天装戦隊ゴセイジャー epic50「地球を護るは天使の使命」

 2011-02-06
発つ鳥跡を濁さず。1年に渡る戦いを終え、星を、そこに住まう命を護りきって去り行く戦隊の背中に唾飛ばすのは恥ずべき行為としても、すげえ、予想をまったく屁ほども裏切らず横手美智子脚本らしい最終回だった…。

3年前までゲキレンジャーの感想書いてたときとまったく変わらぬ苛立ちと幻滅を抱きつつも、まあ横手美智子がメイン脚本をやると判った時点で、番組開始前から諦めがついてた戦隊…というのも不幸なスタートだったのかも。むしろ脇ライター達による脚本回のほうが不安なく楽しめたというか、序盤にて伝説となった逆上がり回(苦笑)における荒川稔久センセの脚本のほうが、むしろ「少年と共に、成長する未熟な見習い天使」というテーマを描ききっていたしなあ。
番組をある意味代表する台詞となっていた、アラタによる「大丈夫、なんとかなる」は、希望的観測の元に努力するという意味でなく…「物事楽観してれば、そのうち奇跡が起こって勝手に解決する」って意味になっちゃってたしなあ…。横手美智子って、どうしてこうヒーローに「努力」を背負わせることと、その努力こそが正統な成果を生み出すって展開を描くのを嫌うんだろうね?

もちろん、それが役者陣の熱演を否定するものではなく、天然なムードメーカーというかつてないレッド像を1年間演じきったアラタ役千葉雄大をはじめ、メンバー中誰よりもヒーローとしての勇姿と熱血ぶりが際立っていたアグリ役浜尾京介、知性溢れる参謀役にして人一倍仲間思いという王道的なブルーであったハイド役小野健斗と、各々のヒーロー達自体はきちんと子供に好かれそうな面々を揃えたという意味でも(前作シンケンジャーが、ある意味“子供”という存在から遠い面子だっただけに)魅力的で、それゆえに、子供達に対する「元気」、「やる気」、「努力と友情」といった子供番組におけるテーマのメッセンジャー役たりえただけにねえ…。

最終決戦。ブラジラとの圧倒的な戦力差を埋める方法が横手美智子に思いつくはずもなく、結局はどっせいしょと「見習い天使だからこそできる、“学ぶための力”が起こせる奇跡」というよく判らんパワーですべて解決。ええと、つまり見習い護星天使って正規の護星天使よりよつぽど強力なパワーを持ってたってことかい。
同じ護星天使でありながら、星に生きる命の輝き、尊さに思いが至ることのなかったブラジラを哀れみ、嘆くアラタ。いえね、それだったら最後にブラジラに、本来自分が守らなければならなかった命の尊さ、星の美しさといった“天使の使命”を思い出させて…その感動の中で浄化、消滅していくブラジラとか、“天使”としてのゴセイジャーの存在感を見せる終わらせ方にも出来たはずなのに。
安易な奇跡を起こすにしても、その奇跡の成果で視聴者を納得させることは不可能じゃないんですよ。「奇跡」って言葉を「便利な舞台装置」としか見てないからこそ、自分は横手美智子毛嫌いしてるんだろうなあ。

戦い終わって、正規の護星天使として任命されつつ、地上に留まりまた新たに護星天使の使命を学ぶために旅立つ5人。ええもちろん予想通り、来週のゴーカイジャー冒頭にて、無理なく34大戦隊の一隊として戦うためであります。これだったら番組見てる子供さんに「ゴセイジャー護星界に帰ったんじゃなかったの?」とかツっ込まれなくて済むな(笑)。戦い終えたレッドと、その後を継ぐレッドのハイタッチは、また地球を守る使命が新たな戦隊に受け継がれた証。既に変身携帯も戦隊ロボもレンジャーキーもamazonに予約済みとして、来週からのゴーカイジャーもまた楽しみに待ちますです。
視聴者の子供達の目線に近い、純粋な“学ぶ”ことへの好奇と希望に溢れた天使達、天装戦隊ゴセイジャー。その地上の命を、輝きを学び、そして護る護星の使命はまた続いていく――。
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天装戦隊ゴセイジャー epic49「未来への戦い」

 2011-02-05
地球滅亡まであと60分。僅かなタイムリミットの中、星の命運を賭けた最後の戦い。最終決戦を前に、望と一緒に種を植えるアラタってのはいかにももうすぐ最終回を示唆する恣意的なシチュエーションながらも、「この種が育って欲しい」と視聴者の感情移入を誘うに当たっては効果的な演出でもあります。植えた一粒の種に未来への希望を託し、最後の決戦へと駆けるゴセイジャー。

ドリルミサイルのごとく地中へと穿孔しようとする三本の杭をそれぞれ抑えるゴセイグランド、データスハイパー、そしてゴセイアルティメットの三大ロボというか、ゴセイアルティメットって精神体のみの存在であるところのマスターヘッドだけで操縦できたのか…。だったらゴセイアルティメット誕生の際、最初からゴセイアルティメットと一緒に地上に降臨してればよかったんじゃと、いえまあ横手美智子脚本であるところの番組の話ですから(汗)。
そして、5人にてブラジラとの最終決戦を迎えるゴセイジャー。ブラジラもまた、最終決戦に当たってこれまでその屍を踏破してきた三大悪の軍団のボス達の怨念を振り切ってくるというか、こういう画があると、いかにもブラジラ=ブレドランが最初からラスボスの座に来る者として約束されていたキャラだったというのが判りやすいなあ。いえそもそも、ロボゴーグが興味本位でブレドランをサイボーグとして復活させたりしなければこんな事態には…いえまあ横手美智子脚本であるところの番組の話ですから(滝汗)。

皆既日食の闇に地球が包まれるその瞬間こそ、ブラジラによる地球救星計画――新たな再生のための星の破壊が成されてしまうその時。持てる力を振り絞って挑むゴセイジャーながら、圧倒的な実力差の前にその拳のひとつさえもブラジラには届かない。
四人が、自らの持てるゴセイパワーをアラタに結集して――自分たちは犠牲となってでもブラジラを倒そうという最後の手段は、さんざ「仲間を犠牲にすること」を当のゴセイジャーたちに非難されてきたブラジラにとっては嘲笑の対象。その皮肉をブラジラに嘲笑させるあたりと、その残酷な方法を力一杯否定し、あくまで五人で戦うと叫ぶアラタというのは、しーんとしても存分に盛り上がっていたし脚本的に旨い感じ。ただ、護星天使の使命の集大成として…彼等が“天使”であることの意義はきちんと最終回までに描かれるのかなというのが。
あくまでなんとなくだけど、ハートキャッチプリキュア最終回同様、ラスボス倒して地球が平和になってめでたしめでたしってだけで番組が終わるって悪寒も拭えないのですよ。ええこの最終回の翌週、ゴーカイジャー1話でまたすぐ戦いに身を投じる五人としても、この五人の“見習い天使”としての成長だけは…きちんと描ききって欲しいですな。
護星の使命は、誰の犠牲もなく、使命を誓い合った仲間達全員が揃って果たされるもの。各々の胸に抱いた、仲間達と共に戦う誓いを胸に、見習い護星天使、次回、最後の戦い。

天装戦隊ゴセイジャー epic48「闘うゴセイパワー」

 2011-01-23
最後の楔と思われていたゴセイナイトはやっぱり囮で、本物の最後の楔はやっぱり三大ヘッダー怪人のひとりでした…って、最初から囮ってのが判りやすすぎるんだから、むしろこのシチュエーションでそれに引っかかるゴセイジャーがどうかしすぎているだろ!

ええ今回は脚本家チーム(推測)横手美智子、ダメなほうの横手美智子が脚本だった模様であります。つか視聴者に安易なツっ込み許すような脚本書くなよと。最後の楔は1本でブラジラの配下はゴセイナイト含む残り二人、果たしてどちらが楔なのかという緊張感を交えつつ、それでもゴセイナイトを救うことを優先して拳を揮うアラタ…。こんなエピソードにすることだって出来たというか、今回素顔のままゴセイナイトに立ち向かうアラタ役千葉雄大1年の集大成となる「覚悟」と熱闘に応える脚本であってほしかったなあ。

今回スカイックの二人が示すこととなる1年間の結晶は、気紛れにしてのほほんとしていた二人が見せる、他者を思いやる強き心。アラタは命懸けでゴセイナイトに蓄積されたブラジラのダークなパワーを使い切らせるために拳を揮い、エリは怪我で苦しむ望のために天使の歌声で歌い続ける。
基本、今日を愉しむ呑気さを良しとしていた二人が獲得していた、友達のために命懸けで困難に挑む覚悟。いえそれが脚本で魅せたかった意図だとしたら、エリの歌声もまたゴセイナイトの正気を呼び起こすためのファクターだったということにしておけば…。ええ今回も、横手美智子脚本回の平常運転としてツっ込みが絶えないなあ。

ヴァンプ将軍の身体を借りるに当たって、一応本人に事前承諾を得ていたマスターヘッド。ええ、この二人が現在一心同体だってのが、画面上初めて説得力を持たされた気がする(苦笑)。
横手美智子発案によるブラジラの狡猾な罠(笑)に嵌り、ついに出現してしまう地球を破壊する三本の楔。つか、最初から巨大戦力で楔を破壊しようという選択肢はないんだろうか? これで最終回、楔が各ロボの必殺技で粉砕されたりしたら爆笑必至。
いよいよラス2回。

蛇足。春公開のゴーカイジャーのオール戦隊映画の脚本が「ヨスガノソラ」の荒川稔久センセ(笑)と知り、なんとも良い意味でハチャメチャな内容になりそうなので期待。

天装戦隊ゴセイジャー epic47「地球救星計画の罠」

 2011-01-17
前回の感想で、もはやメンバー個々話なんかやってる余裕ねえだろと書きつつ、今回、かつて自分の同属の仲間(マジス)を失い、そしてこの1年誰よりも仲間の存在に助けられてきたハイドに、自らの配下を手駒としか考えないブラジラに対して“仲間”の意義を叫ばせたのはやたら見事。
横手美智子チーム名説にて、今回はいい方の横手美智子が脚本書いたのかと思いつつ、やたらハイド役小野健斗の1年間の集大成っぽくなっていて、前回のランディック兄妹の扱いがメインでありつつ地味だったというのがやけに顕著な(泣)。まあ、猪突猛進だったランディック兄妹が、相手を的確に監察して戦ったという意味これまたランディック兄妹の1年間の成長の証…だったのかも知れないですけど。

