎えた亜豆。その第一報に最高が祝福よりもまずは焦りを感じるのは、彼女のほうが先を行ってしまいそうだとか彼女が自分以外の男どもの目に晒されることになるとか、嗚呼、思春期っぽくイロイロなものが渦巻きまくってるわなあ(笑)。
そんな思いを押し殺した、最高の形ばかりの祝福のメールに対し、返って来る亜豆のメールがなんともかっこいいですよ。メールでのやり取りを交わすようになって、なんだか対等の立場にいたはずの二人の関係が、むしろ亜豆が引っ張る形になりつつあるなあ。

亜豆に引っ張られ、亜豆の言ひとつに一喜一憂する自らをM属性と自嘲する最高ながら、秋人に言わせればMどころかなんというナルシシズム。そういや最高と亜豆、二人の関係のあり方もそもそもは亜豆の言い出したことというか、互いにその感系のあり方に酔っているあたりからしてなんというナルシシスト同士のバカップル(苦笑)。二人が本当に似たもの同士だったというのがこれまたクローズアップされたというエピソードなんですな。
つかね、なんとも最高の予感どおり、亜豆のほうが人気声優としてどんどん先を行ってしまいそうな気が凄くありえそうなんですけど…。現実の距離感だけでなく、夢のほうの距離まで開いていくとしたら、最高にとってはライバルの存在だけにとどまらない試練が待ち受けていそうであります。
ええまた先が楽しみということで。

バクマン。 第14話「バトルと模写」

 2011-01-08
二人が新妻エイジと出会う話。

今回からOPフィルムも一新され、高校入学とプロデビューを果たしての第2部青春激闘編開幕ということでいいかなあ。
亜城木夢叶、王道バトルマンガでの日本一を目指すという誓いを新たに、原作担当秋人、格闘技国内ランクレベルの見吉相手に実践開始。つか、このアニメでガチの女子アクションが見れるとはなあ。秋人の惨状に、ハタから見てたチビっ子たちもついつい同情だ(笑)。
そして作画担当最高は、今日のところはドラゴンボールを手本にヒットしたバトル漫画10作を100ページずつ模写と、バトル漫画の絵をモノにすべく奮闘中。原哲夫や石ノ森先生の模写も試みようという最高ながら、つか毛色の違う絵柄の漫画家ばかりをセレクトして模写するのな。これらの先生方の模写から生まれる最高の絵がデスノートの画か(苦笑)。
何でそんなに前向きに夢に向かえる? という見吉の感嘆は、自らは自分の前に立ち塞がる多くの壁を前に挫折してしまったという過去を諦観してのこと。そして、オーディションに落ちまくっているという現実を前になお声優という夢を目指す亜豆といい、見吉の周りには、彼女本人にとってあまりに眩しい連中が揃っているのですな。

自らは挫折したといっても、全国ランクという格闘技の腕前は、彼女本人が自身の努力でモノにした誰にも恥じることのない実力。夢に向かって愚直すぎる友人達と彼氏がいい影響を与えることで、彼女自身もまた新しい夢を目指して奮闘を開始する…という展開を期待したいもんですが。
ところで女の子が自らを褒め称える言葉を求めているのに、天然にセクハラ発言かます秋人は、岩瀬さんの件といいいつか必ず女で手痛く失敗する(刺されろ/笑)。

そして新妻エイジは新妻エイジで、今回もクジ運で担当になった編集者を絶叫させる大騒ぎ。つかこのアフロ編集者、やたら我が強そうと思ってたら、別に自分の目で新妻エイジの才能を見つけたわけじゃなかったのな。
連載開始を控えた新妻エイジは、編集会議で決まった作品とは別の作品の第1話64ページを仕上げ、そして最高と秋人は服部の邪道方針に反して王道バトル漫画のネームを持ち込んでくる。嗚呼、新進高校生漫画家二組揃って、なんて編集者泣かせのバカ共(笑)。
見事に新妻エイジはジャンプ編集部に呼び出し喰らい、そして、ついに実現する、主人公二人と新妻エイジの邂逅――!

編集部の中にて、第2話25ページ+第3話23ページ、計48ページ分のネームを30分で描き上げるという(1ページに鉛筆走らせる時間がもはや物理的におかしい)新妻エイジの圧倒的才能を前に愕然とする二人と、そして服部が断言する、二人の持ち込んだネームのつまらなさ…。
それでも、新妻エイジへの対抗心を燃やす二人の熱意に、自分が納得する新路線のネームを半年以内に描き上げるという猶予を与える服部。

編集会議で決定し、予告ページまで打たれた漫画をそっくり差し替えるという暴挙、そして主人公二人に与える熱意と、新妻エイジがジャンプ編集部を大きく激震させてしまうという激しい展開。本当の天才の出現が世界を動かすというのをまさにひとりで体現してしまっている新妻エイジと、その新妻エイジと同じ土俵で戦うにはまだはるかに及ばない二人。
そして、新妻エイジが二人のデビュー作「この世は金と知恵」を褒め称える(エイジ曰く「自分には思いつかない漫画」)のは、新妻エイジ本人からの自分とお前達とでは住む世界が違うという手痛い宣言でもあるわけで…。
なんとも今回だけで、新妻エイジという天才の途方もない怪物ぶりがまた明らかになったというか、二人の前に立ち塞がるライバルとしての圧倒的な実力差と、それを埋めるために与えられたタイムリミットは半年。ライバルの出現が、主人公にとっての試練と更なる進化に繋がるという、いや実に二人が目指そうとする“バトル漫画の王道”そのものの体現。
主人公の熱気が視聴者(読者)をも引っ張るという意味、第2部はこれまで以上に熱のこもった展開になりそうでやたら期待なんですが。とりあえず次回は、予告からして亜豆回?