どうやら最終回に向けて、ランディック、シーイック、そしてスカイックと、それぞれ1年間の成長の様を見せようって展開なんだわなあ。そう思えば前回、体育会系バカ兄妹(褒め言葉/笑)がシーイックのような冷静さを発揮し、ハイドがまるでランディックのごとき熱血な素振りを見せたりと、それぞれの部族メンバーたちが、互いに影響されあい成長してきた…というのを、ゴセイジャー全編のクライマックスにして、見習い護星天使の集大成として描こうという意図なんですかね。

ブラジラ配下の怪人は、やはりというかゴセイナイト同様に変身能力を持ったヘッダー。ヘッダーとして飛来したりブラジラの腕に合体したりするのはやけにそれらしいですよ。
そして奴らに与えられた最大の目的は、ゴセイジャーのゴセイパワーを吸収、自己破壊を経てブラジラの地球救星計画の要、地球を砕く三本の楔となること。まあそれを思えば、奴等各々が圧倒的な戦力でゴセイジャーを苦しめる最強怪人である必要はないというか(苦笑)、他頭の伝説獣をモチーフにしたヘッダーどもというのがやたらかっこいいだけに、簡単にはゴセイジャーに倒されない協力怪人であってほしかったというのはありますけど。
まあ最終回間際のエピソードで、ゴセイグレートの合体バリエーション中最もかっこいい(自分にとって)シーイックゴセイグレートの活躍が見れたのはよし。

そして次回、ブラジラに洗脳されたゴセイナイトと変身せずに一騎打ちするアラタが、どんな成長の様をゴセイナイトに示すのか…ってのは次回に対する最大の興味。まあ最終的に、ゴセイナイトを救う役割を担うのは望であってほしいんですけどね。誰よりもゴセイナイトと友情を交わした存在として。

天装戦隊ゴセイジャー epic46「狙われたゴセイナイト」

 2011-01-09
ゴセイナイトがその身体に蓄積したウルトラセブン的ダメージと葛藤。そしてかつてゴセイナイト=グランディオンヘッダーを使役していたのはやっぱりブレドラン=ブラジラでしたと、いよいよもってゴセイナイト最終回まで生き残れそうにないなあ(悲)。
かつてゴセイナイトを檻に閉じ込めたことを懐かしそうに話すブラジラながら、なんかいかにも「実はブレドランの正体は」という諸設定がクライマックス間際の思いつきっぽく聞こえて仕方ないですよ。

1万年前に幽魔獣を封印した護星天使であったブラジラながら、多くの犠牲を生んだその手段を護星界に糾弾され、まるでロンダースファミリーのごとく時を越えて逃走。そして地球にウォースターを呼び寄せたという経緯ながら、たかがブラジラ個人に呼び出されてホイホイ地球にやってくるウォースターがいかに小規模宇宙ヤクザ組織だったことか…。豪華声優陣の方々の声が今さらながらもったいなく思えるわな。

なんにしても、クライマックス展開に至りつつもなお番組に盛り上がりを感じないのは、ブレドラン→ブラジラに至る伏線ひとつとっても脚本の弱さってのが最大の原因だとなおも横手美智子を糾弾してみる。
かつてのジェットマン→ジュウレンジャーへの流れのように、前作シンケンジャーのある意味大人向けな内容からより子供視聴者の目線に近付けた、子供さんが判りやすい作品としてのゴセイジャーながら、前作との脚本・構成の完成度の高さと比較されてしまうというのが最大の不幸なんだわなあ…(脚本面での比較や文句は、まああくまで大人視聴者としての意見ですけど)。

ゴセイナイトはブラジラに拉致され、そしてゴセイナイト同様、ヘッダーから進化したと思われる今週の怪人を倒す方法は、ランディック兄妹による二ヶ所弱点完全同時攻撃。普通にこの展開だけでもランディック兄妹主役の兄妹の絆的展開のエピソードが作れそうながら、いよいよ最終回まで1ヶ月を切ってもはやメンバー個々話をやる余裕はないという。それでもクリスマス商戦を終えてのランディックゴセイグレートの登場は、最終ロボの活躍だけで安易に決着をつけないという意味ロボ戦においていいメリハリ。
次回、やっぱりゴセイナイト洗脳されて敵対化。せめて、望との絆というドラマだけは納得いく展開を望みたいですが。

天装戦隊ゴセイジャー epic45「救星主、誕生」

 2011-01-09
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(正月にジャスコのワゴンでゴセイワンダー千円で購入)

ブレドランさんはやっぱりラスボスでしたの安心感。
お正月を前にゴセイジャー、めでたい空気にアラタが水をさす感じでプレイバック・ブレドランさん。元々幽魔獣→仲間が封印されたのでウォースターへ海外派兵→ゴセイジャーにやられてマトリンティスに拾われるってのがおおまかなプロフィールのイメージだったんですけど、横手美智子にしてみれば今まで正体に繋がる伏線を巧妙に張ってたわけね。
いやあ、それはおぢさんきづかなかったなあ。普通に視聴者が見て、「え? これ伏線のつもりだったの?」ってレベル(笑)。

悪の組織を渡り歩き、巧妙に自ら正体を隠しつつ、そして護星天使の能力を知り尽くしたかの作戦を展開してきたブレドラン。確かにその正体を知るには一見効果的な伏線に見えるけれど、すべてが「視聴者の興味を誘わない、まったく気付かれない伏線」というのは完全なまでに勢作側の独りよがり。それらの伏線を張っていくにしても、その度にゴセイジャーたちに「何故だ!? 何故ブレドランが××を…!?」ってわざとらしいリアクションひとつさせるのだって、ブレドランの正体という興味で視聴者を引っ張る要因に出来たものを。
今回、年末になって唐突にゴセイジャーがブレドランの正体に思いを馳せるというのが、「今さらながら、思い出したように、とってつけたように」って印象なのが…。シリーズを通しての謎を張るのに、ストーリー全体における確かな構成力ってのは絶対必要というのを思い知った次第。

そして唐突に、ブレドランの正体のヒントを携え、ヴァンプ将軍の身体を乗っ取り復活するマスターヘッド。つかヴァンプ将軍とマスターヘッドの差異があのヒゲだけかよ! 普通にヴァンプ将軍によるマスターヘッドのモノマネ芸にしか見えないのがなんだかなあ…。せめてマスターヘッドが乗り移っているとき、オーラじみた映像処理を施すなりもうちょっと神々しさを見せてくれりゃいいものを。
ヴァンプ将軍の体に乗り移ったことでまったくオーラを失ってしまったマスターヘッドとゴセイナイトの会話が、シリアスどころかシュールというのがなんだかな。望に、決意を込めたごとき別れの言葉を残してゴセイジャーたちとともに戦場へと向かうゴセイナイト。ブレドランの正体の伏線とか判りづらいクセに、死亡フラグがやけに判りやすいってのもなんだかな。

そしてついに、その真の姿を現しゴセイジャーと対峙するブレドラン…その正体は、ゴセイジャーたち同様の護星天使ブラジラ! シリーズにおいて、戦隊と対峙する悪の戦隊というのは過去もありえたけれど、“戦隊の同族たる存在”が敵というのは…同じ人間が作った敵組織というパターンを除けばこれが初めてのことのはずで、嗚呼、予告映像からして、実はゴセイナイト=グランディオンヘッダーってブラジラが使役してたヘッダーという予想まで働きますですよ。
クライマックスに向けて盛り上がり始めた…とは思いたいですが、この1年間の番組構成の弱さを払拭させるぐらいの最終回まで持っていけるかなあ? 個人的希望として死ぬなゴセイナイト!

天装戦隊ゴセイジャー epic44「究極の最終決戦」

 2010-12-19
まさにサブタイに偽りあり状態。
文字通りマトリンティスとの最終決戦であることは間違いないんだけれど、結局ロボゴーグが自分の因縁でゴセイジャーに勝手に挑戦してるという内容でもあるので、世界の終末的な危機感とかが乏しいんだわなあ。
ここ数年のクリスマス決戦展開の中でも、もっともスケール感に乏しいかも。

自身を恐怖で縛るロボゴーグからの開放をブレドランに託し、自ら支配者の盾となって攻撃をその身に受けつつ最後までロボゴーグから捨て駒扱いのメタルA(アリス)。ゴセイナイトとの因縁やらブレドランへの複雑な感情やら、最終回まで生き残らせればさぞ美味しいキャラになったかもしれないのになあ。
愚衆を恐怖で支配しようというロボゴーグの思想の根底は、自らの人間時代の社会への恨みによるもの。ああ、この小物感じゃ歴代ゴセイ悪の組織中最速壊滅もやむなしだわ。しかもこいつらとの戦闘において、既存戦力のみで一切の新ロボ新アイテムにまったく頼る必要がなかったゴセイジャー(笑)。
ロボ戦においてはたしかにクリスマス決戦らしく、三属性ヘッダー総出撃にデータスハイパーも参戦。そして望んちでソファに寝っ転がって休憩中のゴセイナイト=ゴセイグランドも復帰参戦。ここまでお膳立てを整えて、なおバンダイにとってはゴセイアルティメットを売り捌くほうが重要なのね。てっきりゴセイグレートを中心とした連続合体フォーメーションぐらいは見せてくれると思ってましたが。

ゴセイジャーにボディを破壊されてもなおしぶとく生き残り、ブレドランに自身の再生スイッチを押させようとするロボゴーグ。ええ我等がブレドランさん復活はまさにこのタイミングを置いて他にないですな(笑)。
「やはり、お前の正体は――」とロボゴーグに最終回展開に向けての複線的台詞を発せさせた上で、ロボゴーグの頭を、そして、自身に希望を託し記憶を甦らせた恩人でもあるメタルAにまで非情に手をかけるブレドラン。まあ、今回はブレドラン本格復活のための話だったと思えば良いか。
次回は年末年始恒例閑話休題話。予告にて、今どき年賀メールどころかインクジェット年賀はがきも使わず、イモ判で年賀状を作るゴセイジャーたちの素朴さがなんて好青年的イメージ(笑)。

天装戦隊ゴセイジャー epic43「帝国総攻撃」

 2010-12-12
メタルA(アリス)をわざといたぶり続けていたのは、ブレドランに恐怖を植え付け常に自分の支配下に置くためでしたとロボゴーグ閣下ドヤ顔。恐怖こそが他者を支配するという主張は非常に清く正しい戦隊悪役。まあ、今までのメタルAの下克上フラグが炸裂するのはいよいよ来週ですかね。
予告ではまさにロボゴーグに殉ずるみたいな台詞吐いてたメタルAだけど、悪の組織内での腹芸裏切り下克上当たり前なのが「ゴセイジャー」でもあるし。

いよいよクリスマス商戦本番というのもあって、オーズドライバー買い損ねた親御さんに1個でもゴセイアルティメット売り捌くべく、ロボゴーグ閣下総攻撃宣言。今回のメイン戦力は、かつて倒された怪人を量産した量産型マトロイドというか、一度の複数拠点同時攻撃とかでなく、律儀に1箇所に固まってからの市街への砲撃というのは完全にゴセイジャー誘き出し作戦だわなあ。
作戦通りとばかり登場するゴセイジャーながら、復活怪人一掃にVSブレドランと、総力戦展開っぽくアクション連発。そして、倒れる間際にはなったブレドランの攻撃により、錆付いて使用不可能となるテンソウダーとレオンセルラー。

危機感煽り立てる展開ながらも、ここでゴセイナイトがナイティックパワーを振り絞ってテンソウダーそしてレオンセルラー復活。いえ普通に、変身不可能にされた時点で次回に続くにして、次回への期待を煽るという見せ方に出来んのかなあと。ひょっとしたら3週ぐらい続けるつもりだった話を、無理矢理凝縮したりとかしたんだろうか?
まあ、この肩透し具合も「物事は決死の努力より、座して待って起こる奇跡」というゴセイジャー的には平常運転ですが。

ナイティックパワー使いすぎでダウンしたゴセイナイトの意志を受け、ロボゴーグに突撃するゴセイジャーの画で締めて、来週はロボ総力戦。「護星天使のデータはすべて収集した」とのたまうロボゴーグながら、いやまだハイパーゴセイグレートが隠し玉的に残ってるうちは勝算あるぞ(笑)。ええ、思い出したかのようにハイパーゴセイグレートのカオスな威容でロボゴーグをたじろかせるぐらいはやってほしいもんですが。

天装戦隊ゴセイジャー epic42「情熱的ハイド」

 2010-12-05
戦隊ロボ史上初! 弱点がパソコン並みの防水性のなさというのが露呈されるデータス(笑)。つか、恐らく最初にして最後のデータス主役編だわなあ…。データス同様の“機械”たる敵としてのマトリンティス出現で、まあ1話ぐらいはこういう話があるでしょうって話。

もはや敗戦続きのメタルA(アリス)に業を煮やし、自ら立案した作戦にてデータスの拉致とその内部のデータ吸収を果たすロボゴーグ。つか、終盤の逆転劇を見る限り、捕らえた時点でデータスの機能を全停止させて、データだけ抜き取ってあとはポイすれば…というのは心無いツっ込み。
データスをまんまと誘拐されてしまったことで、データスに対しての「お前は機械なんだから」の発言から一方的にハイドを攻めるモネ。つか、ハイドの言葉の真意が「お前は機械なんだから→自分を壊したりしないよう大事にしろ」ということを読み取れないがゆえの一方的な八つ当たりなんだけれど、何気にモネが株落としすぎ。
そしてハイドの胸に去来するのは、もう二度と、自分の仲間を失わせたりしないという悲壮な決意。

データスの姿を模した今週の怪人の能力は、まさにそのデータスに蓄積されたゴセイジャーたちのデータ。データから読み取れる攻撃を予測しゴセイジャーの手の内を次々と無効化する怪人ながら、つか、データスクリソツの姿形をして、魔改造を施され敵側となってしまったデータス…という話にして内容を盛り上げることも可能なのにねえ。
ともすればデータス破壊に繋がる、あんまりにも残酷な展開は避けたられたと思うべきですけど。

わざわざデータスを機能停止にせず、意識を保たせたまま海に突き落とそうとするメタルA。このあたりは、間違いなくわざわざハイドが助けに駆けつけてくるのを待っているよなあ…「人間と機械の間にも、仲間意識は成立するのか?」というデータ収集のために。
メタルAによって海に突き落とされながらも、必死の思いで水につかったデータスを修理するハイド。いやそこは、せめて水辺から離れて修理してやれよ! 水に浸かったパソコンを、波打ち際で修理する奴はいねえ!
そういうことで復帰なったデータス、なんか半年ぐらいぶりに実戦に参戦。データスの作戦による、ブルーの天装術によるゴセイジャーたちの姿を入れ替える攪乱戦法にてあっさり敗れ去る怪人。巨大戦にて久々のデータスハイパー巨大化ながら…いやそこは、ゴセイグレートとデータス及び15大ゴセイヘッダーの合体であるハイパーゴセイグレートを登場させて最後まで盛り上げるところだろ! 巨大怪人を倒す手段が、10発以上の矢継ぎ早な連続攻撃が必要とか、ハイパーゴセイグレートを登場させる理由を考えるのだってそんなに難しい訳じゃないんだし。

ああ、なんか今回はやたらツっ込みどころが働きまくったというか…。個人的には、ハイドとデータスの友情を前に、人間の持つ仲間意識の力をメタルAが再確認するあたり、もっと前面に出しても良かった気も。先の海辺のくだりのように、わざわざデータスを生みに突き落として処刑なんてシチュエーション、機械帝国の住民として合理性がなさすぎるんだから。メタルAに下克上フラグを立てる展開として、それこそ彼女の行動に“合理性”を立たせてやれと思う訳で。

次回、いよいよ年末恒例の大決戦。なんかゴセイナイトに危険なフラグが…(汗)。今回のハイドの決意を、無駄にさせる展開だけは避けてほしいなあ。

天装戦隊ゴセイジャー epic41「爆発!仲間の絆」

 2010-12-01
「仲間を助けるのは当然だ」と、前回かっこよくメタルA(アリス)を庇ってみたり、記憶を失ったことで黒い部分まで消えてなんだかすっかりイケメン性格になったブレドRUN。
自分を庇ったブレドRUNの行為から、ゴセイジャーの元に送り込んだ、山口勝平声のマトロイドを通して「仲間意識」や「結束」という感情を推し量ろうとするメタルA。
結果的に、メタルAが「仲間意識」や「結束」がマトリンティスにおける絶対存在であるはずのロボゴーグの支配にも勝てると結論付けるあたり、ロボゴーグが「心」、「感情」といったワードを忌み嫌うのは、誰よりも本人が「自分の支配者の座を揺るがすのは、自律した意志同士が結びついての、自分への叛意の結束」…ということを恐れているとも取れるわけで。

計算を超えるゴセイジャーたちの強さを前に、より憎しみを増し、感情的になっていく度に…“人間に近付く”度に、ロボゴーグからロースペックと疎まれ蔑まれるメタルA。
マトリンティス側の下克上→内部崩壊フラグがより鮮明になっているあたり、人間性を廃した機械の帝国が、機械に芽生えた人間性のために滅ぶとしたら皮肉な顛末が待ち受けていそうですが。

そしてヒーロー側のドラマの主役として、ゴセイジャーたちに溶け込み主にエリに懐くマトロイド・コロ。つか、記憶も失い戦闘力も低いマトロイドとはいえ、仮にも悪の帝国が送り込んだ怪人に対して、あっさり受け入れるゴセイジャーたちが抵抗も危機感もなさすぎでそれでええんかい?
コロに埋め込まれていた爆弾を除去するため、各々の属性の能力を駆使したコンビネーション作業を実行するゴセイジャー。つか、スカイックパワーによるエリの稲妻技って、本人にとってもトラウマ技だったじゃねーか(苦笑)。「過去話を今回のための伏線に活用ウハ俺天才かも」って、今回脚本の下山健人のドヤ顔が目に浮かぶようだ。
たとえ記憶装置の電気信号でしかない、スイッチひとつで消されてしまう機械のメモリも、機械自身に芽生えた“心”はそんなシステムをも凌駕する。ゴセイジャーたちの仲間として育ったコロの心が、最後にエリたちの胸に残す大きな奇跡。そしてその奇跡の成果は、おそらくメタルAにとっての反逆の狼煙。
ヒーロー側と悪側のドラマの温度差がやたら顕著というか、「機械に芽生える心」を描破したという意味でも、今後の展開についてのなにげな重要回になるのかも。

あと、序盤のうちにさらりと流されたけど、前回での仲間達との時を超えた結束を経て、やたらリーダーとしての顔になってきてるアラタ。まあコロと一緒に公園でハシャいでるあたり、生来の子供っぽさは最後まで変わりそうにありませんが(笑)。

天装戦隊ゴセイジャー epic40「ストロング・アラタ」

 2010-11-21
夢はでっかく「自分がヒーローになる」こと。案の定っぽく、前回からのヒキを経て語られたアラタの夢がじつにそれっぽいですよ。アラタの持つ、いい意味での子供臭さとリーダー気質の同居が垣間見える原点ではありますです。

現代にて、アラタの消失に残されたメンバー達が沈む一方、アラタがいない分をみんなでやろうよと全員を励ます望。ちなみに「僕も自分のできることを協力するよ!」のひと言がない無責任さはやっぱり横手美智子脚本の弱さというか。
そして過去にて、まだ互いの関係もへったくれもない4人に招集をかける、この時代に飛ばされてきたアラタ。4人がアラタの言葉にほとんど耳を傾けないのは、素性も知らない相手への不信感以上に「自分たちはまだ見習いだから」という無責任さも大きいんだわなあ(先にウォースターの存在を目の当たりにしているハイドにしても、持ち前の慎重さが働いているというのもあるんだろうし)。先の望の励ましのセリフといい、ひょっとして逆に「責任感」をテーマにした話書かせたら、横手美智子って化ける可能性ある(笑)?