バクマン。 第13話「速報と本ちゃん」

 2011-01-05
二人の野望がリセットされる話。

高校入学を前に、亜豆の引越しを翌日に控えてなおNEXT誌掲載用の原稿に本腰入れてる最高。その魂こもった原稿は服部のみならずジャンプ編集部をも唸らせるというか、原稿料の話になって目を光らせる秋人が(笑)。新人は1ページ9千円という金額が妥当かどうかは漫画描かない身として知る由のないこととして、それでも石川賢の1ページとさくらももこの1ページが同じ原稿料だったりしたら、なんかすげー納得できない気がしますです。

無事に原稿を入稿し終えた自分へのご褒美は亜豆への初メールというか、メールに徹夜して5千文字いっぱい。いやそれもはや迷惑メールですから(大汗)。
まあ好きな女の子へ初めてメール打つ初々しさというか、亜豆のメールの返事の速さは最高にとってパネェ状態。いえ今どきの女子学生のメール打つ早さを舐めちゃいかんのね(苦笑)。
メールの返事の速さは、それだけ自分のことが優先され大切に想われている証明。メールの文面の短さに寂しさを憶えるより、最高はこの返事の早さを誇るべきなんですけどね。

光の速さで時は進んで、あっという間に大して大々的なイベントもなく最高、秋人、そして見吉共々同じ高校へ入学。高校入学して最初にやることがペンネーム決めというか、見吉案があっさり採用されて二人のペンネームは、亜豆と最高ついでに秋人の夢の成就を願った亜城木夢叶。
文字通り、二人の夢のかかった第一歩となるプロデビュー原稿のアンケートの結果が知れるのは、サブタイ通りの「速報と本ちゃん」の二段階。アンケートの結果が左右する、亜城木夢叶連載の可能性。速報1位の結果にぬか喜びして連載用のネームを書き溜める二人ながら、雑誌発売から2週間後、知らされた本ちゃんの結果は3位…。

毎回毎回「また一歩野望に近付いた」とばかりにプロへの道を疾走してきた二人ながら、アンケートシステムの残酷さがもたらす、順風満帆なる旅路の初めての挫折。
二人にとっての夢はでっかく、18歳までにアニメ化と漫画で天下を取ること。服部の勧めてくれた邪道で突き進む方式なら、二人の持ち味を生かしてまずまずの結果は取れる(高校入学と同時プロデビューという二人のプロフィールからして、3位という好成績はまさにその証明)。しかし二人が目指す1位という天下にはたどり着けない。
1位という天下を目指すには、今現在1位の座に君臨する新妻エイジと同じ土俵――王道モノ漫画の世界で勝負するしかない。おお、二人にとっての仮想敵であった新妻エイジが、二人にとって初めて本物のライバルという座にシフトしてきた瞬間でもあります。
予告の限りでは次回、いよいよ二人と新妻エイジ初邂逅。亜城木夢叶と新妻エイジ、この二組の出会いが物語の新たな起爆剤――むしろここからが「バクマン。」という物語の本当のスタートになるぐらいの展開を望みたいところ。劇中、エキセントリックに過ぎる“あの”新妻エイジと二人が出会うんだから、ドラマが生まれないわけがないとも思いますので(wktk)。

今回敗北を喫したネームの山を、後くされなくサバサバと、まさしくハムサラダくんとジャンボ漫作のごとくビリビリに破り捨てる二人。ここで「ゴミばら撒くんじゃねえ!」と怒られるあたりも実に王道ギャグというか、まさしく今までの自分達を破り捨てた二人の、新たな挑戦が如何に盛り上がっていくことか。
二人の野望、最初からやり直し。

バクマン。 第12話「御馳走と卒業」

 2010-12-18
二人が卒業する話。

NEXT!にデビューも決まり、服部から焼肉喰い放題に帰りはタクシーの接待攻めを受けてる最高と秋人。嗚呼、これでデビューに失敗したら目も当てられないというプレッシャーでありつつ「新妻エイジを越える、鮮烈なデビュー」という目標を目指して服部と共に余念なきネームチェック。
二人を本物の漫画家として育てようという、服部の情熱的な兄貴っぷりがホント頼もしいなあ。ひと夏を費やして書き上げた原稿を持っていったあの初秋の日、たまたま二人の原稿を預かったという偶然の出会いが生み出した、漫画家と編集者の理想的でもある信頼関係。だけど、服部がまだ二人に立ち入ることが出来ない、二人が連載デビューをあまりに急ぐ理由。
高校卒業までの3年かけて、二人の漫画家としての地力を育ててから連載を開始させようというプランを持つ服部と、その3年では、自分たちの夢にはあまりに遅すぎる二人。社会人として、3年という時間の流れるような早さを知る服部と、3年という膨大な時間の長さの間に、自分と亜豆の約束を叶えなければならない最高。
服部のプランに対し、異を唱え連載デビューを急ぐ最高というか、服部との体感時間という対比が出て来たのが、しょせんまだ中学卒業を控えた“子供”としての最高の早急さ。今後、最高と服部が漫画の方針を巡って対立するなんて展開になったら、やっぱりこの“大人と子供”という時間を巡る対比が原因になったりしますかね?

そして今回、亜豆が卒業後八王子に引っ越すことを知り、なんとか最高との時間を作ってやりたいと奔走する見吉。亜豆と親友とはいっても、亜豆ほど世間からズレてない世俗慣れした女子としての見吉。
この大事な時期を控えても出会うことが出来ないという亜豆と最高のロマンチズムにしてプラトニックな関係は、ただ二人に当たり前の恋人同士としての幸福を願う見吉には理解できない(すんまそんイチ視聴者として自分も理解できない)。

「夢が叶うまでって、夢っていつ叶うの? 絶対いつかは叶うの?」

互いの夢を叶えようという約束と、
その約束を交わしたもの同士という連帯感と、
約束の果てにある、いつか、二人で一緒になるという夢見ごちた誓いが育んだ、たぶん、最高と亜豆当人以外は理解できない愛情の形態。
それゆえに、夢が叶うまでは互いに言葉を交わすこともでないという自らに架した戒めに、亜豆本人が苦しんでいることに…親友の苦しみのために涙を流せる見吉の心根良き友達キャラっぷりが光っております。。
最高と秋人の漫画家デビューが近付くたびに、乖離の度合いがくっきりしてきた「漫画家パート」と「学校パート」ですが、今回はまさに見吉が「学校パート」の主役を勤めた話なのかも。

そして、大してドラマ的に盛り上がることはなかったけど卒業式。卒業生代表として壇上で答辞を読み上げる岩瀬さんの、まだちょっと秋人に未練を残した視線が切ないなあ。秋人と見吉の彼氏彼女関係が確定した状態にて、岩瀬さんの出番も今回限りですかね?
そして、見吉と秋人の計らいにて、引っ越す前に最後の出会いを果たす最高と亜豆。

「待っています――」

亜豆が最高にもたらしたのは、最高に夢を叶える力を与える、最高自身が待ち望んだ言葉。

1クールかけての、出会いと別れ、葛藤苦悩となんとも見応えある導入を見せてもらえたなあというのがこの12話までの感想であります。反面、展開がダレ気味に感じるのは、来年秋からの二期が決まったがゆえの、それこそ「時間をかけて、じっくり育てたい」という思惑なのかもしれませんが。
番組も折り返しを過ぎ、次回以降からがいよいよ高校入学そしてプロデビューということで、また物語展開がどう動くかまだまだ期待感が収まりませんが。
ああ、ますます原作に手を出す時期が遅くなっていく…。

バクマン。 第11話「チョコとNEXT!」

 2010-12-11
二人がデビューを目指す間、2008年暮れからクリスマス~バレンタイン~受験と季節を駆け抜けていく話。

吉祥寺界隈にてマンションでひとり暮らしを始め、恋人達が行き交う街角をひとり新しい漫画の構想に胸躍らせて突っ走っていく新妻エイジ。てかナイス天然クリスマステロ! やべぇお前アゴなしゲンのドドイツと同じぐらい物凄くかっこええ! もうリア充の道を進み始めた主人公二人よりお前のほうを応援するぞ! でもオーディオのボリュームは下げて、ご近所さんとの関係を大事にしような(笑)。

自分たちのデビューがかかった新作ネーム「この世は金と知恵」の構想に余念のない最高と秋人。「人間の頭の中身を金で買える世界」の構築に頭を悩ますというか、「亜豆の頭の中身なら見たい。俺の中身も見てもらいたい」と妄想の翼を広げる最高がどんだけ幸せ丸かじり状態というか。
一方秋人は秋人でクリスマスは見吉とイルミネーションデート。リっ、リア充どもめ…新妻エイジーーーッ! 早く来てくれーーーッ!

互いにまがりなりにも彼女持ちの身になった二人なれど、片や彼女の強引なまでの牽引力に引っ張られ気味の秋人と、かたや頑ななまでに互いの交わした約束を守り続け、心が通じ合っているという信頼のままに、クリスマスデートどころか隣の席同士なのに言葉も交わさない最高と秋人。
秋人曰く真面目すぎると称される二人と、その二人の約束の、純粋な気持ちに裏打ちされたゆえの危うさ。
律儀に約束を守り通し、言葉を交わさないがゆえに誤解が生じず、純粋な恋愛感情のみが育っているといえば聞こえはいいんだけれど、互いに互いの理想像を押し付けあってる状態でもある訳で…。以前、最高がその約束を破りかけて亜豆が勝手に傷ついてしまったように、互いがその理想を裏切られた時の関係崩壊が、互いにとっての深い傷になりかねないんだよなあ…。まあこの辺は、原作読まずにアニメでの展開のみで物語を追ってる視聴者としての感想なんですけどね。
果たしてとっくにメジャーデビューも果たしているであろう原作の現状において、二人の関係がどうなってしまっていることやら。とりあえず原作は、アニメの放映終わるまでは決して手をつけませんです(これから先を見る楽しみが半減するじゃないか)。

開けて翌年、バレンタインに受験と、ラブコメ漫画なら普通に盛り上がる展開を駆け足で駆け抜け、まんまとそれぞれ志望校への合格を決めるバカップル二組。声優という夢を目指す亜豆はひとり東京の高校へと通うこととなり、そして残った三人は同じ高校へ。筆談にて互いに合格を報告し合い、互いの夢を応援しあう最高と亜豆。でも、進学という物理的に開いてしまう二人の距離が、いかにまたドラマを進展させることか。

そして二人にとって、受験よりもよほど重大事は、自分たちがメジャー誌にてデビューを飾れるかどうかということ…。服部からの掲載決定の報に涙流して喜ぶ二人というか、ああそれは、まがりなりにも“自分の作品が、他の誰かに認めてもらえた”という経験がある身としては凄くよく判るなあ…。人生生きてて、他者に見せるクリエイティブなことやってみて、こういう経験があるのは凄く幸福なことですよ。自分が原型作った人生初ガレージキットが、初めて売れたときの感動はなかなか忘れがたいものがありますです。

しかし喜んでばかりもいられないというか、二人のデビュー誌となるNEXT!編集側の判断としては、同年代の作者として、同じ誌面にて巻頭50ページを担当する新妻エイジの引き立て役という意図もあっての採用…。
決して当て馬にされることなく、「勝て! 絶対に負けるな!」という二人への服部のエールは、二人と共に二人の漫画を育ててきた担当編集者としての、二人を新妻エイジ以上の漫画家に育てたいという真摯な願い。ああ、俺、このアニメのこういう熱さに惚れこんで見続けてるんだよなあ…。
いよいよ話の本筋となるメジャーデビューも間近というか、今後の展開がますますを熱量帯びてくれることを願ってやみませんが。

バクマン。 第10話「10と2」

 2010-12-04
二人がジャンプ編集部を訪ねる話。

秋人も無事謹慎から復学し、まずなすべきことは、専任編集者の服部を交えての手塚賞落選反省会。良くも悪くも作り込みが過ぎる二人の漫画は、漫画家審査員からは新鮮に映るも編集側審査員からはジャンプらしくないと不評。一応ながらも、最高の絵が秋人の原作の足を引っ張っていたわけではなかったとフォローが入るあたり、じゃあ前回前々回と最高の名誉のために身体張った秋人の苦難は(泣)。