現代でも4人の心を最終的にまとめたのと同様、過去においてもゴセイジャーたちの勇気の基点となるのはやはり望の存在。望が4人に伝えることとなったアラタの心根を信じ、ひとり真っ先に駆け出したアラタを追って走る4人。
そして、現代に残されたゴセイジャーたちの前に、再び直接その姿を現すロボゴーグ。つか、ゴセイジャーの前に立ち塞がる悪の組織の大ボスって、みんな前線に出たがりすぎだよ…。飯塚昭三さんの貫禄ある声を持ちながらも、ドレイクなんかわざわざ死にたがっていたようなもんだわ。
そして過去、やっぱりアラタと共にこの時代に飛ばされていた先週の怪人対初天装を遂げるゴセイジャー。初めての変身そして実践に際し戸惑うアラタ以外の4人ながら、あくまでこの4人を信じ、共に戦おうとするアラタの――アラタたち5人のゴセイジャーとしての勝利。怪人の使う天時星・時間返しを時間差攻撃で打ち破るあたり、前回の苦戦がしっかり生きている逆転劇であります。

怪人を打ち倒し、現代に戻ったアラタを待つ間髪入れないロボゴーグとの一騎打ち。人間の愚かさをあざ笑い、支配下に置こうとするロボゴーグと、どんな困難も災害もその知恵と底力で乗り越えてきた人間の強さを信じるアラタ。(厳密に言えば)“人”ではない二人によって、人間のあずかり知らぬところで展開する、“人”の存在を巡るそのの運命を賭けた対立…という不思議な構図でもあったり。
裁かれるは人間、その存在は是となるか否となるか?

巨大化怪人と対峙するは、仲間として共にアラタの帰還を待っていたゴセイナイトを交えてのグランドゴセイグレートへの合体。ゴセイナイトがデレてこその、存在感の本領を発揮する合体というか、もうゴセイジャー最強ロボはグランドゴセイグレートでいいや。
望と、ヴァンプ将軍の用意してくれた夕食が待つ研究所に帰還したゴセイジャーたちと、アラタが改めて望に語る、自分の子供の頃の夢。幼き日の夢は「自分がヒーローになる」こと。そして今現在の願いは「自分たちでヒーローになること」。ヒーローとしてのアラタの成長が、原点を経て大きくなったというのを改めて見せる前後編だったです。
次回、まだ無垢な“悪から生まれた存在”とヒーローの交流という伝統的なプロット。無垢な魂を巡っての悲劇というフラグがアリアリではありますが。

天装戦隊ゴセイジャー epic39「エピック・ゼロ」

 2010-11-14
護星天使アラタの消失。
ゴセイジャー最大の宿敵ブレドランさん、ロボコップ視界を経てサイボーグのブレドRUNとして再生。ラスボス候補に過ぎるキャラとしてこれでまた最終回登場までの生命線が繋がったですな。消去されたはずの記憶を甦らせたブレドRUN、ロボゴーグに今度こそ下克上を成功させてマトリンティスを乗っ取る展開を希望。こうなると、さすがに四度目の敵組織交代はなくマトリンティスが最後までゴセイジャーの前に立ち塞がりますかね。

望の持ち帰った「未来の履歴書」という宿題を前に、自分たちの過去に憧れた夢を回想するアラタ以外の4人。もちろんアラタのみ今回、子供の頃の夢が語られないのは次回への重要な伏線(たぶん)。
そして今回、ブレドRUN再デビューを飾る前座として出現した怪人の能力は天時星・時間返しかハイパークロックアップか。個人的、あれらの技の疑問は「時間を巻き戻す前に受けたダメージもなかったことになっちゃうのか」ってことなんですが。
まがりなりにも時間を操れるという、ともすれば最強の能力を持つ怪人さえも前座に(番組史上初めて、スーパーゴセイジャーへの超天装を封じた怪人!)ブレドRUNデビュー。その武器は、圧倒的な火力と組み替えられた意識の中に残された護星天使への憎悪…!
ゴセイジャーを圧倒しつつも、まだ調整が未完のブレドRUNに替わり、今週の怪人との巨大戦突入。巨大化怪人の必殺技にいたっては時空剣プレスブリザードのパロディーだよ…。こういうビジュアル的なパロディー要素はまさに長いシリーズの積み重ね故の恩恵というか、しかしゴセイジャーで、こうして後のシリーズでパロディーにされるようなビジュアルってなんかあるっけ?
ゴセイアルティメットと怪人の激突に介入したプレドRUNの攻撃により、時空に干渉した衝撃波によって吹き飛ばされ、過去――自分たちが地上に降り立った頃の時間に飛ばされてしまうアラタ。

宿敵ブレドランの復活劇と、前後編に渡るアラタの時を越えた孤闘と、なんとも番組において重要なウェイトを占めそうなエピソード。横手美智子としてもさすがにメインライターとしての意地を見せようというのか、今回の脚本に対する気合は結構相当であります(珍しく、あんまりツっ込みどころがない)。
空を見上げるとそこに天の塔が延び、それは平和の象徴であると同時、皮肉にも三種族に分かれた5人の結束がいまだ形成されていない状態。第1話冒頭が天の塔の破壊という状況から始まった番組として、現在に至る前の過去の5人の描き方にもまた興味が湧くところであります。
それが歴史を変える行為と思いもせず、天の塔の破壊を防ぐために駆け出すアラタ。今のところこの危機に賛同してくれそうなのは、ウォースターの尖兵のためにマジスを失ったばかりのハイドという気もしますが果たして?

天装戦隊ゴセイジャー epic38「アリスVSゴセイナイト」

 2010-11-07
ゴセイナイト、戦場の中心で愛を叫ぶ。
望との交流を機に、人間に興味を持ちその理解に務めようとするゴセイナイト。毎度毎度の引用ながら、まさに同じ東映非人間ヒーローの先達大鉄人17のごときのツンからデレへの以降。そのうち、ゴセイグランド内部に応接ルームが作られるな(含笑)。

ぶっちゃけると望と絡むようになってから、ゴセイナイトがいい意味で番組のテーマを語るキャラクターになってきてくれたなあと。単に人間への嫌がらせという交通機関へのテロを敢行するメタルA(アリス)に対し、そのために望の母が危機に晒されていることを聞き、望のためにその剣を揮うゴセイナイト。
冒頭、久々に母親に会えるという喜びを包み隠さず“友達”であるゴセイナイトに報告する望があり、その大事な母親と、二度と会えなくなるかもしれないという嘆きと涙を受け止める姿と、その“大事な他者を想う心”にこそ、自分が人間に対して求めていた興味への回答――ゴセイヘッダーとして生まれた自身の真の使命を見出すゴセイナイト。

マトリンティスに生まれた「人を支配する機械」というメタルA(アリス)の誇りと驕りに対する、ゴセイナイトの敢然たるひと言こそ、ゴセイナイトが人間に見出した尊き価値にしてマトリンティスに立ち向かう絶対の理由。
地球環境の守護神として生を受けたゴセイナイトが、その環境を傷付けた当の人間と手を携える理由がこれまでじっくりと描かれてきたからこそ映える今回の宣言であります。

ほとんどついでながら、今回は一応例年恒例の劇場版ロボ本編登場。母親の無事を祈る、望の純粋な祈りに応じてゴセイジャーの手に降臨するゴセイワンダーカード。劇場版でも唐突な登場だったんですけど、ある意味「誰かを想う、純粋な祈り」こそがゴセイワンダーを召喚するための条件ってことですかね? でもやっぱり、劇場版同様ワンダーゴセイグレートに他のロボとの徹底的な差別化と呼べる能力があるわけじゃなかった(笑)。
OPテロップからしてバレバレだったけど、望の母親にしてヴァンプ将軍の単身赴任中の奥さんは、実は危機に陥った特急には乗っていませんでしたというオチ。まあ最終回までこの奥さんの顔が見れるとは思っちゃいませんが。
あと蛇足ながら、ゴセイナイトの中の人が岡元次郎さんだと思うと、やけに子供を励ますって姿が感無量に見えるなあ…。仮面ライダーBLACKの頃から恰幅が良くなりすぎだろうと、やはり岡元次郎さんは永遠のヒーローであります。
ゴセイナイト主役話として、今回は嫌味なく良かった。

次回、予告から聞こえるあの声は…こっ、これは「キャプテン翼」の若島津の声!? おおっ、ついに“あのキャラ”が復活するか! もはやあいつあってのゴセイジャーではあるなあ。

天装戦隊ゴセイジャー epic37「エキサイト・モネ」

 2010-10-31
バイタルメーターのデザインがやけに既視感というか、変身ブレスで変身した戦隊ヒーローって、今のところゴーオンブラック&グリーンが最後か。個人的には戦隊史上のひとつの系譜を連ねるアイテムとして、せめて1戦隊1ブレスというスタイルでも続いていってほしいもんですが(シンケンジャーから途切れちゃってるし)。

メンバー中一番怒りっぽいモネに、わざわざど怒りメーター装着の巻。怒りの度合いがブチギレると装着者を石灰化してしまうメーターというのは、人間の感情すら抑制してしまおうという恐るべきアイテムではあるものの、現実に日本中で増えている、やたら自己権利ばかりを主張する声高なモンスターなんちゃらって人種全員に装着してやればええわって気にはさせてくれるな。
怪人対策に、ヴァンプ将軍による薫陶(笑)からモネが得た戦法は究極のスルー力。どんなにツっ込みどころ満載の状態を目の当たりにしても、決して動じてはいけないという悟りを学んだゴセイイエローの優雅なる戦い方の画像的インパクトは抜群なれど、結局怪人へのトドメがブチギレ攻撃というのは…。まあ、出来上がってるスタイルをむやみに変えてもいい結果は出ないって、既出エピソードで言ってる以上は矛盾になってないけど。
ある意味、人間怒ってばかりだとロクなことはないよという教訓話として締めることも可能なのにねえ。

怒れば怒るほどピンチに陥るという状況に対し、同じくバイタルメーターを付けられながらも、その動じない精神力の持ち主ゆえまったくブレることなく怪人を攻撃できるゴセイナイト。つか今回、全部ゴセイナイトに任せておいて解決って話だったんじゃ…。まあ予告の限りではゴセイナイト主役回は次回。また望との友情話だったりするなら個人的には期待ですけど。

今回、その体格に見合った着物姿にて「チャラ~ン!」と登場するヴァンプ将軍。でもそこで着物の色はオレンジだろというツっ込みからしてスルー推奨だったというか、つか今回は、夕方の5時半からは笑点じゃなくてANNニュースを見ようという暗なメッセージだったりするんだろうか? 生まれ付いての笑点ファンdisってんのかコラァ(←メーター上昇)!

天装戦隊ゴセイジャー epic36「走れ、アグリ!」

 2010-10-24
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暑くもなく寒くもなく、気候が落ち着いた秋という季節は室内作業に屋外作業どちらにもうってつけ。エリの食欲の秋は別に季節に関係ないとして(毎度喰ってばっかのエリ役さとう里香が、肥えてないか他人事ながら心配だ)、アラタによる粘土像の造形があまりに前衛的過ぎて(笑)。絵ともども、アラタ、美術展に挑戦。まかり間違って評価されてまたひと騒動ってエピソードを作れるぐらいの下地は出来た気がするです。
そしてもちろん、妹共々スポーツの秋とばかりランニングで身体を鍛えるアグリと、ランニングを通しての盟友との出会い。世界に通用するスプリンターになるという夢に向かって努力を惜しまない青年に対する親近感は、自らの肉体を鍛え上げることへの志を同じくする者に対しての心からの尊敬。その盟友をも狙うマトリンティスの今週の作戦。

そういうことでアグリ特訓編開始ながら、やはりヒーローの特訓編といえばナパーム爆破の中の全力疾走だわなあ(笑)。これであと、ジープで銃撃しながら追い回したり火の輪をくぐらせたりのMAC式(ウルトラマンレオな)地獄の特訓まで施せば完璧というか、グランディオンに変形合体してのゴセイナイトのノリノリっぷりが画的にも喝采。
どうでもいいが、誘拐したスポーツ選手を戦闘員に改造するというマトリンティスの今回の作戦、なんでまた誘拐した側からさっさと改造してゴセイジャーにぶつけたりとかしないんだろうなあ? ある程度素材を集めてから、まとめて一度に大量生産…という合理的対応はたしかにマトリンティスという組織のスタイルには合ってる気がするけど。

単に囮となって敵の目を引き付ける為でなく、友のためという思いの元に地獄の特訓を潜り抜けたアグリの鍛え上げた身体能力は、もはや心を持たない機械怪人などに測定することは不可能。
盟友が夢を叶えたことの記事を目の当たりに我がことのように喜ぶアグリというクロージングとともに、個々メンバー主役エピソードとしての視聴感は極めて爽やかなエピソードであります(反面、特筆する展開はなかった…という脚本ではあるんですが)。
あと、もはや呪いの人形的な念と効力が込められてしまっているアラタの粘土像(笑)。かつてエキゾチックヘッダーを生み出した奇跡の画伯っぷりといい、やはりアラタの美術的才覚(笑)をフィーチャーしたエピソードは作られていいのかも。

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天装戦隊ゴセイジャー epic35「パーフェクトリーダーを探せ!」

 2010-10-17
三種族からなる連立政権たるゴセイジャー、晩飯のメニューを巡って意見紛糾。つかひたすら焼きナスにこだわるハイドがなんて頑固一徹(笑)。

連立政権の脆さは党をまとめるリーダーの不在。今週の怪人の変幻自在のスピードに翻弄されるままに指摘されるゴセイジャーの指揮系統と意識統一の脆さ。菅さんはまとめ役の身ではあっても決してすべての党の意志をひとつに出来ないという皮肉を反映した、ああなんて政治色の強いエピソードなんだ(ニヤニヤ)。
とりあえず指揮官を選出してのグループ指針変更にて、真っ先にリーダーに選ばれるハイド。囚われた人質救出のための潜入作戦において遺憾なくリーダーとしての資質を発揮というか、いや普通にこのままこいつリーダーでまとまりそうな雰囲気なのに、そのイケイケな勢いを塞ぐ、野党からの突き上げならぬドアロック。ひとつ作戦遂行に躓く要素があるとあっさり勢いとまったー! かくしてハイド、リーダーの座から1年もたずあっさり変更。てかひたすら短期の間にリーダー変更を繰り返す様の、ああ何たる我が国のリーダー不在を嘆いた更なる皮肉(プププッ)。

最終的にゴセイジャーたちが選んだのは、敵の作戦や戦力がどうであろうが、自分達のスタイルは変えないという――平常どおりのチームワークを存分に生かす戦法。ゴセイジャーたちの強さは、誰かに指示されることで発揮されるものではない、誰に何も言われずとも仲間をフォローしあい、各々バラバラに見えてひとつの目的の遂行のために手を組むチームワーク。ああそうか、連立政権に徹底的に欠けるのはこの互いが互いを尊重する姿勢という更に重なる皮肉…というエピソードだったのか。いやあ、長いシリーズの常として時代時代の世相を反映した脚本を繰り出してくる戦隊として、何というウィットに富んだエピソードだったんだろう。いやあおじさんすっかりかんしんしちゃったなあ(もうだめだーウヒャヒャヒャヒャ!)。

あと今回、ある意味一番感心したのは、5人の日常描写の象徴たるヴァンプ将軍の奇をてらった出番…。いやあ、こういう思わぬ場面での出番は、元来芸人としてのヴァンプ将軍のパーソナリティーを生かすという意味でも歓迎したい方向であります。今回はおもろかったわ。
そういや今回アルティメットゴセイグレート初登場。空中戦特撮もかなりがんばっていたけど、やっぱりゴセイアルティメットの上にGet`rideするゴセイグレートがむしろ合体状態よりかっこいいんですが。

天装戦隊ゴセイジャー epic34「ゴセイナイト・ジャスティス」

 2010-10-10
ゴセイナイト、デレるの巻。

前回の5人の似顔絵は一応本人を目の前にしつつ、ゴセイナイトについてはモデル不在でも完璧に似顔絵を描き切る望。ラストでのその絵の本人へのプレゼントと共に、今回をもってゴセイナイト、ゴセイジャーそして人間達の完全な味方に。つかね、その展開を幽魔獣壊滅のタイミングで持って来ても良かったような気がしないでもないんですけどねえ…ゴセイグランド発売開始からゴセイアルティメット発売までのタイミング中に(苦笑)。

従え、懲らしめ、自分を守る。冒頭でデータスが触れるマトリンティスの概要と(今やすっかりこんな場面でしか望んちのお茶の間でしか出番なくなったな…)、ロボット三原則を自己中心的な立場に反転した行動原理。しかし首領のロボゴーグと秘書役のメタルA(アリス)が組織の中心であり、中間管理職となる幹部が不在というのも珍しい組織形態。まあ、マトリンティスも年末には壊滅させられるからというシリーズ構成上のキャラ数の都合なんでしょうけどね(含笑)。
地球環境の守護者というゴセイナイトに対し、自分たちの目的はあくまで地球環境にとっての害悪である人間、お前の目的に相反するものではないと告げるメタルA(アリス)と、その言葉に葛藤するゴセイナイト。
地球を汚す愚かな人間に守る価値はあるのか? 護星天使は何故そんな人間を護ろうというのか? マトリンティスとの戦闘に躊躇するゴセイナイトに、その守られる側の人間の代表として、望が告げるその理由は…明日があるからという希望。

地球を汚したのも人間なら、その地球を正せるのもまた人間。その明日を担うのは望たち次に立つ世代。彼等を護るからこそ、地球環境を正せる機会も、希望もある。同じく非人間としての東映ヒーロー・大鉄人17が、人間の抹殺を試みる創造主ブレインに反し、人間を――その明日を守ることを選択したように。

愚行を重ねる人間を護ることの理由って、実は“未来への希望”という儚いものでしかないというのは、これまた過去多くのヒーローが抱えてきた不文律にして脆くもある立脚点。だけど、だからこそ、自分たちに希望を託してくれたヒーロー達に応えるのも人間達の担った責任。
人間を護る護星天使の使命の中に自分の使命もあるというゴセイナイトの決断と、そのゴセイナイトを慕い、当人に希望を託された望。嗚呼…過去から綿々と続く少年とヒーローの関係性についつい涙腺が潤むというか、個人的にはこの関係性を今回だけのものとしないで、今後もゴセイナイトと望の友情は番組後半の軸のひとつであってほしいもんですが。いえ「ひょっとしてゴセイナイト脂肪いやよくないフラグ立っちゃったか!?」という懸念は置いといて(汗)。
次回、実質的にアラタがリーダーだったようなもんなのに今さらイニシアチブを主張し始める五人? そういやこいつら、複数の種族からなる連立政権みたいなもんだしなあ…。小沢さんならぬマスターヘッドなき五人をまとめるのは果たして?