服部の意見は、まずは郷に入れば郷に従え。ジャンプ向きな明朗快活努力友情勝利の漫画を描いてみること。しかしそうして二人が苦労の末に作った作品プランは、服部も不思議なぐらい面白くない…ってえぇえ!?
ええなんとも、まだ所詮は中学生としての二人が大人の都合に振り回される話というか(苦笑)。大人としては、伸び代ある若き才能溢れる二人を伸ばしてやりたいという意欲アリアリなのに、結果的には二人の能力を無闇に振り回しちゃっただけというアリャリャな画。
しかし、その迷走の果てが指し示すのは、二人をメジャーデビューの道に乗せるための新たな戦略。10点の王道たる結果を求められるジャンプとしても、2点が付けば人気漫画家として認められる。ならば、その2点を――ジャンプ漫画としては邪道の路線を狙って存在感を指し示す。
王道路線たるジャンプの読者の中にも、最高と秋人の描く路線の漫画を読みたがっている読者は必ずいる。そんな10分の2の読者に、漫画を確実に届けるための最強の方策。

そして、三人のミーティングに横から割って入り、かつての川口たろう――最高の叔父の編集者としての体験を語って聞かせる編集長。時代が過ぎ去ってしまった漫画家として、編集部から戦力外通知を受けたとしても、なお面白い漫画を描こうという信念と情熱だけは屈することのなかった叔父の物語が、また最高と秋人の胸に火を灯すというか、もはや二人の精神的支柱としての叔父の存在感が「アストロ球団」における沢村栄治ってクラスに達してるなあ。

最高と秋人が大人たちに翻弄される話であると共に、大人たちが若い二人を育て、見守っていく体制が築かれていくのが描かれたあたりは好感というか、この作品の根底にある男臭さっぽい雰囲気が前面に出た話であります。ただし、そうして育てられ、見守られる条件は、まだ出会わぬライバル新妻エイジとて同じ。新妻エイジに遅れてのプロデビューを目指す二人ながらも、才能的なアドバンテージはライバルのほうが一歩も二歩も先。
ますますもって、二人にとっての最初の巨大な壁という意味でも、新妻エイジとの初邂逅が楽しみなんですが。

あと、見吉と付き合い始めた時点でやはりというか、仕事場に女連れ込んでる秋人(いや相手が勝手に押しかけてきてるんだけど)。畜生おまえなんかおまえなんか(泣)! 「バクマン。」見て本当にジャンプに持ち込みしてる中高生のみんな、漫画書き始めたからって女の子と付き合えるとは限らないからな(大泣)!
あと、見吉から何気に伝えられる亜豆の卒業後の進路。実際の距離は離れていく一方なのに、それでも心の奥での繋がりを固く信じ続ける最高。
ああ、こいつがまだ中学生だってのに何気に安心できる展開だなあ(苦笑)。こいつの描く漫画の最強の武器は、叔父譲りのロマンなのかも知れんね。

バクマン。 第9話「後悔と納得」

 2010-12-03
秋人MMK(モテモテすぎて困っちゃう)な話。

たとえ友人を嘲笑する言葉を吐いた馬鹿を殴ったとしても、他人に暴力を振るったからにはその責任は負わなければならない。見事に1週間の自宅謹慎を喰らう秋人と、今回の騒ぎの原因がある意味自分である以上、自分の存在が秋人の足を引っ張っているのではないかと思い悩む最高。
亡き叔父の漫画の台詞から最高を励ます爺ちゃんがいい仕事というか、台詞が掲載されたコミックスの巻までしっかり覚えてるあたり、爺ちゃんにとっても亡き息子が誇りだったことがちょっと伺えたり。

爺ちゃんの励ましを受け、秋人の自宅を訪れる最高の目に飛び込む…何この視聴者すら予想しえない胃が痛くなるモテモテハーレムにしてギスギス空気な状態(笑)。

黙っていれば普通に成績優秀のメガネ男子、ただし異性の扱いは無頓着に過ぎ無駄な誤解と軋轢を生むって、なにこの秋人が本来漫画家の敵たるリア充化する展開。ちくしょう、主人公を漫画家という奈落に引きずり込むナイス外道野郎と思っていたのにイカす外道野郎と思っていたのに(大泣)。
ツンとした優等生の岩瀬さんと気さくな女友達タイプの見吉。互いが互いに秋人の天然ジゴロな言動にコロッと堕ちちゃったというか、さあどっちにするのと二人から責められる、秋人蟻地獄の画。

女が男に対して求める理想は、堅実な足元を見て現実を守って進むか、どこに届くかも判らない夢を目指して、空を見上げて足元をふらつかせて進むか。
そして岩瀬さんの理想の、優等生としての秋人は前者の道を進むべきもの。だけど、秋人が目指すのは、最高と肩を組んで進む、高みへと続く崩れそうに脆くも果て無い坂道。

「夢追って敗れて後悔するなら納得できる。夢を追わなかったことに後悔したくない」

秋人の矜持は、まさに、夢を追うことを投げ出しかけていた最高にとっても、自らの苦悩を受け止める力強き言葉。でも岩瀬さんにとっては、自分と進む道が違えるという痛烈な宣言。
別れ際に見せる涙が彼女の本気だったというか、つかこの場で秋人を三発ぶん殴る見吉がちょっとイイ女。他人を傷付けたからにはその責任を負わなければならない。見吉の制裁パンチが、自分を(言動で)弄んだばかりでなく、岩瀬さんを傷付けた分でもあるのがサバサバしててええわ。

以前、秋人が自ら語った家庭環境を反映する自宅と、その秋人の机の足元に積まれた、多数の未完のネーム。積まれた紙束の重さは、自らの夢に対する秋人の本気の証。最初に最高に「一緒に漫画家になろう」と言い出したスカウトの言葉といい、まさに秋人のモチベーションの高さが最高を引っ張るというスタイルが定着しているですなあ。さらにその秋人本人をも引っ張る彼女としての見吉。亜豆と違って能動的に二人に絡みそうな見吉が物語の前面に出て来ることになりそうですけど、これで男主人公二人のムサい青春劇も少しは華やかになるか(苦笑)?

一方、新妻エイジはそんな女っ気など関係ねえとばかり、上京していの一番にカラスと競争中。がんばれ新妻エイジ、負けるな新妻エイジ! 漫画描いてるくせに女なんか作るリア充どもなどよせつけない、孤高のまんが道を進め(泣)!