天装戦隊ゴセイジャー epic33「恐怖のマトリンティス帝国」

 2010-10-03
今回もまた脚本が八手三郎名義になってたけど、護星界への帰還の手段を失った五人の心情を改めて語るエピソードとして、複数のライターが各々のキャラクターの胸中を担当したということですかね?
前回の、自分の誕生日が五人が故郷に帰れなくなった日となってしまったことが思いっきりトラウマになってる望、いてもたってもいられず改めて五人の元へ。各々のメンバーがこれまでの地上での日々の中で成長した真情を語る中(ゴセイグリーン=マジスについてのハイドの言がウルっと来ちまったい)、「護星界に帰りたい」「地上は俺達のいるところじゃない」ってアラタの言が言葉足らずってレベルじゃねえぞ(汗)。

侵略宇宙人、汚染ミュータントに続く今回からの新たな敵は古代文明ロボ軍団。買ったばかりの「宇宙船」で正式名称確認すると機械禦鏖帝国マトリンティス。ええ「賭博覇王伝 零」で“鏖”っ字は“みなごろし”って読むと憶えましたが。
ゴセイジャーの能力を研究し尽くしていたマトリンティス1号怪人の前に苦戦するゴセイジャー。しかしどうせスーパーゴセイジャー化すれば…の安心感というか、こういう場面での危機感も奪ってるという意味ではスーパーゴセイジャーがご都合展開のための便利アイテムになっちゃってるわな。
むしろ、今回注目すべきはゴセイナイト関連のくだり。マトリンティス怪人に地球汚染反応がないため攻撃をためらってしまうゴセイナイトと、おそらく始めて、そのゴセイナイトと言葉を交わすこととなる望。ゴセイナイト役声優小西克幸(カミナ兄貴)が「宇宙船」インタビューでネタバラシしたところによると、宿敵幽魔獣を倒してニート化したゴセイナイトと望の交流が今後のキモということで、

人の心を知らぬ、人ならざる孤高のヒーロー、
純粋に未来を信じる少年、
過去作品で幾度と試みられた、対象的な存在たる二人の心の交流という東映作品の王道が新たに描かれることになる…というのは正直嬉しい誤算。

アラタの護星天使地上不要論の言葉の真意は、あくまで地上の未来を作るのは望たち地上に生きる人々という考えの上。その人々の未来を、不合理にして理不尽な侵略者に踏みにじらせはしない。それこそ護星天使の使命。そのアラタの言葉を噛み締めてるゴセイナイトというのも渋い演出。
果たして望はゴセイナイトにとっての悪魔くんか草間大作か南三郎か? 嗚呼、番組残り5ヶ月はこの二人の友情展開に注目すべきなんだろうなあ。つかゴセイナイトさんに死亡フラグが(汗)。

天装戦隊ゴセイジャー epic32「究極の奇跡を起こせ!」

 2010-09-26
特撮ヒーロー番組で子供の誕生日は、ヒーローの生存を脅かす恐怖の日(苦笑)。
前回のヒーローの勝利をあざ笑う悪側の作戦。予告の時点で判りきってた膜インの復活に苦しめられるゴセイジャー。個人的には今回の戦場、幽魔ホール内がそれこそマクー空間みたいな不条理空間っぽさをもうちょっと出してくれたら喝采だったんですが、まあそれは劇場版の二番煎じになっちまうか。

困ったときのミラクルゴセイパワーは、見事なまでに劣勢からの便利な逆転スイッチ。まあ戦隊ヒーローのパワーアップは例年の定石とはいえ、ことスーパーゴセイジャーに関しては劇中の無双感が強すぎて、なんか登場にありがたみを感じないんだわな。あれだけ苦しめられた膜インその最終形態まで一撃なあたり、じゃあこれまでのさんざな苦戦はなんだったのかと。
まあ今回、幽魔獣最終決戦以上にゴセイアルティメット販促編がメインなので、脚本面で言いたいことは前回で言い切りましたと納得するしかないんですけどね。

膜インを倒し、収縮する幽魔ホールから脱出不可能に陥りかけるゴセイジャーを救うため、マスターヘッド自らの全力を込め、ゴセイジャーの元にもたらされる新たな天の塔の礎、ゴセイアルティメット。建造物の基礎部分がロボットに変形してしまう理由付けについては、融合したミラクルゴセイヘッダーが、同じくヘッダーでありながら直接戦えるボディを得たゴセイナイトと同様に人型のボディを求めたから…と自分の中で設定補完。
飛行形態がやたら三角形なのは由緒正しい戦隊メカの証。とりあえず変形シーンを安っぽいCGに頼らず、手間暇かけたミニチュア撮影というだけでかーなーりー満足。戦隊ロボには、質量と質感が画面から伝わるローテク撮影がよく似合います。

最後の敵、筋グゴンも倒し、ついに壊滅する幽魔獣軍団。しかしマスターヘッドの消滅(?)と新たな塔の礎を失ったことにより、護星界との連絡手段も、帰還の手段も失い孤立無援となってしまうゴセイジャー…。ええ、ぶっちゃけゴセイジャー関連の玩具はゴセイアルティメットで終了ということなんですな(ゴセイアルティメットは護星界まで飛んでいくことは出来んのか?)。
まあなんとも過保護気味だったマスターヘッドがいなくなったことと、予告に登場した新たな敵マトリンティス帝国の出現。販促による都合のいい新兵器の登場も絶たれ(?)、いよいよその真価を問われる護星天使。次回以降、この辺の苦境を盛り込んだドラマ面の充実もまた期待したいところであります。もちろん横手美智子脚本以外(笑)。

天装戦隊ゴセイジャー epic31「ネバーギブアップ!ゴセイジャー」

 2010-09-19
「脚本 荒川稔久」とOPにテロップが流れると、ことゴセイジャーに関しては普通に安心できるなあ。

「僕、明日誕生日なんだ」と笑顔で報告する望ながら、待てそれは死亡フラグとは言わないまでも決戦の予兆だ。幽魔獣編のキーアイテム・エルレイの匣の力を取り込んだ膜イン、筋グゴンによる総力戦。地球粘菌ラッピング作戦の要となるは膜イン発行のネンキン特別便。この微妙に遅れ気味の時事をエピソードに取り込むあたりもまた戦隊らしいといえば戦隊らしい話であります。ついでによく聞く単語・フリーズドライの説明まで教育的(笑)に果たすあたりはええ間違いなく荒川稔久センセ脚本ですよ。

二大幹部の猛攻の前に危機に陥るゴセイジャー。そのゴセイジャーを更に追い詰める、膜インによる、人間こそ地球の害毒という…「スペクトルマン」以来の普遍の事実にして悪側の理念。人間の天敵としての幽魔獣、そのツートップである膜インと筋グゴンが「汚染」と「破壊」をモチーフにした怪人というのはまさに人間の裏面を覗くキャラという穿った見方も出来るんですが。
その膜インの嘲笑に返すのは、人間にはそれでも危機感と、それを正そうとする心があるという――“人”を守るために遣わされた“天使”としての、“人”の未来を信じる一縷の希望。望の誕生日という、輝かしい明日を護りたいと願う使命感。
「お前がいる限り、地球は絶対に滅びない」という言葉は、かつてネビュラの使者よりスペクトルマンに贈られた最高の賛辞。人が未来を正そうという心がある限り、人を、人が住まう地上を護るために戦う。それこそが護星天使。今回、やけに内容に「スペクトルマン」を想起するのは、決して地球汚染作戦というだけの話でもないんですな。

今回の逆転の鍵が、まさかの忘却戦力たるミスティックブラザー(笑)。まあ予告の限り、いよいよ来週ゴセイアルティメットの登場を控えての存在感アピールではあります。
総力を結集しての膜イン撃破も、「作戦の第二段階」として都庁にエルレイの匣を被せる筋グゴンの姿をして、なんか普通に膜イン別に死んでないよってフラグがビンビンだわなあ。ええもちろんブレドランも、年末商戦を前に何事もなく甦ってくれるはず。

天装戦隊ゴセイジャー epic30「ロマンティック・エリ」

 2010-09-12
地元のお祭りを東京で祝う地方出身者の会のごとき、故郷護星界の護星祭を祝うゴセイジャー。いえそのイベントそのものがストーリーに対して絡まない以上、七夕の時期あたりに放送していたほうがもうちょっと視聴者の共感呼びやすかったはずなのになあ。
人の夢を奪い、絶望の底に突き落とす怪人の作戦も、決して絶望しないエリの大きすぎる夢の力が打ち砕くというプロットはある意味戦隊らしい好脚本。ただし、エリの日頃の能天気さをして「しかし、もともとまぬけなコウガマンにはなんの効果もないのであった(究極超人あ~る)」を思い出してしまうのはなんだかなあ。
むしろ今回、夢も希望も知らず、ただ使命のために戦うゴセイナイトが夢の力を垣間見るというあたりのゴセイナイト萌え展開がメインにも感じますです(苦笑)。

人々を絶望の底から救い出し、自らもゴセイナイトの変形したグランディオンヘッダーに乗って戦場に駆けつけるエリ。何気にゴセイナイト、女の子にコキ使われるの画にまたちょっとときめいた。しかし戦隊の乗用マシンが見れなくなったのもだいぶ久しいなあ。5人揃って専用バイクなりで駆けつけるってシチュエーションが廃されたのは、ライダーとイメージ被るのが避けられたのか単にコスト的問題か?

あんまり大筋に絡まないエピソードゆえ、ブレドラン撃破(?)→幽魔獣総力戦の流れの閑話としては及第点。護星祭の夜に、エリがゴセイカードに託す願いは「ゴセイナイトにも楽しい夢を」。日頃能天気なまでに笑顔を振りまくキャラが願う、他者の幸福を祈る希望の尊さ。こういうあたりだけ切り取れば、メッセージ性からして番組そのものが良作と思えるんですけどねえ。

天装戦隊ゴセイジャー epic29「ゴセイジャーを封印せよ!」

 2010-09-05
やっぱり横手美智子は横手美智子だったというか、せっかくここしばらく話が面白くなってきたというのに、わざわざ話をつまらなくする方向に裏切るってのがなあ…。

組織内での不遇を経て、下克上を目論むブレドランの姿は変な見方をすれば「やれ、やってしまえブレドラン!」と妙に応援する気持ちが働いていたもの。今回中盤までの膜インと筋グゴンの不仲を煽り立てる策略を経て、実はこの二人のほうはブレドランの策略を見抜いていたってのは…えぇえどこにもねえだろそんな伏線とか!
後付けの努力も労力も元来あるものの前には無意味ってのは、横手美智子が好んで使うモチーフであると同時、ぶっちゃけ自分からすれば嫌悪対象でもあるゆとり世代的ドライさ。「ゲキレンジャー」での、努力と根性路線がことごとく天賦の才の前に敵わないって描写に、自分がどれだけイラッとしたことか。