バクマン。 第8話「不安と期待」

 2010-11-20
二人が手塚賞に挑む話。

のっけから、先週のオチの新妻エイジの無理要求、編集長了承。こいつはこいつで、自らの欲求をモチベーションに漫画を描くという意味では最高と秋人とそうそう変わらない漫画描きではあるんだけれど、もはや今までの数少ない登場シーンだけで二人との対決フラグが鮮明すぎる。マヂでこいつと二人の初対面のその日が待ち遠しくて仕方ないんですが。

中学3年の9月、中間テストだの進路だのでオイオイって時期に、月末の手塚賞締め切りに向けて始動してる主人公コンビ。次から次へと新作のプロットをウザいぐらいに最高に手渡してくる秋人というか、まあ処女作のような完全分業よりは、「このアイデアここがこう思う」「ここの部分だけどお前絵に出来るか?」といった、作品を描く上での互いの意見交換、作業上の技量の範囲を相談しやすいしな。
「主人公に持たせるべきは日本刀」というブレード談義はまさに男子中学生的発想で、なんて横から聞いて心温まる会話(笑)。
そうして、もはや視聴者からしてこいつら絶対勉強に手が付いてないだろうという不安をよそに、完成した漫画は…意外なまでに「特に話がいい」と編集者に好評。おいおいそんなにダメ出しなしのままペーペーの新人の作品受け付けていいのか!? かくして二人の第2作、手塚賞に挑戦。

結果発表までの期間の二人の落ち着きのなさもまた、自分たちの創作が他者に認められるか否かという、まさに今回サブタイ通りの不安感と期待感。現時点、二人の担当編集者とも言える服部の「僕はいけると思う」の言葉だけで舞い上がって、亜豆との妄想に浸る最高が、いかんなあ、創作においてのマイナス方向に走りかけてるよ。発表の日にちが近付くにつれ、読む漫画の中身も頭に入らないほどテンパってる秋人。今回の秋人の原作は、最高も服部も面白いと認めた自信作。周囲からの期待ゆえのプレッシャーを実は一身に身に受けてる状態なんだわなあ。

テスト成績万年首位の秋人が、順位を落としてまで取り組んだせっかくの二人の手塚賞挑戦は最終選考止まり。秋人の原作が優れていたものだっただけに、自分の画力が追いついていなかったことが敗因と責任を痛感する最高と、そこにわざわざ最高の絵を「これが漫画の絵かよ」と批判するバカな同級生登場。
自分と手を組み、自分の原作を漫画という形にしてくれた。その最高の仕事に対し、自らは同じ努力など何もしないくせに批判するバカに対し、怒りの鉄拳を揮う秋人――(よくやったーーー)!

前回が、最高が亜豆の気持ちに戸惑う話だったのに対し、今回は完全に最高と秋人の二人が主役となった“男”話であります。手塚賞という目標に向かって盛り上がる様と、自分たちの努力の成果を待つ間の落ち着きのなさと、最終選考止まりという現段階での自分たちの実力を示す歴然とした結果。ふたりにとっての初めての挫折と、その自分たちの時間も、努力もあざ笑った馬鹿者に対する鉄拳。秋人の怒りは、相棒を馬鹿にされたばかりでなく、相棒と組んで現段階での自分たちの最上級の仕事を嘲笑されたことへの怒り。
嗚呼、断然番組が、自分にとってあまりにも好みの方向に来てくれましたですよ。さすがに校内で起こした暴力事件ということで、その後始末展開が次回の話にはなりそうですけど、やはり男二人の友情の再確認話になるところを望みたいところです。今回は主役二人とともに一喜一憂しながら見れてしまった。良かったです。

とりあえず二人の仕事を馬鹿にした同級生について、自分は同等の努力も、他者に自分の才能を量ってもらった経験もないくせに、やたら上から目線で他人の仕事を批判するという…。こういう奴は社会に出てからもたくさんいる。まさにこのまま卒業して社会に出る前の厨房のうちにぶん殴られて当然というか、秋人がこいつをぶん殴る瞬間が今回見ていて一番盛り上がったわw こういう判りやすいまでの痛快な展開は、まさしくこの作品も「王道たる少年漫画」なんだわなあ。

バクマン。 第7話 「涙と涙」

 2010-11-13
最高が女の子泣かす話。

亜豆と席が隣同士になり、毎日が浮かれ気分の最高というか、つか下手すりゃ自分の現在の幸福に浸って目標を疎かにしかねない状態。つか、授業中の甘々なやりとりからしてもうこいつ漫画家になる必要もなくなってるわ(汗)。

一方で、二人が勝手にライバルと定めた同年代新人・新妻エイジは手塚賞入選の常連を重ねてもはやデビュー寸前状態。そんなライバルの順調ぶりも知らずになおも今現在の甘い関係に浸る最高ながらも、ふと気付くのは、二人で夢を叶えるという約束も、その約束のためにいつまでも二人で一緒にいられるわけではないという現実。

「どうしても夢が叶ってから?」
いつ終わりが来るかもしれない今の関係。夢が叶うまで言葉も互いに交わせない約束。そんな焦りから綴ってしまった文字列が傷付ける亜豆の胸。

恋愛対象となる相手に一方的な理想を抱き、その理想の相手との距離が一向に縮まらないことに対する男中学生ゆえの子供じみた焦りというのがやけによく出ていて、またもなんとも親父視聴者の胸が痛い(苦笑)。いえぶっちゃけ、最高と亜豆の二人が共にロマンチストという似たもの同士であるがゆえの、一方がその理想を裏切ってしまったことに勝手に傷つく亜豆…ってのが大概に見えてしまうというのも。
亜豆の想いを踏みにじったことを最高が理解できないでいるのは、決して現実的な距離が近すぎて判らない訳ではなくて、着実に自分(と秋人)が夢を現実にすることの切符を手にしたことと、今はまだ夢に向かってステップを踏んでいる最中の亜豆という環境の違い。
同じ夢を見ていたはずの二人が、一方が文字通り“先走った”ことで亜豆に突きつけてしまった、もう、同じ場所で“理想”は見れないという“現実”。

最高の胸に渦巻く後悔と、亜豆が悲しみつつ手渡したアドレスに送れないメールと、たまらず亜豆の家に駆け出しながらも、成すべきことはひとつ。亜豆と同じ夢を見るための約束、たとえどちらか一方が先に行こうと、その約束を決して裏切らないこと。

最高と亜豆がロマンチスト同士の中学生カップルとして、どちらがそのロマンチストの立ち居地から先走る(現実に目覚めかける)かという話であります。いえ二人とも中学生として、叶えたい夢を前に「夢を叶えるために現実に立ち向かう」ことは必要で、今回、実は亜豆はまだ「夢見ることのロマンチズム」から脱し切れてないことが明らかになったというか…。
最高の夢の終着点にいるのが彼女ながら、実は彼女が最高の足を引っ張りかねない状況でもあるということでもあるんですな。

今後、最高に課せられるのは、夢を現実にするために現実に立ち向かいつつ、いつまでも彼女の理想の男であり続けなければならないという過酷。せっかくゲットした亜豆のメアドは、あの日彼女と交わした約束を守って封印。
亜豆の笑顔のためにという美辞麗句はまさに少年漫画のヒーローの決意ながら、なにげに亜豆の面倒さに振り回される最高の苦難というのが前面に出てきた話でもあります。

前回の持込みから月例賞に回された最高と秋人の処女作は、惜しくも入賞一歩手前で落選。しかし小さい賞で名前が小さく載って喜ぶ程度は本物は目指せない。目指すは、手塚賞入選による鮮烈なるデビュー! いえ中学3年の2学期にそれはさすがにどうすんだよ!? この辺の無茶なドラマの辺りもニヤつきながら楽しんでしまうんですが。

そして天才・新妻エイジは故郷の田舎町から着々と上京準備。擬音ブツブツ口ずさみながら漫画を描いてる辺りとか編集長に突きつける自信過剰な条件とか、いいねえ、このぐらいキャラに自己主張がある奴じゃなきゃ主人公のライバルは務まりませんです(嬉笑)。
あと、なにげに新妻エイジの母ちゃん役が恒松あゆみさんでしたけど、劇場版「ガンダム00」見て声優さんプロフィールも含めて関連項目をいくつかwikiしてて、恒松あゆみさんまだ20代というのがとてつもなく驚いた…勝手に井上喜久子さん17歳よりちょっとだけ下の年代とかってずっと思ってたですよ(汗)。

バクマン。 第6話 「アメとムチ」

 2010-11-06
最高と秋人が持ち込み仕掛ける話。

ついに語られることとなる秋人のバックボーンながら、漫画家目指すことで家族とそれ相応のドラマを繰り広げた最高と違ってなんともあっさりとした描写。
いわゆるエリート系の家族に生まれながらも、父親のリストラによる家族崩壊の危機と、自身に降りかかる親の都合を跳ね除けたことによる放任状態。でも、兄貴はしっかり大学行ってるわ本人も漫画原作者目指しつつも成績は優秀だわ、意外に生活環境に余裕があるあたり、父ちゃんよっぽどいいところに再就職できたんだろうか?
今のところこいつはなんか、最高と並ぶもうひとりの主人公というより、主人公、最高を支えるマブダチ役ってポジションに落ち着いてるなあ。前回でフラグ立った分、彼女候補とのラブコメ話になって存在感を主張できるか??

ついに決行される、ひと夏を費やした二人の原稿の集英社への持ち込み。二人とも、約束の1時間前に待ち合わせ場所でバッタリって、お前らどんだけ今日の日を楽しみにしてたんだよ(笑)。
尊敬する叔父の残した言葉、「漫画家はバクチ打ち」の格言を胸に、ついにプロの編集者が自分たちの作品に目を通すのを前に、気分はまさに人生最大の大博打。
二人の処女作漫画は声優によるセリフ込みで視聴者にも紹介というか、いやあ、いかにも中学生がラノベとアニメに影響されて描いた模倣SFって雰囲気が物凄く出てるのにやけに驚き。つか、秋人のいかにも素人臭漂うプロットの弱点を見抜きつつ、あえて口出ししなかったという最高がなあ…。事前に「互いの仕事に口出ししない」と約束していたとはいえ、客観的なチェックがない仕事をそのまま自分の人生賭けた初持ち込みに持っていくというのがかなりアレ。
それでも、二人の作品に目を通した編集者、服部による評価は二人にメアド込みの名刺の譲渡…。えぇえ! 「アオイホノオ」でのヤング炎尾先生より評価いいんかい!?

服部が二人をまがりなりにも認めた理由は、基礎画力そして新妻エイジ同様のまだ10台半ばという「年齢ゆえの将来性」。なんともあっさり夢への第一歩を踏み出す二人…ってのが、ぶっちゃけ唖然とするほど肩すかしだった。いやそこは、ハムサラダくん同様最初は相手にされず挫折を味わうってところだろ!?
うぅむ、なんとも昭和の漫画家じみた「努力と根性」がなにげにあっさり風味にされているんだけれど、これは読者嗜好として、葛藤苦悩に尺を割かない…という時代性の賜物だったりするんですかね? まあ、いまだ画面でその出番が僅かなライバル・新妻エイジとの初邂逅がそれだけ近付いてるってことでもあるんでしょうけど。

開けて2学期、席替えであっさり隣同士の席となる最高と亜豆というか、うぅむラブコメ描写も漏らさず描いていくよって判りやすい伏線(笑)。
あと、何気に声優という自分の夢を目指して訓練生になっている亜豆。主人公コンビかヒロインか、夢を叶えるのはどちらが先になるんだろうなあ。主人公コンビのやたらな順調ぶりに付いては、今後大きな挫折と再起の展開があると思いたいですが。

バクマン。 第5話 「夏とネーム」

 2010-10-30
最高の指にペンダコができる話。秋人がフラグ立てる話。

のっけから、自分と亜豆がどんだけ波長の合う関係だったかとの最高のお惚気自慢。小学6年生の頃から互いに見詰め合ってた関係と豪語しつつ、いやそれなんか普通に男の側からの一方的なストーキングに見えないこともないんですけど(汗)。
夏休みも迫り、二人の目標は夏休みを費やして漫画一本描き上げてのジャンプ編集部持ちこみ。つか、今まで大して意識してなかった女子とあっさりフラグ立ててあまつさえ本人に目一杯意識させてしまう秋人恐るべし。
第二次性徴期真っ盛りの中学生と切っても切れないのが恋バナ。最高の一方的に盛り上がってる恋心に対して、当の亜豆は単に異性に興味しんしんってお年頃なだけ(「好きな人いないの?」と聞かれて、全力で「いない」の言がなあ)。なんとも中学生男子の、まだ物事を知らないが故の馬鹿さ加減が今日も全力で輝いてるますよ。つかお前ら、漫画描こうって中学生が女作ろうとしてんじゃねえ(物語の方向性全否定/泣)!