間違いなく最終回まで組織を転々としつつ、ラスボスとしてゴセイジャーの前に君臨する役どころと思われていたブレドランも、自業自得と言えばそれまでながら今回をもってあっさり退場。うわなんか納得いかねえ展開だわなあ…。今のところ「ゴセイジャー」って、自分にとって脚本的に褒める要素があまりに少ない戦隊なんですよ。また一時、横手美智子に脚本を長期退場してもらえるほうが面白くなる気がして仕方ないです。
かえすがえす、今回は残念。

あと、通信とはいえやっとのことで再開を果たすこととなるゴセイナイトとマスターヘッド。しかしゴセイナイト、あの所帯くさいヴァンプ将軍ちの居間にいるって画が実に似合わない(汗)。マスターヘッドの口から語られる新たな天の塔建設のニュース。ええ年末商戦用新ロボ登場フラグであります。
ただ、番組の現状の限り、今年の年末商戦もライダーが勝者になるような気が物凄くする…。

天装戦隊ゴセイジャー epic28「おとうさんの宝物」

 2010-08-29
萌え声がなんかウザい今週の怪人。演じる沖佳苗の名前に「ああ、宇宙船でコラム書いてたっけ」とか思いつつググってみたら、うわこいつガチだ(褒め言葉)! 普通にしょこたんクラスの戦隊ウォッチャーの人だったというか、一番好きな戦隊が「ファイブマン(ファイブイエローのファン)」だと…? 侮れねえ。

あるんじゃないかなとは思っていたけどホントに繰り出してきたヴァンプ将軍こと天地博士主役回。ヴァンプ将軍の宝物の中にフロシャイム川崎支部の名前はないのだろうかと思いつつ、営業道具もとい結婚式の思い出の品たるワイングラスを割られて落ち込むあたりのセルフパロディは、子供さんが見ても判りやすいわなあ(笑)。
襲った人間の喜怒哀楽といった感情を奪い、自分の意のままに操る今週の怪人によるハーメルン作戦。断崖に身を投じるべく進み行く人々の死の行進と(今回のエキストラ人数が珍しいぐらいに多いな)、先頭を歩く望を止めるべく我が身を投げ出すヴァンプ将軍。自分の声が届かない息子を力強く抱きしめ、お父さんの一番の宝物は望だ――! という絶叫。父子の愛情が打ち砕く、肉親の絆をも塗り潰そうとした悪辣な作戦。

個人的、こういう捻らずストレートにヒーロー番組している脚本は大好物なんですけど、先週に引き続いて、自分好みの脚本書いてきたのが横手美智子というのが意外な…。なんだか横手美智子=個人名でなく脚本家チーム名という説が信憑性を帯びてきました。「ゲキレンジャー」や「戦場のヴァルキュリア」書いてた横手美智子はダメなほうのメンバーだったんだよ(苦笑)。
今週も着々と進行するブレドランの暗躍というか、筋グコンを放逐し、膜インに恩を売ることでまんまと信用を得ることに成功。うぅむ、本当に先週あたりから急激に話がおもろくなってきたなあ。できることなら前回今回のクオリティを維持した、真っ当な戦隊として残り半年を乗り切ってほしいもんですが。

天装戦隊ゴセイジャー epic27「目覚めろ、アグリ!」

 2010-08-22
なんという幽魔獣のなく頃に。今回、疑心暗鬼に囚われたアグリが最終的には金属バットを手に…ってラストにならなくて本当に良かったというか、みんな、今回見た後「ひぐらし」の公式サイト行って第1話を無料ダウンロードなんかするなよ、絶対にだぞ(笑)!

幽魔獣の能力により、仲間たちの声が自身を苛む幻聴として聞こえるようになってしまうアグリ。苦しむアグリを救う役割となるのはゴセイナイト。基本、他者に頼ることを知らない孤高の騎士がアグリに教えるのは、例え自身が世界にひとりぼっちだろうと、悩みも、苦しみも振り切りたったひとりで立ち上がる強さ。
手に入れた心の強さが与えるのは、たとえ心無い言葉を浴びせられようと屈しない自信。今回ラスト、「みんなの言葉が本心でなくてよかった」というアグリの台詞に「じゃあどこでその真相を知ったんだよ?」というツっ込みが働くものの、今回、アグリが獲得したのは悪意すら信頼にひっくり返してやるという決意と、その実行による仲間からの、そして自分自身の仲間たちへの信頼なのかも。
意外なまでのゴセイナイトの頼れる兄貴っぷりはまさに「お前を信じるお前を信じろ!」というか(声優さん的に考えて/笑)、葛藤苦悩からの逆転劇への爽快感も心地よく、面白かったです。

って今回、脚本横手美智子なの!? マヂで!? おかしい、こうした疑心暗鬼話ってそれこそ荒川稔久センセの真骨頂のはずなのに…。つか横手美智子の脚本なのに面白かったって、横手美智子って名前意識するようになってから初めてって気がする…。

一方幽魔獣側でも、自身への冷遇っぷりについにブチギレたブレドランの暗躍により、肉体派幹部筋グゴンもひぐらしシンドロームの餌食に。いよいよ幽魔獣軍団も崩壊フラグが立ったというか、ブレドランが再々就職する第3の悪の組織はどんなんになることやら。

天装戦隊ゴセイジャー epic26「護星天使、爆笑!」

 2010-08-15
普段笑わない人間の笑いのツボほどミステリアスな物はないというか、ハイドのツボがダジャレというのは、アラタでなくても「そこなのぉ!?」と視聴者総ツッ込み。つかハイド、アラタ渾身のギャグの数々を前に、小島よしおは今さら仕方ないとしてもダンディ坂野と髭男爵は反応してやれよ。ダンディも人気が落ち着いてきた時期にシリーズ出演していてくれたんだし(怪人役でな)。「ルネッサ~ンス」で「どこが面白いのかサッパリ判らん」はもはや悪意ってレベルだろ(ヒィィッ/笑)!

怪人モチーフは天狗なのに、武器は何故か西遊記の金角・銀角の持ってた瓢箪改造バージョン。笑った相手を吸収するという瓢箪ながら、幹部の高笑いにまで反応する両刃の刃というのがなんとも扱い辛いな。
笑いを武器とする怪人に対し(気張ったところでのプーの、普遍的全年代向け脱力ギャグが見事すぎる)、普通に笑わないハイドとゴセイナイトのコンビネーション。今週も際立つゴセイナイトの独断専行っぷりというか、ゴセイナイトがある意味今までの6人目にないキャラにはなってるわなあ。あるいは、護星天使たちと同属でもなくゴセイヘッダーとしても孤高となってしまった存在ゆえの、協調性を覚えることのなかった悲しさでもありますかね。

逆転の切り札としての、ハイド&ナイトによるボケとツッ込みのナイス連携。さすがにゴセイナイトのギャグキャラ化というイメチェンは避ける方向か。ロボ戦で何気に久々のシーイックゴセイグレート合体。初期武装合体バリエーションで一番カコエエと思うフォーメーションだけに、夏の間に水辺のセット組んでの再登場とかまたやってくれんかなあ。
今回、ハイド主演の個々キャラ回ながら、結局ハイドの笑いのツボが判ったぐらいしか印象が残らないのは…なんとなくハイドに課せられた危機感とかが薄いせいではあります。ギャグ主体エピソードとはいえせっかくの主役回なんだから、もうちょっとハイド自身の苦闘を印象付ける演出とか出来なかったかなと。予告の限り、次回のアグリ回はそれを思い切りやってくれそうではあるのでちょっと期待なんですが。

天装戦隊ゴセイジャー epic25「ノスタルジック・モネ」

 2010-08-08
メンバー最年少として、慢心に陥りやすいがゆえに敵の罠に落ちるモネ。番組初期設定が久々に生きた脚本そのものは佳作なれど、護星天使がカーチャンの腹から生まれる存在という設定が出てきてしまったため、以前、護星天使は人間の恋愛感情を理解できていないという展開となにげに矛盾が…。
まあ、ゴセイジャーたちが理解できずにいたのはあくまで“人間”の恋愛に対する認識であり、“天使”にはまた彼等なりの恋愛ごとや、子を産み育てることへの愛情の定義や概念があるんだろうということで。

あと、アバレヘッダーを利用しようとしたことで改めてゴセイジャーたちに一目置かれることとなるブレドランながら、そのブレドランは幽魔獣側からすれば厄介者として独房にぶち込まれて反省中。なんかブレドランの正体が幽魔獣とも思えなくなってきたというか、まあブレドラン=ラスボスは半ば確定事項なんでしょうけどね。
拘留中だろうが、怪人の巨大化には協力させられるブレドラン。ああ、また胸中どんな下克上を思い描いていることか…(いえウォースターでは最後まで幹部として殉じたことになってはいるんですが)。

NHK昼の旅番組でお馴染みというか、自分みたいなおっさん世代からすれば「高校聖夫婦」とかの大映ドラマヒロインとして顔なじみだったいとうまい子、今週の怪人の化けたランディック兄妹の母親役で客演。つか妹ばかりが贔屓されてほとんど蚊帳の外扱いのアグリが可哀想すぐる(泣)。護星界でのランディック家では一体どんなネグレクトな出来事が!? 妹の暴走と危機を察しつつ、その動揺を隠しモネがひとりで乗り越えるべきと頑ななアグリながら、直に妹の危機を知るや一直線に駆け出すあたりの描き方はやけに可愛らしいですよ。
モネに迫る危機を、誰より先に察知していたゴセイナイト。まあゴセイナイトからすりゃモネの危機以上に、その影にいる幽魔獣を倒すことがまず先決なんだろうけど、それならそれでゴセイジャーたちにひと言教えてやれよとも。まだまだゴセイナイト自身は“仲間”に対する意識とか気配りは出来ていないと思うべきなのか。
任意の相手に化ける能力にて、巨大戦でもグランドゴセイグレートを混乱させる今週の怪人。その逆転の決め手の天装術の都合の良さは、巨大ロボ対全身タイツひとつの巨大戦闘員のタイマンというなんだか可哀想な画のシュールさで許そう(笑)。

怪人を倒し、ちょっとだけ故郷の家族を思う望郷の戦士というしんみりとした画で幕ながら、次回、お笑いネタにハイド&ゴセイナイトが挑戦? いい意味で、戦隊らしいコメディー話になってくれそうだわなあ。