せっかくの中学3年の夏休み、男二人で仕事場に引きこもって漫画1本描き上げるってのが、なんというものづくりに対し崇高な姿勢(でも作品が失敗したらなんという青春の無駄遣い)。息子のやりたい放題に対するカーチャンの小言は、そこそこ良く出来た期末テストの点数で封印だ。この辺の痛快さは、中学生時代の自分に見習えと言いたい…。
しかしこいつら、作画と原作という互いの仕事に対して、相手をアゲるばかりで絶対問題点を挙げるとか否定とかしないんだよなあ。コンビを組む以上、相手のモチベーションを下げないように気を遣ってる…と言うより、実は互いの仕事をよく知らないので、自分の尺度より高い相手の仕事に対して盲目的になってるだけなんだよな。
否定されない仕事ゆえの甘さというか、そんな二人に緊張感と対抗心を与えるのは、まだ顔も知らぬライバル・新妻エイジの存在。奴に負けないという思いで、夏を費やして描き上げた原稿は、二人がついに掴み取った…スタートラインに立つための資格。

漫画家を目指しつつも、自分達の目に見える範囲のことしかまだ知らない中学生二人、次回、いよいよ自分達の作品が…第三者の目で正当に評価される社会へ。
つか、次回の持ち込み編が本当にどうなることやら期待が大きいんですが。二人が、夢へのスタートラインを踏み出すことが出来るか? まだ自分達が井の中の蛙であることを思い知るか?

バクマン。 第4話 「時と鍵」

 2010-10-23
最高と秋人がライバルの存在を認識する話。

漫画家になるという目標に邁進するため、テストの前日だろうが仕事場にて徹夜で絵の練習に打ち込む最高。いや中学3年でそれは流石の俺も引くわ(汗)。
かつて叔父が伝えたアドバイスを元に、Gペンとカブラペンを使っての線の練習と視聴者へのペン先説明。つか、背景画の画力といい最高が普通にその画力の頭角を現しているのに対して、ただ最高の才を前に驚嘆しているだけの秋人の「実は漫画素人」っぷりが際立つなあ。

叔父への憧憬と、憧れの女の子との約束をバネに漫画家として邁進し始めた最高と、実はいまだ学業優秀の優等生から漫画家になりたいという理由が明かされない秋人。最高のモチベーションを牽引する役どころでもあるだけに、こいつの漫画家希望のバックボーンもまた知りたいところではあります。
最高の絵への努力に呼応するように、自らも漫画の何たるかを吸収すべく仕事場の蔵書を片っ端から読み漁り始める秋人。この頭脳労働・肉体労働のハムサラダくんが花咲く日はいつか?

そしてコンビニで立ち読んだジャンプにて(流石に雑誌名変えられてるけど)二人が目の当たりにする…今回手塚賞を取った新人が、自分達と同じ15歳ということ。
同年代の才能の出現はショックであると同時、こいつを仮想敵(ライバル)としての新たなモチベーション形成。目指すは打倒・同年代新人新妻エイジ。そして夏休み中に二人で漫画1本書き上げてのジャンプ編集部殴り込み。いよいよ島本和彦っぽい展開になってきたというか、しかし二人の今後が「アオイホノオ」っぽい挫折だらけの青春になりやしないかという新たな不安が(苦笑)。

憧れの同級生・亜豆と交わした約束を律儀に守りぬき、道ですれ違うことはあっても言葉を交わせない二人。ヒロインとの約束が主人公のモチベーションでありながら、もどかしいぐらいに遠いヒロインとの距離感。
主人公とヒロインが互いに言葉も交わせないというのも特異な設定ではあるんですが、この(あくまで主人公側の視点での)純情に過ぎる関係もまた、高校進学と互いに18歳までにそれぞれの夢のデビューというイベントを控えてどうなることやら。
とりあえずは、ラストシーンで僅かに描写された、ライバル新妻エイジの尋常じゃなさそうなキ×ガイっぷりが実は一番気になるところ(笑)。主人公二人とこいつとの直接遭遇が楽しみで仕方ないわ。

バクマン。 第3話 「親と子」

 2010-10-16
最高と秋人が叔父の青春を垣間見る話。

前回爺ちゃんから叔父さんの仕事部屋の鍵を託され、夜にもかかわらず秋人を呼び出して仕事部屋たるマンションへと駆け出す最高。数年ぶりに入った叔父の部屋への興奮というか…「漫画家の仕事部屋」という夢への第一歩を手にした二人の高揚感がたまらんなあ。綺麗に片付き過ぎてる感もある叔父の部屋は、死後爺ちゃんや父ちゃんが整頓したと勝手に解釈。
漫画の原作者やりたいとか抜かしてた割にネームとはなんぞや? という秋人に最高が見せる、叔父の残した(その大半が作品として世に出ることのなかった)膨大なネームと、その膨大な仕事量に裏打ちされた漫画への情熱に、叔父が世を儚んで自殺した…という勝手な思い込みを改める最高。
初めての、父親への電話による感謝と、その父親からの「巨人の星」からの引用によるエール…星一徹の語った坂本龍馬の言葉「男なら死ぬときは、例えドブの中でも前のめりに死にたい」。それは夢への第一歩を進み始めた息子に贈る、己が選んだ道に腹を括って行けという感動的たる祝辞(でもこれ、実は梶原一騎の創作らしいんだが…「龍馬伝」を放送中のNHKがこのネタやって良かったんだろうか?/苦笑)。
そして、二人が発見する、デビュー前の叔父を支えていた恋人との文通の手紙の束…うわあやめてやめて! これは…ヲタが死後、自分のPCのHDの中身を人に見られる並みに恥ずかしいぞ…orz。男なら死ぬときは、外付けHDにしっかりパスワードを施してから死にたい。
恋人が、叔父を待ちきれず他の男と結婚することになったことで締めくくられる手紙と、その手紙の主が、最高の想い人たる亜豆の母親であることに気付く二人。

ここで、42歳にして髪型縦ロールの亜豆の母親役が井上喜久子さん17歳というのが非常に判りやすいな(笑)。叔父の恋人だった女性との対面と、彼女が語る叔父の青春、実ることのなかった愛情、そして、自らの好きなことへの情熱を、作品という形で恋人に残していた叔父の矜持と、その彼女に宛てて作品に描いていたメッセージ…。
叔父とその彼女の実ることのなかった愛情。だけどそれは、二人にとって決して不幸な別れではなかったこと。叔父の漫画への情熱を耳に、改めて漫画家という夢への決意を固める二人と、その二人の背中をそっと押し出す亜豆の母親…。
若い日の二人の純情に過ぎる切ない青春があって、まさにその二人から夢を託されたかの最高と秋人。つくづく親父視聴者泣かせのアニメだわなあ。

漫画だった叔父への漠然とした憧憬が、自分の夢として形作られていくプロセスがかなりしっかりと描かれているあたりまでかなり好感。でも実は、本当にまだ夢への第一歩どころか…“漫画”そのものをまだ描いてはいない二人。理想はでっかく「あしたのジョー」に「ドラゴンボール」! 現状、アニメがやたら面白いだけに、原作未読で続きがどうなるというのが純粋に楽しみであります。こいつらが描く漫画はどんなもんになるのやら。

バクマン。 第2話「馬鹿と利口」

 2010-10-10
最高と秋人がイロイロ過程すっ飛ばしていきなり仕事部屋ゲッチョする話。

男の夢の最大の壁は、女が突きつける現実なり。
朝からさっさと、最高と共に漫画家という目標に向かってテンション高い秋人。
家族に自分の漫画家という進路を打ち明けるために腹を括る最高。
基本優等生の秋人の元には成績上のライバルが本日のテストの話題を持ちかけ、最高は当然というかまずは母ちゃんに夢を否定される。
結局最高の夢を後押しするのは父親と祖父という男家族。男は夢の中でバリバリ生きることを願い、女は現実の中でガツガツやっていくことを望むという、古来からの物語における男女の対比の構図が盛り込まれているあたりは判りやすいなあ。

「憧れていた叔父さんが夢に挫折して自殺」、「漫画家は頭良くないとなれない」、「クラスの奴等が馬鹿に見える」。つかね、聞いてて思わず失笑するような厨二トークってのが実に「漫画描こうとしている中学生」らしくてやけに微笑ましい(笑)。友達との厨二トークは、コンビで夢を目指そうという第一歩。夢への行程は、まずは「自分が特別な存在」と思い込むところから始まるあたりまで、やけに厨二の実像に忠実過ぎるわ。果たしてこいつらはやがて、あの日中学校の屋上で交わした「俺たちは神に選ばれたスペシャリストだぜ」なトークを懐かしく笑うか、穴に入りたいぐらい恥ずかしがるか。
なんだかなあ、こいつら自分たちが利口のつもりで何処かカン違いしてる部分があって、親父視聴者的にはそういう「夢追い人ゆえの恥ずかしさ」ってのが微笑ましくあったり懐かしくもあったり。

夢を語ったことのない我が家の子供(孫)が語った、尊敬する叔父への憧れを耳に、こいつを持って行けと叔父の使っていた仕事場の鍵を渡す爺ちゃん。こういう時、男家族の団結は息子の将来を案じる母親の思いを簡単に乗り越える。
叔父への憧憬と、コクった女の子との約束に突き動かされ手にした仕事場へと駆け出す最高というか、どうやら最高の夢への動機が2話までで語られたましたかね。そして優等生である秋人が、自身を取り巻く現実に背を向け最高を巻き込んで漫画家を目指すのは何故か? そのあたりも次回以降語られるんでしょうか。

バクマン。 第1話「夢と現実」

 2010-10-02
絵担当・最高と原作担当・秋人が気になってた女の子にコクる話。

なろう なろう 大きなひのきに明日はなろう。
目指すは平成の「まんが道」か一歩突き抜けて「サルでもかけるまんが教室」か? いえ「まんが道」より「ハムサラダくん」世代として、夢に向かって突き進むべく出会ったマブダチ二人の物語ってプロットだけでもワクワクしてしまうんですけどね。
のっけからの劇中アニメのOPがあまりにいいガモウひろしっぷり(影山ヒロノブなにしてはるんですか!?)。第1話にして、主人公の夢の究極の目標としてとてつもない約束を交わすヒロインのブッ飛び具合がどうしたもんだか。「OKだけど夢がかなうまではメル友ぐらいのお付き合いでいましょ」って返事は、そりゃ暗にはぐらかされてるぞ絶対(笑)。しかし本編中に「デスノート」だの「ワンピース」だの「ドラゴンボール」って、思いっきり台詞で言っちゃっててええの(スゲェ)?

尊敬していた漫画家の叔父の死と、故人にまつわる現実を目に「叔父のような漫画家」という夢を捨てていた主人公が、コンビとなるマブダチとの出会いとヒロインとの約束を機に夢に向かってスタートを切る。受験生という主人公の鬱屈した現実が、目標となる夢を得た途端、比喩でもなく画面が生き生きとしだしたのが凄く胸に響いた。
これは…むしろおっさん世代の胸中に訴えてくるアニメじゃねえのかってぐらい。

「メジャー」の後番組というほぼ惰性で見始めたのが、これは秋の新番で予想外のダークホースというインパクトを貰った第1話でした。しかしこの後の展開の方向性は…ギャグ調メインになるのか青春モノとしてやっていくのか、原作未読の視聴者としてはなんとも未知。希望としては、それこそ「ハムサラダくん」のように熱い熱い物語になっていってほしいもんですが。
ええ、第1話に惚れこんだ視聴者として、アニメ終わるまでは原作に手を出しません。素直に次回が楽しみなアニメであります。
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Author:事業部長わたなべ
北国に蠢く黒い影。心に星を持つ男。
模型HP「豪雪地帯酒店・第二事業部」やってます。
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