天装戦隊ゴセイジャー epic24「ミラクルアタック・ゴセイジャー」

 2010-08-01
販促展開とドラマ展開の乖離が激しいゴセイジャーながら、珍しく新ヘッダー登場がきちんとドラマの中心になってるなあ。
のっけから蜃気楼とはいえ巨大復活怪人軍団登場に、封印されたアバレヘッダーを巡るブレドランとゴセイジャーの争奪戦。しかしすべては最後に漁夫の利を得んとするブレドランの罠。
アバレヘッダーってネーミングからして荒川稔久センセ脚本というのが判りやすいけど(言われるまでもなく「アバレンジャー」メインライター)、ブレドランの手に取られたアバレヘッダーが、自身の意思に反して暴れる理由は、それこそ「アバレンジャー」第1話での爆竜と通じるか。

凶暴な力の持ち主が恐れるのは、何よりも自分自身の御せぬほどの力。その暴発する力を受け入れ、ともに星のために戦おうというゴセイジャーとの願いをひとつに、アバレヘッダーにもたらされる奇跡――。
いえこういう風にきちんと新アイテム登場をドラマチックに見せてくれると、何気にテンソードにも物欲が傾くんですけどね(苦笑)。アバレヘッダーの真の姿であるミラクルヘッダー、そのミラクルヘッダーの力を受ける聖杯としての新兵器テンソードの力を受け、黄金色の聖衣を纏ったスーパーゴセイジャーへと転生するゴセイジャー。
つか、ここ数年の戦隊ヒーローのパワーアップでもひときわゴージャスに映るわなあ。ヘッダーの商品展開といい、なんかやたら「ゴセイジャー」って販促の力の入れ加減が半端ない気も。ええまずは食玩ヘッダーシリーズでのミラクルヘッダー発売を熱望なんですけどね。
スーパーゴセイジャー誕生により、実質上初めてゴセイジャーとの直接対決にて敗退を余儀なくされるブレドラン。ウォースター時代から、ダチョウに蹴っ飛ばされたことはあってもこいつらに直接負けたことはない印象が強いだけに、ある意味感無量の展開ではあるんですなあ。なんかまた敵組織変更で幽魔獣軍団が壊滅することはあっても、ブレドランだけしっかり最終回まで生き延びそうな気もしますです。

次回、モネの(つまりランディック兄妹の)母親登場。え? こいつらって普通にカーチャンの腹から生まれるような奴等だったの!? なんか、男女関係についてまったくトンチンカンっていう展開と変に矛盾が生まれそうな…。

天装戦隊ゴセイジャー epic23「燃えろ!ゴセイジャー」

 2010-07-25
一応番組テーマのひとつが環境問題として、今回の軸はエコロジーVS地球温暖化。人間の身体を加熱し、エアコンをガンガンかけさせて地球温暖化という怪人の遠大な計画に対し、怪人が狙った海辺の田舎町の人々はエコロジーで村おこししてたのでそもそもエアコン使いませんでしたというホノボノオチ。今回、海辺ロケで水着回という荒川稔久センセに相応しい回であると同時、この肩透かし感もまた見事に荒川センセの脚本の醍醐味であります(笑)。

ならばと狙いをゴセイジャーに絞ってからが今回のエピソードの本格始動。わざわざ水着のエリとモネが誘拐され、怪人の弱点である水を戦力とするハイドが、怪人の起こした発熱現象により戦闘不能という結構大真面目な危機。戦場までハイドを搬送する暴走水風呂リヤカーに海辺の町の皆さんもビックリだ(笑)! キュウリ大量摂取による水分補給といい、なんか意図的にシーイック族=カッパ説を唱えさせようとか目論んでないか?
女子メンバー抜きの男三人むさい戦いを前に、人質の身でありながらウンザリ顔のエリとモネ。お前ら先輩戦隊のサンバルカンに謝れ。空中に打ち上げられた衝撃で、二人のビキニの上が落下というお色気ギャグも戦隊では稀有だなあ。個人的には眼福だったけど、さすがに未就学児童対称番組の戦隊に対して「いいぞもっとやれ!」とは言いづらい(卑笑)。
女子メンバーに敬遠されるむさい戦いの空気を読み、とりあえず巨大戦までは参戦しないゴセイナイト。DXゴセイグランドが発売された今となっては、もはやしばらく合体要員以外の出番がないのかも。まあ、今回扇風機の代わりに使われるデータスよりは(泣)。

次回、ゴセイジャー、ついに究極の小宇宙(コスモ)セブンセンシズに目覚め黄金聖衣を装着。いやネタバレされてる新ロボ・ゴセイアルティメットの登場に併せてのパワーアップだとばかり思ってましたですよ。なんか今年の戦隊は商品展開早いなってイメージがありますです。

天装戦隊ゴセイジャー epic22「オーバー・ザ・レインボー」

 2010-07-18
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DXゴセイグランドが発売されたということもあって、ツンデレの雄ゴセイナイト、ゴセイジャーたちにちょっとだけデレ。

ネッシーというモチーフが懐古風味なのか斬新なのか良く判らない今週の怪人、ウオボ渦は前回のヒキからすりゃ当然新幹部怪人ぐらいの扱いになると思ってたんですがね。かつてゴセイナイト=グランディオンヘッダーを倒したという因縁の相手ウオボ渦に執念を燃やすゴセイナイトと、あくまでウオボ渦に影を奪われた人々を救うために戦おうとするゴセイジャー。ウオボ渦の影奪取対策として、それぞれの種族属性パワーで気象を変化させるという作戦がスケール的にも画像のインパクト的にも素晴らしいのに、努力はそれより強い力の前に無意味という、「ゲキレンジャー」でも顕著だった横手美智子イズムの前にあっけなく破られるのが拍子抜けすぎる。
仲間を庇いながら戦うゴセイジャーたちの姿勢をして、ひとりで戦う覚悟が出来ていないと手厳しいゴセイナイトと、そのたったひとりで強敵に立ち向かってのピンチを前に、俺たちはみんなで戦うんだと、ひとりで敵わない強大な力を前に仲間たちと手を組み共に戦う、戦隊の基本理念を説くゴセイジャー。ゴセイジャーたちがウオボ渦を押さえつけ、攻撃をゴセイナイトに託すという連携は、グランドゴセイグレート合体を前にしたゴセイナイト編最高のクライマックス。

ゴセイナイトがデレたことで出現するデュアルコンバインのカードにより、ゴセイグレートとゴセイグランド、友情のスーパー合体グランドゴセイグレートへ。互いに反目していた戦隊と新戦士が、対立と和解を経てスクラムを組むというプロセスそのものの画としてのスーパー合体は、番組中盤を盛り上げるのに欠かせぬ「戦隊シリーズ」の生み出したエポックメイキング要素。ちなみに武器であるゴセイランサー先端はクワガヘッダーで半ば固定みたいなものなので、オモチャのほうも結局ランディックブラザーセット必携という罠(笑)。

例によってゴセイジャーにツンツンと小言垂れて去り行くゴセイナイトながら、一瞬立ち止まって虹を見上げる…という画が非常に印象的。頑なな護星の騎士にも、虹を見つめる心があるというのは改めてゴセイナイトのキャラ付けにひと役買ってる好演出であります。このクロージングからEDテーマへの移行が極めてイメージ爽やかであります。
次回、水着編だからたぶん高確率で荒川稔久センセ脚本回(笑)。「ゴセイジャー」ではむしろ荒川稔久センセ脚本のほうがおもろいからなあ。そうであってくれること期待。

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天装戦隊ゴセイジャー epic21「エレガント・エリ」

 2010-07-04
たとえ怪人による街や多くの人々の被害を差し置いてでも、護星天使が護るべきはたったひと組の親子との約束とその尊い笑顔。なんだかな、言いたいことは判るんだけれど道義的には今回エリを非難するゴセイナイトのほうが圧倒的に正しいんだよなあ。
本来こういうとき、ゴセイナイトが口を挟むまでもなくエリを怪人捜索に駆り立てるはずのハイドがエリ擁護に回るのは、まあハイド本人も他の4人と付き合っていた上で人間丸く変わったという意図かもしれないんだけれど、普段どおりの脚本の一貫性のなさとしか思えないよ。何せ今回の脚本横手美智子だし(汗)。

怪人戦に遅れた分はきっちり取り返し、エリ大活躍でゴセイナイトもまた今回ゴセイジャーに対する認識をちょっとだけ改めてチャンチャン。ちなみにエリの不参加によって怪人の捜索範囲がひとり分減ったことによる被害の拡大の可能性については一切触れない。そりゃその分の4人のフォローがあったからこその話ではあるんだけれど、それならその分エリに義理を果たさせる見せ方があると思うのですな。
足りなくなったケーキの材料を買出し中のエリがバッタリ怪人に遭遇し、その場で怪人に小麦粉の袋ひとつぶつけたおかげで怪人のジャンプの度に足跡が付きそれが一同による怪人発見(または怪人攻略)のきっかけになるとか。あるいはエリにケーキ製作を依頼した親子が怪人に襲われかけ、せっかくの子供の誕生日の思い出を辛いものにしないために改めてケーキの製作に精を出すとか。
いえ戦隊にドラマの練りこみが云々言っても仕方ないんだけれど、なんだかなあ、その場その場の良シーンを描くために、最低限のヒーローの責任がおろそかになってる気がして仕方ないわなあ。

次回、ゴセイナイトを倒すため幽魔獣側も新幹部怪人参戦? このいかにもネス湖湖畔って雰囲気が抜群すぎるのは秀逸な引きシーン。今回、長年戦隊のみならず東映ヒーロー物を支えたベテラン長石多可男監督による画として脚本の不満をここで面目躍如であります。
さて、来週はDXゴセイグランドいよいよ発売か…。

天装戦隊ゴセイジャー ゴセイヘッダーシリーズ 天装合体 DXゴセイグランド天装戦隊ゴセイジャー ゴセイヘッダーシリーズ 天装合体 DXゴセイグランド
(2010/07/10)
バンダイ

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北国に蠢く黒い影。心に星を持つ男。
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